お陰で本編を書けます!今回はまだ閑話ですが。
”布瑠部由良由良”
その詠唱を唱えて召喚する、十種影法術最強の式神「摩虚羅」。
その余りの強さ故に、歴代十種影法術師の中で調伏できた者は一人もいない。
調伏の儀は複数人でも出来るが、その調伏は無効となる。
レイドバトルしても勝てないレベルの式神を、単独で倒す。
その無理難題の縛りを用いることで、摩虚羅は成立しているのだ。
故に摩虚羅は調伏することを端から考慮に入れてない自爆用の式神である。
だが、摩虚羅を攻略する方法は存在する。
ヒントとなるのは、十種影法術を相伝の術式と定める、禪院家にある。
フィジギフは遺伝的に出やすいという情報。
「禪院家に非ずんば呪術師に非ず 呪術師に非ずんば人に非ず」という格言。
この2つが指し示す答えの考察を、今回の話とさせていただきます。
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フィジカルには、完全なモノと不完全なモノがある。
パパ黒や覚醒真希さんの様に、完全に呪力を持たないモノ。
覚醒前の真希さんの様に、呪力を捨てきれなかったモノ。
今回必要なのは前者だ。
「禪院家に非ずんば呪術師に非ず 呪術師に非ずんば人に非ず」
呪術師でない者は人でなしということだ。
ここで完全フィジギフを思い出そう。
「呪力が全くない」というのは呪術的に無機物として扱われる。
建造物や石等と同等の扱いだ。
つまり、摩虚羅との戦いにフィジギフを放り込んでも「調伏は一人で行われた」とされる訳だ。
そう考えると、禪院家の格言の意味も変わってくる。
フィジギフが遺伝的に出やすいということは、かつて禪院家にフィジギフが存在していたと解釈できる。その時に家の誰かが摩虚羅とフィジギフの事に気付いて、この格言を残したとしたら?
呪術的に人ではない者は、禪院家ではない、もっと別の存在である。
異界の神将に対抗しうる、この世の因果の外の人間。
それを後世に残すための暗号だったのではないか。
ただ結局、バグを前提とした戦いを強いられるのは変わらない。
にも関わらず、それを宿儺は正攻法で成し遂げた。
スーパーマリオ64の取れないコインをバグを使わずに取る様な話である。
尤も、宿儺の存在もまたバグの様なモノなので同列に扱うのはおかしな話だが。
「真っ当に摩虚羅調伏の儀を行い、調伏に成功する。」
その事実だけならば、先程の例えのように思うことが出来るだろう。
異界の神将は、神憑く化物に調伏された。
そして、最強を倒す決定打を創った。
それが摩虚羅である。
摩虚羅の「虚」の字が「虎」になっていて、全部書き直しました。
前のやつも今度直します。