禁止級の超絶クソ強カードに転生したけどメインデッキに入れてくれない。   作:ガトー

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第14話

「特定のデッキを対策するの、デッキのバランスが崩れるから嫌なんスけど。」

 

うん、それはそう。

 

どうも、俺です。

ユウと一緒に白教会にカチコミするデッキの調整に勤しんでます。

 

——— マスター、どんなデッキであれど本機が供にあります。

 

ああ、精霊がいれば引きの問題はどうにでもなるか。

 

「そうっスね。確率論なんて机上でしか役に立たないのを忘れてたっス。」

 

いや、うん。……まあ、そうかも。

じゃあ《邪神殿》はピン挿しで良いか?

 

「はいっス。ただ、邪神殿だけだと重いスから《ひと握りの闇》も1枚欲しいっス。」

 

あいよ。《光を打ち消す闇》の方はどうだ?こっちの方が確実性が高いが。

 

「最序盤のテンポ稼ぎならひと握りが1枚あれば十分っスよ。」

 

うーん。初手に引けるならいいのか?

デッキとの絆をあてにした構築ってのも難しいな。抜くカードは?

 

「ダニエラさんと占い師さんスね。万が一ボクが負けた時、どんな扱いを受けるか分かったもんじゃないっスから」

 

——— ■■ッ!!!■■■ ■■■■ーッ!

 

……との事だが?

 

「最低限のリスクヘッジは必要スよ、精霊付きのカードに万が一があったらどうするんスか。」

 

そういうもんか?

後で拗れないように説得はしとけよ。

 

ミズキちゃんはどうする?

デッキコンセプトを見直す所からだよね。大体、俺のせいだけど。

 

「うん、10割あなたの所為だね。……アルちゃんには悪いけど、青白黒の3色にしようと思ってる。」

 

そこについてはマジごめん。

 

エスパーカラー、この3色の組み合わせはボードコントロールが飛び抜けている。良い選択だな。

けど良いのか?必要なら元の構築に使ってたカードは提供するが。

 

「大丈夫。色が変わったからってデッキから抜くのはカードに悪いし、多色の方が対応の幅が広いでしょ?デッキが回せる実力さえあれば3色の方が良いかなって。」

 

そりゃ当然、必要な時に必要なカードが引けるなら多色の方が強いわな。

じゃあベースは今のまま、全体的に再調整って感じか。

デッキの中、見ても良いか?

 

「ボクも見たいっス!」

 

「いいよ。当然、アドバイスくれるんだよね?こっちに広げよっか。」

 

「わーいっス!……あー。酷いことになってるっスね。まずはコストの重さ順に並べるっスよ。」

 

まずはエネの重さを把握しながらカード間のシナジーを見る。

こちらの世界ではあまり意識されないが、前世ではよく見た光景だ。

 

「死神さんに教えてもらったエネカーブってやつっスね。確率論を意識する場合は2エネが頂点になる"へ"の字にするっス。」

 

「精霊の干渉がないことを前提に、確率論でデッキのバランスを調整するってこと?面白い考え方だね。」

 

「それっス。精霊さんも無茶せずに動けるんでファイトでも有用っスよ。」

 

サクサクと机の上のカードが整理されていく。未知のデッキ構築論にも順応するミズキちゃんやっぱ優秀だね。

 

《邪神殿》は何枚入れる?フル投入しちゃう???

 

「うーん、私も1枚あれば十分、かな?それよりも1エネ帯が足りてないから、そっちが欲しい。」

 

青なら《集中》、黒なら《髑髏茸》だな!髑髏茸は強いぞ?超強力なエネ加速だ。

 

「いらない、もうたくさん貰った。髑髏茸は墓地にエレメンタルが溜まってから本領を発揮するカードでしょ?そもそもエネカーブの考え方と相性悪くない?」

 

強力なカードはいくらあっても良いだろ?

この手のカードは実際に撃てる、撃ちたいタイミングに合わせて並べるんだ。

 

「1エネ帯に並べて良いのは死神さんがデッキに入ってる場合だけっスね!」

 

……そういうことになるな。

じゃあ《髑髏茸の干物》ならどうだ?こっちは墓地利用なしのエネ加速だ。

 

「黒エネから無色3エネの変換スか、エネを貯金できるのも強いっスね。ボクも1枚欲しいっス」

 

とりあえず3枚渡しておくからバランス見ながら調整しようぜ。エネ加速なんて幾らあっても良いだろ。

ミズキちゃんもこのカードでいいか?

 

「うん、ありがとう。私のデッキはユウ君より色拘束が強いから多くは入れられないけど。」

 

「それじゃ実際にファイトで試運転スよ!」

 

仮想敵の白単デッキもあるからな、黒フード達も呼んでこようぜ!

 

 

 

 

 




カード御殿は今日も賑やか。
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