◇古聖堂
”今度は何をしに来たんだ?・・・ボンドルド。”
私は瓦礫の中を先生に向けて歩き出した。
かなり警戒されている。ここは少しでも私が害がないことを示さないといけませんね。
「そう、警戒しないでくださいよ。私の目的は達成しましたので後は見守るだけですよ。」
”本当にそうなのか?”
「えぇ、あなたが無事n「ボンドルドッ!」・・・おや?」
突然、サオリが叫んだためボンドルドは話を中断した。
サオリの表情はマスク越しでもわかるほどに不安と恐怖に歪んでいた。
「貴様、私の仲間をどうしたんだ!?」
「どうしたとは?・・・あぁ、そういうことですね。」
おそらく戦っていた私がここにいるため、他のスクワッドメンバーが倒されてどうなったかを知りたいといったところか。
「ご安心ください、彼女たちは無事ですよ。」
「そのうち目覚めますよ。」
私は足を止めると近くの瓦礫に腰かけた。
なんとなく、この場は見守る方がいいと思ったのだ。
「くそっ、だがまだ終わりではない!こちらにはユスティナ聖徒会がまだいるのだ。」
サオリの周りに亡霊のように現れるユスティナ。だが、そのほとんどは動きがぎこちなく、うまく動いてはいなかった。
「なんだ?何が起こっている!?」
”私たちが、新しい
「なっ・・・!?」
先生の言葉と共に、ユスティナ聖徒会の動きが止まる。
そして動きを止めたものから崩れるように消滅した。
「なるほど、条約を二つ用意することで矛盾を作り上げますか。」
「敵がどちらかわからなくさせることで無力化させるとは・・・素晴らしい。」
ユスティナのほとんどが消え、各地のアリウス生徒も撤退を始めるでしょう。
さぁ、素晴らしい結末を見せてくださいよ、先生。
「くそっ!・・・」
ユスティナが機能しなくなった以上、サオリに勝ち目が無くなった。
それに加え、他の仲間も探さなければならない。撤退以外に選択肢はなかった。
サオリは何とか残った戦力を使い、撤退を開始した。
”みんな!最後の踏ん張りどころだよ!”
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◇トリニティ病院
「先輩!早く来てください!」
「ハナエちゃん、どうしたんですか?」
救護騎士団のセリナはハナエに連れられてとある病室に向かっていた。
ついた病室の名札には「ミツレ」と書かれていた。
もしかしたら容態が悪くなったのかもしれない、そう考えたセリナは急いで病室に入る。
「失礼します!」
いつもなら帰ってくる返事は無く、風の音だけがなっていた。
本来いるはずの患者の姿はない、空っぽのベッドが残されていた。
「私が来た時にはもういませんでした・・・」
病室の窓が開いておりそこから出て行ったことがわかる。
彼女の身体能力なら不可能ではない。
「急いで先生に連絡しないと・・・」
「私は誰か見てないか確認してきます!」
いなくなったミツレを探し、二人は病室を後にした。
今回はここまでです。
次回、ヒエロニムス戦かも・・・
それではまた次回・・・