グノーシアのキャラがブルアカの世界に!?   作:カンキツ蜜柑

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 何日かかったんだって感じですね。

 これからも間隔は空いていくかもしれません。

 『グノーシアダイアログ』

『LOOP3 まだ補正がかかってるにも関わらず凍らされそうになるモモ、それに巻き込まれ凍らされた天才(バカ)』


セツが一晩でなんとかしてくれました

「夕里子がループした時の記憶を持っていた……とすると……」

 

 モモは先程までいたビルから先生たちのいるホテルまでの帰路にて、さっきの出来事を振り返っていた。

 

 他の皆はループの記憶がないようだったけれど……

 

 いや、それよりも、さっき起こった事を話すべきかどうか。

 

「セツには話すとしても、他の人達を巻き込むわけにはいかない……」

 

 夕里子が加わったゲマトリア、本編『ブルーアーカイブ』よりも数段険しくなるだろう事が予測できる。

 

 これ以上、先生や生徒たちを巻き込むわけには行かない……んだけど……夕里子の影響力が計り知れないのが怖いところ。

 

「……カイザー辺りが強化されそうなんだよなぁ」

 

 正直わからない。夕里子自身に戦闘能力は無い、どちらかと言うと周りを掌握する力に優れている。そして操る能力にも。

 

「ダルい」

 

 正直な感想。夕里子の怖さは嫌と言うほどわかっている。だからこそ、一度きりかもしれない今の状況で下手に動くことが出来なかった。

 

「まずは相談……か」

 

 軍学校時代の恩師の言葉を思い出す。

 

 彼はいつも「困ったら他の人を頼りなさい」が口癖の少し抜けたところのある人だった。

 

「──うへ、誰に相談するつもりなのさ。裏切り者さん」

 

「お前は、小鳥遊ホシノ!?」

 

 夜の街、周りに人がいなかったことから油断した!

 

 背後には、ホシノがショットガンを背中に突きつけている。

 

「いやー、最初から怪しいと思ってた。尾行してて正解だったよ。さっき黒服たちと何を話したか教えてくれる?」

 

 いつものおじさん口調、だが、口調とは裏腹に目はとてもふざけている様には思えない。

 

 マズい!?下手に回答すれば頭が吹き飛びかねない、ここでどう返すのが正解なんだ!?ひとまずは……

 

「話を……」

 

 バンッ──

 

「次は当てるよ?」

 

「……あの男のいる組織に勧誘された。ただそれだけだ」

 

「……ふーん」

 

「勿論私は断ったが、私は夕里子に一つ聞きたい事があった。だから彼らについて行った」

 

「夕里子?」

 

「黒服の隣にいたあの女が夕里子。夕里子は私たちの船に乗っていた乗員の一人だ」

 

「じゃあ、ゲマトリアにその女がいる理由は」

 

 ここで夕里子の話を素直にするか?

 

『実は私はループしていて夕里子とはそのさなかにあった戦いの続きとしてゲマトリアにいるそうなんだ』

 

『ループ?なにそれ。そんな戯言を聞きたいんじゃない。もっとマシな嘘をついたら?』

 

 バンッ──

 

『DEAD END』

 

 こうなる未来しか浮かばないんだが……話したとてまともに聞いてもらえない、そんな気がしてならない。

 

「…………」

 

「…そっか、話せないならもういいかな」

 

「ま、待て!?事情が複雑なんだ」

 

 多分ここに来てから一番の大声をモモは出した。これにはホシノもトリガーを弾こうとする指を止める。

 

「……どういう事?時間稼ぎ?もういい、殺すね」

 

 殺意高っ、問答無用!?もうここでの解決は厳しそうだし仕方ない……。

 

「!?」

 

 モモは背後にあるショットガンの銃口を後ろ蹴りで蹴り上げる。

 

「今話していても埒が明かない。また明日、学校で話す」

 

「ま、待て!!」

 

 ホシノの静止を振り切り、モモは夜闇へと消えていった。

 

        ◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 モモトーク

 

『ホシノ』

 

「先生、そっちにモモちゃんっている?」

 

"まだ帰ってきてないと思うけれど"

 

「…そっか」

 

"モモと何かあった?"

