青春の0   作:大艦巨砲主義者

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どうも、シロコテラーと臨戦ホシノが出た作者です。
作者は無課金勢なので、片方が出ればいいかな〜っと思っていたのですが、まさか両方出てしまうとは……


それと評価が赤に達しました。まさか第一話でこうなるとは……執筆活動の励みになるので読者さんには頭が上がりません


亡霊の目覚め

??「……い」

 

 

??「……先生、起きてください」

 

 

??「宮部先生!」

 

 

目を開けると、目の前には眼鏡に白いコート姿の女性が立っていた

 

 

宮部「……ここは……?あなたは……一体……」

 

 

??「少々待っていてくださいと言いましたのに、お疲れだったみたいですね。なかなか起きないほど熟睡されるとは」

 

 

 

??「……夢でも見られていたようですね。ちゃんと目を覚まして、集中してください」

 

 

宮部「す、すみません……」

 

 

??「もう一度、あらためて今の状況をお伝えします」

 

 

リン「私は七神リン、学園都市『キヴォトス』の連邦生徒会の幹部です」

 

 

リン「そしてあなたはおそらく、私たちがここに呼び出した先生……のようですが」

 

 

宮部(先生?零戦の教官をやっていたことはあったが……それのことか?それに……ここへ来るときやその前の記憶が曖昧だ……それにキヴォトスも連邦生徒会なんて組織も聞いた事がない……それに大東亜戦争は?妻の松乃は?娘の清子は?)

 

 

リン「……ああ。推測形でお話したのは、私も先生がここに来た経緯を詳しく知らないからです」

 

 

宮部「すみません。私も記憶が曖昧で……ここに来るときやその前の記憶が詳しく思い出せないんです」

 

 

リン「混乱されているようですね。分かります」

 

 

リン「こんな状況になってしまったこと、遺憾に思います。でもいまはとりあえず、私についてきてください」

 

 

リン「どうしても、先生にやっていただかなくてはいけない事があります」

 

 

宮部「……はい」

 

 

リン「学園都市の命運をかけた大事なこと……ということにしておきましょう」

 

 

彼女についていくととある個室の中に入った

 

 

ウィィィィィン

 

 

個室は機械音を立て始める。それと同時に上昇していくような感覚に襲われた

 

 

宮部(これは……昇降機?)

 

 

リン「『キヴォトス』へようこそ。先生」

 

 

昇降機の窓から外をのぞくとそこには白く、天にそびえ立つような建物が乱立し、晴天の空には輪のようなものが浮かぶ世界が現れた

 

 

宮部「これは……すごい……戦前の銀座が霞んで見えるくらいだ……」

 

 

リン「キヴォトスには数千の学園が集まってできている巨大な学園都市です。これから先生が働くところでもあります」

 

 

リン「きっと先生がいらっしゃったところとは色々な事が違っていて、最初は慣れるのに苦労するかもしれませんが……」

 

 

リン「でも先生なら、それほど心配しなくてもいいでしょう」

 

 

宮部「そ、そうですか」

 

 

リン「あの連邦生徒会長が、お選びになった方ですからね」

 

 

宮部(連邦生徒会長?)

 

 

リン「……それは後でゆっくり説明することにして」

 

 

チーン

 

 

リン「到着したようですね」

 

 

ざわざわ……

 

 

ユウカ「ちょっと待って!代行!見つけた、待ってたわよ!連邦生徒会長を呼んできて!」

 

 

ユウカ「……うん?隣の大人のかたは?」

 

 

ハスミ「主席行政官。お待ちしておりました」

 

 

チナツ「連邦生徒会長に会いに来ました。風紀委員長が、今の状況について納得のいく回答を要求しています」

 

 

リン「あぁ……面倒な人たちに捕まってしまいましたね」

 

 

リン「こんにちは、各学園からわざわざここまで訪問してくださった生徒会、風紀委員会、その他時間を持て余してる皆さん」

 

 

リン「こんな暇そ……大事な方々がここを訪ねてきた理由は、よく分かっています」

 

 

宮部(凄い不機嫌だな)

 

 

リン「今、学園都市に起きている混乱の責任を問うために……でしょう?」

 

 

ユウカ「そこまで分かってるなら何とかしなさいよ!連邦生徒会なんでしょ!」

 

 

ユウカ「数千もの学園都市が混乱に陥ってるのよ!この前なんか!うちの学校の風力発電所がシャットダウンしたんだから!」

 

 

