グノーシアのキャラがブルアカの世界に!?   作:カンキツ蜜柑

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 だんだん間隔が長くなっていくと同時に思う事。
「最終編あたりの構造はできてるんだけど正直、アビドス編やパヴァーヌ編って書きにくいんだよなぁ」

 文才はどこかへ消えていった。

 グノーシアダイアログ
 『乗員データ更新・モモ その4』
 グノーシアゲーム内でLOOP5の話です。


モモが地図とにらめっこしてるときに何が起こったのか

「セツ……」

 

 

 今から8時間ほど前──

 

「こ、この状況は一体……!?」

 

 先生とともに学校につくなりホシノに拘束されたセツ。この場には3人だけ、先生とセツは昨日ホシノから朝の4時頃に学校に来るようにと言われていたからだ。

 

 昨日からモモがいなかった事も何か関係があるのだろう。と、セツは察した。

 

「……モモは?今どこにいるの?」

 

 セツの問いかけにホシノは無言を貫く。

 

「うへ、1つ聞きたいことがあってさー」

 

「何?」

 

「夕里子って人知ってる?」

 

 知っている乗員の名前。

 

「夕里子!?夕里子か、うん、知っているよ。私たちの仲間の一人」

 

「その人とモモちゃんが悪い大人とつるんでいてね。アビドスと敵対してる人たちだから、モモちゃんの後を追って問い詰めたんだ〜」

 

「それでモモは今どこに?」

 

「逃げたよ」

 

「え?」

 

「モモちゃんは逃げたんだ。アビドスに送られたスパイだったんだよ」

 

「スパイ?モモが?」

 

「元はと言えば不自然な話だよね。「拾ってきた」なんてシロコちゃんは言ってたけど、カイザーから送られてきたスパイだったとしたら合点がいく」

 

"ま、待って、セツは前からシャーレで働いてくれてた。アビドスに行くかもわからないのにカイザーがシャーレと接触しようとするかな?"

 

「セツさんのことはわからないけどモモちゃんは問い詰めた結果逃げた、それが何よりの証拠じゃないの?」

 

"どう問い詰めたかを聞かせてほしい"

 

「どうって普通だよ。一発壁に撃ってから銃口を突きつけながらお話しただけ」

 

「え?銃を突きつけて……そうか、なんとなくわかった」

 

「"?"」

 

「まず、1つ言っておく、モモは私や先生と同じ銃で撃たれたら死んでしまう」

 

「モモちゃんは戦場に出て、銃弾だって普通に受けていたよ」

 

「背中と腕だけ、その他は普通の人間と同じなんだ。そんな中至近距離で銃口を向けられたら逃げようとするのも無理ない」

 

「……そんな口からでまかせだよ。モモちゃんの仲間であるセツさんのその言葉、なんにも信用できないや」

 

"……取り敢えず、待とう。モモが話してくれるのを待つしかできない"

 

「……わかった、じゃあ、夕里子って女について聞こうか」

 

「……夕里子は私たちの乗員の一人。年齢は19だと思う。彼女は人心掌握に優れている。議論でも最も厄介な人物なんだ」

 

「? 意外とすんなり話すんだね。議論って何か問題でもあったのかな?」

 

「ああ、まず、私とモモはある事情で宇宙を繰り返し……ループしていた」

 

"ループ?"

 

「……これを見てほしい」

 

 セツは銀の鍵を取り出す。

 

「……ホログラム?」

 

"二匹の蛇が輪を作っている……?"

 

「これは銀の鍵と言う寄生生物でモモにも住み着いている」

 

「……で?それが?ループと関係があるの?」

 

「この鍵には特徴があって『情報を求め、満足するまで寄生していること』『満足するまでの期間ループすることになること』なんだけど……そう簡単に信じてもらえないよね」

 

 ホシノは疑念の目を向け、先生はなにを言っているのかわからない様子。

 

「鍵については、今信じてもらうつもりはないよこれを見せてわかるのもそれこそ夕里子くらいだろうし」

 

"ループしてるって具体的になにを繰り返してるの?"