 

「ん?まあ、ちょっとね~」

 

「今言ってもあれだから明日話すよ〜」

 

"わかった、おやすみホシノ"

 

 

       ◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 何とか撒く事が出来たが……

 

 状況は芳しくない。ホシノはきっと僕を裏切り者だと疑わないだろう。明日、学校で顔を合わせても、拘束されるか、最悪即射殺だろう。

 

「困ったな……ところで……ここはどこだ?」

 

 無我夢中で走って逃げた結果、またしても道に迷ってしまった。

 

「西洋風の街並み、小綺麗なこの感じ、トリニティかそこらの地域だろうか?」

 

 取り敢えず道案内してくれそうな人を探す。少し歩いていると三人の生徒を見つける。正義実現委員会の制服を着ている彼女らは前髪で目の隠れた小柄な生徒2人とその二人を引き連れた糸目の生徒。

 

 あれは……制服的に正義実現委員会の人達なんだろうけど、パトロール中かな?まぁいいか、アビドスまでの道のりを聞こう。

 

「すまない、聞きたいことがある」

 

「!?……なんすか?」

 

 いきなり目の前にでてきてびっくりしたのだろう糸目の生徒は少し警戒した様子。他の二人も警戒している。

 

「道に迷った。ので、アビドスに帰る道のりを教えていただきたい」

 

「……了解っす。じゃあ、お姉さんスマホを持ってないですか?」

 

「ない」

 

「そうですか、なら地図は」

 

「ない」

 

「なるほど……じゃあ、一度うちの学校に来てくださいっす。地図とかあると思うので」

 

「! そうか、ありがたい」

 

「因みにここにはどうやって来ました?ここだトリニティ地区だとは知らなかった様子ですが」

 

「走ってきた」

 

「なるほど?走って……走ってすか!?結構な距離があると思いますよ!?こことアビドス」

 

「ああ、確かに」

 

       ◆◇◆◇◆◇◆◇

 

「着きました。ここがトリニティ総合学園っす」

 

「おお、すごく大きい……流石マンモス校なだけはある……」

 

 学校についたが、明かりは一時を超えた今でもチラホラと点いている。イチカとモブ二人と共に応接室に案内されたモモ。

 

「モモさん、地図持ってきたっす」

 

 イチカは机に地図を広げる。

 

「私たちのいるここがトリニティ総合学園でアビドス高等学校がここっすね」

 

 イチカが丁寧に帰り道を印付けながら教えてくれる。

 

「……。少しいいか?」

 

「? どうしたんすか?」

 

「ここの表記だが、ここはアビドス地区の自治区ではないのか?」

 

 地区としてはアビドス地区内にあるのだが、所々不自然にくり抜かれたように他の地区の表記がされている。モモはカイザーがアビドスから買収した地域なのは知っている。だが、ここまで不自然な、まるでチーズのように穴の空いたアビドス地区を見て思ったのだ。

 

「ここっすか?え〜っと……ここはカイザーコーポレーションが所有してる地区っすね。あるんですよ、衰退していった地区が他企業や学校に買収されるのは」

 

「……」

 

「それにしても妙っすね。こんな変な買い方普通はしないっすよ。こんな虫喰された葉っぱみたいな……」

 

 イチカも違和感は感じているようだ。

 

「……カイザー……か」

 

 カイザーコーポレーション。この企業はアビドスの皆を苦しめる借金の大元であり、アビドスの自治区を支配しようとする奴らといった印象……つまり悪者だ。

 

 夕里子が加わった影響なのか?だとしたら夕里子はいつから……いや、そもそも本編でもこんな感じだったのか?

 

「──帰り道はこんな感じっす。この地図持っていってください」

 

「ありがとう」

 

「大丈夫っすよ」

 

「じゃあ私はこれで失礼する」

 

「え?今はもう終電を過ぎてるっすよ?明日の朝にでたほうが……」

 

「明日の朝までにはつかないといけないから」

 

「……わかったっす。じゃあ一応、水を渡しておくっす。気を付けていってくださいね」

 

「ありがとう。いつか恩は返す」

 

 モモは親切にしてくれたイチカたちに礼を言ってトリニティからアビドスに向かった。

 

       ◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 朝……ではなく昼頃。モモはやっとアビドス高校に辿り着いた。

 

「何年経っても方向音痴と地図音痴は治らないな……」

 

 これでも地図の印は正確だった。そのおかげでたどり着く事が出来たのだが、知能の割に壊滅的な方向音痴と地図音痴によって苦戦していた。

 

「なんというか、気まずいな……」

 

 昨日の夜、ホシノとの出来事を振り返る。

 

 考えられる最悪が、セツ、しげみちが尋問、アビドスと先生が僕を迎え撃ってくる可能性がある。いや、大きいことだろう。

 

「選択を誤ったな……今までループしてきて行動が大雑把になっている……いや、これは言い訳か。さて、ここからどう挽回するか……」

 

 正門を通って学校内に入る。きっとアビドス側には私が来たことはわかっているだろう。今もどこから撃たれるか気が気でない。

 