チナツ「連邦矯正局で停学中の生徒たちについて、一部が脱出したという情報もありました」

 

 

スズミ「スケバンのような不良たちが、登校中のうちの学校の生徒たちを襲う頻度も、最近急激に高くなりました。治安の維持が難しくなっています」

 

 

ハスミ「戦車やヘリコプターなど、出所のわからない武器の不法流出も2000%以上増加しました。これでは正常な学園生活に支障が生じてしまいます。」

 

 

リン「……」

 

 

ユウカ「こんな状況で連邦生徒会長は何をしているの?どうして何週間も姿を見せないの?今すぐ合わせて!」

 

 

リン「……連邦生徒会長は今、席におりません。正直に言いますと、行方不明になりました」

 

 

宮部(行方不明?)

 

 

ユウカ「……え!?」

 

 

チナツ「……!!」

 

 

ハスミ「やはりあの噂は……」

 

 

リン「結論から言うと『サンクトゥムタワー』の最終管理者がいなくなったため、今の連邦生徒会は行政制御権を失った状態です」

 

 

リン「認証を迂回できる方法を探していましたが……先ほどまで、そのような方法は見つかっていませんでした」

 

 

ハスミ「それでは、今は方法があるということですか、主席行政官?」

 

 

リン「はい」

 

 

リン「この先生こそがフィクサーになってくれるはずです」

 

 

ユウカ「!?」

 

 

チナツ「!」

 

 

ハスミ「この方が?」

 

 

宮部「私が……?」

 

 

宮部「私は所詮海軍の一特務士官です。士官教育を受けていない上に、政治については何も知りません、サンクトゥムタワー?についても全く……」

 

 

ユウカ「ちょっと待って。そういえばこの先生は一体どなた?どうしてここにいるの?」

 

 

宮部「それについては私も全く……」

 

 

ハスミ「キヴォトスではないところから来た方のようですが……先生だったのですね」

 

 

リン「はい。こちらの宮部先生は、これからキヴォトスの先生として働く方であり、連邦生徒会長が特別に指名した人物です」

 

 

宮部「ここで働く?」

 

 

リン「はい」

 

 

ユウカ「行方不明になった連邦生徒会長が指名?先生も私たちもこんがらがってきたじゃないの……」

 

 

宮部「とりあえず……日本海軍特務少尉で零戦の搭乗員をしている宮部久蔵と申します」

 

 

ユウカ(日本海軍の特務少尉?零戦?日本海軍なんて聞いたことないけどどこの海軍かしら……)

 

 

ユウカ「こ、こんにちは、先生。私はミレニアムサイエンススクールの……」

 

 

ユウカ「い、いや、今は挨拶なんかどうでもよくて……!」

 

 

リン「そのうるさい方は気にしなくていいです。続けますと……」

 

 

ユウカ「誰がうるさいって!?わ、私は早瀬ユウカ!覚えておいてください、先生!」

 

 

宮部「ユウカさんですね、よろしくお願いします」

 

 

リン「先生は元々、連邦生徒会長が立ち上げた、ある部活の担当顧問としてこちらに来ることになりました」

 

 

宮部(部活?顧問?一体何のことだ?)

 

 

リン「連邦捜査部『シャーレ』」

 

 

リン「単なる部活ではなく、一種の超法規的機関。連邦組織のため、キヴォトスに存在するすべての学園の生徒たちを制限なく加入させることすらも可能で、各学園の自治区で、制約無しに戦闘活動を行うことも可能です」

 

 

リン「なぜこれだけの権限を持つ機関を、連邦生徒会長が作ったのかはわかりませんが……」

 

 

宮部「待ってください!部活?連邦組織?学園の自治区での戦闘活動?なんのことですか?私は零戦の搭乗員の育成かと……!」

 

 

リン「いいえ、違います」

 

 

宮部「どういうことですか!?それにまだ色々質問が……!」

 

 

リン「記憶が曖昧で混乱しているのは分かりますが。落ち着いてください、シャーレ部室はここから約30㎞離れた外郭地区にあります。今はほとんど何もない建物ですが、連邦生徒会長の命令で、そこの地下に『とある物』を持ち込んでいます」

 

 

リン「先生を、そこにお連れしなければなりません」

 

 

宮部「とある物?」

 

 

リン「はい、連邦生徒会長が用意したものの他に、先生の『私物』と伺っているものも持ち込んでいます」

 

 

宮部「私の『私物』?」

 

 

リン「モモカ、シャーレの部室に直行するヘリが必要なんだけど……」

 

 

モモカ『シャーレの部室?……ああ、外郭地区の?そこ、今大騒ぎだけど?』

 

 

宮部(急に人が!……いや、違う、これは……光を空中に投影してる?)

