わっぴ~、みんな!
SAN値が回復してきて戻って来たよ!
まだまだ、おいらたちの冒険は終わらねぇんだ!
(原作本編より前の話です。)
◇
「よっと・・・」
基地の廊下、そこには大柄な大男・・・グェイラが大きな荷物を運んでいた。
基本的には地形の調査やボンドルドの【実験】などを手伝うのが仕事だ。グェイラはその【実験】のための器材を運んでいる所だった。
「この部屋だな・・・失礼しまーす。」
大きな扉をくぐり、実験室に入る。
「あぁグェイラか、そっちに置いてくれ。」
部屋の中には白い外套を羽織った仮面の男【
機材を置き部屋を後にして次の仕事へと向かう。
「えーと、次はー」
「グェイラ、少しよろしいでしょうか?」
声を掛けられる。声の主は・・・
「旦那、何か用っすか?」
黒いコート、顔全体を覆う仮面、首元にあるネックレスのような白い笛。
大体この人から頼まれる仕事には難易度が高いものが多い・・・その分、その人を信頼している証拠なのだが。
「はい、話せば長くなるので実際に見てもらった方が早いかと。」
「了解っす。」
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◇前線基地・生活棟・居住エリア
実験をする【研究棟】、装備の点検や開発を行う【工房】、そして人間が生活をするための【生活棟】。
「旦那、ここって・・・」
「えぇ、今回あなたに任せたいのは・・・この子の教育です。」
そして生活棟には色んな所から集められた身寄りのない子供たちを引き取り、育てる孤児院も存在する。ボンドルドの集めた子供がかなりの数になったため最近できたのだ。
その中でグェイラには新しい任務が与えられた。
「旦那、その子供って・・・」
「えぇ、この前の【組織】の【研究所】から回収した子供です。」
椅子に座り無表情でこちらを見てくる少女。
以前、襲撃した【組織】の残した
「さぁ、自己紹介を・・・」
「・・・木立花ミツレ・・・です・・・」
彼の任務、それは子供の
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◇前線基地・医務室
「旦那にミツレちゃんのカルテを見て来いって言われたけど、これは・・・」
グェイラに手渡されたカルテには、聞いたこともない症状がびっしりと書かれていた。
「発狂、幻覚・幻聴、たまに自我を失い暴走、他にも色んな症状が・・・こんなことがあるんすか?」
グェイラはカルテから目を離し、部屋の奥にいる祈手に問いかける。
「あるから書いてんだろ?私だって信じられんさ。」
「今は薬使って何とかしてるけど、どれも強烈なのばかりだ。なのに時々症状が出ちまう。」
【暁に至る天蓋】の上から白衣を着た男は、医療チームの幹部の一人であるアイザールだ。
基本的には外科や内科を担当しているが最近では精神医療も担当しているらしい。
「正直、私もそこまで詳しく調べたわけじゃない。」
「何が起こるかわからんから手が付けられんのだよ。」
実際にカルテには、血液検査やスキャンなどの基本的な検査の記録しかなかった。
それに、そのどれもが正常な値を出していた。
「奇妙なもんっすね・・・」
「今は経過観察だ。そのためにお前が世話役として選ばれたんじゃないのか?」
アイザールはカルテを受け取り、自身の仕事に戻る。
グェイラは他の仕事を終えてからミツレの場所へと向かう。
「おーい、ミツレちゃん居るかい?」
部屋に入るとミツレは同じ場所で椅子に座っていた・・・まるであの時から動いて無い様に。
グェイラはおかしく思い、聞いてみることにした。
「ミツレちゃん・・・部屋にいる間は何をしてたんだい?」
「・・・待機を命じられていたためここに座ってました。」
「ずっと!?」
「はい。」
これは驚いた。部屋の中には何もなく、彼女が本当に何もしていないことが分かる。
唯一おいてあるテーブルには薬と水がおいてあり、少し減っていることから薬はしっかり飲んでいることが分かった。
「どうしたもんかねぇ・・・」
この少女にどんな過去があったのか今のグェイラには分からなかった。だが、これからの生活で様々なことを教える必要があり、彼の役割が一筋縄にいかないことは誰の目にも明らかだった。
今回はここまでです。
我、復活~。
いきなりだけど、オーゼンとアケミの力比べが見たい。
それではまた次回・・・