司書補J、シャンフロにて奔走する   作:ゲガント

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少し期間が空きました、申し訳ございません。

あとなんでリンバスカンパニーとグラブルのエイプリルフールイベントのテーマ幼児化で一致してるんです?
思わず笑顔になっちゃいました。




それでは、どうぞ


夜明けは未だ

 

(割れた層は3、ぶん殴られた時と木に2回激突した時に音がしたから間違い無い。着地は反動殺せたし、軽微なダメージならびくともしないのも分かった……ホント、コレを手に入れられたのは運が良かったな)

 

空いた左手を握りしめたりして調子を確かめながらチラリとステータス画面を覗き見る。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

PN:ジョシュア

 

 

レベル:44

 

メイン職業:司書補

 

サブ職業:傭兵(片手剣使い)

 

体力 30 → 1 魔力 10(70)

スタミナ 100 → 160

筋力 55(175) → 280 敏捷 65(125) → 200

器用 35(55) → 88 技量 35(55) → 88

耐久力 1(441) → 705 幸運 75

 

残りステータスPt.5

 

装備

左:無し  右:『カポーテ』(筋力+30 耐久+20)

頭:無し

胴:司書補の制服 (耐久力+70)

腰:司書補のベルト (耐久力+20)

脚:司書補の革靴 (耐久力+40)

 

アクセサリー:導路のミサンガ (俊敏+10)

 

コアページ:北部ヂェーヴィチ協会6課 (筋力+30 敏捷+40 耐久+30)

      次元鞄 《デリバリーキャリア》

 

EGO:『低いなきごえ』《同調》(MP+50 筋力+50 敏捷+10 技量+10 器用+10 耐久+250)

   『懺悔』(魔力+10)

 

スキル

・満月刃

・豪雨乱撃

・旋風陣

・パリングプロテクト

・空穿ち

・ドリフトステップ

・八艘跳び

・グローイング・ピアス

・光の種 第五段階

・スカイウォーカー

・スカルシェイカー

・エッジクライム

・空翔乱気

・一閃 Lv.MAX

・ウェポンライト 

・アブソリュートライド

・羅貫突

・ベストステップ 

・ブラッドハーム 

・ワンショット・アーツ Lv.7 

・無尽連斬 

・崩々壊撃 

・ニトロビート Lv.8 

・スポットマーキング Lv.6

・インファイト Lv.5 

・スタッフブレイク 

・ラビットホップ 

・カタパルテット 

・一振両断

・燕返し

 

不世出(エグゾーディナリー)スキル

奮進再臨(リジェネイト)

 

ページスキル

・崩壊ハンマー

・崩壊ナイフ

・クイックステップ Lv.2

・戦闘準備 

・滅多斬り Lv.3

・た耐える Lv.2

・先導指揮

 

強化施術 (1/10)

・薬剤"prototype"投与 (コスト1) 

 (筋力+10 敏捷+10 器用+10 

  技量+10 耐久力+10)

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

「あっは、倍率イカれてるね。そういうの大好き、っと!」

 

HPの低下を示す警告音を無視して内容を確認すればHPやMP、幸運値を除くすべてが満遍なく強化されているのを確認しつつ、様子を伺っていた『終末鳥』の突進を危なげなく避ける。

 

その上昇値は凡そ1.6倍、まだ段階が序盤であるにも関わらず破格の強化倍率に思わず頬が緩んでしまう。

一応スキル発動後は効果終了まで「HPが1から変動しない」というデメリットはあるものの、ダメージストップの効果もある膜状バリアのお陰で気にする要素にはなり得ない。

何故か知らぬ間に3つ飛ばしで段階が進んでいる《光の種》から目を逸らし、改めて相対する『終末鳥』へと向き直る。

 

「あっぶないなぁ……!もう、ちゃんと相手してあげるから焦らないでよッ!!《ワンショット・アーツ》!」

 

ダイブするような形での突進だった為若干地面が揺れていたが、そんな事お構いなしにジョシュアは動かされようとしていた腕に拳を叩き込む。

EGOを足したとて素のパワーに差が有りすぎるせいでダメージになっている様子は無いものの、初期動作を潰すようなタイミングで攻撃することで動きを僅かに遅らせることは可能なようだ。

 

「ん、あの鮫さん様々だね、もっと楽しくなって来ちゃった」

 

ふわりと微笑んだジョシュアは強化された脚力を活用して『終末鳥』の背後へと回る。

途中『終末鳥』が暴れた影響で散らばった石の破片を拾い上げ、目的地に着くや否やそのまま拾った石を投げるような姿勢を取った。

 

「《空穿ち》…ッ!」

 

後頭部を狙い放とうとした石礫は先程と同じように何らかの誘導で姿勢を無理矢理捻じ曲げられ見当違いの方向へと跳んで行く。

ジョシュアはその行き先を確認した後、コチラへ振り返ろうとする『終末鳥』を一旦放置して一目散に走り出した。

 

『『『何処へ行くッ!!!』』』

「ちょっと明かりを消しに!」

『『『逃すものかァッ!!!』』』

 

標的が逃走を始めた事でそれに釣られるように『終末鳥』も後を追ってくる。

ジョシュアも強化されたステータスによって木々の間をまるで風のように通り抜けて駆けていくが、『終末鳥』はその巨体からは考えられないほどのパワーとスピードで間にある障害物の尽くを薙ぎ倒し轢き潰して一直線に突き進んで来る。

 

『『『そこに居るな!』』』

「ッ!」

 

追いかけっこの最中、再び広げられた翼の瞳から光が溢れ出しそのまま光弾として発射される。

が、その全てをジョシュアは余裕を持って避けてそのまま駆け抜けてゆく。

 

