司書補J、シャンフロにて奔走する   作:ゲガント

69 / 105
最近になってグラブルにドハマリしました。シャンフロとコラボとかしてくれないかな。




それでは、どうぞ


家族関係は意外性の塊

昼食を終えたあと、幾つかのアトラクションを周った紫亜達はパンフレットと時計を見比べながら次の予定を立てていた。

 

「あ、5時ぐらいにはテーマパークから出てホテル向かわないと。花火は見れないけど……」

「大丈夫です!アトラクションは十分回りましたし、あとはこれから始まるパレードが見れたら大満足です!」

「今もうすぐ3時ぐらいなんで、パレード見たあとどっかで休憩してお土産選んだら丁度位じゃないっすかね」

「ん、ごめんね」

 

午前中に張り切って遊び回った結果、めぼしい…というより主要なアトラクションは大方制覇してしまったので紅音の用意していたやりたいことリストもあとはランド内で行われるパレードを見物する位しか残っていなかった。

一先ず辺りの風景を楽しみ、駄弁りなからランドを歩いている途中、話題は今の時期に行われているパレードの内容に移っていた。

 

「う○たま?……あ、そっか、イースターイベント」

「イースターエッグ…ってそもそもイースターが何なのかよく知らないよね。可愛いけど」

 

パンフレットを改めて詳しく見ると、うさみみのカチューシャを着けマスコットらしいコミカルな手足が生えた卵のキャラクターがあちこちに描かれており、そのキャラについての解説もパンフレットの端に掲載されていた。

改めて考えるとなんでそんなデザインになったかよく分からない中学生の面々が首を傾げていると、その会話が気になった紫亜がスッと会話に混ざって行く。

 

「ん、イースターはキリストが蘇ったのを祝う日、別の名称も「復活祭」だからね」

「へぇ〜」

「そうだったんですね!初めて知りました」

「まぁ早々調べようと思わない事だし仕方ないね」

「じゃあ何で卵とうさぎ?」

「たまごは「新たな命を生み出すもの」で、うさぎは多産で生命とか繁栄の象徴だから。それらを雑かつポップな感じで纏めた結果がう○たまなんだろうね」

「そういえばう○たまの殻が無くなったう○ぴよも居たね。見た目完全にうさぎ耳のカチューシャ着けたヒヨコだけど……」

「まぁ、複雑なデザインよりシンプルな方がとっつきやすいでしょ」

 

単語にすれば割と手抜き感満載になるキャラクターだが、期間限定なのとデ○ズニー特有のデザインでオリジナリティがあり、元となった存在自体が可愛いので問題は無いのである。

 

「お兄さん詳しいですね!」

「まぁ母さんの実家がアメリカにあるし、その関係でイースターの時期に帰省した時にパーティー開いてた事もあったし」

「え、そうなんですか?」

「あれ、言ってなかったっけ?僕アメリカと日本のクォーターだよ、この髪色も母さん譲りの地毛」

 

そう言いながら自らの髪を摘まんで見せる。モデルという魅せる仕事をしてる為、しっかりとケアを施された毛髪は傾き始めた日の光を反射して輝いている。

 

「ハーフじゃないんすか?」

「一応日本人の血の方が濃いんだけど、母さんの家系は何かと特異体質の人多いから遺伝子が強いんだと思う。僕とか弟の体質もそうだし、母さんも見た目細いけど成人男性位なら片手で持ち上げられるし……なんだったらおじいちゃん達の見た目若々しすぎるし」

「何それめっちゃ気になる」

「ん、写真見る?」

 

興味深々といった様子の子供達に応え、紫亜はスマホを操作して写真を見せる。

 

「はいこれ、去年のイースターのパーティーの時に撮った写真」

「おぉ、マジでアメリカのパーティーって感じの光景……!」

「あ、アイラさんと空さんと由依さんも居ますね!」

「紅音ちゃんが言ったのってこの写真?」

 

紅音が顔見知りに反応して声を上げ、気になった友人達も紫亜の手元のスマホを注視する。それに応えて、紫亜も去年のパーティーで撮って貰った家族写真を表示させる。

 

「ん、僕の両親と弟」

「「「「親と、弟……?」」」」

「いつ見てもお若いですよね!」

「それは僕も思ってる。2人とも40超えてる筈なんだけどな」

「ウッソでしょこの若々しさで!?」

「私のお母さんより若く見える……」

「二児の母だよ」

「なんつーか、こう、妖しい人だな……ホストっぽいっていうか……」

「高校教師だよ」

「弟さん……弟?」

「ん、弟だよ、可愛いでしょ」

 

実家暮らしでほぼ毎日顔を合わせている為本人はそこまで違和感などは抱えていないのだが、何も知らない者が見ると有名モデルとその姉にしか見えない世の中の女性が羨む豊満なスタイルの美女、妹にしか見えない程華奢で下手な少女よりも可愛い少年、そんでもって男女問わず思わず生唾を飲んでしまいそうな色香を醸し出すダウナーな男性ホストにしか見えない。

なんというかこう、Rが18とまでは行かなくとも15には届きそうな危ない絵面に顔を赤くしながらも紫亜からの説明で困惑して写真に見入る少年少女だったが、紫亜はそんな事知らんと言わんばかりに他の写真の説明をし始めた。

 

「それでこっちがおじいちゃんとおばあちゃん」

「どっちもそこまで年取ってるように見えないんですけど……?」

「これが人体の神秘かぁ……」

「じゃあこの写真は?」

「皆酔っ払ってから開催されたアームレスリング大会」

「……因みに結果は?」

「ん、僕が全員薙ぎ倒したよ。2位母さんだった」

「流石だなぁ、滅茶苦茶軍人みたいな人もいんのに……」

 