 

「それはグノーシア会議と言って、宇宙にはグノーシアという人を消すことのできる奴らがいるんだ。そのグノーシアが船内にいる状況、そしてそのグノーシアを排除、コールドスリープする会議を何度も繰り返しさせられていた」

 

「まるで人狼ゲームみたいだね」

 

「……旧時代の遊びにそういうのがあるのは知っている。グノーシア対策も似たようなものだよ」

 

"そのグノーシアっていうのは誰なの?話に出ていた夕里子って人?"

 

「いや、今回のループは少し特殊……と言うかだいぶ特殊なんだ。まず、グノーシアについてだが、ループする事にグノーシアは異なる。それはルゥアンで起こったグノーシア汚染が発見された騒動、グノーシア騒動でグノーシアになってしまう人物が毎回異なるから特定の人物がグノーシアというわけじゃない」

 

「そもそもこのループはグノーシアがいない設定になっている。2人共、鍵を見てほしい」

 

 セツが鍵を見せる。

 

 『LOOP135』

 

 乗員15人

 

 グノーシア0人

 

       いる いない

 エンジニア □  ■

 ドクター  □  ■

 守護天使  □  ■

 留守番   □  ■

 AC主義者 □  ■

 バグ    □  ■

 

 この他にもセツの体験したループの数々が記録されているのを見せる。

 

"この1つだけ映画の内容が記録されているものがあるけれどこれは……?"

 

「ああ、ふふっ、その時はモモと一緒に会議をすっぽかして映画を見たループだよ。会議に出席しなかったからふたりともコールドスリープになったけどね」

 

 セツは懐かしそうに笑みを浮かべている。

 

「ふーん、じゃあ、そのグノーシア会議?で一番厄介な人が夕里子ってこと?」

 

「ああ、彼女が一言疑えば乗員のほとんどが彼女の話を聞き入れる、カリスマ性があるんだ。それに、彼女は敵でも味方でも容赦なく切り捨てるような人物でもある。どちらにせよ恐ろしい人だ」

 

 話していると先生の持つタブレットが振動する。

 

"?ちょっと席を外すね"

 

        ◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 先生は部屋を出てシッテムの箱を起動させる。

 

"どうしたの?アロナ"

 

 先生が聞くと、シッテムの箱からアロナと呼ばれた女の子の声が聞こえる。

 

『トリニティ総合学園の正義実現委員会からメールが届いてまして、さっきの話を聞いていたのですが、この話、もしかしたらモモさんのことかもしれません!』

 

"正義実現委員会、ハスミのいるところか。内容は?"

 

『はい!えっと……「1時頃、トリニティ自治区にて不審な人物を発見、ピンクの髪に長身の女性です。正義実現委員会が保護したのですが、どうやら『迷っている』そうで、アビドス地区から来たとのこと。その場では正義実現委員会の生徒がアビドス高校までの経路を記した地図を渡したそうですが、この人物の身元も調べましたが不明となっています。トリニティに害をなそうとしている人物となるかもしれないのでシャーレの先生の力をお借りしたいのです。桐藤ナギサ」とのことです!』

 

"ありがとう、アロナ" 

 

『いえいえ!大丈夫です!』

 

"じゃあ、私は戻るよ"

 

       ◆◇◆◇◆◇◆◇

 

「おかえり〜先生。何かあったの?」

 

"うん、トリニティでモモらしき人物を見たって情報が入ってね、モモは道に迷ってトリニティまで行ってしまったらしいんだ。地図ももらったそうだからじきにアビドスに着くと思うよ"

 

「そう、わかった。じゃあこの話は一旦ここで終わりかな。もうすぐ他の子達も来ちゃうし」

 

 廊下から複数人の足音が聞こえてくる。

 

"そうだね、そうしよう"

 

       ◆◇◆◇◆◇◆◇

 

「──で、なんやかんやあってそのヒフミとともに銀行強盗をしたんだ」

 

 Q,銀行強盗?何でそんな事を?

