最後に行ったのが保育園の頃なのでほとんど記憶無いですが、程々にぼかしながら資料を漁って描写したいです。
それでは、どうぞ
「ん、おはよう」
「おはようございます!お兄さん!」
「元気いっぱいそうで何より、よく眠れた?」
「はい!それはもうぐっすり!」
「なら良かった」
大会の翌日、ホテルのチェックアウトを終えて外に出てきた所を出迎える紫亜に紅音は迷いなく抱き着いた。
少しだけ離れていた時間を埋めるようにギュッと抱き締めてくる妹分をそのままにしておけばやがて満足したような顔で顔を上げ、そして横を見て首を傾げた。
「所でお兄さん、この方はどなたですか?」
「ん、今日僕が予約したホテルのスタッフさん。先に皆の荷物だけ送っといたほうか楽だから」
「成る程、よろしくお願いします!」
紫亜の紹介と共にキッチリとした格好の男性は車の横で静かにお辞儀をする。
それに納得した紅音は即座に自分の着替えなどの荷物が詰まったスーツケースを差し出した。
「荷物の事前受取してくれるホテルとか確実に高い所何じゃないの……?」
「ま、まぁ紫亜さんが選んでくれた所だし、私達が気にしても……気にしても……気になるなぁ……」
残りの面々も少し戸惑いながらも荷物を預け、そのまま車が荷物を載せて走り去ってゆくのを見届けた後紫亜はゆるりと微笑んで向き直る。
「ん、それじゃあ出発しようか」
〜移動中〜
「というわけで着いた」
「どこに向かって言ってるんですか?」
「虚空」
「成る程!」
交通機関を乗り継いで数十分、某ネズミの王様がいるランドの入り口前にて、中性的なファッションを身に纏った紫亜は腕に抱き着く紅音を自由にさせながら人混みを分けて歩いていく。
もうすぐ春休みが終わる為か新年度を迎える前の思い出作りをしに来たであろう学生の姿も多く見られ、テーマパーク前の広場には人がごった返していた。
「おぉ………!」
「そういや俺初めてだわ夢の国!」
「修学旅行京都だったもんね〜」
「よっしゃ、楽しむわよアンタ達!」
住んでる場所が結構な田舎なのでこういったテーマパークに行く機会は早々無かった少年少女は目を輝かせている。
「ん、ちょっと待って皆、先にチケットと……これ渡しとかないと」
そんな興奮した様子で今すぐにでも宇宙の彼方へ飛び出していこうとする子供を呼び止めた紫亜はバックからチケットと共にポチ袋を1人一つずつ渡していく。
「えっと……?」
「ん、僕からのお小遣い。それで友達とか家族とかにお土産買ってあげたりしてね」
「マジすか!?」
「え、待って2万円入ってる…!?」
「流石に受け取れませんって……!」
「返金は受け付けてないから諦めて楽しんで。じゃなきゃ僕泣いちゃうよ?」
そうウィンクしながらクスリと笑う紫亜は少々刺激が強すぎだようで、真正面から見た少年少女は胸を押さえたり顔を覆って膝から崩れ落ちた。
「「ヴッ……!」」
「「ァブァッ」」
「大丈夫?」
「お兄さんいつもよりテンション高いですね!」
「ん、僕も夢の国来たのホントに久々だから楽しみ」
「私も楽しみです!」
普段の雑誌で見せるクールな表情とはまた違った、色香も含んだ茶目っ気のある笑顔にギャップで変な声を漏らしながら悶え苦しむファン達に不思議そうにしながらも、本人は家庭の事情などもあって行く機会が無かったテーマパークに心を躍らせている。
「上条くん、大丈夫?ちょっと大盤振る舞い過ぎない……?」
「いえ、モデルとしては新人ですけど割と稼がせてもらってますし、高校の頃からやってる投資で結構貯め込んでるんでこの位は別に大丈夫ですよ?」
「へ、へぇ……俺もちゃんと投資勉強し始めた方が良いかなぁ……」
「今度参考にしてる本お渡ししますね……そういえば先生は食事がお好きでしたよね?一応ランド内の食事処とかグルメのまとめサイトあるのでURLお送りします」
「え、あ、ありがとう……おぉ、最近のディ○ニーってこんな感じなんだ。色々あるなぁ……」
スマホに転送されたサイトを見て驚きと感心の声を漏らす教師。この人も内心では割とウキウキしているようだ。
