魔法少女リリカルなのは~Amantes Amentes~   作:鏡圭一

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これからも頑張るのでよろしくお願いします!

*一部変更しました。


第6話

 時は2007年、私は今何をしているのかというと、

 「蓮。忘れ物はないな? 体操着は持ったのかね?」

 「だからないって。父さんもう行っていいよな? もうバスが来るからさ」

 主夫をしていた。やはり男手一つで息子を育てるのは大変だな。私はダメ親である『メルクリウス』・獣殿・クリストフを反面教師にして蓮を育てたが、9歳にして反抗期になってしまった。

 蓮は私に対して、変態やらキモイ、さらにはウザイ、仕舞いにはニートなどと言っている。何故だ!? 私のどこがいけなかったのだ?

 「父さんも学校の先生だろ? 早くした方がいいんじゃないか?」

 「そうだったな。車に気をつけるように」

 私がそう言うと、蓮は家を出て近くのバス停に歩いて行った。私に子育ての才能はないのだろうか。刹那殿曰く、『過保護過ぎだろカール』と言われてしまっている。私はそのようなつもりはないのだが、

 私はそう思いながら学校に行く準備をした。

 

 

 

 俺は藤井蓮。ただの小学3年生だ。父さんには日々感謝してるけど、少しは自重してほしい。

 父さんがしてきたことは、俺の入学式の時、かなりカメラのシャッター音が煩いと感じ、後ろを向くと、父さんが俺のことを激写していたり、喫茶翠屋に行く途中で、視線を感じ後ろを向くと父さんが俺をストーカーしていたり、ある日突然、学校に行ったら父さんが俺のクラスの担任になっていたりと、正直過保護過ぎる。早く息子離れして欲しいというのが俺の本音だ。

 聖祥大学付属小学校のスクールバスが来て、それに乗り、座席に座ると、

 「よぉ蓮。今日は何時も以上に疲れた顔してんじゃねぇか。またお前の親父さんが暴走したのかよ?」

 「司狼か。ああ。今日はまだ暴走してないけど、これから暴走するんじゃないかと思うとな」

 「ああ……まぁ、今日はどんまいとだけ言わせてもらうわ」

 俺に話しかけてきたのは隣りの席に座っていた俺の幼馴染で親友…というか悪友の遊佐司狼だ。司狼は時々観測者とか自滅因子やら俺が不能になったら座が興亡期になっちまうなどの厨二発言をしている。一体お前は何と戦おうとしているんだと言いたくなるが、普段はそんなことはなく、俺をからかったりするゲームが好きなで頭も良い。

 「おはよう藤井君。今日もいい天気だね」

 「おはようございます氷室先輩」

 俺の後ろの座席から声をかけて来たのは俺の1つ年上の先輩である氷室玲愛さん。両親が俳優と女優のセレブな家庭。ミステリアスな雰囲気の人で運動が苦手なんだが、聖祥の男子の中には先輩のその雰囲気がいいと言っていることから人気があり、ミスコンの小学生の部ではベスト7に入っている。後、たまに毒電波を受信することがあり、小学生だとは思えないような暴言を言ったりすることがあり人の心を抉ることがあるけど。

 「蓮! アタシを無視しないでほしいんだけど」

 「別に無視してねぇよ。おはようバカスミ」

 「バカスミいうなぁ!!」

 氷室先輩の隣りに座っていて後ろから俺に声をかけたのは綾瀬香純。俺のもう一人の幼馴染で、剣道部に所属している。明るい性格で太陽のように笑うため。『聖祥の太陽』と呼ばれていて、ミスコンで先輩と同じベスト7に入っている。ただ、勉強が苦手で、俺にいつも宿題を写させてくれと頼んでくる。それでいいのか小学生?

 「綾瀬さんムカつくのは分かるけど落ち着きなさい」

 「そのまま香純を抑えといてくれよ櫻井」

 「ちょっと! あなたのせいでしょ藤井君!? 他人任せにしないでよ!!」

 「うるさいよ脳みそ筋肉。だから藤井君に嫌われるんじゃないかと私は思うの」

 「氷室さんは黙ってて!」

 そう言って文句を言ってくるのは櫻井螢。見た目は大和撫子のような容姿なんだけど、粘着物みたいに俺に付きまとって文句を言ってきたりとしてくる。そんな性格からか、男子にはツンデレみたいだと言われ『聖祥の2大ツンデレ』の一角で人気がある。あと、勉強はまあまあできるらしい。俺は櫻井が嫌いなわけじゃないし、アイツの文句にも慣れたからな。

 「おっはよう蓮君! 今日も一緒に学校で頑張ろうね!」

 「おはよう杏奈。……いい加減ぶりっ子振るのは止めろ。マジで似合わないから」

 「なによ~。全く顔は可愛いのに口の利き方は悪いわね(今更だけど、顔はメルクリウスそっくりなのに性格はロートスって……メルクリウスは本っ当に碌なことしないわね)」

 「悪かったな。それと男に向かって可愛いなんて言うなよ」

 前の座席から俺に話しかけてきたのは高町杏奈。俺を時々イジってくる女子で、親は喫茶店を営んでいる。ケーキの味は普段俺のことにならなければ完璧な父さんでさえ美味しいというほどだ。小悪魔的な性格で男子からは人気がある。俺は時々杏奈から数学(何故か算数じゃない)と科学(これも理科じゃない)を教えてもらっている。

