司書補J、シャンフロにて奔走する   作:ゲガント

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世の中には色んな変態がいるものですね




それでは、どうぞ


現状把握はしっかりと

「ちょっと暴れすぎた」

 

向かってくる敵をしばき倒す度におかわりと言わんばかりに敵モンスターとエンカウントするという状況をしばらく続けていた結果、初期装備である傭兵の直剣の耐久値が限界近くまで減り、見た目からも崩壊する寸前であると分かる位にボロボロになっていた。

ただジョシュア自身は一切疲弊した様子もなければどこかしら欠損しているという事も無い為、そこからモンスター達の猛攻を剣1本で無傷で凌いだ事が伺える。

 

「ん、ドロップアイテム大量」

 

一息ついて壊れかけの片手剣をしまい込み、インベントリを開けばズラリと戦利品が並んでいた。

 

「代わりの武器、代わりの武器……ん」

 

一番最初に入手したゴブリンの手斧から始まり、アルミラージの角、ゴブリンの装備、オークの牙等が陳列する中、ほぼ使えなくなった傭兵の片手剣の代わりの武器を探すジョシュアの目を引いたのは一番最後辺りにあった「致命の包丁(ヴォーパル・チョッパー)」と「致命の鋸(ヴォーパル・ソウ)」。

多くのモンスターを蹂躙していく中で、突如として現れて首を刈り取ろうとしてきたヴォーパルバニー達が持っていた物だと思い至ったジョシュアは取り敢えず装備してみようとその2本を実体化させる。

 

ガチャッ!

「んッ!?」

 

手の内に現れた刃部分が赤と白のグラデーションになった包丁と鋸を持った瞬間、伝わってきた重さによってバランスを崩す。

見た目では特に重量級そうという事も無いためどういう事かと戸惑っていれば、警告音と共に空中に画面が現れた。

 

「『ステータスが不足しています』………?ん、ポイント割り振るの忘れてた」

 

一先ず左手の致命の包丁を再びインベントリ内部へ収納し、致命の鋸を両手で持つ。

すると警告画面は消え、武器として振るえる程度の感覚を取り戻した。

何度か振って空気を裂いていたジョシュアだったが、やがて満足したのか徐ろにステータス画面をひらいてステータスポイントを割り振る。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

PN:ジョシュア

 

レベル:13

 

 

メイン職業:傭兵(片手剣使い)

 

サブ職業:無し

 

体力 20 魔力 10

スタミナ 60

筋力 40 敏捷 40

器用 20 技量 15

耐久力 1(15) 幸運 40

 

 

装備

左:無し  右:致命の鋸

頭:無し

胴:皮の服 (耐久力+8)

腰:皮のベルト (耐久力+3)

脚:皮の靴 (耐久力+3)

 

3550マーニ

 

スキル

・スピンスラッシュ

・ナックルラッシュ

・足払い → 旋脚

・オプレッションキック Lv.3

・フラッシュカウンター

・ループスラッシュ Lv.2

・パワースラッシュ Lv.3

・ウェポンスロー

・タップステップ

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「ん、完璧」

 

本人は満足そうだが耐久関係は一切強化されていない。

序盤の一般モンスターでも数回攻撃を喰らえば致命傷になり得そうだが、初期ステータスかつノーダメージでLv.13まで上げている辺りがジョシュアクオリティである。

そんな紙にも劣る装甲のジョシュアは先程よりも軽くなった致命の鋸を腰に差し、現在地を確認しようと地図を開いた。

 

「……結構歩いた」

 

確認すれば既に最初に訪れる筈のファステイアからは遠く離れており、次のセカンディルへと向かうのが現実的な案となっていた。

一度切り上げて現実で休憩しようと思っていたジョシュアだったが、リスポーンの設定が出来るような場所は周囲には無い。

なら選択肢は一つだろう。

 

「ん、エリアボスぶっ殺してセカンディルに行く」

 

街と自分の位置関係と方角を覚え地図機能を閉じる。

何度か屈伸や背伸び、腕を組んで伸ばす運動をした後、身体の調子を確かめたと思えば利き足を後ろに引いた。

 

「一気に行こう」

 

蹴り技を多用した結果スキルを習得するに至った足に力を込め、一気に解き放つ。

木々の間を器用に抜けて走り出したジョシュアはその勢いのままボスエリアまで突き進むのであった。

 

「オゴァ!?」

「ん、中々良い武器」

 

道中、遭遇してしまったモンスター達を試し斬りがてら処理していきながら……

 

 

 

 

 

【聖女様】初心者プレイヤーに上級者プレイヤーがいろはを教える その56【かわいい】

 

 

39 ユージーン(初)

さっき跳梁跋扈の森の所で変わったプレイヤーが居たんだが……聞いてもらえるか?