 警戒しながらも、対策委員会のいる部屋の前までたどり着いた僕は部屋を2回ノックした後に恐る恐る入る。

 

「……失礼する」

 

 部屋には誰もいない。

 

 あれ?おかしいな……。考えられるのが、今、対策委員会がブラックマーケットにいる可能性。だが、それならアヤネはここに残っているはず。取り敢えず、待ってるか。

 

 モモは席に座って待つ間、イチカたちにもらった地図を見ていた。

 

「要所要所といった感じか?……ここだけ買収するものなのか?……砂漠地帯の買収はほとんど終わっている……砂漠地帯を優先したということか……」

 

 推測の域からでないが、砂漠地帯は約9割がカイザーに買収されているが、住宅地や都市部は約6割といったところだ。明らかに砂漠地帯に何かあるだろう。

 

 そう思ったその時、バンッと扉が開きその刹那シロコとセリカがモモに襲い掛かる。

 

「…うっ!?」

 

「ん、ホシノ先輩。捕らえたよ」

 

「アンタがカイザーと繋がってるってこっちはもうわかってるんだから!!裏切り者!」

 

 モモは二人に取り押さえられる。シロコが腕の関節を押さえているせいで身動きが取れない。

 

「いやー、ほんとに来るとはね。おじさんびっくりだよ」

 

「……私は誤解を解きに来た」

 

「誤解?逃げたくせに?」

 

 ホシノは鼻で笑う。

 

「……確かに昨日の行いは愚行だった。だが、私は決して、皆を裏切ってなんかない」

 

「今更何を、まぁ、そういうのは拷問してから聞けばいいか。セツさんから聞いたよ。モモちゃん背中と腕以外は先生たちと変わらない体なんだってね」

 

「……!!セツ、そうだ、セツとしげみちは今どこにいる?」

 

 ホシノはフッと笑ってから冷たい口調、凍てつく視線で言った。

 

「もう死んだよ。私が殺した、あなたが吐かなかったからね」

 

 嘘に気がついた。

 

 だが、これがなんの嘘かはわからない。

 

「セツさんは『モモは裏切るような真似はしない!』って最期まで言ってたけど……まあ、これが現実ってやつだよね」

 

 嘘に気がついた。

 

「……先生がそんな事生徒にさせるとは思えない」

 

「ん、先生も喜んで協力してくれた」

 

 嘘に気がついた。

 

「そ、そうよ!!先生も協力してくれたわ!」

 

 嘘に気がついた。

 

 怒涛の嘘バレSE。

 

 嘘バレしすぎッ、SEうるさすぎッ!!!……何て言ってる場合じゃないか……。

 

 嘘の内容、シロコ、セリカの発言から「協力してくれた事」が嘘の内容だろう。そもそも先生は関与していない可能性もある。ホシノのは……「セツは死んでいる」が嘘だと思う……思いたいが、「私が殺した」が嘘の可能性もある。不慮の事故や、事件に巻き込まれた、もしくは他の生徒に……。

 

「……1つ聞く、セツは生きているか?」

 

真実を知るためにはこれが一番。「人間だと言え」のように嘘を見抜くための質問だ。

 

「死んだよ」 

 

「死んだ」 嘘に気がついた。

 

「し、死んだわよ!」 嘘に気がついた。

 

 これでわかったセツは生きてる。

 

「……茶番はよそう」

 

「……うへー、本当にバレるなんてね。実はセツさんから事情を聞いたんだ」

 

 ホシノの表情はいつもの顔に戻って言った。シロコやセリカもホシノがそう言った後に拘束を解く。

 

「セツから?どこまで?」

 

「それは私が話すよ」

 

 ガチャリと扉が開き、セツと先生としげみちが入ってくる。

 

「セツ…!」

 

──────────────────────

 

『グノーシアダイアログ』

 

『LOOP3 まだ補正がかかってるにも関わらず凍らされそうになるモモ、それに巻き込まれ凍らされた天才(バカ)』

 

 ループ3回目、今回はしげみちとステラの初登場回だ。

 

 モモは自室からスタートし、メインコンソール室向かった。

 

「……という状況なんだ。みんな、協力してほしい」

 

「オイオイ、この船に宇宙人がいるとか……マジかよ! 怖ぇー」

 

「宇宙人と言うより、正しくはグノーシア汚染者ですね。それが、二体検知された……と」

 

 セツが話し合いを始める。そこに、しげみちが大袈裟なリアクションを取り、ステラが捕捉する。

 