 

 A,闇銀行に入っていくカイザーローンの現金輸送車を発見、その車が対策委員会の借金を受け取っているものと同じことから「闇銀行に流れているのでは?」と考え、その真相を確かめるために闇銀行を襲ったのである。

 

 結果、銀行強盗は成功した。一億円と現金輸送車の集金記録を奪取。

 

 この中では、ヒフミがファウストになったり、セツとマーケットガード達のカーチェイスが行われたりしたわけだが、モモには詳しくは話さなかった。

 

 

「で、これがその書類」

 

 シロコがカバンから書類を取り出す。

 

「思ってた通り、カイザーローンが全ての元凶だった。カタカタヘルメット団も、便利屋も全て」

 

「……話は理解した。取り敢えず私への容疑は無いと見ていいか?」

 

「まだ、完全に晴れたわけじゃないよ」

 

「……そうか。まあ、いい。私も一つ見せたいものがある。これを見てくれ」

 

 モモはトリニティにてもらった地図を見せる

 

「これってトリニティですか?丁寧にアビドスまでのルートが記されてる…」

 

 地図に書かれているトリニティの交渉を見てヒフミが言う。

 

「ああ……訳あってトリニティまで迷ってしまってな。優しい正義実現委員会の人にもらったものなんだが、ここを見てほしい」

 

"「(迷ってたって本当だったんだ……)」"

 

 先生とホシノは小さく言葉を漏らした。

 

「ここって……アビドスの自治区……ですよね?」

 

「このロゴって……!」

 

"……カイザーコーポレーション"

 

「そう、市街地の一部や、砂漠のほとんどがカイザーコーポレーションの土地となっている。何故買収されているのか、気にはなるが今私が話したいのはそこじゃない。私が話したいのは『何故、必要に砂漠地帯の買収を進めているのか?』だ」

 

「何でって言われてもこっちも分からないわよ!アビドスの土地が買収されてたことだって知らなかったのに!」

 

 セリカの言うことはもっともだ。今話したことだって1人を除いてその心理を理解できる人はいない。

 

 話が行き詰まっていると、不意にアヤネに通信が入る。

 

「前方、約10km内にて爆発を検知しました!近いです!」

 

「10kmってことは市街地?まさか襲撃!?」

 

「衝撃波の形状からするとC4爆弾の連鎖反応と思われます。砲撃や爆撃ではないですね……もう少し確認してみます!」

 

「!?……正確な位置を確認しました!……柴関ラーメンです!柴関ラーメンが跡形もなく消えています!」

 

「「「!?」」」

 

「戦略拠点でも重要な交通網でもないのに一体何故?一体誰が?」

 

「ま、まさか私を狙って……?」

 

「いや、今はすぐに現場へ向かおう、大将の無事を確認してからにするべきだ」

 

 セツの指示で一行は爆発の起こった柴関ラーメンへと向かった。

 

       ◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 爆発が起こる数分前、柴関ラーメン。

 

「へいお待ち!柴関ラーメン5丁!」

 

「サンキュー、しげみち」

 

「来たぁ!!いただきまーす!」

 

「ひ、一人につき一杯……前回はシピさんに奢ってもらいましたし、こんなに贅沢な日が続くなんていいんでしょうか?」

 

 柴関ラーメンに来た便利屋5人。柴関ラーメンがちょうど来たところだ。

 

「アビドスさんとこの友達だろう。替え玉が欲しけりゃ言いな」

 

「…!?」

 

「マジか、サンキュー大将」

 

「それにしてもこんなに美味しいのにお客さんがいないなんて」

 

「場所が悪いんじゃない?廃校寸前の学校の近くだし」

 

