僕のまこーらアカデミア!   作:ボリビア

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適応させる。

『オールマイト引退宣言!!』

 

『神野市の復興に禪院家が全面協力を宣言。』

 

『死からの復活、禪院摩虎羅は神の子である!!』

 

『神野の悪夢はヤラセ!?』

 

「錯綜してんなぁ。」

 

 神野の一件から数日後、摩虎羅は屋敷に戻ってネットサーフィンに勤しんでいた。

 世間はオールマイトの痩せこけた姿やAFOと摩虎羅の規格外の戦い、そして方陣からの復活という情報の津波に飲まれており、媒体問わず連日様々な情報が錯綜していた。

 

「あの、そろそろ意図を聞いても?」

 

 寛ぐ摩虎羅のそばには疲れた顔のホークスがいた。

 一応、公安側の窓口としての役目を負っているホークスは敵連合側の確保チームで援護に回っていた。

 拠点は地下であり、ホークスの個性は生かしづらく周囲の警戒とサポートに回っていた為、敵連合確保失敗の連絡を受けて直ぐに脳無工場の方に急行した為、一連の戦いを間近で見ていたのだ。

 あの日、摩虎羅が出て来た時点で公安のプランは完全に崩れた。

 本来ならば平和的にオールマイトが引退し、表向きはエンデヴァーや他プロヒーローによるチーム活動で平和を世間にアピールしつつ、摩虎羅を中心とした禪院家による裏からの治安維持を行う事でオールマイト引退後の犯罪率の増加を防ぐ筈だった。

 なのに摩虎羅は全てを台無しにした。

 オールマイトを超える規格外の存在であることを世間に示し過ぎた。

 

(無傷まではよかった。

 でもあの復活はやり過ぎだ…!)

 

 最早、世間の一部では摩虎羅を神と崇め始めるものまで現れてしまった。

 

(なのに本人は復活以降、マスコミにもコチラにも連絡せずに普通に過ごしやがって!)

 

 想定外の秩序の崩壊はホークスの胃を確実に蝕んでいた。

 

「で、どういうつもりで神野に現れたんで?」

 

「ドラゴンになるため。」

 

「だからそのドラゴンが何なのか聞きたいんすケド!!」

 

 ホークスと摩虎羅の問答は毎回これだ。

 理由を聞いてもドラゴンになるため等と意味不明な供述を繰り返されてしまう。

 今日もコレかとホークスが内心、頭を抱えていると摩虎羅のスマホから通知音がなった。

 

『急にNo.1になる事が決まって色々と考えてるみたいだから、私からも声を掛けてみます。』

 

「ハッ。」

 

 その内容が何だったのかホークスには分からないが、摩虎羅は内容を見て鼻で笑うと口を開いた。

 

「新しい序列だよ。

 ヒーローやヴィランなんて持て囃されてる特権階級共の上に俺が君臨する事でアイツ等の価値を凡人の範疇に貶める。

 それがドラゴンだ。」

 

「抑止力か…。」

 

(武力というラインにおける絶対的な抑止力ね…)

 

 ホークスは摩虎羅の話を聞いて顎に手を添えて考える。

 ヒーローやヴィランが特権階級であるというのはホークスも頷く部分がある。

 確かに今回の一件のようにAFOのような個性社会に於いても突出した存在が暴れ回ればヒーローが束になっても勝てるかどうか。

 仮に勝ててもその被害は計り知れない。

 実際に敵連合の確保に於いては死柄木達と入れ替わりで現れた脳無の対応でプロヒーローに何名か重傷者が出ており、脳無工場の方ではAFOの一撃でトップヒーローの一人であるジーニスト含めて対応に当たったヒーロー全員が重傷という実態だ。

 

「普通のヒーローでは対応しきれない存在に対してのみ摩虎羅君は働くと。

 成る程、確かにヒーローの価値は落ちるだろうし敵も上を目指した所で君が叩き潰して終わりな訳だ。

 けど、その場合個性とか色々と世間に晒す必要があるけどいいのかい?」

 

 素直に動くかどうかは別として、規格外の存在に対してヒーローが無理をする必要は無くなるし秩序の最終防衛ラインが後ろにあるという事実はヒーローの人気はともかく社会的立場は下がるだろう。

 

「別に。

 有象無象が騒ぐなら叩くだけだしな。」

 

「成る程、流石ドラゴンだ。」

 

 あくまで摩虎羅は大きな秩序を守るために動く気は持ってるが、本質的な立場はあくまで秩序からは外れた存在として振る舞うつもりらしい。

 

(確かに摩虎羅君が犯罪した所で誰が捕まえられるのかって話で、仮に捕まえても何処にぶち込めるのやら。)

 

 仮にタルタロスの最下層に入れられたとしても、普通に破ってきそうなイメージがホークスの脳裏に過った。




 頑張って説明しようと思ったけど馬鹿だからこれが限界!
 ざっくり言うと生態系の中の話なら干渉しないけど、隕石墜ちてきたら弾いたりとかそんなイメージ。
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