白笛転生fromアビス   作:実力と発想が見合わない人

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ナナチ、人気過ぎでしょ・・・
可愛いですよね(|)


番外編;祈手の日常(ギャリケー)

前線基地(イドフロント)

 

 

前線基地の祈手(アンブラハンズ)は全員、いつも何かしらの仕事をしている。

基地の改修、備品の、補充、実験、開発などやることはいくらでもある。

しかし、それは基地の中の話。外での調査などは別であり、それも危険な場所となると相応の実力が必要となる。

実際、キヴォトスでは誰もが銃を携帯しているため、生身で出かけると流れ弾ですら危険なのだ。

そのため、基地の外に出る祈手には前よりも強化された【暁に至る天蓋】の装着が義務付けられていた。

 

 

「頼まれていたサンプルだ・・・こっちは取れた場所の情報だ。」

 

 

白い外套に同じく白い仮面、しかし仮面には他の祈手と違い光の線は無く、代わりにレンズの様な物が二つ付いていた。

彼の名はギャリケー。黎明卿・ボンドルドの探掘隊・〈祈手(アンブラハンズ)〉の中でも特に戦闘に特化した実力者【死装束(シュラウド)】の一人だ。

 

 

「ありがとうございます。そういえば卿が戻ったら来てほしいと言ってましたよ。」

 

 

「そうか・・・わかった、卿はどこに?」

 

 

祈手からボンドルドの場所を聞き向かう。

久しぶりの基地は設備や人物などが大きく変化していた。

特に大きな変化があったのは研究棟と医療棟だった。なんでも新しい機材がたくさん入手できたらしい。

そうしているうちに目的の部屋へと着いた。扉を開き、中へと入る。

 

 

「おや?ギャリケーでしたか。ちょうどよかった。」

 

 

部屋にはボンドルドと見慣れない小さな子供がいた。

 

 

「・・・卿、その子供は?」

 

 

子供はボンドルドの足にしがみ付きこちらの様子を窺っているようだった。

そんな子供の頭を撫でながら嬉しそうに話し始める。

 

 

「あぁ、紹介がまだでしたね。」

 

「さあ、自己紹介を。」

 

 

ボンドルドが促すと、子供は私の前に出てきてしゃべり始める。

 

 

「・・・木立花ミツレです。」

 

 

それだけを言うとミツレはボンドルドの後ろに隠れてしまった。

 

 

「すみませんね・・・まだ人見知りが激しいようで。」

 

 

「・・・いや、問題ない。それよりも要件は何だ?」

 

 

正直、子供にはあまり興味が無い。どのように接したらいいのかも分からない。

そんなことよりも新しい仕事の方が気になるのだ。

 

 

「ああ、それなんですが・・・こちらへ。」

 

「すみませんが、ミツレを見ていてください。」

 

 

その場にいた祈手にミツレを預け、部屋を移動する。

相当な機密事項らしい。

 

 

「今回頼みたいことなんですが。」

 

 

部屋の机に広げられた地図。それはトリニティ学園の物だった。

 

 

「トリニティのこの辺りにカタコンベ、と言うものがあります。」

 

「そこを調査してほしいのです。」

 

「一定周期で地形が変わるため注意してください。」

 

 

「・・・・・。」

 

 

指定された場所はかなり遠くにあり、そのカタコンベもかなり厄介な特性を持っていた。

探索にはかなり時間がかかるだろう。だが、俺を信頼してこの話をしてくれたのだ。やらないわけにはいかない。

 

 

「了解した。準備ができ次第出発する。」

 

 

「帰って来たばかりなのに申し訳ありませんね。」

 

 

部屋を出て、装備品をそろえる。

基本的なサバイバルツールにテントや薬品、食料など様々な物をリュックに詰める。

背中の火炎放射器の燃料の補充に護身用に持ち歩いている銃の弾薬も最低限持っていく。

 

 

「これで良いだろう。あとは目標までの地形の確認を・・・」

 

 

補充を終え、情報の確認のために移動していると、先ほどの子供・・・ミツレと出会う。

彼女はこちらに気づくと近寄ってきた。

 

 

「えっと・・・ギャリケー、だっけ?」

 

「お父さんと何の話をしてたの?」

 

 

・・・これは驚いた。この子供は卿の娘だったとは。

だが、卿の娘でもこの話は出来ない。

 

 

「すまないが、この話は出来ない。知りたいなら卿に聞くことだ。」

 

 

ミツレは残念そうに俯いた。

 

 

「お父さんも教えてくれなかった。」

 

 

表情に変化は無いが、目に見えて落ち込んでいる。

これだから子供は苦手なのだ。

 

 

「・・・代わりと言っては何だが、何か欲しいものがあったら言ってくれ。」

 

「出来る限り持って帰ってこよう。」

 

 

俺にはこんなことしか出来ないが何もしないよりましだろう。

どんなものを頼まれるか分かったものではないが・・・

 

 

「えっと・・・どうしよう・・・」

 

 

ミツレはしばらく考えた後、何かを思い出したのか何処かへと行ってしまった。

残されたギャリケーは、しばらくその場で待ったが中々戻ってこないため移動してしまった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

◇前線基地・出入口

 

 

大きな門の前、前線基地の外にに繋がる場所。

準備も終わりいよいよ出発しようとしている時、基地の奥から誰かが駆け寄ってくる。

それは少し大きな本を抱えたミツレだった。

 

 

「ギャリケー、えっと・・・これ。」

 

 

手に持った本をめくり、とあるページを指している。

そこには一つの花が載っていた。

 

 

「これは・・・花か?」

 

 

「この花、あったら持って帰ってほしい。」

 

 

どうやらこの本を取りに行っていたようだ。

ギャリケーはその本に載っている情報をしっかりと覚える。

生えている地域や気候、地形など・・・花屋にあれば一番だが。

 

 

「分かった、見つけたら持って帰るとしよう。」

 

 

ギャリケーは門に向けて歩き始める。

その背中にミツレは手を振りながら見送る。

彼女が欲した花の名前を確かめる様につぶやく。

 

 

「そうか・・・【マーガレット】・・・か。」

 

 




今回はここまでです。
リメイヨはまだ色々わかんないから気が向いたら書きます。
それではまた次回・・・
















「んな~・・・どこだよここ。」
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