グノーシアのキャラがブルアカの世界に!?   作:カンキツ蜜柑

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 すっごい久しぶりにモモ視点に戻ります。セツの視点には戻りません(暫く)

 物語の根本と言うか、大体のストーリーは決まってるのよね。終わりだけは確定してる。

 あと、グノログは一旦お休みで。


身を売る(物理)

 何故かすごく久しい気分のモモだ、よろしく頼む。

 

 と言うわけで、私はアビドスの件で負傷を負い、入院したわけなんだが、今日はその退院の日だ。

 

「退院おめでとうございます」

 

「ああ、ありがとう。そうだ、先生にシャーレに私が退院したことを伝えておいて欲しい」

 

「わかりました!」

 

 僕はトリニティにある救護騎士団の病院から出る。

 

 私がこれから向かうのはティーパーティーと正義実現委員会、それにシスターフッドだ。

 

 どちらもトリニティだから移動は病み上がりでもそんなに支障はないだろう。

 

 まず初めに向かったのは正義実現委員会。

 

 目的は委員長のツルギと副委員長のハスミと接触を持つためだ。

 

 ゲヘナには風紀委員会に沙明、便利屋68にシピがいた。

 

 ゲーム脳と言うか、メタ的に考えて僕はトリニティにも誰かしらいるのではないか?と予想した。

 

 その情報を持っていそうなのがその3つ。正義実現委員会以外は情報を集めるのが難しいと予測。

 

 前世の記憶だが、ティーパーティー、シスターフッド共に秘密主義と言うか、内密に物事を進める組織だったと思う。なら、保護した仲間を秘密裏に匿っている可能性もなくはない。

 

 それに……

 

 モモは銀の鍵を開く。

 

 銀の鍵は欲しいと思った人物の情報を表示する。

 

 出た人物は『羽川ハスミ』『仲正イチカ』

 

 他にもトリニティの生徒はいるだろうし、いるのだとしたらティーパーティーやシスターフッドの人物、特にゲーム内でのネームド生徒の可能性が高い。

 

 原作知識もストーリーはエデン条約前までだからもうストックもない……

 

 ふと、モモは思った。

 

 今はパヴァーヌ一章のどのあたりなのだろうか。

 

 後日、セツに聞くとして今日は正義実現委員会へと向かった。

 

 

 トリニティ、客室。

 

「あなたがモモさんですか。はじめまして、正義実現委員会副委員長の羽川ハスミと申します」

 

「委員長の剣先ツルギ」

 

「と一応、お久しぶりっす、仲正イチカっす」

 

「はじめまして、先日連絡を入れたモモだ……早速だが用件を述べさせてもらおう。簡潔に言うと私を助けてくれた感謝と提案をするために私はここに来た」

 

「提案……ですか、それはどういった……?」

 

 ハスミが聞く。

 

「私と契約をしないか?」

 

「「「契約?」」」

 

「ああ、私は情報を集めている。ここキヴォトスの、そして、生徒達の」

 

「……失礼ですが、キヴォトスの事を知ろうとするのは理解できます。ですが、生徒達の情報となると……理由を聞いても?」

 

「詳しくは説明できない。だが、先生もこの話にかかわっている。私たちがいるべき場所に戻るために必要なことだ」

 

「先生が……」

 

 ハスミはツルギに目線を送る。

 

 ツルギは頷く。

 

「……わかりました。では、契約というからにはこちらにもメリットはあるのですよね?」

 

「もちろん。こちらからは私の持つ知識を提供しよう。それに、私たちの中には専門的な知識を持つものもいる。もし、技術が必要なら私が頼み込む。……そうか、それも言わなければ……」

 

「?どうしました?モモさん」

 

「私としたことが一番重要なことを忘れていた。私の仲間の中にはキヴォトスを容易に崩壊させることのできる人物がいる」

 

「!?」

「何っ!」

「は?」

 

「それは一体どういう……」

 

「私たちの仲間には、粘菌を身に宿すものがいる」

 

「粘菌……?」

 

「ああ、一種の寄生生命体で、宿主が死ぬと他の寄生先を求める……その仲間、コメットが持つそれはキヴォトスすら覆ってしまう可能性のある危険なものなんだ」

 

「そんな、滅茶苦茶な……」

 

「……特徴は?」

 

 今までハスミに任せていたツルギが口を開く。

 

「蛍光色のピンクの髪に、クラゲのような半透明の黄色の帽子をかぶった露出の多い服装の少女だ。性格は活発な……バカ。無鉄砲で計画性がないから、迅速な保護が必要……はぁ」

 

「そんな、まるで爆弾みたいに」

 

「目撃情報は?」

 

「無い、少なくともアビドスとD.U.、シラトリ区には無い」

 

「こちらでもそのような少女を見たという報告はありませんね」

 

「そうか。他にも早期発見しなければならない仲間が数人。……リストアップしたものを渡す」

 

 モモは事前に用意した乗員の似顔絵、特徴を書いたリストを渡す。

 

「特に重要なのがさっきの『コメット』、次いで『ククルシカ』『ジョナス』」

 

「こちらの金髪の少女と髭の生えた男性……どうしてこの人達が重要なのですか?」

 

「ん、う〜ん……ククルシカは簡単に言えば『自分勝手』……何かがきっかけで事件を起こす可能性もある。ジョナスは単純、少女に手を出したりするからだな」

 

「少女に?」

 

「ああ、ロリコンだ」

 

「それは……確かに早期発見しないといけませんね……」

 

「他にも私たちが乗っている船の船長でもあるからあらゆる権限を持っているからとも言えるな。復旧や施設内の出入りを制限されてるからまともに船を動かせるようになってもジョナスがいなければ話が始まらない」