 しげみち……宇宙人そっくりだな。ステラも……アンドロイド系なら今まで見たことがあるけどやっぱりステラは頭一つ抜けて精巧な作りだな。ジョナスが気付けないのもわかる気がする。

 

「その二体のうち一体がしげみち、と。成る程ね」

 

「おま……ラキオッ!オレが宇宙人のワケねーだろ!」

 

 しげみちのその体を見てラキオが言う。

 

「えー宇宙人じゃないの?逆にザンネンなんだけど」

 

「……うん。しげみちは、残念」

 

「えぇ……」

 

 散々な言われようにしげみちは困惑した様子。

 

 まぁ、しげみちは残念だからね……仕方ないよね……。

 

 今までゲーム内で勢い良く偽COして嘘バレして即落ち2コマしてたしげみちの記憶を思い勝てしながらモモは思った。

 

「残念だからと言って、グノーシア汚染者とは限らないだろう。ここは冷静に話し合おう」

 

「そうですね……時間は限られています。誰がコールドスリープすべきなのか、皆様の意見をお聞かせください」

 

「さっきも言ったけどしげみちがまがい物なンじゃない?そんなので本物の人間だったら、逆に哀れだよね」

 

「ラキオ、安易にしげみちを攻撃するべきじゃない。もっと他の奴らにも目を向けるべきだ」

 

「はン、じゃあモモ。君はしげみちを疑わない理由はを聞こうじゃないか」

 

「まず、初日に疑うべき先、この場にいる中で私が最も危惧する人物はSQ、次いでセツとステラと言った所だろう」

 

「フーン、まぁいいンじゃない?僕を警戒してないところが気にさわるけど」

 

「SQか……たしかになんか気になるんだよなー」

 

 しげみちも同意してくる。

 

「うーん、そう来ましたか。いきなり疑われてSQちゃんびっくりだZE」

 

「まあ、誰がグノーシアか、判断材料の乏しい初日じゃあ『残しておきたくない人』を考えるのがいいだろう。そこで、私は今日はSQを残すべきではないと思っている」

 

「……お言葉ですがモモ様。そのようにSQ様を疑うのは早計かと思われます。他の方の意見も聞いたほうがいいのではありませんか?」

 

「モモ、あまり出しゃばりすぎると発言を指摘される事がある。気をつけたほうがいい」

 

 そんなに喋ってる?自分の考えを述べただけでうるさい判定もらったのか?……まあ、ステルス1だから仕方がない、か。

 

 ゲーム本来のステータスは最初に35ポイントを振り分ける様になっている。だが。

 

 振り分けとかしてないからオール5の状態で始まるのかと思ったけど、まさか自動で振り分けられているなんて……

 

 現在の僕のステータスはこんなところだ。

 

 カリスマ:10

 直感:10

 ロジック:7

 かわいげ:4

 演技力:4

 ステルス:1

 

 う〜ん……ステルス1……かわいげも低い……苦行始まる?これ。ループ1の経験値もロジックに振られてるし、まさかステータス運ゲーだとは思わないじゃん。

 

 かわいげとステルスは言わば『吊られにくい』『襲撃されにくい』ステータスだ。それが低いとなると地獄を見ることになる。

 

「そーそー、セツの言う通り!モモとラキオが喋りすぎじゃないですかNE?」

 

「間違っていたら、ごめんなさい。だけど……私には、ラキオが怪しく見える」

 

 ジナがラキオを疑い始めた。これは……

 

「へぇ……。君、この僕を疑ってるンだ?」

 

 ラキオ必死の抵抗、も虚しく……。

 

『ラキオがコールドスリープしました』

 

 ラキオのコールドスリープを確認したモモは船内を散歩していた。

 

 投票結果はセツ、ジナ、SQ、ステラがラキオに、モモがSQにしげみちとラキオがジナへ投票と言った感じだ。今日の話し合いは『ラキオを攻撃している派閥の中に二人』もしくは『ラキオとしげみち』『初日でラキオを見限った』の3つといった所だろう。

 

 ステラによく同調していたセツとSQ。

 

 ずっとラキオを疑っていたジナ。……単純に嫌っているのか?

