魔法少女リリカルなのは~Amantes Amentes~ 作:鏡圭一
ニートが少し変態化しました。
それではどうぞ!
俺達は学校に着くと、俺・司狼・香純・櫻井は3年2組、なのは・アリサ・すずか・本城・杏奈は3年3組、氷室先輩は4年の教室にそれぞれ別れることになった。
俺達が教室に入ると、黒板には『転校生が転校してくる為8時40分のチャイムが鳴る前に体育館に集合すること』と書かれていた。道理で教室には生徒が少ないわけだ。
「5月の始まりだってのにもう転校生かよ」
「そういうなよ司狼。転校生にだって事情があるんじゃないのか?」
「まぁ、そうだけどよ……時期的に中途半端なんだよ」
「確かに遊佐君の言うことに一理あるわね」
「って。皆! 早く行かないと時間に遅れちゃうよ!」
香純の一言によって状況を判断した俺達は急いで体育館に向かった。
わたしはマルグリット・ブルイユ。フランスのサン・マロの町に住んでいたんだけど、突然パパの転勤が決まって、日本の海鳴という町に引越しをすることになったの。
お友達と別れるのは悲しいけど、寂しくないよ。だって、日本に友達になってくれる子がいるかもしれないから。
それに海鳴にはわたしが好きな男の子がいるの。その男の子の名前はレン。女の子のようにかわいい男の子だけど、かわいいって言うとレンは怒るけど、その怒った顔もかわいいの。わたしがレンを好きになったのはわたしが迷子になって泣いている所に、
『どうしてないているの?』
レンがわたしが泣いている理由を聞いてきて理由を話したらと、
『じつはぼくもパパがみつからなくてまいごなんだ。だからいっしょにさがそう?』
レンがわたしに笑顔でそう言ってくれた。わたしも嬉しくなって泣くのを止めて笑顔でうん! と言ってレンと手を繋いでパパとママ探したことがきっかけだった。
それ以降、レンからはマリィと呼ばれるようになった。マリィってレンに呼ばれると嬉しくなるの。それからわたしは少しずつだけど日本語を勉強するようになった。レンにまた逢った時に日本語が話せるようになってレンを驚かせたいから。
今日は聖祥大学付属小学校に登校する日、わたしはもう体育館にいた。緊張をなくすためにレンの写真(カリオストロが送ってくれた2週間前に撮られたレンの笑顔の写真)を見ていると、
『これから転校生を紹介します。フランスから転校してきたマルグリット・ブルイユさんです。マルグリットさんお願いします』
わたしは席を立って体育館の教卓まで行って自己紹介を始めた。
俺は教卓の所で自己紹介をしている金髪の少女のマルグリットをどこかで見た記憶があった。フランス・マルグリット・マリィ……マリィ!! そうだ思い出した。マリィだ。俺と父さんが旅行でフランスに行った時に俺は迷子になってどうしたらいいんだって悩んでた時に出会った少女だ。
あれからもう4年経つんだ。だけど、マリィはあの頃と変わらずに笑顔が綺麗だ。……俺は父さんのせいで嫌でも変わらなければならなかったけど。
と考えている内にもうマリィの挨拶は終わっていた。それにしてもマリィ、日本語話せたんだな。正直驚いた。
「何やってんだよ蓮。もう全校集会終わったぞ」
「ん? ……あっ。悪い司狼」
どうやら全校集会は終わったらしく、段々と生徒の数が減っていることに気づいた。
「何があったのかについては聞かねぇが、あんま頭で考えんなよ。ただでさえお前は考えるだけ考えて行動したらおかしな事になるのは自覚してんだろ?」
「悪かったな。ま、とりあえず教室に戻ろうぜ司狼」
俺達はお互いにふざけ合いながら教室に戻った。
どうやら転校して来たのはマルグリットか。彼女は我が息子の妻に相応しい。勿論息子の事を好いている彼女達も良いとは思う。この事に関しては息子が決めることなのだが、全世界の政府を脅して一夫多妻制を承認させるのもいいかもしれんな。表向きの理由は少子高齢化対策にして導入させるというのも悪くない。
しかし、フレイヤ。彼女の蓮に対する眼差しは恋する乙女の様だ。中学1年生が小学3年生に恋をするとは、年があと2~3年離れていたらフレイヤの性癖を私は間違い無く疑っただろう。獣殿と逆になってしまってヤンデレとやらにならなければよいのだが。
話は逸れてしまったが、マルグリットは私の担当の教室である3年2組の生徒になった。私が滅ぼした老害の操り人形が2人いる3年3組の生徒にならなくて良かったよ。まぁ、あの2人には私の歌劇で踊ってもらうとしよう。喜びたまえ。本来ならばあの2人は歌劇にすら出演できない操り人形だ。2人にはゲオルギウスと2人の獣殿の糧になってもらおう。
そういえば、最近になって『ロストロギア』と呼ばれる私が作った聖遺物に遥かに劣った願いを歪に叶える『ジュエルシード』だったか? あれを利用すれば『プロジェクトF・A・T・E』のある意味では失敗作をプレシア・テスタロッサは間違いなく送るだろう。あの女の目的は恐らく死んだ娘を生き返らせることだろうからな。あの女の気持ちも分からない訳でもないが、私の女神の愛に比べればそんな物は塵に等しい。
いよいよ私の歌劇の序章が始まる。さあプレシア・テスタロッサと愚かな操り人形よ。私の歌劇の前で盛大に踊るがいい。
私はそう思いながら蓮の姿を撮る為の小型カメラをネクタイに付けて3年2組の教室に入った。