魔法少女リリカルなのは~Amantes Amentes~   作:鏡圭一

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昼に情報を見たらお気に入りが100を超えていて、評価が黄色でした。
どれくらいできるか分かりませんが、頑張って更新していきたいと思います!!


第4話

 時は1944年。戦争が激化し、次第にドイツは不利な状況に陥っていた。私は刹那殿と私が憑依する前の『メルクリウス』が興味を持ち影の魔術を教えたアンナ・マリーア・シュヴェーゲリンと共に遺産管理局で働いていた。アンナが刹那殿に消極的にアプローチをしていたのを私はおもしろく眺めていた。

 そんなある日、刹那殿が戦争に参加すると私に言ってきた。

 「刹那殿。正直に言うと、貴方は確実に戦死する。この戦争の状況を判断出来ないわけではないのにどうして戦争に参加すると言うのかね?」

 「守りたいんだよアンナを。それに戦争に出ないで大切な物を失うよりも戦争に出て護るべき者の為に死んだ方がいい。そう俺は思うんだよ」

 刹那殿……いやロートスの気持ちは理解できた。……だが、

 「アンナには告白しないのかね? そうでないと貴方は悔いを残すことになる」

 「いや。いいんだよ。それに戦争から生きて帰ってから告白した方が俺の柄じゃないけど結構カッコいいだろ?」

 刹那殿は恥ずかしいのか、顔を赤くしていた。ツァラトゥストラと同じ鈍感かと思っていたが、どうやら違ったようだ。

 「分かったよ。どうやら私では貴方を止めることは出来ないらしい。ではまた逢えることを楽しみにしているよ刹那殿」

 「ああ。またな会おうカール」

 刹那殿はそう言って、戦争に参加することになった。出来れば刹那殿には死んで欲しくないが。だが、半年後、私の願いは叶わず、刹那殿が戦死したという軍からの手紙が遺産管理局に届いた。

 

 

 

 私は今刹那殿が戦死した戦場にいる。刹那殿の魂を探す為だ。幸い刹那殿の魂は存在していた。

 刹那殿には悪いが我が女神を救う為にツァラトゥストラ……藤井蓮として新生してもらう。これは死者蘇生ではないと刹那殿に理解してもらおうとは思わない。存分に私を恨むといい。だが、君には平和と幸せを掴んでもらいたいのだよ。

 私は刹那殿の魂を回収して遺産管理局に戻った。

 

 

 

 私が遺産管理局に戻ると、アンナ・マリーア・シュヴェーゲリンがいた。アンナは泣いており、どうやら刹那殿が死んだことを聞いてショックを受けているらしい。

 「刹那殿が死んだことに悲しんでいるのかね?」

 「……メルクリウス。アンタはアイツを……ロートスをどうして止めてくれなかったのよ!?」

 アンナは私の襟を掴み、まるで正直に話さなければ呪い殺す。まさにそんな感じだった。

 「私には彼を止めることなど出来んよ。彼はアンナ……君を守る為に戦場に行ったのだからね」

 「えっ?」

 アンナは今の一言で私の襟を離した。

 「刹那殿は言っていたよ。帰ってきたらアンナに告白すると」

 私がそう言うと、アンナは泣き崩れると突然咳き込みだし、アンナが口から手を離すと吐血し、倒れた。

 「どうやら寿命のようだね。魔女といえど、不老不死にはなれんよ」

 「ええそうよ。どれだけ魔道を極めても生きていられるのは2~300年が限度よ。……でもロートスが私のことを好きでいてくれたことが聞けて満足よ。何時でも死ぬ覚悟は出来てるわ」

 アンナはそう言って苦しげな笑みを浮かべていた。

 「メルクリウス。最初はアンタに救われた時はどうすればいいのか分からなかった。でも、ロートスに逢えたことにだけは感謝するわ」

 「この際だから言うが、私は君を私がシナリオに描いた歌劇の役者にしようと思ったのだよ」

 「やっぱり最低ねアンタ」

 「安心したまえ。自覚はしているよ」

 まったく、私の歌劇が狂ってからどうも私は『メルクリウス』とは微妙に変わったらしい。以前の私はこのようなことは有り得なかったのだがね。

 「ねぇメルクリウス。アタシが死んだ後ってどうなるの?」

 「この世の理は『輪廻転生』。死ねば転生する。前世の記憶については私でも分からんがね」

 アンナは私の話を聞いて、そう……と呟いた。

 「来世ではアイツの……ロートスの永遠の刹那になりたいわね」

 アンナはそう言って息を引き取った。

 私は刹那殿とアンナの為にも女神を救い出す為の歌劇の準備を始めることにした。

 

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