白笛転生fromアビス   作:実力と発想が見合わない人

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今回はね、シロコ*テラーの居た世界のお話だよ。


番外編;反転

◇前線基地

 

 

「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」

 

 

何処かの薄暗い廊下を一人の少女が歩いていた。

そこは前線基地(イドフロント)と呼ばれる場所だった。かつて、探掘家・ボンドルドの活動拠点であったが今は破壊されているため、とても機能している様には見えない。

そして、廊下や広場にはボンドルドの部下である【祈手(アンブラハンズ)】の死体が転がっていた。

 

 

「みんな・・・みんな、ごめんなさい・・・」

 

 

どの祈手の体も損壊が激しく、原型を保っているものは少なかった。

廊下には強烈な血とアンモニアの匂いが充満しており、これが夢でない事を認識させる。

とある広場には白い外套を着た祈手が二人が倒れていた。

 

 

「ビドゥー、リメイヨ・・・ごめんなさい。」

 

 

私が暴走した時に真っ先に止めに来た二人。だが、いつもの様には止められなかった。

実力者ゆえか、二人にはそこまでの損壊は見られなかった。

少女はもう動かない二人を丁寧に埋葬し先に進む。

次についた部屋には別の祈手が二人いた。

 

 

「ギャリケー、グェイラ・・・ごめん・・なさい・・・」

 

 

世話役だったグェイラと遠征の時はいつも花を持って帰ってきてくれたギャリケー。

グェイラは下半身が存在しておらず壁際に飛ばされていた。

ギャリケーは仮面が半壊しており、背中のタンクも破壊されていた。

 

 

「お父さんは・・・お父さんはどこ?」

 

 

ここまでくる間も少女の父親は居なかった。もし居るとしたらこの奥かもしれない。

少女はさらに足を進めた。

だが、その小さな希望はすぐに無くなった。

 

 

「おや?正気に戻りましたか・・・よかった。」

 

 

「お父さん!・・・あぁ、ごめんなさい!」

 

 

基地の最深部には、少女の父親・・・ボンドルドがいた。

腹部を押さえており、その特徴的な仮面は左目の部分が大きく捲れていた。

手で押さえた所からは血が静かに流れ続けていた。

 

 

「あぁ、無事でよかった。」

 

 

「お父さん!早く止血しないと・・・」

 

 

少女は自身のポーチから布を取り出し、傷口に当てる。

白かった布はすぐに赤黒く染まり、あっという間に使い物にならなくなる。

少女の努力虚しく血は流れ続けた。床は大きな赤い水たまりが広がっていく。

ボンドルドは、うまく動かない手を持ち上げると少女の頬を包むように撫でる。

 

 

「もう、いいんですよ。これはあなたのせいではありませんから・・・」

 

「私がもっと早くに気づけていればよかったのですが、仕方のない事です。」

 

 

「でもっ、でもっ!」

 

 

「もはや精神隷器属器(ゾアホリック)も破壊され、祈手も残ってません。」

 

「私が居なくても・・・先生がいればきっと大丈夫です。」

 

「あなたの成長を見られないのはとても心苦しいですが・・・」

 

 

「嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ‼」

 

 

「せめて・・・あなたの未来に溢れんばかりの祝福を・・・」

 

 

仮面の光が消え、力を失った腕は落下する。

 

 

「嫌だ・・・起きてよ、ねぇ起きてよ!」

 

 

少女は動かなくなったボンドルドの体を必死に揺する。

 

 

「あ、ああぁ・・・」

 

「あ”あ”あ”あ”あ”ぁ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”・・・」

 

 

誰も居なくなった部屋の中に一人の少女の声が木霊する。

ビシリ、ビシリと音がすると、少女のヘイローは黒く歪みひび割れていった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

◇■■■■■

 

 

「・・・ここにいたんだ。」

 

「ミツレ、一緒に行こう。先生も一緒にいるから。」

 

 




今回はここまでです。

最終編読んでたら書きたくなっちゃった。てへぺろ♪
本編につなげるかどうかは・・・どうしようかな?

それよりも、全くひどい目に合ってないミツレちゃんとか書きたいよね。
ザ・プルシュカ!みたいな感じの・・・本編を書き直そうか考え中です。
そっちの方が書きやすいんだよね・・・


それではまた次回・・・
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