Skibidi_Toilet Multiverse〜Alternative〜   作:犬社長

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今回は戦闘無いので短めです。

戦闘の無い回は短く書いて、テンポ良く進めて行きたいと思ってます。




08〈Last Hope〜最後の希望〜〉

 

 

 

ーーーー俺を乗せた装甲車が、どんな道を走ったのかは分からない。

 

 

 だが気が付くと、装甲車は暗い車庫のようなスペースに停まっていた。

 

 車庫からは下に向かって長いスロープが伸びていて、其処へ他のカメラマン達がゾロゾロと進んでいく。

 

「此処は………」

 

 装甲車から降ろされた俺は、辺りをキョロキョロと見渡す。

 すると、隣にやって来たブルースーツカメラマンが、スロープの下を指さして話し掛けくれた。

 

「此処が僕達の基地の入り口さ。皆について行けば良い。」

「分かった…ありがとう。」

 

 彼に礼を言ってから、俺はカメラマン達の最後尾を追って進む。ミュータント戦で受けたダメージのせいで若干足元が覚束ないが、有り難い事にブルースーツカメラマンは俺と歩幅を合わせてくれていた。

 

「ーーーーそういえば、名乗ってなかったね。」

 

歩きながら、彼が思い出したように手を叩く。

 

「ーーーー僕は【ブルースーツカメラマン】。…ラッキーカメラマンって呼ぶ(カメラ)もいるよ。ーーーーよろしく。」

 

 そう言って親指を立てる彼に、俺は頷き返しながら自分の名前を告げた。

 

「ーーーー俺は【ブレーダーカメラマン】。……こちらこそ、よろしくな。」

「ブレーダー……か。ーーーーなるほど。」

 

 ブルースーツカメラマンは、俺の腰からぶら下がる太刀をチラリと見て、納得した様に頷く。

 

 そして、突然俺の耳元までカメラの顔を近付けると、小さく囁いてきた。

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

 

「…!?」

 

俺は足を思わず止める。

 ブルースーツの顔を見ると、深い光を放つカメラのレンズと目が合った。

 

「………あの男について…何か知っているのか?」

 

ーーーー彼がエージェントと呼んだ男は、間違いなく自分をこの世界に転生させた男だろう。イレギュラーと言う言葉を使ったのがその証明だ。

ブルースーツカメラマンは深く頷いた。

 

「うん。エージェントはかつて、何名かのカメラマンに秘密の任務を与えていた………僕もその、与えられた1人だ。そしてキミもそうなんだろ??」

「…その通りだ。」

 

 特に隠す必要も無いので、俺は頷いて肯定する。すると、ブルースーツはより声を小さく抑えて俺に囁いてきた。

 

「1つ言っておくけど、キミがーーーもちろん僕もーーーエージェントから任務を受けたカメラマンであると言う事は、他の皆には秘密にしておいて欲しい。…忘れないで。()()()()()()()()()()()()()。」

「…??ーーーー俺の任務の1つはトイレを倒す事だ。わざわざ秘密にするような物か??」

 

 純粋な疑問を彼に伝えると、彼は困った様に肩を竦めた。

 

「…エージェントの考えは僕にも理解出来ない。僕はただ、与えられた任務を実行するだけだ。その真意は語られないし、詮索も出来ない。

ーーーーそもそも、僕はもうエージェントに見限られたのかと思ってたよ。…アライアンスがトイレ軍に敗北したあの日以来、エージェントからの接触が一切途絶えたからね。」

 

 そう言ってから、ブルースーツカメラマンは俺の顔を覗き込む。その瞳のようなレンズには、確かな希望の光が宿っていた。

 

「だけど、つい先日エージェントから接触があったんだ。ーーーーこの世界の停滞を打開する為に、新たなカメラマンを送ると…!」

 

トン…と俺の肩に手が強く置かれる。

 

「そしてソレがキミなんだよ。ブレーダー。ーーーーキミは僕達の最後の希望になってくれる。ーーーー僕は待ち望んでいたんだ…この時を、ずっと…!!」

 

 感極まっているかのように、彼の最後の声は震えていた。

 

「……それは責任重大だな。」

 

 腰の刀の重みをより強く感じながら、俺は小さく呟く。ーーーー最後の希望とまで言われるとは、正直思っていなかった。

 

(…だが、嫌じゃ無い。ーーーーむしろ、燃えてくる。)

 

 左手を小さく握りしめ、俺は密かに闘志を燃やした。

 

 希望とまで言われたからには、応えなければならない。その為には、あのミュータント相手に手間取っているようではダメだ。

 

(ーーーーやってやろうじゃないか…!あのプランジャーの様に、俺も更に強くならないと!)

 

ーーーーそうやって、人知れず俺が闘志を燃やしていると、いつの間にか先を行くカメラマン達が立ち止まっていた。

 

 どうやら、スロープを下りきったらしい。ーーーーかなり長い下り坂だったので、恐らく此処は地下深くなのだろう。

 

ーーーー俺の目の前には大きな金属製の扉があって、そこにはカメラを模したマークが描かれていた。

 

「……此処から先が、僕達の基地さ。これが最後の扉だね。」

 

ブルースーツカメラマンが小さく囁く。

 

 そして、カメラマンの集団の中からプランジャーマンが出て来ると、扉の側にある小さな機械を動かした。

 

 

……ガコンッ!と音を立てて、巨大な扉が左右に開いていく。その向こう側から明るい光が差し込んできた。

 

 

「さぁ、ようこそ。アライアンス軍の現本拠地へ。歓迎するよ。ブレーダーカメラマン君。」

 

 

 そして、ブルースーツカメラマンが少し勿体ぶった身振りで、光に満ちた扉の先を指し示すのだったーーーーーーーー

 

 

 






ブルースーツカメラマンはエージェントの目的を知らない設定です。

そもそもまだ原作でもエージェントの目的が明かされてない以上、書きようがないんですよね……

一体、彼は何を企んでいるんだ??ーーーー場合によっては、オリジナルの設定を付与しなければならなくなる可能性も有るので、出来れば早めにエージェントの目的を開示してくれると助かりますよ、ダファックさん…。(切実)
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