司書補J、シャンフロにて奔走する   作:ゲガント

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リンバスでついにドンキちゃんをサラジネさせられるかと思いきや最終戦の演出がスマホだと重すぎて進めません。取り敢えず運営による修正を待ってます。




それでは、どうぞ


業務説明

「目がチカチカする……」

「あら、案外遅かったわね」

 

再び間近でフラッシュを食らって某電気鼠探偵のような渋い顔をするジョシュアの視力が回復した頃、既に周囲の景色はだだっ広い黒曜石の地面の地平線が見える空間からシックな木製の床に本棚が並ぶ図書館へと戻っていた。

 

「ん、ただいま館長」

「アンジェラでいいわよ。それよりも……相当上手くやったみたいね」

 

中央に置かれている大きめな書斎机から離れたアンジェラは渡した本を見ると、納得するように頷きジョシュアへと向き直りながら本を返すように手を差し出す。

それに素直に従えばパラパラとページをめくり始め、そのうちの1枚を抜き取るとそのまま差し出して来た。

 

「そのページは貴方が持ってなさい。どうやらかなり気に入られたようだし、後で力の使い方も教えるわ」

「使い方?」

「えぇ、これから先、この世界を歩む貴方の役に立つと思うから」

 

ジョシュアは受け取った本の頁をマジマジと観察する。光源に翳して透かせたりしてみたが特に変わった素材ではなさそうなそれには先程邂逅した『たった一つの罪と何百もの善』の由来らしき物語が綺麗な文字で書かれていた。

 

「ンッン……」

 

そんな様子のジョシュアの意識を引き戻したのはアンジェラの咳払いだった。

 

「さっきので大体分かったと思うけど基本的に貴方に頼むのはこの図書館で眠る幻想体……その本を開いた先に居た奴と似たような存在達の封印の解除とその対処、そしてこの図書館の外に存在している特定の本と幻想体の収集よ」

「ん、幻想体」

「説明しようとするとかなり時間がかかるから今はそういうものと思ってなさい」

 

説明を省きながらも淡々と話を進めるアンジェラ。

 

「あの髑髏は会話するだけだったけど他の…幻想体?も似たような感じ?」

「いいえ、それは『たった一つの罪と何百もの善』が幻想体の中でも一際安全……と言うより殆ど危害を加えて来ないだけよ。他は軒並み死ぬ可能性を孕んでるし」

「………へぇ、強いの?」

「えぇ、ものによっては国一つ滅ぼせる奴も居るわ」

「ん、楽しみ」

 

まだ見ぬ強敵に思わず笑みが溢れるが、ふと先程のアンジェラの言葉を思い出し、疑問が生じる。

 

「……というか普通に幻想体がいるの?」

「いる、っていう表現は少し間違いね。正しくは貴方と共鳴して目覚めるのよ。私の力を分け与えた貴方がそれらを殴り倒せばこういう風な本に出来るわ」

「それって僕が気付かず通り過ぎたら別の人に襲いかからない?」

「そこに関しては私の知ったことではないわよ」

「ん、急に無責任……まぁいいや、僕がしっかりやれば良いだけだし」

 

何とも呑気かつ無責任な発言だが生憎それを指摘してくれる人物は居ないのである。

 

「こちらとしても開拓者を招いたのは貴方が初めてなの、そこら辺の調節は追々やるわ」

「まぁそれなら仕方ない……のかな」

「今この図書館に居るのも私達以外だと2人……あと一羽って所ね。今は全員出払ってるから紹介はまた今度にするわ」

「鳥か兎でも居るの?」

「そんな所ね、知り合いの所から預けられたから雑用として働かせてるわ………まぁ、そんな事はどうでも良いの。先ずは()()の使い方を教えてあげるからついてきて」

 

その言葉と共に移動を始める上司の後にてってこ続くジョシュア。

少し歩いた先には意図的に作られた様な開けた空間が現れ、その手前辺りで足を止めた。

 

「難しい事は考えなくて良いわ。ただ力を引き出す事を意識すれば、断片がそれに応えるから」

「ん………分かった」

 

アンジェラの催促に従い広場の中央に立つ。右手には先程貰った本の頁を持ち、意識を集中させるためにそっと目を閉じる。

 

『手を』

 

頭に響くは幻想体の声。それに従い手を伸ばし、

 

 

『「幻想 告解」』

 

 

頭に浮かんだ言葉をそのまま口から声に出して紡ぐ。

 

「ッ!」

 

瞬間、手の中にズシリと重い物体が現れた感覚がする。崩されかけた姿勢を何とか持ち堪え問題の代物を見てみれば…

 

「これは……十字架?」

 

自分の手に握られていたのはこの不思議な物体の元となったであろう『たった一つの罪と何百もの善』のサイズ感を調節して、そのまま武器にしましたと言わんばかりのデザインの十字架型メイスだった。交差する部分にはしっかりと赤い茨の冠を被った髑髏が存在感を放っている。

 

 

E.G.O 『懺悔』

 

武器種:メイス or 特殊アクセサリー

 

とある救世主の自我の断片を抽出し物体化させた代物。決して強いとは言い難いがその身に公正さが少なからずある者には精神的な快適さを与えるだろう。しかしこの力の向かう先、罪がある事を忘れる事勿れ。

 

このE.G.Oを装備した状態での攻撃的中時、10%の確率でMPを10回復する。

MP +10

 

必要ステータス

 

なし

 

 

 

(……………?)

 

またもや襲い来る聞いたことの無い単語とわけの分からない要素にジョシュアは首を捻る。武器のステータスを見る限り、どうやらこの装備はどういうわけかアクセサリーとしても使えるようだが取り敢えず……

 

「E.G.Oって何」

Extermination of Geometrical Organ(幾何学的器官の根絶)の略よ。色々と説明が面倒だから省くけど言ってしまえば強固な自我の殻、その『懺悔』の場合は『たった一つの罪と何百もの善』からの借り物の自我って所ね………まさか一発で同調を成功させるとは思わなかったわ、普通だったら数回はやらないと完璧に顕現させられないし相性によっては全く反応しないこともあるのに」

「ふーん……取り敢えずこれが武器形態としてこのアクセサリーって…って、おぉ?」

 

説明を受け流しながらジョシュアは手元のE.G.Oに意識を向ける。少し念じるとメイスは光のようになって解け、自身の頭目掛けて移動し始める。

少し待ち光が収まってから頭に触れれば『たった一つの罪と何百もの善』の額にあった茨の冠らしき棘の感触があった。

 

「ん、冠になった。武器は弱いって書いてたしこっちのほうが便利そう」

「私達はその状態の物をE.G.Oギフトと呼んでるわ。幻想体毎にギフト形態はあるけれど、同じ箇所に重複させて装備することは出来ないから気を付けなさい」

 

 

 

 

 

 

「ちなみに無理して付けようとしたらどうなるの?」

「貴方の体が耐えきれず死ぬわ」

「死ぬんだ」




割と放任主義だけどすぐ殺そうとする原作に比べれば何倍も優しいという事実

後書きにシャンフロ劇場ミニや小ネタシリーズは

  • いる
  • いらない
  • セルマァ……
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