禁止級の超絶クソ強カードに転生したけどメインデッキに入れてくれない。   作:ガトー

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前話ユウ君のセリフを若干修正。


第5話

えー、どこまで話したんだっけ。

そう、デッキに入った俺が御披露目ファイトに挑もうとした所だったな。

 

まず最初に行ったのはデッキ内容の確認。一緒に戦うメンツと戦略の擦り合わせを行うのだ。

まあ俺は"とりあえず"で初手に出張っても良いんだけど一応な?アイサツは大事。

 

で、デッキの内容だけど結構レアカードが多いし精霊付きのカードも何枚か居る。

けど、なんか統一感が無いというか寄せ集め感が漂ってるというか……とにかく違和感のある40枚だった。

肝心の精霊達も意識がハッキリしてないみたいだし、擦り合わせも何もないな。

 

まあこのメンツなら俺が初手に出てっても良さそう。そう判断してデッキ上部にポジションを採ってファイト開始。

 

そして見事に手札事故。

 

いやー、やる気の欠片も感じられませんね。

ジャン負けした面子が集まりました、と言っても納得できるレベル。

もしかして黒フード氏デッキに嫌われてる???

 

しかし、俺のお披露目ファイトで不甲斐ない戦いは見せられない。そして、他のカードのやる気がなくても、俺が初手にいる以上はどうにでもなる。

 

俺発動!

俺発動!(2回目)

俺発動!(3回目)

 

俺自身を発動するたびに力が漲ってくる。

やる気の無いカードは上書きですわぁ〜↑↑

あ、黒フード氏が眼を瞠ってこっちを見てる。エナジーの足りない1ターン目から無理に動き過ぎってか?うっせぇ、俺にはキノコパワーがあんだよ。

 

髑髏茸から絞り出したエナジーを使って大型エレメンタルが着地。そのまま形勢が崩れる事なくゲームエンド。

 

もうね、会場大興奮。

その後は、次から次へと対戦相手が飛び出して来て、片っ端から俺が勝つ。そんなワンサイドゲーム。

何戦かごとに俺側のファイターは交代していたが、デッキは引き継いでくれるから、中身がだんだん洗練されていく。

10戦もする頃にはソリティアはかなり安定しており、元々入っていたカードは大体差し替わっていた。

 

何枚か入っていた精霊付きのカードは流石に差し替えられないので、俺の精霊パワーを分譲して協力してもらっている。

 

——— ■■ッ!!!■■■ ■■■■ーッ!

 

——— ケヒッ…ヒッヒヒヒッ……。

 

——— システム殲滅モード起動。ご命令を。

 

いや、ちょっとマズったかも。パワー注入し過ぎたか?

ひとまず問題は起きてないのでヨシ。

 

そんなこんなで数十戦。目につく黒フードは一通り倒した。大体みんな地に伏せている。

 

あれ、倒れてる人に部外者混ざってるじゃんね。え、そこに居るの我がファイターちゃんじゃね?なんで此処に??迎えに来てくれた奴???

 

 

———————————————

 

 

教団のアジトに突入した我々はなす術もなく敗北した。

この場では、エナジーを貯めてエレメンタルを出すという常識は通用しない。

刑事さんもレッカも路傍の石のように切り捨てられ、私も同様だ。手も足も出なかった。

ファイトとは到底呼べない流れ作業の末、仲良く地に伏せている。

 

なおユウ君は眼を輝かせながら死神のファイトに魅入っていた。一体何しに来たんだ。

 

……足音が…手を叩く音が聞こえる。誰か来た。

 

「我が神よ。贄はお気に召しましたかな?」

 

教団の仲間か?目が霞んでよく見えない。おそらく闇のファイトのダメージだろう。身体が全くいうことを聞かない。

 

新たに現れた幹部(多分。少なくとも偉そうな態度だ)が教団のファイターから死神のデッキを受け取ると、ファイターは白い粉になって崩れ落ちた。

 

デッキが、黒く輝く。

 

「ミズキちゃん!危ないッス!!!」

 

庇ってくれるのは嬉しい、が。その体格では間に合わない。

それと闇のカードの前で本名を呼ぶのは勘弁して欲しかったかな。

 

私の意識はそこで途切れた。

 




カードとファイターの関係性は様々な面で物質世界に影響を及ぼす。
———良い意味でも、悪い意味でも。
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