僕のまこーらアカデミア!   作:ボリビア

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お久しぶりです。
ワイルズ楽しい


後始末に適応する。

『プロヒーロー1名重傷、生徒複数名が意識不明の重体および重軽傷者多数。』

 

 会議室にて纏められた林間合宿の被害である。

 現在、襲撃事件から2日経ち雄英高校は記者会見を行っているがマスコミからの当たりは非常に強い。

 オールマイトの教師就任から立て続けに発生した2度の襲撃事件が発生した上に生徒の重体者が多数。

 どれだけ弁明を図ろうにも雄英に落ち度があったのは間違いない。

 ビックスキャンダルに一流から三流問わずあらゆるメディアが騒ぎ立てている。

 そんな記者会見を尻目に公安委員会では会議が行われていた。

 

「何とか死人が出ずにすみましたか。」

 

「おや、随分優しい評価じゃないか?」

 

「貴方の情報が正しいのなら裏にいるのはAFO。

 生徒を皆殺しにされてもおかしくありませんよ、禪院相談役。

 まあ、彼の手足と成りうる凶悪な敵や多数の脳無を逮捕出来た件も含めて何とか評価出来ると言わざる得ないでしょう。」

 

 直毘人は当主を引退して直ぐに公安委員会相談役に就任していた。

 故に摩虎羅の推測でしかない林間合宿襲撃の可能性に対して迅速にプロヒーローと禪院家を連動させて動かす事が出来たのであった。

 

『それにしても、今回の一件で随分と禪院家の株が上がりましたね。』

 

 公安委員長の持つデバイスから声をかけてきたのは現場出勤によるリモート参加のホークスであった。

 事前に可能性が高いと踏んで複数のプロヒーロー混成チームを待機させて実際の敵襲撃の被害を抑えた功労者として世間は禪院家を評価する動きが起こっているのだ。

 

「貴様も1枚噛んでいるのにぬけぬけと。

 で、摩虎羅を神輿にする覚悟は決まったのか。」

 

『本人は乗り気ではないですが、必要性は理解を示してくれました。

 なので取り敢えず今回の襲撃事件を利用して禪院家そのものの評価を高めて摩虎羅君が活動する時の土台固めに。』

 

(摩虎羅が本当にやる気があるか疑問だが、禪院家のイメージが良くなれば良個性の確保しやすくなるから遊ばせとくか。)

 

 公安委員会が摩虎羅を次の平和の象徴にする方向に動こうと上手くいくかは摩虎羅の機嫌次第であり、力関係はどう考えても摩虎羅が上。

 禪院家としては摩虎羅を利用したい公安を利用する事で、更に国の中枢へと杭を入れて禪院家の繁栄の為に利用するまで。

 

(そもそも平和の象徴なんぞが必要な時点で社会として破綻しているだろうに、滑稽な奴らよな。)

 

 手元に酒があれば良いツマミだと思いながら、直毘人は笑みを浮かべた。

 

「で、報復の準備は?」

 

『そろそろなので失礼します。』

 

 ホークスとの通信が途切れると、公安委員長は改めて相談役へと目を向ける。

 

「それで次代の象徴どのは今回の一手に対してどういう評価を?」

 

「さあな。

 ワシは親であって伝書鳩ではない。

 ただ、まあ暇そうにはしとったなぁ?」

 

 雄英高校が会見を開き、裏ではプロヒーローによる敵連合一斉検挙が始まろうとしていたその頃、摩虎羅はというと。

 

「チッ!

 また外れやがった!」

 

 自室のTVで競艇を観ていた。

 摩虎羅は今回の検挙に参加していない。

 未成年なので当然といえば当然だが、摩虎羅自身が辞退したのもある。

 

(トゥワイスを処理出来たし、トガヒミコも逮捕された時点で将来的な敵連合の脅威は消えた。

 それに、これ以上強くなる必要は無い。)

 

 地面を自在に泳げる異能じみた能力の獲得。

 適応が新たな段階に進んだ事実は摩虎羅が思っていたよりも摩虎羅のやる気を削いでいた。

 

 




林間合宿編終了、ここからは果たして摩虎羅はやる気になることはあるのだろうか。


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