「アビドス……なんだか申し訳ないことをした気分。……覆面水着団が置いていったお金を寄付すれば……いや……」 

 

「なになに?アルちゃん考え事〜?」

 

「ムツキ!?…いえ何でもないわ。それより早速いただきましょう?」

 

「それもそうだね」

 

 全員がラーメンを食べることに集中する。

 

「美味しい」

 

「フーフー(パクっ)はふはふ」

 

 猫舌のシピはラーメンを口いっぱいに頬張るが、やはり熱さには勝てなかった。どうかしている黒猫も苦悶の表情を浮かべている。

 

「あれ?シピって猫舌だったんだね!」

 

「この前来てたときはカウンターにいたから気づかなかった」

 

「だ、大丈夫ですか!?」

 

「あ、ああ。ヘーキヘーキ、ここのラーメンは美味いからつい」

 

「はぁ、頬に汁がついてる」

 

 カヨコはおしぼりでシピの頬についた汁を拭う。

 

「あはは!カヨコちゃんとシピ、まるでカップルだねっ!」

 

 ムツキがニヤニヤした顔で茶化す。

 

「そういうつもりじゃ……ない」

 

 カヨコは否定する。だが、彼女の頬は薄っすらと赤くなっていた。

 

 ……カップル……ってことは社内恋愛、ってこと!?

 

 アルは思った。事実、カヨコは少なからずシピに好意を寄せている。それは本人も自覚しているし、ムツキも感づいている。……それに加えシピ本人も「なんだか普通に好きってことじゃなさそうだな……」と友愛とは違う好意に感づいていた。だが。

 

 もしそういうのだったら俺はその好意を受け取れねーな。申し訳無いが。

 

 シピはいずれ猫になる。そうすれば人間と猫の関係性になる。人として生きることをシピは望んでいない。

 

「カヨコ……」

 

 シピは申し訳無いと言わんばかりに下を向く。

 

「……」

 

 カヨコも何を言おうとしているのか。薄々感じているのだろう。それにカヨコ自身もシピと交流をしていくにつれてシピの恋愛感情の先が猫であり、自身も猫であると認識していることは知っている。知っていても無意識に、好意を寄せていたのだ。

 

「「「「「「………」」」」」」

 

 柴関が先ほどとはうって変わり、静寂。茶化したムツキも「やらかしたかも……」と思っていた。

 

 そんな中。

 

 なんか、あれだ。恋の話だなっ!シピのやつ春が来やがってチクショー!!オレも……オレも恋がしたい!!ステラさん……どこにいるんだ………!!

 

 しげみちは感づくことが出来ず、ただのイチャラブを見せつけられているようで悔しいという感想しかなかった。齢88歳彼女いない歴イコール年齢の男の悲しみ叫びである。

 

「ん?なんか音しねーか?」

 

 シピの猫が毛を逆立たせ、瞳孔が細まる。

 

「音?なにもしないわよ?」

 

 アルやしげみちら5人はなにも感じていないようだが……

 

「!?来るっ!!伏せろっ!!」

 

 柴関の大将が叫ぶ。

 

 次の瞬間、柴関に一つの爆弾が着弾。屋根部分が崩壊し、7人は店の中に埋もれることとなる。

 

──────────────────────

 

『グノーシアダイアログ』

 

『乗員データ更新・モモ その4』

 

 LOOP5

 

 乗員8人

 グノーシア2人

 エンジニア、守護天使あり

 

 役職、乗員

 

「モモ。お前が凍りなさい」

 

 威圧感と焦燥感のかられる声。その言葉は重くモモにのしかかる。

 

「……!!」

 

「え……!待って下さい夕里子様。それはあまりにも性急では……」

 

「何も分からぬならば、誰でも同じこと。モモを凍らせても問題はないでしょう」

 

「いや、そうとも限らないだろう?話し合ううちに、有益な情報が得られるかもしれない」

 

「はは、得られないかもしれないけどね」

 

「お前たちが議論を望むならば、それも良いでしょう。しかし……まだるいこと」

 

 ……夕里子初登場イベント……いや、威圧感がすごい……正直チビりそうなんだけどっ……!!

