けど、戦いって興奮しませんか?
本腰
ドンッドンッ‼‼
次々と飛んでくる恐ろしい威力の弾丸を何とか避ける。
弾が飛んでくる方向に銃を向け引き金を引く。
ズガンッ‼ズガン‼
おおよそサブマシンガンから出ないような音が鳴る。
セミオートだからいいもののフルオートで撃ったら制御が聞かないだろうな。
動き回るワカモはこちらのすきを見て弾丸を撃ちこんで来る。
こちらからも撃ってはいるが、正直とらえきれていない、やはりこのままの肉体では遺物無しで戦うのは難しいですね・・・
「もう少しやんちゃを見ていたいのですが、これ以上ここで騒ぐと支障が出ます。」
私は仮面の発光部分をなぞる。
「【明星に登る】」
仮面から無数の光が四方八方に広がり、ワカモめがけて飛んでいく。
「その攻撃はもう当たりませんよ?」
ワカモは飛んでくる光を体をひねり、瓦礫を盾にし、銃剣ではじく。
最小限の動きでかわし、自分に当たる光だけを防ぐ。
しかしそれは織り込み済みだ。
「【月に触れる】」
銃を左手で構え、それと反対に逃げようとしたワカモに右腕からの扇状に広げた強靭な触手を叩きつける。
「こんなもの・・・っ⁉」
銃剣で切ろうとしたのだろうが、残念ながら強靭でありながら柔軟性もあるためそう簡単には切れない。
ドオォォォン‼
そのままモロに触手の殴打を受け、壁に叩きつけられる。
「やりすぎましたかね・・・」
そういいながらも、警戒は怠らない。
やはり七囚人、この程度では倒せませんか。
瓦礫と煙の向こうから、狐面の割れたワカモが姿を現す。
「やってくれましたね、この面はお気に入りだったんですが・・・」
「それは申し訳ないことをしました、元には戻せませんが・・・私が可愛く繕ってさしあげますよ。」
「笑止‼」
姿勢をぎりぎりまで低くしたワカモが急接近してきた。
【月に触れる】は距離が近いと使えません。
「すぐに弱点を見極めるとは、素晴らしい。」
しかし、彼女は少し見誤りました、楽しみを邪魔され、仮面が割れたことにより視野が狭くなっていたのか、私の後ろにに揺れる存在に注意が言ってなかった。
バシィン‼ドォン‼
私は背後から伸びる尻尾で、彼女の足を払い地面に叩きつけました。
キヴォトスでは身体を直接的に戦闘に使う者ましてや尻尾で攻撃してくるものが少ないためかあまり警戒されないんですよね。
「勝負あり、ですね。」
地面に叩きつけられ、気絶している彼女を横目に私はその場を後にしました
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「このビルの中だね・・・」
私たちは凄まじい戦闘音がしたビルの下に来ていた。
サンクトゥムタワーの制御を取り戻したすぐ後に、近くのビルで戦闘の音が聞こえたためすぐにその場のみんなとともにそのビルに急行した。
「皆さん、最大限に警戒を・・・」
ハスミの言う通りだ、ここに来るまでの間も、そこら中に響く銃声が鳴っていた。
チナツ曰く「対物ライフルと同等の射撃音」だそうだ。
全員で警戒しながらビルの中を確認すると、戦闘を行ったような跡のある階にたどり着いた。
壁にはたたきつけたような跡や、突き破った跡があった。
そして一番奥には地面にめり込むように叩きつけられた状態で気絶しているワカモがいた。
「ワカモ‼大丈夫⁉」
私はみんなの静止を振り切ってワカモに近寄る。
幸い気絶しているだけのようで、チナツが応急処置をしている。
「災厄の狐を倒せる人がいたのでしょうか?」
スズミの言う通り、ワカモはかなり強いはずなのにそれを倒している、痕跡からも相手は一人だったようで、それだけの戦闘能力があるということだろう。
何がともあれ私の生徒をここまで傷つけたのは許せない、見つけ次第生徒ならお説教、もしも〈大人〉ならそれ相応の報いを受けさせる。
私はそう心に決めた。
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「いやはや危ない所でしたね、あのままでは鉢合わせになるところでした。ありがとうございます・・・黒服。」
「いえいえ、助けが必要そうだったので行動したまでです。」
「心から感謝しますよ、まだ先生に見つかるわけにはいきませんからね。今度何かお礼をさせてください。」
「それなら・・・あなたの【研究】について話せる範囲でお聞きしたいのですが?」
「・・・いいですよ、私の【研究】も大詰めです。」
私は黒服に向き直り話し始めた。
「といっても、話せることは少しだけです。私の【研究】・・・それは
外部的に神秘を保有することです。」
できましたー、今回はいつもよりも気持ち長かったです。
Q;なんでワカモは負けちゃったの?
A;遺物の一つ【複眼】なら動きを捕らえられるうえに尻尾を警戒してなかったから、あとは単純に”ボンドルド”の戦闘力と身体能力。
今のところはアビドスかアリウスですね・・・
公式がホシノをいじめるから扱いが難しいんですよね。
アリウスはベアおばがめんどくさいなぁ。