 

40 フヌフヌ(初)

てことはヴォーパルバニーちゃんを倒しまくらないと兎の国に行けない………ッてコト!?

 

41 カヌチャ(上)

そゆこと、ついでに言えばそのヴォーパルバニーから低確率でドロップする致命武器を使ってた自分よりレベルが上のモンスターを倒す必要がある

因みに使ってる武器種は?

 

42 フヌフヌ(初)

魔法職なので杖ですけど

 

43 ツナマグロ(上)

あ、じゃあフォスフォシエまでお預けだね

杖持ったヴォーパルバニーはそれより前の街じゃ出てこないらしいし

 

44 フヌフヌ(初)

オ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ッ!!?

 

45 恐竜天使戦士(上)

うーん、凄い嘆きwwwんで、>>39はどした?

 

46 ユージーン(初)

あぁ、さっきまで跳梁跋扈の森でレベル上げしてたんだが……遠くに見えたゴブリン達に近づこうとしたら別の方向から走って来たプレイヤーが一瞥もしないで進路上にいたゴブリンの群れを満面の笑みで壊滅させてたんだよ

 

47 ミミッミ(上)

別に跳梁跋扈の森のゴブリン位ならある程度やり込んでるプレイヤーなら蹂躙出来ると思うぞ

 

48 売苦煤(初)

何が珍しかったん?

 

49 ユージーン(初)

あからさまに初期装備だったんだよそのプレイヤー

武器は見たこと無かったけど防具は確実に皮装備一式だった。俺も初期装備それだったから間違いない

 

50 ミミッミ(上)

ん〜、何とも言えないな……武器の方を優先して防具を後回しにするタイプだったら全然あり得る事だし。というか満面の笑みって何

 

51 ユージーン(初)

そのまんまの意味だが…こう、何ていうか、威嚇みたいな悪い笑みじゃなくてホントに嬉しい時に浮かべる感じの笑みだったんだよな。遠目から見ても可愛かった

 

52 脱炭酸(上)

ほう、美少女ですか……大したものですね

 

53 むっちゃん(上)

いや美少年の可能性もある

取り敢えずもっと詳細プリーズ

 

54 服竜縁(初)

うーん、可愛いという情報が入った瞬間にこの態度……私、涙が出そうですよ

 

55 古今搭載(上)

冷静に考えろ、そいつニッコニコでゴブリン斬り裂いてんだぞ

 

56 むっちゃん(上)

そこが良いんでしょうが………!

 

57 ふぉーゆー(初)

めっちゃ絞り出したかのような訴えwwww

 

58 ユージーン(初)

言っておくがこれ以上の情報は無いからな?

さっきも言ったが遠目だったからプレイヤーネームも見てないし

 

59 むっちゃん(上)

そこをなんとか………!クアッドビードルの勇角あげるから……!

 

60 鋼豆腐(上)

どんだけ美少年に飢えてんだよwwwwいやホントに

 

61 Gravity(上)

対価として差し出すには上等過ぎない?

 

62 虚無虚無府凛(初)

あの、クアッドビードルってなんですか?

 

63 古今搭載(上)

サードレマから行ける千紫万紅の樹海窟で出現するクワガタが混ざったクソデカカブトムシ

普通に強いし素材から作れる装備が結構優秀

勇角は武器の製作に必須なドロップアイテム

 

64 ミミッミ(上)

つまるところこの人そこそこ強いモンスターの素材を即座に差し出せる位には強い

 

65 麺魔(初)

なんかやだなぁ……

 

66 ちくわ弁財天(上)

変態なんてそんなもんよ

ファステイアには賞金稼ぎのNPCにメイド服とかコスプレ服着させるために命賭けてる奴らいるし

 

67 ユージーン(初)

えぇ……

 

68 コッペパァン(初)

こわいな〜……とづまりすとこ




3000万もプレイしてる人がいるならそりゃやべぇ性癖持って命賭けてる奴らも居るよなって。

・ウェポンスロー
投擲用のアイテム(投げナイフなど)ではなく普通の武器を投擲して攻撃に用い続けた場合に取得できるスキル
効果:武器の投擲によるダメージの補正+耐久値減少の抑制
派生先に乾坤一擲がある

後書きにシャンフロ劇場ミニや小ネタシリーズは

  • いる
  • いらない
  • セルマァ……
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