 

「(……モモ、モモ)」

 

「(なんだ?セツ)」

 

「(夕里子には、気をつけておいた方がいい。敵でも味方でも……彼女は恐ろしい人だから)」

 

「(……心得た)」

 

「セツ」

 

「……何?」

 

 思わずセツも口調が少し硬くなる。

 

「お前はこの舞台の狂言回しなのでしょう?さあ、幕を切るがいい」

 

「……わかった。話し合いを、始めよう」

 

 その後出てきたエンジニアは2人、夕里子としげみちだ。

 

 話し合いの結果、今日凍ることになったのは──

 

『ラキオがコールドスリープしました』

 

 夕里子が小突いてちょちょいのちょいである。全く恐ろしいものだ。

 

 モモはコールドスリープしたラキオを見届け、コールドスリープ室を出た。

 

「モモ」

 

「!?……夕里子か」

 

「ふふ……何を恐れているの?場所を変えます。ついて来なさい」

 

「………」

 

 百合子と向かった先は展望ラウンジ。

 

「ここで良いでしょう。邪魔が入る恐れはありません」

 

「……で、何の用事だ?」

 

「ああ、この室には……周辺宙域が映し出されているのですね」

 

 夕里子はそれに答えずに話を続ける。

 

「ご覧なさい……。彼方の星々が、よく見えるでしょう」

 

「そして星々はお前を見ている」

 

 暗闇のような漆黒の瞳がモモを貫く。

 

「お前は考えたことがありますか?何故、凍らされないのか、と」

 

「このままでは、グノーシアがお前を襲うこともない。お前を襲うことなど、考えもしないでしょうね」

 

「………」

 

「それは、お前という存在への認知が、歪んでいるからです。狂える神々の干渉によって」

 

「ふふ……。その歪みを、正してあげましょう」

 

 夕里子がモモの頭に手をかざし『何かをした』……いや『あるべき姿に戻した』

 

「これでお前も、他の者と条件は同じ……否、むしろ見劣りするくらいかしら?」

 

「ふ……生き残りたいならば。せいぜいあがきなさい」

 

「………チッ」

 

 夕里子が部屋を出る。モモにできることはかすかな抵抗、舌打ちのみ。まるで手のひらの上で転がされているようで癪に触る。

 

「……甘いものでも食べよう」

 

 モモはもう何も考えない事にした。全盛期のロジックを失った影響か考え事をする度に疲れる。

 

 その後はLeViに注意を受けるまでパフェやケーキをどか食いしていた。(乗員には気付かれないように)

 

 2日目。どうやら昨日の今日で消えることは無かったらしい。

 

 メインコンソール室にはステラを除く全員が集まっていた。

 

「……これで全員かな。始めようか」

 

 セツが会議の始まりを告げる。

 

「傾聴なさい。調査結果を報告いたします。モモはグノーシアに汚されています。凍らせましょう」

 

「……!?………成る程……」

 

 夕里子がモモにグノーシア判定を出すということは即ち……

 

「敵…か」

 

 参った。夕里子から来る殺意の波動。まるで「これからあなたを殺します」と言わんばかりの振る舞いに内心怯えるしかなかった。

 

「おっしゃ、オレは別の奴を調べたぞ。セツはオレと同じ、人間だ。オシ、次はグノーシアを当ててやるぜ!」

 

 取り敢えず、セツ、しげみちが味方なのは確定している。これは嬉しい。

 

「……これよりモモを切り崩します。モモに不信を抱く者は続きなさい」

 

 夕里子が早速疑いをかけてくる。

 

「おっとモモ攻め?はいはーい、SQちゃんも参加しまーす」

 

「否定は……できない」

 