一応邪魔にならないようベンチのあるスペースで滅茶苦茶個性的な写真にやいのやいのコメントを交えながら盛り上がっていた面々だったが、不意に一枚の紫亜と弟の由依とある人物が身を寄せあって写った写真を見た瞬間に健人と美奈の2人がギョッとした表情になった。

 

「んんんんんん?」

「ちょ、待って、待ってください!」

「どうしたいきなり」

「すいません紫亜さん、ちょっと何枚か写真戻して良いですか!?」

「ん、どの写真?」

 

ゲーマーな2人が冷や汗をダラダラと流しながら紫亜に確認を取って恐る恐る画面をスライドして一枚の写真を表示させ、しっかりとその人物の顔を認識したと同時に驚愕で染まった声を漏らした。

 

「「シ、シルヴィア・ゴールドバーグ!?」」

「え、マジ?」

「誰よそれ」

「有名な人ですか?」

 

名前は知っていた蓮月はその叫び声に近い2人の声に遅れてギョッとしながら写真を食い入るように見つめ、あまり格ゲーには詳しくない紅音とそもそもゲームに疎い遥が揃って首を傾げる。その言葉に反応したのか、健人と美奈はバッと顔を上げた。

 

「アメリカのプロゲーマーで、格ゲー界のトップに立つ人だよこの人!?」

「アマチュアの世界大会で全試合ストレート勝ちでぶっちぎりで優勝してそのままプロゲーマーになった伝説だよ!」

「ん、シル姉さんの事詳しいんだね」

 

ファンなのかあまり詳しく知らない面々に目を輝かせながら力説していた2人だったが、紫亜がボソリと呟いた一言でビタリと止まってダラダラと冷や汗を流しだす。

そしてゆっくりと何でもなさそうな表情をしている紫亜の方を振り返りながら、声を震わせながら恐る恐る尋ねた。

 

「シ、シル姉さん……?」

「あの、し、紫亜さん、シルヴィア・ゴールドバーグとはどういったご関係で……?」

「はとこだよ、同い年だけど向こうが先に生まれたから姉呼びさせられてるけど。あと時々ゲームしようって誘われることもある」

「むむ、ライバルの予感がします………!」

 

あっさりと親戚関係を明かす紫亜、愕然とするゲーマー2人と「世間は狭いなぁ」という表情になる他2人、そして恋敵の出現に頰を膨らませる紅音。

そんな紅音をあやすように膨らませた頰をぷにぷにしつつ、紫亜は言葉を続けた。

 

「そういうのは無いよ紅音、シル姉さんは慧の事が好きだか……………あ、これ言っちゃダメな奴だったっけ」

「「!?!?!?!?」」

「ん、ごめん忘れて」

「いやもうガッツリ言ってるんで無理ッス」

「プロゲーマー同士の恋愛事情とかもあるのね」

 

人様の恋愛事情を漏らすものでは無いなと訂正しようとする紫亜だったが時既に遅く、ゲーマー達は脳が情報過多でショートし、倒れそうになった所をかばう遥と蓮月は冷静にコメントを返す。

尚、元凶たる紫亜は「疲れたのかな」と己の呟きが原因だと微塵も思ってなかったり。

 

「ん、大丈夫?休憩する?」

「そっすね、コイツらの情報整理の為にも……」

「パレードがここ通るまでまだ少しかかるし、お土産屋に近い場所のカフェにでも入りましょ」

「あ、だったら私行きたい所あります!ミ○キーのワッフルが気になってたんです!」

「ん、それじゃそこにしよっか。2人はそこで大丈夫?」

「うっす、大丈夫っす!」

「丁度甘い物食べたいと思ってた所なので大丈夫でーす」

「「…………」」

 

未だ宇宙を背負う2人を引きずり、一行は店が立ち並ぶエリアへと繰り出したのだった。

 

 

このあと、滅茶苦茶イースターパレード楽しんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、お父さーん!お母さーん!こっちです!」

「随分と買い込んだな紅音、クラスの皆の分か?」

「えへへ、はい!皆で残ったお小遣い出し合ってお土産沢山買っちゃいました!」

「なら家の分は私達で買わなきゃね。紅音、何か気になるお菓子とかあるかしら?」

「むむむ……迷っちゃいます!」

 

 

「せんせー、何食べたんですかー?」

「せんせー、パークグルメ巡りしてたって紫亜さんから聞いたわよー?」

「せんせー、全部食べちゃったんですかー?」

「せんせー、何か残って無いんすかー?」

「ちょ、待って、何でそんなに詰め寄って来るの!?何でマイムマイムしてるの!?」

「仲いいですね」

「助けて上条くん!」




実際に会ったのは数年前ですが、母経由でゲーマーなのは知ってて割と話が合うタイプだったシルヴィアです。因みにこの事を友人である慧は知りませんが、シルヴィアは慧と紫亜が友人関係である事を知ってて恋の相談してたり。
多分シルヴィアが日本に引っ越してくる時に慧の住所教えるのは紫亜になります。







ギャラクシア・ヒーローズシリーズでの勝率  

9:1

シルヴィア対紫亜のゲームの戦績についてですが、全部プライベートの非公式な奴なので公式の戦績には大して影響してません。ただ本気を出したミーティアス相手にティンクルピクシーで1ROUND先取出来る位には強いのでスパーリング相手には滅茶苦茶丁度良いんですよね。
シルヴィアが原作より強化されております。

後書きにシャンフロ劇場ミニや小ネタシリーズは

  • いる
  • いらない
  • セルマァ……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。