本当に勢いだけで書いてしまったので、キャラ崩壊に注意してください。
アビドス高等学校の2年生、砂狼シロコの朝は7時の目覚ましアラームから始まる。
彼女の寝起きはとてもスムーズで、多感な時期の生徒でありながら規則正しい生活を送っている何よりの証明になるだろう。
目を擦る事なく、パッチリと開いた瞳が朝日に眩む事なくカーテンを開き、テキパキと通学の準備を始める。 制服を身に纏い、ヘアピンを髪に掛け、最後に恩人であるホシノ先輩から貰った水色のマフラーを首に巻いた。
スマホで朝の記事をぼんやり眺めながら栄養ゼリーを胃に流し込み、自身の青春を彩る相棒である『WHITE FANG 465』をバックと共に腰の後ろに回して自転車を外へと引いていく。
そして長い距離を走ってアビドス高等学校へ向かい、対策委員会のみんなと共に活動を行う。 これがいつも通りの砂狼シロコの日常だ。 そして今日も昨日と同じちょっとドタバタした日常が繰り返されると信じていた。 ソレを目撃するまでは……
「ん……?」
道路の向こう側からシロコ視界に入ってきたのは、マラソンランナーの如くやたらいい姿勢で走る自身の恩人である小鳥遊ホシノだった。 いつものアビドス高校の制服姿ではなく、ブカブカの黒いTシャツに裾を捲った青いジーンズを履いているのに違和感を覚えつつも、やたら急いでいる様子の先輩に声をかけた。
「ホシノ先輩、すごく急いでるようだけど、どうしたの?」
「おっと、知り合いか!? まいったな……」
気まずそうに頭を掻きながら、何かを思案するように目を泳がせる先輩の姿に思わず首を傾げてしまう。
確かに目の前にいるのは、最年長とは思えない小さな体、ピンクの髪とアホ毛、黄色と青色のオッドアイ、色は違うもののショットガンを持ち、瞳のように見えるヘイロー、何処からどう見ても小鳥遊ホシノその人に違いが無い筈なのに、所々の仕草が噛み合わないような印象が浮かんでいた。
「ん……大丈夫?」
「え゛、あ!? いや、そのー……!」
すると何かを思いついたように指を鳴らして、此方を探る様に凝視を始めた。 そのオッドアイの瞳が何処か無機質的な違和感を醸し出しながら、とんでもないことを言い出した。
「実はね、おじさん……命を狙われてるの」
「え!!?」
なんという事だ。 自分の大切な先輩が命の危機に晒されてるではないか! シロコは自転車をすぐさま降りて、詳しい事情を聞く事にした。
「およよ……実はおじさんそっくりの『おばさん』が私の命を奪おうとしてくるんだよぉー、おーまいがー」
シクシクと口で言いながら手で顔を覆い、やたらとオーバーなリアクションをとっているが関係ない。 ホシノ先輩に救われたこの身だ、今度は私が助ける番だと意気込む。
「任せて! ホシノ先輩は私が必ず守る!」
「え? ちょっろ、ゲフンゲフン! ありがとう、後ろから来る『おばさん』は本当の本当におじさんそっくりだけど、偽物だからね!」
シロコはグッと親指を立て、後ろに回していた愛銃を前に持っていき戦闘態勢を整えていく。 相手はあのホシノ先輩を逃げさせるほどの強者、どんな相手が来ても動じない覚悟を決める。
「じゃあお兄さんこの自転車借りてくね……(よし、スキャン完了」
「ん! 早く逃げて、ホシノ先輩!」
何故か凄く悪い笑顔を浮かべたホシノ先輩が慣れない様子でキコキコと自転車を漕ぎ出した。 だが少なくともただ走るよりかは早くなっている筈だ。 だが何故あんなにも『おばさん』を強調して言葉にしていたのだろう、と首を傾げる。 すると先程と同じように道路の向こう側から走る人影が現れた。
なんということでしょう! それは小鳥遊ホシノその人ではありませんか! シロコはソレに目を剥きながらも、愛銃をニセモノへと向ける。 ニセモノも気づいたのだろう、此方へと馴れ馴れしく手を振りながら駆け寄ってくる。