「狙いが正直!狂い火みたいに不規則に動いてた方が避けにくいよ!」

『『『えぇい、ちょこまかと!』』』

「あっははははは!!」

 

ジョシュアの頭に過ぎるのは少し昔にハマった「ソウルライク」という一つのジャンルを築いたゲーム会社が出した高難易度アクションRPG、そのVR版にて戦った敵が放ってきた技の一つ。

目から金色の焔を噴き出させ全てを焼き尽くす御業は、ばら撒くように拡散するスタイルで相手を追い詰め、狂気に染めようと蝕んで来た。

 

まぁジョシュアはさも当然のように攻撃の間を潜り抜けて本体をブチのめしたのだが。

 

「!みーつけたっ!」

 

そんな事を考えながら走り続けていた最中、ジョシュアの視界に光る何かが入る。

後ろから追いかけてくる『終末鳥』の放つ光弾とはまた違う、どちらかといえば『大鳥』の持っていたランプに近い気を惹かれる感覚がする光だ。

 

「《八艘跳び》ッ!」

『『『ぬぅッ…待てッ!』』』

 

背後に迫る『終末鳥』の叩き付けを前への跳躍で回避すれば漸く目的地に辿り着いたようで、先程自身の攻撃を誘導した何かと対面することが出来た。

 

 

 

 

『────────』

 

 

 

「……これは、卵?いやこの感覚と見た目からして鳥さん(幻想体)達の核?」

 

そこにあったのは黄色く光る夥しい数の瞳を有した卵型の物体、しかしジョシュアにとっては姿は大分違うものの見覚えのある代物。

シャンフロの表側の世界にて幻想体を討伐した際に現れる核のように見えるそれは、しかしながらまだ活動しているかのようにボンヤリと光を放っていた。

 

「ん、成る程、これが弱点でいいのかな

 

なら取り敢えず殴るッ!」

 

得体の知れなさを横に置いておいて先ずは1発叩き込む。

焔のように赤いカポーテは握り締めると同時に熱を帯びながら鉄のように硬くなる、故に柔らかい布地は鋼鉄の籠手となって対象へ牙を剥いた。

 

ガギンッ!!

『─────』

「ん、手応えアリ」

 

おおよそ卵と布を巻いた拳がぶつかった際に鳴る音としては似つかわしくない金属音が聞こえたが気にせず更に殴打を重ねる。

僅かに核が揺れたようにも見えたがダメージによる身悶えだろうと結論付けて続行、見た目の通り片腕分しかない為に両手でのラッシュは出来ないが代わりに1発1発を重めにするよう注力していく。

 

「《スポットマーキング》、からの《猛進》ッ!!」

 

1度目の殴打により印を付け、2度目の殴打でその印の中心をブチ抜く。

強制的に作られた弱点目掛けて振るわれた灼熱の拳は芯を穿ち、

 

バキッ

 

その表面にヒビを入れた。

 

『『『ッ、やめろォッ!』』』

「あっはは!必死だね!」

 

漸く追いついてきた『終末鳥』の振り下ろした腕を何も装備していない左腕で受け止める。

当然何のスキルも発動してない状態である為押し潰されるような衝撃と共に背後へと吹っ飛ばされまた一つバリアが割られたものの、ジョシュアは関係無いと言わんばかりに着地した先で地面を蹴りヒビ割れた核へ肉薄する。

 

「けど生憎、ココで止まるほど生温くは無いッ!」

 

核の前にインターセプトしようとした『終末鳥』の身体を足場に駆け抜け、核の前に躍り出たジョシュアはそのままの勢いで赤熱する拳を振り上げる。

 

「《焼け爛れた落涙》ッ!!」

 

そうして隕石の如き一撃は空中に溶けた鉄と焔の跡を残して振り下ろされ、

 

──パリンッ!

 

数多の瞳を宿した核は破片と変じて消え去った。

 

 

『『『─────ッッ!!??』』』

 




◯『エル◯ンリング リマスター VRedition』

2Dのゲームはすべてレトロに分類されているもののその人気が根強く残っている物も数多く存在している。
そしてその人気作がVRverにリメイクされることもまた多い。
VR技術の発展により夢にまで見た「好きなゲームの世界に入る」という体験が可能になった事に多くのゲーマー達が大いに喜んだ。
しかしその一方で「ゲーム作成の技術が追いつかなかった」、「ゲームシステムがVRと合わなかった」等の理由で駄作判定を受ける事例も数多く存在していたが、「エル◯ンリング」の場合はそのどちらもが当てはまるという何とも言えない評価に落ち着いていた。

壮大な世界を駆け回る、というVR特有のメリットを活かせるオープンワールドと探索要素、よりリアルかつ間近で会話できるキャラ達、そんでもって多種多様な武器を自由に振るえるという魅力がたっぷりと詰まっていた本作だったが、問題が一つ

想像以上に難易度が上昇していたのである。

元より「死にゲー」と呼ばれる部類の本作だが、一人称視点に固定された結果巨大な敵エネミーの予備動作が非常に見辛くなったり、暗闇からの不意打ちが更に凶悪になったりと要所要所で難易度がえげつない事になっていた。

まぁそれでもバグ等は殆ど無くクオリティも高い、凶悪難易度も「それもまたフ◯ムだよね」と言って良しとするファンが多かった為に次々と他のVR移行ソフトが駄作の印を押されている中、本作品は大ヒットを記録することとなった。


因みにジョシュアくんのステ振りは上質ビルドです。
火力特化よりも楽しくプレイするのを優先するタイプなのでこうなってますが、本人のプレイヤースキルが異常なので何も問題ありません。

後書きにシャンフロ劇場ミニや小ネタシリーズは

  • いる
  • いらない
  • セルマァ……
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