魔法少女リリカルなのは~Amantes Amentes~ 作:鏡圭一
上手く書けているか不安ですが、投稿します。
それではどうぞ!
変な夢を見て、父さんから遅くなった誕生日プレゼントを貰った以外は何時もの学校生活だったんだけど、翠屋に行く途中の公園で不思議な声が聞こえた。
『……助けて』
どうやらこの声が聞こえて反応したのは、なのは・杏奈・司狼・櫻井・氷室先輩・マリィ・俺の7人だった。なのはは声の聞こえた所に走っていった。
「ちょっとなのはちゃん!? どうしたの?」
「おい香純とアリサとすずかとエリー。今の声が聞こえなかったのかよ?」
司狼が声に反応しなかった4人にそう聞くと、4人とも頷く。どうなっているんだ?
とりあえず、なのはの後を追わないといけない。そう思い皆でなのはを探そうと思ったその時、なのははイタチみたいな動物を抱えて俺達のところに戻ってきた。
「大丈夫なのは? アンタって杏奈よりも運動音痴だから怪我していないか心配したのよ?」
「ひどいよ~アリサちゃん。私お姉ちゃんよりも鈍臭くないよ」
「どっちもどっちだ。そう対して変わんねえよ」
俺がそう言うと、なのはは『ずーん』としたまま動かなくなった。杏奈はその事を理解しているからか、大して落ち込んでいなかった。
「そんなことより。このフェレットどうするの? 怪我をしているみたいだけど」
氷室先輩はそう言いながら、フェレット? を木の枝で突いていた。って、あの~先輩? これって動物の虐待じゃ……
「藤井君。これは虐待じゃないよ。このフェレットが生きているのか確認しているだけだよ」
いやいや先輩。生きているかなんてフェレットの体を触ればいい筈なのに、わざわざ木の枝で突いてフェレットの体力を奪いながらフェレットの反応を楽しんでいましたよね?
「レア。動物をいじめちゃいけないんだよ?」
さすがの先輩も純粋なマリィの悲しそうな表情を見て、フェレットを突くのを止めた。
「それで、皆どうすんのよ? アタシの所は動物は専門外だし」
「それなら皆。わたしに着いて来て。知り合いの獣医さんなら診てくれると思うから」
そういえば、すずかって家の中にはたくさんのネコがいたな。ネコを診せる為に獣医と知り合いになるのも納得できるな。俺はそう思いながら、皆と一緒にすずかの後に着いていった。
獣医にフェレットを診せた所、軽い怪我で、すぐ治るみたいで一安心した俺達は、フェレットをどうするかについては明日皆で話し合おうという事になって解散した。
それで、父さんにフェレットを飼う事が出来るか聞いてみると、
「私は別に問題無い。だが、蓮は自分一人でフェレットを育てられるのかね?」
「育てることなら出来るよ。それに何時までも父さんに頼るのもいけないことだと思うからさ」
「私はもっと頼って欲しいのだが」
「その気持ちは嬉しいけど、父さんは暴走するから正直恥かしいんだよ」
俺がそう言うと、父さんは少しショックを受けたのか固まってしまったが、すぐに元に戻り、俺がフェレットを飼っても良いということになった。
「蓮。歯磨きはしたのかね? 明日の授業の準備は? 体操着は? 宿題をちゃんと……」
「ああ! もう全部終わったよ! だからもう寝るよ」
「ああ。おやすみ蓮」
俺は父さんにそう言った後、部屋に入ってテレビを見ていると、
『誰か…助けて……』
「っ!!」
まただ。また朝と放課後に聞いた声だ。なんか嫌な予感がする。俺はそう思い紺色のジャケットを羽織り、父さんから貰ったペンダントを着けて玄関から音を立てないように家から出た。
動物病院の近くで騒音が聞こえて、動物病院の方に向かうと、そこには聖祥大学付属小学校の制服っぽいコスプレをしたなのはと金色の鎧を纏った金髪オッドアイの男子と赤いマントみたいのを羽織った俺様系の男子が黒い化け物と戦っていた。
「なんなんだよあれ? 映画…じゃねえんだよな」
そう言った瞬間だった。なのはが化け物を封印しようとした所を化け物に吹き飛ばされた。幸いシールドみたいなもので防いでいて怪我らしきものはなかった。
「おいなのは! 大丈夫か!?」
俺は思わず我慢出来なくなりなのはの元に駆けつけると、なのはは驚いた表情をしていたけど、安心したのか、少し笑顔になった。