 「そうだよお姉ちゃん! 蓮君はかわいいんじゃなくて、かっこいいんだよ!!」

 「なのは……アンタ見るセンスないわ!司狼の方がかっこいいに決まってんじゃない!!」

 「アリサちゃん……決め付けるのは良くないと思うよ」

 「アタシはどっちもどっちだと思うけどね~。付き合いの長さで司狼にするけど」

 反対の席から話しに割り込んできたのは、話した順番で、高町なのは・アリサ・バニングス・月村すずか・本城絵梨衣だ。

なのはは俺が幼い頃に公園で銀髪オッドアイの男子と俺様系の男子に絡まれていて、男子たちが仲違いをしている最中になのはが俺の所に来て俺がなのはの話を聞いてあげて以来、何故かなのはに懐かれている状態だ。杏奈の双子の妹で、先輩よりも運動音痴なのか、転ぶ回数が多いが、そのドジっ子属性がいい! と言う意見が多く、男女問わず人気がある。

 アリサは見た目からして体育会系な女子かと思われがちだが、実はテストで好成績を取る秀才。櫻井と並ぶ『清祥の2大ツンデレ』の一角でもある。ちなみに、アリサは司狼に惚れている。理由は一目惚れで、何所ぞの少女マンガじゃないのにそんなことあるのかよとは思ったが、意外と司狼と仲が良くて、司狼の時のみツンよりもデレが出ていることから間違いないと感じ、優等生が不良に片思いするのはマンガだけでなく本当なんだと自覚した瞬間でもあった。そして、お嬢様でもある。

 すずかは趣味が読書と機械いじりで見た目からして文学少女なのだが、アリサと同様で勉強よりもスポーツをしている男子顔負けの体育が得意な少女だ。今の所浮いた噂がないことから誰とも付き合っていないと思う。すずかもアリサと同じくお嬢様だ。

 本城は女版の司狼で、俺や香純たちをからかってくる。海鳴総合病院の院長の娘で、お嬢様でもあるんだが、本人はあまりお嬢様らしい言語じゃない。本城曰く、『司狼たちの前ではお嬢様でいたくないのよね~。疲れるし』とか言っている。薬に詳しくてパソコンの技術は先生をも上回っている。

 司狼を始めとした皆は俺が守りたいと思う存在で、俺の失いたくない刹那だ。誰にも奪わせなんかはしない!

 

 

 

 私はジャガー・X351(色は黒)を聖祥大学付属学校の駐車場に止めて車から降りた。

 ん? ジャガーはまだX351が開発されていない筈だと? フッ、愚問だな。私がジャガーの本社の社長から量産段階に入っていない試作品のX351を貰ったのだよ。これでも私は息子から教師をするまでニートと呼ばれていたが、実は蓮が完成する前に全世界の大企業や政府の情報を掌握して、(戸籍を作れと)軽く脅したら、奴らを私の思うがままに動かすことが出来るようになった。まさに現代社会ならではの戦略だよ。

 その結果、大企業の株などを操って、マフィアに関わっていた用済みの企業は買収して、マフィアは警察に捕まえてもらったよ。まあ、そのおかげで企業や政府は私には協力的だが。

 車を貰った理由については、それは私が映画監督兼脚本家をして有名になったからだ。確か、『PARADISE LOST』だったかな? あの作品を手懸けてから私は世界で有名になり、イギリスのジャガーと契約をしたからだ。

 PARADISE LOSTで思い出したが、私の息子の友人でジューダス・ストライフの息子がいたな。確か遊佐司狼だったか? ジューダス君もあの作品で出世してハリウッドスターになったが、今は俳優を引退して日本人の嫁とのんびりと過ごしている。彼曰く、俳優業界には普通の人には見えない弱肉強食の世界があり、そんな生活が嫌になったらしい。

 私が教務室に入ると、私の席の前に1人の生徒がいた。その生徒は黄金色の美しい髪のロングヘアーの女子生徒だった。

「おや。どうかしたのだフレイヤ・ハイドリヒ? またチェスでもしようというのかね?」

「ええ。貴方とのチェスは心躍るものがあるわ。だから放課後教室で待っているわ」

 「ああ。楽しみにしているよ」

 彼女はフレイヤ・ハイドリヒ。私が因子ごと消滅させた塵芥の子孫だが、彼女とその弟のラインハルト君はどこか獣殿を思わせる。フレイヤに関して言えば、私と蓮以外の者には獣殿のような言動で、成績は学年1位。恐らくカリスマ性なら獣殿にも劣らないだろう。ラインハルト君は容姿や身体能力は間違いなくゲシュタボ時代の獣殿だが、性格が好青年になっているからかカリスマ性は姉のフレイヤに僅かに劣っている。

 私が女神の呪いを絶つ為にミッドチルダ式やベルカ式の魔法を使う為の『デバイス』に本来なら人間の魂を使わなければならなかった『エイヴィヒカイト』の術式を改良して、魔力が多ければ多いほど身体能力や防御力を上昇させるようにし、殺人衝動が起きないようにした。

 こうして出来たのは『エイヴィヒカイト式デバイス』だ。

ただ、欠点は不死では無くなって身体蘇生が出来なくなり、ミッドチルダ式とベルカ式の魔法が使えないことだ。

 それで、出来た聖約・運命の神槍(ロンギヌスランゼ・テスタメント)がラインハルト君を聖約・戦神の神槍(グングニール・テスタメント)がフレイヤを主として認めた。恐らく彼らが危険になった時に主の元に転移するように設定をしている。

 そういえば、今日は転校生が来る筈だったが……蓮にどのような影響を与えるのか楽しみだよ。

 

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