透き通った空に浮かぶ星   作:哲学の階司書補

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10月に入った途端完全に中から湧いてでるものが無くなってしまってました
ゆっくりなペースですが、ちょっとずつまた書いていきます、よろしくお願いします


コハルとハナコのあとのはなし

 トリニティ内の病院の一室でハナコを除く補習授業部の3人は、心配げな表情を浮かべ先生を見つめる。

 先生はミサキの爆撃により意識を落とし、救護騎士団によって病院へと運び込まれていた。

 生徒たちの必死の治療により一命を取り留めていたが、意識は未だ戻らない。

 

「私のせいで……」

 

 アズサがぽつりと、そう零した時。

 

『ごめんね、寝坊しちゃって』

 

 先生はゆっくりと起き上がると、アズサの頭を撫でる。

 先生が起きたこと、自分のせいで先生が死ななかったこと。それに安堵したアズサの目には涙が浮かぶ。

 

『それに、アズサのせいなんかじゃないよ。アリウスが襲撃してきたのは、別にアズサが手引きした訳じゃないでしょ?』

 

 同じアリウス出身だから、自分が止められなかったことに責任がある、と考えたのだろうと想像した先生は、優しい言葉をアズサに投げかける。

 

「それに、先生も意識を取り戻したんですから、めでたしめでたしでいいじゃないですか」

 

 カラカラ、とハナコが病室に入ってくる。

 

「ハナコ……あんた、何か「ハナコちゃん! 無事だったんですね!」

 

 コハルがなにか言おうとしたが、ヒフミの声にかき消される。

 1人で黒い服を着た怪しい人物を追いかけたというハナコだったが、特に怪我をした様子もなく、服も汚れていない。

 

「はい♡カタコンベまでは追跡出来たんですが、その先で見失ってしまいまして」

 

「カタコンベ……ハナコに怪我がなくて本当に良かった。その相手はアリウスと関係があったかもしれないから」

 

「先生を襲撃し意識不明の重体にまでしたのも、アリウスでしたか。それなら、私は幸運でしたね。あ、先生が不幸だという訳ではなく。今はただ意識を取り戻したことを喜びましょう?」

 

 どこか距離感が変わったような、雰囲気の違うハナコに、ひとり困惑していたコハル。

 その場で言い出すことも出来ず、モヤモヤした気持ちを抱えたままその場はお開きとなった。

 

 

 

 その日の夜、コハルのモモトークに一通のメッセージが送られる。

 

「病室であんな熱い視線を送ってきて、何か用事でもありましたか?」

 

「そんなやましい視線なんて送ってない! ただ、アンタの様子が変わってたから、何かあったのかと思っただけよ」

 

「あら、コハルちゃんは聡いですね。そういう機敏なところ、好きですよ」

 

「普通に褒めてくれるのなら、素直に受け取るわよ」

 

 珍しくストレートに褒められ少し顔を赤くしつつも、適当に返信してスマホをベッドに放り投げる。

 このまま詰めたとしてもハナコが答えることは無いだろう。尻尾掴ませてあげたのだから、そこから先は自分で手繰り寄せろ、ということなのだろう。

 難しいことを考える気はあまりしなかったコハル、自身もベッドへと体を預け、そのまま夢の中へと落ちていった。

 

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