僕のまこーらアカデミア!   作:ボリビア

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感想に意見求めてしまって申し訳ありません。


神野に適応する。

 オールマイトとAFO、二人の宿命の対決が始まろうとしていたその時、空からソレはやってきた。

 

「よお、勇者に魔王。」

 

 舞い上げた砂塵が消えると現れたのは禪院摩虎羅。 

 恐らく、雄英近くの屋敷から最短でここまで駆け抜けてきたのだろう。

 

「…禪院少年!?」

 

「おや?

 君は干渉してこないと踏んだはずなんだけど、どういう風の吹き回しだい?」

 

 台詞は違えど二人の内心は何故ここに。

 オールマイトは純粋に生徒がこの場に堂々と現れた事に驚愕し、AFOは来ないと踏んでいたイレギュラーが現れた事に警戒心を高めていた。

 

「ドラゴンに成る為に。」

 

「禪院少年、ふざけていい場所じゃない!!

 ここから離れるんだ!!」

 

「いや、ふざけていい場所だ。

 テメーら二人をぶちのめせば格が決まるからな。」

 

 オールマイトから見れば巫山戯た言動だ。

 だが同時に本気であるという凄みを感じてしまう。

 普段から無気力というかやる気のない禪院摩虎羅がやる気に満ち溢れている。

 

「何を言って…!」

 

「俺にかなう存在が居ない証明が出来れば、楽になる女が居る。

 俺が君臨しテメーらの全てをごっこ遊びに貶める。

 善も悪も凌駕する絶対的な中立的最強がドラゴンなんだよ。」

 

 英雄と巨悪を倒す事で、禪院摩虎羅は絶対的な最強になる。

 善性や悪性に依存すること無い、摩虎羅への畏れから生まれる原始的な恐怖による平和の確立。

 

「だから、かかってこいよ。

 勇者と魔王。」

 

「おいおい、オールマイトと二人がかりで僕を倒すんじゃなくて、僕とオールマイトを倒す?

 確かに君の個性は素晴らしいが、随分傲慢じゃないか。」

 

「逃げるなら構わないぜ。

 弱者として当然の行いだ。」

 

 口では傲慢と揶揄するがAFOはこの場で最も冷静に摩虎羅を見極めていた。

 摩虎羅の攻撃は己の命に届きうる。

 

(策は一つ。

 適応される前に殺し切る絶対絶命の一撃が必要。

 だが、個性が足りない。)

 

 前提として現在のAFOは完全ではない。

 オールマイトとの過去の戦いで顔を潰されて内臓もやられている。

 個性を総動員すれば倒しきれる可能性があるが、総動員する前に自身の体が持たない可能性が高い。

 現状の肉体で出せる最高の個性の組み合わせによる攻撃では摩虎羅を殺せない可能性が高いのだ。

 

(だが、可能性が無いわけでは無い…!)

 

「…いいだろう、先に君から片付ける!」

 

 AFOの指が変化し赤黒い槍となって襲いかかる。

 幾経にも分岐し無数の槍なり普通ならば一つでも当たれば致命傷となる一撃だが摩虎羅に効くとはAFOも思ってない。

 摩虎羅自身も防ぐ必要が無いと判断し、棒立ちである。

 だが一人だけ動いてしまう男がいた。

 

「かかったなオールマイト!!」

 

「…ガハッ!!」

 

 摩虎羅の前へと躍り出たオールマイトに何本もの槍が襲いかかる。

 いくら摩虎羅が強かろうと若人が襲われてオールマイトが動かないはずがない。

 そしてそれこそがAFOの狙いだった。

 

「ハハッ!!

 君は本当に根っからのヒーローだなぁ!!」

 

 槍突き刺したままオールマイトを回収したAFOは手早くオールマイトの頭に手を当てた。

 

「出涸らしとはいえ返してもらうよ。」

 

「しまっ…!!」

 

 オールマイトの中から残り火が奪われていく。

 個性が奪われる独特な痛みによって気絶し、力身が消えて痩身の姿となったオールマイトを用済みと言わんばかりに投げ捨てるとAFOは自身の中には宿ったOFAを味わうように確かめた。 

 

「ああ、やはり与一はいないか。

 だからこそ存分に使いつぶせる…!!」

 

 そこにあるのは出涸らしの残り火であり、只の純粋な個性としての力のみ。

 

「これなら充分に届く…!!」

 

 AFOの右腕が異形へと変わっていく。

 汎ゆる打撃に有効な個性を掛け合わせて、全力で殴るために。

 そしてそこに赤黒い稲妻が纏わりつく。

 考える限り最悪な存在。

 AFOとOFAは今ここに一つとなった。

 

「大層な台詞を吐いたんだ。

 避けるなんて真似はしないだろう?」

 

「ああ、勇者と魔王がセットになって楽でいい。

 流石にオールマイトを倒すのは後ろめたいしな。」

 

 勇者と魔王、二つの力が混ざり合った存在を前に摩虎羅は余裕な態度を崩さなかった。

 




ようやく山場が描けました。
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