東方宿儺譚    作:雅之幻想

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後から見たときにあまりにも出来が酷かったので削除しました。
まだ読み途中だった方々には、お詫び申し上げます。


37.天岩戸

「天照を引きずり出す案か。何故俺にそれを?」

 

「兄弟である貴方の意見が加われば、更に良い案にできるだろうと思いまして。」

 

「俺が生まれ堕ちたときから彼奴は既に神として成り過ぎていた。助言は期待するな。」

 

「構いません。」

 

 

八意は策を話した。

要約すると『天岩戸の眼の前で宴会をして天照の興味をそそり、こっそり覗いてきたところで天照を引きずり出し、天岩戸を封じる』というものだ。

 

 

「人々の(にぎわい)を何よりも気にする御方ですから、成功率は高いと考えます。」

 

「まあそうだろうな。彼奴ほど祭が好きな神はいない。が...」

 

 

あの温厚な姉が引きこもるレベルとなると、ただの祭では釣れないだろう。何かしら面白いものをかさ増ししなければ。

 

 

「宴の開始の合図を、長鳴鶏の鳴き声にするのはどうだ?」

 

「・・・なるほど。確かにそれはいいですね。でしたらこちらは...」

 

                      

 

「と、こうして俺と八意によって天岩戸の作戦がほぼ出来上がった、という訳だ。」

 

「そんな事があったのね。」

 

「そんな事もあったわね。」

 

「ん?いたのか八意。」

 

「いたわよ。『無駄な争いはしないだけです。』の辺りから。」

 

「ねえ永琳、そこからどうなったの?」

 

「宿儺に相談して改善したところが見事にハマったお陰で、天照は岩戸から出てきたわ。」

 

                      

 

「せっかく天照が出てきたのに、こんなところで何してるの?」

 

「作戦会議だけ行かせ、宴会となったら嬉々として参加した姉に話すほどではない。」

 

「ボロクソ言うわね・・・。」

 

「天照を出すことができたのは、間違いなく八意思兼のおかげだ。礼なら奴に言え。」

 

 

自分の思想と精神状態も相まって、八意の策は自分では思いつかなかった。

 

 

「その思兼が、貴方にお礼を言いたいみたいよ。」

 

 

月夜見が指をさした方を見ると、八意がこちらに向かっていた。

天岩戸から少し離れた丘の上にいる宿儺と月夜見だが、その存在は殆どの神が気づいていない。神々は天照の復活を祝ってどんちゃん騒ぎ。その立役者が席を外し、こちらへ向かってきている。

 

 

「どんな隠密術を使ったのやら。」

 

「お礼言いたいだけみたいだから、そんな身構えなくてもいいでしょ。」

 

「何故判る?」

 

「何となくだけどね。ただ彼女から感謝の気を感じただけ。」

 

「それだけ気配に敏感ならば、俺に話しかけるタイミング位は見極めてもらいたいものだな。」

 

「見極めてるけど、別にいいかな〜って。」

 

「半殺しにしてやろうか?」

 

「その時は天照に援軍を頼むわ。」

 

「フン。」

 

 

八意が声の届くところまでやってきたので、この話はお開きにした。

八意は宿儺の前に来るなり、跪いた。

 

 

「宿儺様、突然申し訳ありません。本日は近日のお礼申したく参りました。取り込み中でしたか?」

 

「構わん。ただの姉弟(きょうだい)話だ。」

 

「お気遣いありがとうございます。」

 

「礼には及ばん。この姉に嫌がらせをされるのを嫌っただけだ。」

 

「あらそんなことしないわよ失礼ね。精々ちょっと寝てる間に顔に落書きをする程度よ。」

 

「後で俺のところに来い。半殺しにしてやる。」

 

「・・・フフッ。」

 

「何だ?」

 

「いえ。ただ、仲が良いなと思っただけです。非礼をお許しください。」

 

「私は全然いいわよ。そんなに仲良く見える?」

 

「一般的なものとは異なっているでしょうが、仲の良さは伝わります。」

 

「ねえ宿儺聞いた?私達仲良さそうに見えすごい嫌そうな顔するわねあなた。」

 

「日頃の行いを改めねばな・・・」

 

「私そろそろ本格的に泣くわよ?」

 

「構わん。記録には残しといてやる。」

 

「ほんと相変わらずね...可愛げのない。ま、それはさておき。」

 

 

そう言って月夜見は八意の方を向いた。

 

 

「思兼、あなたどこか所属はある?」

 

「いえ。この件まで私はただの八百万の内の一に過ぎなかったので。」

 

「なら、ウチに来ない?悪いようにはしないわよ?」




天照 :清楚系お姉様ポジ。やや天然。大学生くらいのイメージ。黒髪。美女。強い。
月夜見:宿儺ラブな姉ポジ。高3くらいのイメージ。美女。姉弟の中では最弱。
素戔嗚:問題児。宿儺より強い。高2くらいのイメージ。黙ってればイケメン。
宿儺 :月夜見と二人暮らし。悪役が似合う整った顔。姉の月夜見より強い。中学生くらいの(ry
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