 ジナも同調するが、その言葉からはモモを排除しようとする積極性はない。

 

「今日私を排除する……それがどんな結末を迎えるのか、皆、夕里子に踊らされているだけだ」

 

「おい、むやみにモモを疑うな!こいつ、誤解されやすい奴なんだよ」

 

「…正直迷ってるんだ、モモは味方だとも思えるから」

 

「モモは夕里子の結果だと黒、でも夕里子は偽モンだからモモは白だ!」

 

「オレさあ、モモは絶対イイ奴だと思うんよ」

 

「しげみち……」

 

「理由は、あるのですか?」

 

「あるぞ!例えばえーっと……あ!そうだ!昨日、空間移動のために部屋に戻ろうとした時にバッタリステラと会ってだな──」

 

 〜〜〜

 

「ふ〜ん♪ふんふん♪」

 

「おっ、ステラ!そろそろ空間転移が……って何かあったのか?」

 

「あら、しげみち様。ふふふ、先程、モモ様の好物が分かりましてね」

 

「好物?あのモモに?」

 

「ええ」

 

「気になる!ステラ!教えてくれ!」

 

「ふふ、しげみち様なら……いいでしょう!実はモモ様は……(ゴニョゴニョゴニョ)」

 

 〜〜〜

 

「実はモモはスイーツ好きなんだ!ステラが言ってたから間違いない!」

 

「え!?そうだったの!?私はてっきり……」

 

「モモってあまりそういうのじゃないから意外だZE☆」

 

「意外」

 

「……しげみち、それはどうなんです?」

 

 唐突な暴露にセツ、SQ、ジナは意外だという返答をする。夕里子は若干拍子抜けと言った感じとバラされたモモにかすかに同情していた。

 

「……もういい、凍らせてくれ」

 

 モモ、珍しく顔を赤くして座り込む。モモが頬を赤らめるのはこのループ含め後に数回しか見せないレアなものだった。

 

 モモがうずくまり、会議が停滞する。そのせいで今回はモモに投票する流れとなったまま投票時間になってしまう。

 

「……さあ、誰を凍らせるか決めましょう。投票という、野蛮であるが故に合理的なシステムで」

 

 モモ3票(夕里子、SQ、ジナ)夕里子2票(しげみち、セツ)しげみち1票(モモ)

 

「もう、このまま消えてしまいたい……」

 

『モモがコールドスリープしました』

 

 ここからはモモが凍ったその後の話。

 

『乗員データ更新・モモ』

 

『「玄武」という種族で特殊な甲羅と鱗を持っている』

『軍学校で2番目の成績を収めていた』

『?????』(乗員サイド)

『実は甘いものが好きだが、それを隠している』

『?????』(グノーシアサイド)

『?????』

 

「……なんだか申し訳無いな……ごめんね、モモ」

 

 セツは謝罪した。その反面なかなか埋まらないモモの特記事項が一つ埋まったことに柄にもなくガッツポーズをしてしまっていた。

 

──────────────────────

 

 ステラ「家政婦は見た!」

 

 しげみち「あれ?オレまたなんかやっちまったか?」

 

 セツ「ごめんモモ、そしてありがとうしげみち、ステラ」

 

 夕里子「……道化ですね」

 

 SQ「取り敢えず勝てて良かったー☆」(グノーシア)

 

 ジナ「この騒動を切り抜けられたらモモとみたらし団子を食べよう……!」(後日消滅)

 

 ラキオ「何でボクがコールドスリープしなきゃならないンだ?」




 セツが苦戦する乗員は、モモ、沙明、ラキオの3人。1人目は単純にイベントが起こらない。2人目は「やってしまう」ため。3人目は大体初日で凍っているから。

 次回『風紀委員会』
 グノーシアダイアログ『猫と粘菌少女』

 二次創作書いてると新しい設定とか思いついて新しく書きたくなる。←飽き性

パヴァーヌ編を書くか書かないか

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