東方宿儺譚    作:雅之幻想

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第一次月面戦争の話です。
大体の流れは、京都幻想劇団の「秘封活動記録 第一話 -月-」
を参考にしています。

言い忘れていましたが、これからたまーに秘封倶楽部とも絡めていきます。


2.第一次月面戦争

1000年前。

八雲紫を筆頭とした地上の妖怪たちによる月侵略。

それを阻止するための月の都の兵士たちとの戦闘。

それこそが、月面戦争である。

 

_______________________

 

八雲紫は月の結界を破ろうと、結界の解析をしていた。

 

「月の都の防御結界...この結界を破るには、少し時間が要る。」

 

八雲紫の語った「この結界」とは、宿儺の作り出した結界とはまた別の代物である。

故に本来、宿儺の結界には何ら影響はない。

 

しかしこの少し前、紫は月の虚と実をイジって月の都に侵入している。

それによって結界に大きな負荷がかかり、強度が落ちていた。

 

崩壊こそしない程度の強度低下だったが、修復は必要だった。

結界の核である宿儺はそのことを認識、修復作業に移った。

 

しかし紫の地上と月を結ぶスキマが、修復の邪魔になっていた。

 

さてどうするかと悩みつつ、取り敢えず結界の強度を一時的に強化していた。

 

幸いなことに、月面戦争は一日で終了。

八意の仕掛けた罠により紫は降伏し、宿儺は結界の修復に取り掛かる__

 

訳ではなかった。

 

宿儺は結界の強化の最中、この結界の頑丈さに気がついた。

ウン万年もの間張り続けられていた結界は、既に自律可能なほどになっていた。

緩やかすぎて変化という変化に気が付かなかったが、

今の結界は縛りの内容を多少破棄しても問題ない物となっていた。

 

そこで宿儺は、この機を逃すまいと、封じられていた最中に考え出した

「最も結界への影響が少なく、自分自身の自由も確保できるであろう策」を実行した。

 

その策とは、「自分自身の魂の分割」である。

 

結界の維持に関する必要事項を殆ど全て片方の魂に移植し、結界を維持させる。

もう片方の魂は外界でのびのびとさせる。

 

考え得る中でも最もローリスク・ハイリターンな策である。

 

実行しなかったのは、もっと良い策があるのではと考えていたからだが

宿儺はこの策の実行を決意した。

 

魂の分割     成功 

 

必要事項の移植  成功

 

縛りの突破    成功

 

結界       正常

 

外界への移動   成功

 

能力の作動    問題有り

 

エネルギー量   大幅低下

 

肉体の維持    成功

 

核からの脱却                                    成功

____________________________________________

 

「八意の裏切り・月への侵略者・結界の強度低下__多くの問題が起こったが、全て片付いた。」

 

都久親王(つくしんのう)。貴方にとっては、思兼殿がいなくなることは問題ではなく僥倖だったのでは?」

 

「体裁上は問題だ。だが私にとっては僥倖というのもまた事実。それを否定する気はない。

最も、八意が地上からの月侵略のことを知っていたということは、少し腹立たしいがな。」

 

「それは情報を共有しておけ、という意味か?」

 

「違う。奴の仕掛けた罠が、地上の妖怪を降伏させる決定打となったことだ。」

 

「公転周期を変えたことか。」

 

「そうだ。それのお陰で降伏させることができたと考えると、少し悔しくてな。」

 

 

そう話している中、細愛親王(ささらえしんのう)が強大な気配を感じた。

それと同時に綿月豊姫が慌てて入ってきた。

 

 

「報告します!強い力を持った何者かが、月の都に向かっています!」

 




そろそろ呪術廻戦の宿儺を出します。

宿儺が結界にやったことは、簡単に言えばデータの圧縮です。
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