 

「そっちの方が重要じゃないですか!」

 

「そうか?……そうかも……」

 

 こうしてモモと正義実現委員会3人の話し合いが終わる。

 

 その夜。

 

「……珍しい客だ。お前、外の人間だろ?」

 

 ブラックマーケットの奥、ここで私はあるものを売ろうと思った。

 

「……売りに来た」

 

「そうかい。何か、壺か?それとも人か?」

 

 ヘャッヘャッヘャッと薄気味悪い笑みを浮かべる老犬の獣人。

 

「私が売るのはこれだ」

 

「ほぉ…これは……なんだ?」

 

 私はあるものを見せる。それは透き通ったエメラルドグリーンの欠片。

 

「これは、『玄武の鱗』と呼ばれるものだ。残り数少ない『ゲンブ』の子供の生き残り、それも女の」

 

「……それがどうした。俺にゃその価値はわからんよ」

 

「嫌でもわかるさ。まずはこれを見てくれ」

 

 モモは左腕を見せる。

 

「その欠片と同じもの……つまりそう言うことか」

 

 以前、対策委員会で『身を売る』といったことがあるが、私が言いたかったことはこの老犬が言うのと同じ。物理的に身を売る。身を削ると言うことだ。

 

「銃はあるか?ハンドガンでもライフルでもいい」

 

「……護身用の拳銃ならあるが、まさか強盗する気じゃ」

 

「無い。これは今から私が売る物の価値を表す大事な事だ」

 

「わかった、ほらよ。今どき銃を持たない奴なんてヘンタイしかいねぇっうのによ」

 

「……フン。じゃあ、撃つぞ」

 

 モモは既に体から離れた『玄武の鱗』に弾丸を放つ。

 

「なっ、弾いた!?」

 

「これだけじゃない」

 

 鱗は本来体から離れているため体本来の技能を失っているはず……なのだが。

 

「修復している……!?」

 

 撃たれた部位がひとりでに再生するさまを見た店主の老犬は腰を抜かす。

 

「自動での修復、それも何の原理がわからないがエネルギーも肉も必要ない。体本来に備わった修復能力が鱗に引き継がれている。これを取り入れた装備が出来たのならば『銃弾を弾く修復機能付きの装備』が作れる。どうだ?このカケラだけでも宝のようだろう?」

 

「……一つ質問なんだが、その修復能力に限りはあるんじゃないのか?」

 

 痛いところを突いてくるな。

 

「……わからない。と答えるのは無理があるか。……答えよう。『限度はある』……が、『どこが限界化は未知数』と言うのが本音だ」

 

「『底が見えるまでは永遠』ってことか」

 

「ことわざか?まぁ、言いたいことはわかる。つまりはそういう事だ」

 

「で、お前さんはこれをいくらで売るんだ?」

 

「そうだな。二億で」

 

「二億、か……」

 

「嫌か?ならこの話は「いや、待て」」

 

「決めたよ。乗った、買わせてもらう」

 

「……まいど」

 

「だが、その前に一つだけ聞きたい。何故、ここに売りに来た?こんなものミレニアムが喉から手が出るほど欲しいんじゃないか?それこそエンジニア部辺りが」

 

「普通、子供に身売り行為をするやようなやつがいると思うか?……それに、先生が見たらどう思う?」

 

「成程……先生か」

 

「では、私はこれで」

 

「……あぁ、そうだ。嬢ちゃん少しいいか?」

 

「?どうした?」

 

「二億なんて大金、いきなり表の銀行に預けるなんてことはしねぇよな?」

 

「……(普通に持ち歩くつもりなんだけど……)」

 

「ここの路地を抜けて左を進めば闇銀行がある。俺も贔屓にさせてもらってる裏社会の奴ら御用達の銀行さ。良かったらそこを当たるといい」

 

「ありがとう。また用があれば頼らせてもらう」

 

「あぁ、あんがとよ」

 

 モモは資金を手に入れ店を出る。そして、予約していたホテルに入り、ベッドの上で今後の動向を考える。

 

 トリニティの協力が得られたしミレニアムに合流……も考えたんだけど……そんな暇があるか?一刻も早くコメットを見つけるのが先だろう。となると合流ではなく別自治区に向かうべきだ。ゲヘナはヒナの話では沙明の他には見つけていないそうだし……

 

 候補としては『百鬼夜行』あとは『山海經』か?『レッドウィンター』は僕がまともに動けないからセツに任せるとして……

 

「幸いなのはまだ誰も死亡が確認されてないことだな……」

 

 キヴォトスでは死亡事故と言うのは殆どない。元の住人の体が頑丈だからだ。だが、僕らは違う。僕みたいな例外を除けば他の皆は先生と同じで銃弾1発に死の危険がある。僕ですら当たりどころと装甲のないところに当たれば死ぬ。

 

 ニュースやシャーレの情報網でもジョナスたちの名前はない。

 

 モモは少しの間考え込み、百鬼夜行へと向かうことにした。

 

「日本モチーフの百鬼夜行ならジナがいたりするかもだし……私も和食が恋しいな、なんてね」

 

 モモは百鬼夜行に行く準備を始めるのだった。




 グノーシアアニメ化おめでとう!

 ってことで2週間から月に1回更新くらいに頻度を落としつつ続けられればと思ってます。モチベ次第だけど……

おまけ話

  • モモとハスミのこっそりスイーツ部
  • 毒舌評論家レムナンによるTSC解説!
  • シピとカヨコのデート回
  • 対策委員会&しげみちinゲーセン
  • 全部!
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