禁止級の超絶クソ強カードに転生したけどメインデッキに入れてくれない。 作:ガトー
「じゃあ行ってくるっスよ!」
デッキの調整会から明けた翌日、俺はユウと旅にでた。
黒のジャケットにサングラス。どこぞのマフィアみたいな装いだ。
「じゃあ運転手さん、真カード教会の本部までお願いするっス。」
そして黒塗りの高級車による送迎付き。組織力の高さを感じるな。
「いやー、快適っスね。冷蔵庫まで付いてるっスよ。」
座席に俺用のカードスタンドまで用意して貰っちゃって悪いね。え、チャイルドシートみたいだって?聞こえが悪いぞ、車載用カードスタンドだ。
「白教会に着いたらどうするっスか?とりあえずファイトっスかね。」
ファイトでいいんじゃね?片っ端から倒していけば、そのうちトップに辿り着くだろ。
全員倒せば我々の勝利。実にわかりやすいミッションだ。
「いいっスね。わかりやすいのも嫌いじゃないっス。」
……到着か。
黒フード達が白亜の神殿の前に漆黒のカーペットを敷いてる。VIP待遇だな。
「よーし、行くっスよ!」
まてまて。ドアは外から開けてくれるから、飛び出すんじゃない。あ、ちょっ!
「たのもーっ!ファイトっスよ!!!」
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『ファイトっスよ!!!』
大画面で他人のファイトを観戦する贅沢。まさか自宅にシアタールームがあるなんてね。
『ボクのターンッ、ドローッ!』
ユウ君の出発を見送ったあと、信者の人たちに案内されて辿り着いた部屋はまるで映画館だった。
映画館程の席数はないけど、代わりにふかふかのソファ。サイドテーブルには果物の盛り合わせも置いてある。
——— ■ウ■■ッ!!!■■ァ■ ■■ゥーッ!
最前列には熱狂的なファンも張り付いてるし、この賑やかな雰囲気は嫌いじゃない。
『戦場に出たジャスミンさんの効果っス。デッキからアーティファクトを1枚手札に加えるスよ。』
「お飲み物、いかが致しますか?」
あ、コーラください。
給仕が着くホームシアターってなんだろね。
『修理工場の効果を使うっス。手札のアーティファクトをエネの数だけ捨てて墓地のアーティファクトを戦場に出すっスよ!ジャスミンさん、再び出番っス!』
——— あら、マスター。こちらにいらっしゃいましたか。キティ、ご挨拶して。
——— あんたがアタシのマスター?ママが世話になってるらしいね、よろしく。
あ、はじめまして。ミズキです、よろしく?
『ジャスミンさんを戦場から墓地へ送って効果発動っス。手札のアーティファクトのエナジーを軽減してプレイするっスよ!』
アルちゃんが、ママ?
——— なんか勘違いしてる感じ?アタシらの増え方はニンゲンとは違うから、想像してるのは多分違うよ。
あぁ、よかった。
ちなみに精霊がどんな風に増えるか聞いても良い?
——— マスターはニンゲンがどうやって増えるか答えられる?
え、その、それは……。
あ、赤ちゃんがコウノトリに運ばれてくるんだよ。
——— アハハッ。じゃあアタシらもコウノトリに乗って精霊界からやって来るって事で。
はい。
『ニコイチ修理をプレイっス。墓地のアーティファクトをファイトから取り除くことで、同コストの墓地アーティファクトをプレイするっス。』
——— ところで画面に映ってるファイターはマスターの手下?イカしたファイトするじゃん。
手下じゃないよ。ユウ君は友達、かな。
『あなたの墓地の 機巧天使リコリス をプレイ!効果を使うっス!』
——— ふぅん?ま、いいけど。ファイトする時はアタシもデッキに入れなさいよ?
ジャスミン:cipでアーティファクトサーチ、自身を生贄でアーティファクトのコスト軽減。強い
修理工場:手札をエネ代わりに墓地のアーティファクトがもう一度使える。強い。
死氷幼竜 ブライニクル・キティ・ドラゴン:青黒のcip除去付き軽量ドラゴン。強い。