 

 驚いたのはしげみちがラキオを庇ったことだろう。ラキオは始め、見た目精査でしげみちを排除しようとしていた。僕だったら疑ってきたやつを庇うことはしない。これは単純にしげみちがいい奴だからなのかグノーシア仲間だったからなのか。ドクター(霊媒師的なもの)がいれば簡単な話だが、今の船にはいない。

 

 そう言えば、今回のエンジニアを聞くのを忘れていた……明日にでも聞くか。

 

 どうせ守護天使がいないんだ。エンジニアが初日で出てくるはずがない。

 

「お!モモ、いい所に」

 

「しげみち、どうした?」

 

「どうしたって遊戯室に来たってことは遊びに来たんだろ?せっかくだし一緒にゲームしようぜ」

 

「……わかった」

 

 その後、しげみちとしばらく遊んだ。

 

「もうそろそろ時間だ。しげみち最後に言っておくことがある」

 

「? なんだ?」

 

「例えグノーシアだったとしてもしげみちを攻撃するつもりはない……今のところはな」

 

「そうなのか?よくわからんがモモは俺を信用してるってことだよな」

 

「どう受け取ってもらっても構わない」

 

「オッケー、じゃあまたなモモ」

 

「また明日」

 

『セツが消滅しました』

 

 2日目の朝、アラーム音とともに目を覚ます。

 

「皆集まったようだが、セツがいない。となると……」

 

「セツ……お前のカタキは討ってやるからな!」

 

「……では始めよう。2日目の会議を」

 

 モモが2日目の会議を告げる。

 

「この船にはエンジニアがいるのを確認している。でてきて欲しい」

 

「わたしはエンジニアですから、あるいは……対象を指定して次元管理コアに調査させることで、グノーシアを識別できるかもしれません」

 

「待て待てい! エンジニアはオレだけだぜ?

ステラは怪しいぜコイツぁ!」

 

 しげみちとステラか。この二人の中に新エンジニアがいることは確定したのは嬉しい。

 

「で、結果は」

 

「ジナ様の次元波は正常でした。グノーシア汚染の可能性はございません」

 

「おっと、オレの番だな、SQはグノーシアだぞ。コイツは気ぃ付けんとな!」

 

 しげみち目線はグノーシア二人が見えている状況か。

 

「しげみち目線はグノーシア二人が露出している。ので、今回はSQをコールドスリープさせることを提案する」

 

「ひーんモモが怖いよう。ブルブル……」

 

「話はそれますが、これでジナ様が乗員だと証明されましたね。ふふっ! 嬉しいです、とても」

 

「……」

 

「まあ、今日投票される先はSQか私と言ったところだろうか?まあ、1つ考えてくれ、私はまだ、ステラからグノーシア判定を受けていない、ステラ視点は私とSQどちらもグノーシアの可能性があるということなんだ。ならばグノーシアの可能性の高いSQの排除を優先すべきじゃないのか?……まあ、話したところでジナの票によって結果が変わるんだ。あとはジナに任せる」

 

「私が……わかった。そろそろ、眠る人を決める時間」

 

『SQがコールドスリープしました』

 

 取り敢えず、グノーシアが一人は消えた。

 

 今残っているのがジナ、しげみち、ステラ、モモ。ジナが白確、ステラとしげみちが対抗。なら明日はジナが消されるだろう。私は今日四人になっても終わらなかったことから白であることが伝わっている。

 

 好感度勝負、と言ったところだろうか。

 

 まだ、しげみちがグノーシアの可能性もある。明日は慎重に決めよう。

 

『ジナが消滅しました』

 

「やっぱりこうなったかステラかしげみち、どちらかがグノーシア」

 

「そうですね。モモ様、もう投票先は決まりましたか?」

 

「ああ」

 

「では早速始めましょう」

 

 ステラは察したようで薄っすらと悔しげな表情を浮かべている。

 

「終わりにしよう」

 

 最後の投票が終わる。

 

「……モモ様、信じていただけなくて残念です」

 

「……そうか」

 

『ステラがコールドスリープしました』

 

 コールドスリープ室から出るとしげみちが待っていた。

 

「ステラのコールドスリープ、終わったのか?」

 

「ついさっき」

 

「そうか、じゃあ……」

 

 しげみちは豹変する。

 

「オシ、勝ったあぁ!グノーシア勝利! やったぜオレ!モモにはスマンけど、これ勝負だから。恨みっこナシな!……な?」

 

「……グノーシア」

 

「いやー、ラキオが初日にやられて焦ったがなんとかなるもんなんだな!」

 

「……」

 

「……あー、騙して悪かったな、じゃあなモモ」

 

「……」

 

 モモは消滅した。

 

 これがモモの初敗北だった。




 初敗北はしげみちになりました。

 因みにLOOP2は素直にジナを信じて勝った。

 最終日になってしげみちかステラかを考えた時、好感度勝負によりステラは敗北となった訳ですが、この時はまだ直感が10しかないのでしげみちの嘘にモモは気が付きませんでした。

 次回はセツの説明会とモモがいない間に起こったことを聞く話あたりになりそうです。

 グノーシアダイアログはLOOP5の話になります。

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