「紅史さん達はどうします?僕は子供達についてくつもりですが」
「それなら私達はゆっくり回らせて貰おうかな。こういう場所に来るのは久々だが、アトラクションに乗るには少し体力が心配でな」
「大人になってからテーマパークに来る機会も無かったから、ちょっと楽しみにしてたの」
「承知しました、時間になったらお土産屋辺りで合流しましょうか」
そんなこんなでふわっと予定を決めた紫亜は大人達にも予め購入していたチケットを渡して受付の方へ歩き出す。
「それじゃあ早速入ろうか」
「どれにしましょう!」
「ねね、これとかどう?ダ○フィーモチーフのやつ!」
「わぁ、可愛い!あ、じゃあ私こっちのシ○リーメイのカチューシャにしようかなぁ、お揃いにしよ!」
「僕らは何にしようか」
「こっちのキャップとかどうよ。ス○ィッチに食われる奴とかあんぞ」
「なら2人そろってリトルグ○ーンメンの被り物にしてみたら?」
「おう、それだともう1人欲しくなるんだがお前が被るか?」
「残念だけど私カチューシャの方が似合っちゃうから…」
観光や食べ歩きの為に早々にランド内へ向かっていった大人達と別行動をとることになった子供達+αがまず向かったのはパークの入り口にあるショッピングエリア。
その中でもアクセサリーが並ぶ店で手始めに身につけられるキャラグッズを買おうと吟味していた。
多種多様な被り物やカチューシャ等のグッズを前に色々と迷いながら歩き回るのもワイワイと楽しんでいる。
「〜♪」
そして紫亜はこの夢の国の主ともいえるネズミをレンズのモチーフに取り入れたサングラスと首から下げられるメガネホルダーを購入し早々に退店、近場のワゴンに赴いて大容量のケース付きのポップコーンを購入し、一足先に中央の広場の隅にあるベンチに座っていた。
チラチラと紫亜を見る人も居たが、当の本人はミ○キーサングラス姿を隠すこと無く堂々と座っている為「流石に本人じゃないか……」と声を漏らしてそのままスルーしていく。
「ん、それにしても騒がしい。しかもなんか騒ぎが近づいてるような気が………」
紅音達を待つ間、早速購入した肩掛けのスーベニアケースからキャラメルポップコーンをちびちびと絶え間なく貪り続け、時折ランド内にある妙に高い自販機で購入した水で喉を潤す紫亜だったが、ふと周囲が騒がしくなって来たような感覚がしたため場所を少し変えようと立ち上がった。
チラリと人集りがある方を見れば人々の頭上にロケなどで使われる棒の先に付けられたガンマイクがあるのが見えた。どうやら何かしらのロケ中が行われているようだ。
騒がしい要因を察して納得していた紫亜だったが、それによって退避が遅れ、いつの間にかテレビカメラの画角に入る位置に立ってしまっていた。
まぁ関係ないかと急いで踵を返そうとするものの、それよりも先にそのロケ中の団体の1人から声がかかってしまう。
「やっほ〜、そこのお嬢さんちょっとお話いいk…………紫亜ちゃん?」
聞き覚えのある声に名前を呼ばれ、思わず振り向いた紫亜はその人物と顔を見合わせお互いにキョトンと呆けた顔を見せる。
「……永遠先輩?」
視界の色彩を変えていたサングラスを額に上げれば、そこに居たのは日本が世界に誇る花形モデルであり、紫亜のモデルとしての大先輩である天音永遠だった。
今回の紫亜の格好はシンプルな白のドルマンシャツと黒のスラックス、肩掛けバックには少しアクセサリーを付けて髪型が編み込みありのローポニーテールで変装用に細縁の伊達丸メガネを装備してます。
まぁ伊達メガネは早々にミ○キーのサングラスに変わってますが。
後書きにシャンフロ劇場ミニや小ネタシリーズは
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いる
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いらない
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セルマァ……