僕のまこーらアカデミア!   作:ボリビア

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常闇の個性について考えてると双子説が頭をよぎる。
本来は双子だったけど、上手く行かなくてああいう個性として生まれた的な。
普通の人とくらべて個性因子2倍だから強いよね。

いや、流石に人の心無さ過ぎるけど原作の生々しい設定を考えるとマジでそれっぽい可能性がががが



毒ガスに適応する。

 林間合宿最終日、A組とB組合同での肝試しが行われていた。

 

「俺のペアは八百万か。」

 

「よろしくおねがいしますわ。」

 

 摩虎羅と八百万のペアは黙々と順路を回っていく。

 途中、脅かし役の生徒が脅かそうとするが摩虎羅は一切動じず、八百万も心ここにあらずといった感じで反応が薄かった。

 

「…。」

 

 沈黙に対して摩虎羅が口を開いた。

 

「…実家に何か言われたか。」

 

「ー!!

 いえ、あの、その…直接に言われた訳じゃありませんの。」

 

「両親じゃなくて親戚辺りか。」

 

 明らかに八百万は摩虎羅を意識している。

 恐らく父親の差し金だろうとは摩虎羅も気付いていた。

 摩虎羅自身にやる気がないのなら、周りをその気にさせればよい。

 両親ではなく親戚筋をそそのかす辺りが厭らしい。

 

(親父がやりそうなこったな。)

 

 どうにも当主引退が決まってから直毘人は元気に狡猾に動いている。

 摩虎羅を当主とした禪院家を盤石にしたいのか、単純にさっさと恋人を作らない摩虎羅を煽っているのか。

 

「何でお気づきに?」

 

「中間テストで一皮むけたのは誰でも分かる。

 そんなお前が俺に対して遠慮してんだから予想はつくだろう。」

 

 中間テストで八百万がスッキリした顔になっていたのはクラス全員が知っている。

 自信の無かった顔が明らかに明るくなっていたのだ。

 流石の摩虎羅でも気付く。

 

「…流石ですわね。」

 

「勝手に目が良くなるもんでね。

 外様の言う事なんざ気にするな。」

 

 八百万百は富豪の娘なのにヒーローという危険職を目指してる時点で周りからは色々言われたこともあるだろう。

 今回もそれと同じで跳ね除ける強さはあった。

 

「はい、私も分かってはいますの。

 …只、そういうお相手というのは今まで考えたこと無くて少し緊張してしまいました。」

 

(箱入りすぎんだろ。

 どんな教育してんだよ。)

 

 お嬢様学校出身の八百万百にとって異性との付き合いは物語や漫画の世界。

 そこに現実的な子絡みという形で摩虎羅との婚姻に関する話が湧いてきたのだ。

 八百万自身、摩虎羅を凄いとは思うが異性として見たこともなく、男女関係なくA組はヒーローを目指す同志であり異性としての付き合いについて考えたこともなかった。

 

「…ま、今後お前がどうしたいかは知らないが禪院の力が必要なら言え。」

 

 面倒事の匂いがした摩虎羅は早々に助け舟を出すことに決めた。

 

「…良いのですか?」

 

「お前は勝手に一人で解決しようとして面倒くさくなるタイプだろ。

 そうなったらA組は出しゃばるだろうし俺を巻き込むに決まってる。

 ならさっさと俺が解決したほうが早いし面倒臭くない。」

 

 摩虎羅の言い分はもっともであり、本当にそういう事態になったら皆が手を差し伸べる姿と、後ろから仕方なく面倒臭そうに手を貸す摩虎羅の姿は容易に想像できて八百万は思わず笑ってしまった。

 

「ふふ、その時は頼らせて貰いますわ。」

 

「良家名家の繋がりはそういうときに使うもんだ。」

 

 一応、悩みの種が解消されて余裕の出来た八百万には少し気になることがあった。

 

「…仮にですが、私とそういう関係になる気はありますの?」

 

「お前の家に婿入りした方が楽ならアリだな。」

 

 まさかの楽かどうかという評価に八百万は己の頭に手を添えた。

 恋愛観でも個人を見るでもなく只、己の快楽不快を基準に考えるのは摩虎羅らしいと言えばらしい。

 全く此方を顧みない姿勢に八百万は自分の考えが馬鹿馬鹿しくなった。

 

「…ハァ。

 緊張して損しましたわ。」

 

「ま、有象無象の言う事聞くつまんないやつはゴメンだがー!」

 

 雑談の途中、摩虎羅の鼻腔はある匂いを捉えた。

 最新の検査装置でも捉えられない濃度の微小なソレ。

 

(明らかに原作よりも強くなってやがる!!)

 

 原作と違い、明らかに毒性が増したガスの発生に摩虎羅は即座に戦闘へと精神を入れ替えた。

 

「八百万!

 防毒マスクを用意して赤の救難信号を打ち上げろ!」

 

「っ!

 ハイ!!」

 

 八百万が救難信号を放ち、防毒マスクで自身の口を覆った頃には辺りに紫色の煙が立ち込めていた。

 

「これはガス攻撃!?」

 

「お前は来た道を戻りながら、他をまとめろ。

 俺は根元を潰す。」

 

「先行してた方々は!?」

 

 摩虎羅の指示では先に進んでいたペアや脅かし役の生徒を見捨てる事になる。

 

「ソッチは心配要らねぇよ。」

 

 赤の救難信号は生徒達や合宿場の教員やヒーローに知らせるだけではない。

 遥か上空。

 念のため高度ギリギリの高さから林間合宿を見下ろしていた存在に合図を送る為でもあった。

 

「林間合宿で襲撃発生、となるとやっぱり生徒にスパイ確定っと。

 みなさーんお願いします!!」

 

 ホークスの合図に待機していたヒーロー達が動き出す。

 

『リューキュー事務所、出動します!』

 

 巨大な翼をはためかせて空を舞う。

 

『炳も出る。』

 

 ある部隊は存在を悟られぬように静かに森を駆けていく。

 

『アタシはもう向かってるぞ!!』

 

 一人は信号を見た瞬間、合図を待たずに勝手に飛び出していた。




 スパイが何処にいるかわからないなら林間合宿は雄英高校でやればいいと思うんですけど。
 オールマイトは何故、個性与えるやつが生徒をスパイにすると思わなかったのか。
 普通やるよね。
 なんなら複数人いても良いよね。
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