「蓮君。来てくれたんだ。でも逃げて! 私がなんとかするから!!」
なのははそう言うけど、俺にはやせ我慢にしか見えなかった。
「なのは。お前は少し休んでろ。俺が奴の動きを止める」
「ダメだ! 君は早く逃げるんだ!!」
なのはの頭の上からフェレットが俺に話していた。フェレットって話せたかと思ったが、今は化け物の事に集中した。
あの化け物だ。あの化け物が俺の刹那を壊そうとしたんだ! あいつを一体どうしたらいいんだ? そう思った瞬間。
「
無意識の内にこのセリフを言っていた。すると、俺の右腕が黒くなり、紺色のジャケットの右腕の部分が半分消えて、ギロチンのような物が俺の右腕から現れた。
俺は何故かこの光景に驚いていなくて、どこか懐かしさを感じていた。
その光景を見ていた化け物は俺の方に突進を仕掛けていた。他の2人はどうしたんだ? そう思っていると、2人は気絶していた。俺は役に立たないと内心思いながらどうやって戦えばいいんだと思っていると、脳裏に戦い方が浮かび上がってきた。
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
俺は化け物に向かってギロチンの斬撃を与えようと全力で走った。それで驚いたのは、何時も以上の速度で走っているような感覚だった。具体的に言えば、高速道路で走っている車のような感覚だった。
勿論何も考えないで斬撃を喰らわせようとは思っていない。これはあくまで一瞬の隙が出来ればそれで良いんだ。
そして化け物に斬撃を喰らわせると、化け物の体は真っ二つになった。
真っ二つになった化け物は再生しようとしていた。
「今だなのは! 早くあの化け物をどうにかしろ!!」
そう。俺が始めから狙っていたのはなのはにこの化け物を対処してもらうことだった。あの気絶していた2人が化け物に向かって攻撃し、その度に化け物が再生していた。そして封印しようとしていたなのはを積極的に倒そうとしていた、もしかしたらなのはだったらあの化け物を倒せるのではと思ったからだ。
「ありがとう蓮君! リリカルマジカル。ジュエルシード封印!!」
なのはがそう言うと、杖からピンク色の光が現れて、化け物を包み込むと、化け物は消滅し、変わりに現れたのは綺麗な宝石の様な石だった。
俺が右腕から現れたギロチンに『消えろ』と念じると、ギロチンは俺の腕から消え、黒かった俺の腕も元に戻った。勿論消えたジャケットの部分も戻っていた。
そして、なのはに近づいて、
「お前、さっきの封印の時のセリフと封印のポーズどうにかならなかったのかよ」
俺は呆れながらそう言うと、
「え? さっきのポーズってカッコ良くなかったかな?」
「まったくだ。魔法少女物のアニメの影響を受け過ぎだ。封印のポーズを決めている間に攻撃されたら意味がない」
「う~ん。カッコいいと思ったんだけどな~」
「それと、これは遊びじゃないんだ。覚悟を決めてやらないとお前マジで後悔するぞ」
俺がそう言うと、なのはの顔に緊張が走った。ようやく自分が何をやっているのかを理解したようだった。
「少し言い過ぎだと思うよ」
「何でフェレットが人の言葉を話せるかについては置いておくとして。なのは、今日は遅いから明日答えを聞く、その時までゆっくり考えろ。いいな?」
「うん。分かったよ」
「それとフェレットは俺について来い。……いいな?」
「分かったよ。元はと言えば僕の責任でもあるんだ。君について行くよ」
よし。ん? なんかパトカーが近づいて来ているな。……逃げるか。
「なのは帰るぞ。今日はもう遅いからお前の家に俺が送っていくよ。お前の父さんに俺も一緒に怒られてやるからさ」
「え? ちょっと蓮君!?」
俺が右手を引いて歩いていくと、なのはは何故か顔を赤くして俺と一緒に歩いた。……気絶している2人を置いて。
ちなみに、俺がなのはを家まで送って行くと、なのはの父さんの士郎さんとなのはの兄さんの恭也さんはなのはが夜遅くに出歩いていたことに怒ったが、その後に俺とのデートは早い時間に行くようにと何故かからかわれた。その時のなのはの顔はとても可愛くて、杏奈が人を殺せる位冷たい視線俺に送っていたとだけ言っておく。