「あ! おーいシロコちゃーん!」
「ん、ニセモノ発見! 攻撃する!」
「ゑ?」
WHITE FANG 465が、ホシノへとその銃口から火を吹いた。 まさか愛すべき後輩から出会い頭にアサルトライフルフルバーストをお見舞いされるとは想像していなかったホシノはモロに直撃を受けてしまう。
「いたたたたたたたた!? 何するのシロコちゃん!!? 私だよ、小鳥遊ホシノ先輩だよ!!」
「ん! ホシノ先輩のニセモノ、ここで撃ち倒す!」
「えええええーーーー!!!?? いやニセモノは先に来た筈で……!?」
まさか、そう思ったホシノはダランと脱力し腕を下げて戦闘の意思がない事を証明した。
あれ? とシロコもその状態になったホシノ先輩の姿に首を傾げてしまう。
「ねぇ、シロコちゃん」
「な、なに? ニセモノのホシノ先輩」
抑揚のない声で尋ねてくるニセモノのホシノ先輩に嫌な予感を覚えながら、警戒を解かずに銃を突きつける。 だが何故だろう、凄く、すごーく嫌な予感がする。 というか、この雰囲気に身に覚えがある。
「先に来た私、なんて言ってた?」
そう、確かアレはアビドスの借金を返すために勝手に銀行強盗をした時、メッチャホシノ先輩に怒られた苦い記憶。 今でも思い出すと震えるほど怖かったホシノ先輩の姿、確かこんな感じだったような……
「え、えっと……後から来るおじさんはニセモノで命を狙われてて、おばさんで——
ブチん!
何かが引きちぎれる音が聞こえた。 ソレが聞こえた瞬間シロコは即座に戦闘態勢を解き、正座状態に移行。 冷や汗をダラダラと垂らしながら、顔を下げ、可能な限りアスファルトを視界に収める。
「ほ、ホシノ……先、輩?」
先輩から放たれる凍てつく圧に顔を上げることができない。 可能な限りの猫撫で声で無害アピールに全神経集中させる。
どうして、どうしてこうなった!? と頭を回すが原因がわからない。 というか目の前のホシノ先輩はニセモノの筈なのに、何故本物の圧を放っている。
「シロコちゃん、どっちが本物のおじさんだと思う?」
「え、えっと……さっきの黒いTシャツのホシノ先輩は?」
カシャン、と排出された中身のない薬莢がコロコロとシロコの側を虚しく転がっていく。 次はお前がこうなる番だぞと言わんばかりに。
「どっちだと思う?」
「……」
「……」
「撃ってしまってごめんなさいホシノ先輩」
震えた声でシロコが深々と頭を下げた。 だが土下座になってしまう前にホシノが肩にそっと手を乗せ、優しく静止を促した。
「うん、許してあげる。 シロコちゃんは素直なところが魅力的だもんね。 でも悪いやつに騙されちゃダメだよ。 後、おじさんもごめんね、可愛い後輩に怖い思いをさせちゃったね」
「違う! ソレは私が騙されたからで……」
「いや、コレは俺が嬢ちゃんを騙したせいだ」
「そうそうシロコちゃん、もう謝らなくて……んーーーー?」
いる、なんかいるではないか。 気まずそうに頬をぽりぽり掻いて、自転車を手で引いてる小鳥遊ホシノが建物の影から顔を出していた。
「流石に子供から自転車を借りパクするのは気が引けて返しに来た……いや違うな。 おじさん、流石に後輩から自転車借りパクは気が引けてさー、こうして返しに来たよ」
「あははー、ありがとねー、ついでに君の命も還してくれない? 土に」
「嫌に決まってんだろチンチクリン、髪がピンクなら頭の中までピンクかよこのおばさん」
ブチーン
「シロコちゃん協力して、アイツ殺そう」
「い、イエス、マム!」
鬼ごっこはまだまだ続く。
V(CV花守ゆみり)
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