 

 

リン「大騒ぎ……?」

 

 

モモカ『矯正局を脱出した停学中の生徒が騒ぎをおこしたの。そこは今戦場になってるよ』

 

 

リン「……うん?」

 

 

モモカ『連邦生徒会に恨みを抱いて、地域の不良たちを先頭に、周りを焼け野原してるみたいなの。巡航戦車までどっかから手に入れてきたみたいだよ?』

 

 

宮部「子供が戦車を……?」

 

 

モモカ『それで、どうやら連邦生徒会所有のシャーレの建物を占拠しようとしてるらしいの。まるでそこに大事なものでもあるみたいな動きだけど?』

 

 

リン「……」

 

 

モモカ『まあでも、もうとっくにめちゃくちゃな場所なんだから、別に大した事な……あっ、先輩お昼ご飯のデリバリーが来たから、また連絡するね!』

 

 

ブツッ

 

 

宮部「消えた……」

 

 

宮部「……」チラッ

 

 

リン「……」

 

 

リン「……」プルプル

 

 

宮部(凄い怒っている……)

 

 

宮部「だ、大丈夫ですか?」

 

 

リン「……だ、大丈夫です。……少々問題が発生しましたが、大したことではありません」

 

 

リン「……」じー

 

 

ハスミ「……?」

 

 

ユウカ「な、何?どうして私たちを見つめてるの?」

 

 

リン「ちょうどここに各学園を代表する、立派で暇そうな方々がいるので、私は心強いです」

 

 

ユウカ「……え?」

 

 

リン「キヴォトスの正常化のために、暇を持て余した皆さんの力がいま、切実に必要です。行きましょう」

 

 

宮部(言い方……)

 

 

ユウカ「ちょ、ちょっと待って!?ど、どこに行くのよ!?」

 

 

=============================================

D.U.外郭地区・シャーレの部室付近

 

 

ヒュォォォォーー!!

 

 

ドカアァァァァン!!

 

 

ユウカ「な、なに、これ!?」

 

 

タタタタタタッ!!

 

 

宮部「本当に子供が武器を……」

 

 

ユウカ「なんで私たちが不良たちと戦わなきゃいけないの!!」

 

 

チナツ「サンクトゥムタワーの制御権を取り戻すためには、あの部室の奪還が必要ですから……」

 

 

ユウカ「それは聞いたけど……!私これでも、うちの学校では生徒会に所属してて、それなりの扱いなんだけど!何で私が……!」

 

 

ダダダダ!

 

 

宮部「ッ、ユウカさん!」

 

 

ユウカ「いっ、痛っ!!痛いってば!!あいつら違法JHP弾を使ってるじゃない!?」

 

 

宮部「……?けがをしていない……?」

 

 

ハスミ「伏せてください、ユウカ。それに、ホローポイント弾は違法指定されてはいません」

 

 

ユウカ「うちの学校ではこれから違法になるの!傷跡が残るでしょ!」

 

 

ハスミ「今は先生が一緒なので、その点には気を付けましょう」

 

 

ハスミ「先生を守ることが最優先。あの建物の奪還はその次です」

 

 

チナツ「ハスミさんの言う通りです。先生はキヴォトスではないところから来た方ですので……」

 

 

宮部(どういうことだ?キヴォトスの人間は弾丸に耐えられるのか?)

 

 

チナツ「私たちとは違って、弾丸一つでも生命の危機にさらされる可能性があります。その点ご注意を!」

 

 

ユウカ「分かってるわ。先生、先生は戦場に出ないでください!私たちが戦っている間は、この安全な場所にいてくださいね!」

 

 

リン「それでは、先生は指揮をお願いします」

 

 

宮部「私が?」

 

 

ユウカ「え、ええっ?先生が戦術指揮を?まあ……先生ですし……」

 

 

宮部「しかし、私は陸戦は……」

 

 

リン「細かいところは私たちが補佐します。先生はおおざっぱな指示をお願いします」

 

 

宮部「……分かりました」

 

 

ハスミ「分かりました。これより先生の指揮に従います」

 

 

チナツ「生徒が先生の言葉に従うには自然なこと、ですね。よろしくお願いします」

 

 

宮部「それでは……戦闘開始!」

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