禁止級の超絶クソ強カードに転生したけどメインデッキに入れてくれない。   作:ガトー

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第6話

担当のファイターが胡散臭い奴にバトンタッチをした。とても不快である。

俺は、後から出て来て「今までのアレソレは私の掌の上でしたよ」みたいな態度をとる奴が、大変嫌いなのだ。

 

そしてこの場にはファイターちゃんがいる。

あっちの方が主人公っぽくね?

 

今の状況を客観的に見てみると、

黒フード狂信者vs赤髪の少年&青髪の少女with刑事さん。

どう見てもあっちが主役でしょ、ズルい。

 

別に相手が少年少女のペアだけなら、黒フードが主役の可能性もあった。百歩譲ればワンチャンあった。

 

けどね、刑事さんが居たらダメでしょ。この場合は議論の余地なく黒フードが悪役。

そしてカードでは公権力に勝てない、これ常識。

つまりどういう事かというと……俺はあっちに着くぜ!!!

 

「ミズキちゃん!危ないッス!!!」

 

ファイターちゃんに飛び移ろうとしたらチビっ子が飛び出して来た。

え、ファイターちゃんのお名前初めて聞いた。

 

——— ミズキちゃん、今後ともよろしく。

 

友達になるにはね、名前を呼べばいいんだよ?

今まで以上に仲良くなれた気がするね!

 

……ってミズキちゃん相当消耗してるじゃん!もしかしてさっきのファイトの影響!?ソリティアで理性を飛ばしてたから、精霊パワー全開でぶん殴っちゃったかも。。

 

回復、した方が良いよね……?

唸れ!俺の精霊パワー!!!

元気になぁぁぁああぁれぇぇぇえええぇえ!!!

 

回復してるな!ヨシッ!

 

あとはデッキに入れて貰えれば完璧なんだけど……

 

——— マスターのデッキは既に40枚。満員ですよ、死神。

 

ですよね!!!

流石にミズキちゃんが調整したデッキからカードを抜くのは忍びない。

 

「……ミズキ……の…身体から…出てけ…。」

 

満身創痍で立ち上がる赤髪の少年。レッカ君だっけ?こちらを睨んでくる。え、ちょっとまって、なんか勘違いしてない?今回復中なんだけど!!!

 

「……おい……ファイト…しろよ。」

 

問答無用のファイト回ですね、わかります。

デッキのみんな、力を貸してくれ!精霊パワー供給、オン!!!

 

 

———————————————

 

 

オレは教団のファイターに手も足も出なかった。クソッ身体が動かねぇ。

 

「ミズキちゃん!危ないッス!!!」

 

ミズキの身体が闇に呑まれていく。

 

「おぉ、素晴らしい。神に見初められるとはなんたる慶事。差し詰め、闇の巫女とでも呼びましょうか。」

 

蒼色の髪は黒く染まり、顔は苦痛に歪んでいる。

 

「巫女の誕生ですよ。その一端を垣間見ているのです、あなたも喜びなさい。」

 

そんなの、許されない。

ミズキの身体からアイツを追い出すんだ。

 

デッキは……散らばってる。

1、2、3……40。よし。

 

「……ミズキ……の…身体から…出てけ…。」

 

声が出ない、立つのすらしんどい。

でも、友達を失うことは、もっと辛い。

 

「……おい……ファイト…しろよ。」

 

デッキはある、闘志も充分。

オレは……ファイターだ!

 

「先行はオレが貰うッ。ドロー!」

 

——— ……わふぅ?あれ、レッカくんにドローされた、わん?

 

………あ。




———後世に伝わる伝説の泥沼バトル、開始!
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