ようこそ支配者がゆく教室へ   作:藤村凛

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決意。そして大人の階段へ

 

「付き合ってない男の子とキスするのは悪いことだよね、優里くん♪」

 

__帆波の妖艶な笑みから目を離せない__

 

「・・・もう一回したい?」

 

「ああ。帆波、一緒に悪いことしよう。俺はどんなことでも付き合うよ」

 

そして彼女に口付けする。

 

__もう少しだけこのまま・・・

 

_________________________

 

side 帆波

 

彼に全てを吐き出したおかげで体が軽くなったように感じる。

 

私のいい子じゃない部分を彼に受け入れられたからだと思う。

 

これからどうしたいか聞かれる。

 

__それでも私は良いことがしたい。誰かの助けになりたい。

 

彼の目を見て告げた時、衝動に駆られる。

 

今はいい子の蓋がない。自分が我儘になる。

 

そして私は彼にキスをした。

 

________________________________

 

目が覚めると目の前に帆波の顔がある。

 

「おはよ、優里くん。もうお昼だよ」

 

__そうだ昨夜帆波とキスをしたんだ__

 

「おはよう、帆波。・・・今日予定ある?」

「ううん、今日はなんにもないよ」

お互い抱き合ったまま離れない。

「もう少しこのままでもいい・・?」

「うん、いいよ」

 

帆波が俺の頬を撫でる。

「私、決めた。クラスのリーダーは優里くんにお願いする。私は優里くんを支えたい。優里くんのために動きたい」

「いいの?」

「元々なし崩し的にやってきただけで、リーダーに執着はないんだ。それに、、」

帆波はまた俺の両頬を撫でて

 

「私は我儘を許してくれる優里くんに甘えたい。」

 

帆波と見つめ合う。その瞳に諦念はなく、本当にリーダーを辞めそうだ。

「ありがとう。俺がこれからリーダーをやるから、帆波に支えてほしい」

「うん!!」

 

 

翌週、小テストが実施された。情報通り過去問そのままだった。

「神崎、小テストはどうだった?」

「おそらく満点だな、最後の3問も躍起になって解いた甲斐があった。過去問そのままだって知ってたのか?」

神崎に聞かれたが約束があって言えないので、代わりにニヤリと笑った。

「流石だな、その慧眼には恐れ入る。隆二でいいぞ、これからもよろしく頼む」

「ああ、お前にも期待しているぞ、隆二」

そう言って2人で握手する。

 

放課後、会長から呼び出されたので、生徒会室にいく。

生徒会室に入ると生徒会のメンバーが揃っていた。

「呼び出して済まないな。本来この時期に1年が入ることはないから、お前の仕事はないんだ。今日は顔合わせだ」

会長に言われたので改めて自己紹介する。

「生徒会書紀、1年Bクラスの橘優里です。茜お姉ちゃんの弟です。よろしくお願いします」

 

会長、お姉ちゃん、南雲先輩はもう挨拶しているからパスされた。

「この中だと初対面は俺だけか。俺は2年Bクラスの桐生叶生だ。よろしく」

「桐生先輩、よろしくお願いします」

 

顔合わせを終えると会長とお姉ちゃんが声をかける。

「優里、この学校はどうですか。お友達は出来ましたか?」

「安心して、お姉ちゃん。この学校でうまくやっていけそうだよ。」

「優里、この学校のことはどれくらいわかった?」

 

「教師から口止めされるくらいには分かりましたよ」

会長にそう返すとみな驚いている中、南雲先輩が面白そうに言う。

「入学してすぐに生徒会に入るだけのことはあるな。お前は潰しがいがありそうだ」

「よく分かりませんが、勝負なら受けて立ちますよ」

 

「ハハッ、そんなシスコンなのに好戦的なのかよ」

「勝負には全力を尽くすだけです。それとシスコンじゃなくてお姉ちゃんが大好きなだけです」

俺の言葉を受けて南雲先輩は面白いものを得た、と生徒会室を後にした。

 

「ちょっと優里!南雲くんにそんな啖呵切って大丈夫なのですか?」

お姉ちゃんが心配そうに尋ねる。

「大丈夫だよ、負けるつもりないから。心配してくれてありがとう、お姉ちゃん」

そう言ってお姉ちゃんの頭を撫でる。

「あう、、昔はもっと可愛かったのに・・って!頭を撫でないでください、私はお姉ちゃんですよ!」

__やはりお姉ちゃんは天使だ__

 

 

 

5月1日、80000ptが支給された。

有栖からAクラスは96000pt支給されたと連絡があった。

自分の予想を確信しつつ教室へ向かう。

 

教室に入ると帆波から話しかけられる。

「優里くんの予想通り毎月10万じゃなかったね。他のクラスはどうだったんだろう・・」

「Aクラスは96000 pt支給されたみたいだよ」

そう話していると星之宮先生が教室に入り、黒板に模造紙を貼り始めた。

 

Aクラス 960cpt

Bクラス 800cpt

Cクラス 490cpt

Dクラス 0cpt

 

「みんな大体察しがついてるかな?クラスポイントの100倍の値が毎月の支給額になります。ポイント以外に伝えることは4つあるからよく聞いてね。」

 

・Aクラス以外は進路の確約がされない。

・クラスはクラスポイントによって変動する

・中間テストが3週間後

・テストで赤点取ったら退学

 

この4つが告げられると教室は騒がしくなる。そんな中帆波は先生に質問する。

「先生、Bクラスが300cptを得たら私たちがAクラスになるってことですか?」

「さすが一之瀬さん、その通りよ。」

続けて先生は言う。

「みんななら中間テストは必ず乗り越えられる。赤点は平均点の半分だから気をつけてね。

誰も質問がないと先生は教室を後にした。

授業が始まるまでの5分、誰も前に出なかった。

__帆波が声を上げなかったら、誰も指揮を取ろうとしないな。

帆波にはあえて、放課後までみんなの前に出ないでほしいと頼んでいた。

 

放課後になり、俺はクラス全員の前に立つ。

「みんな聞いてくれ。これからはAクラスをかけて他クラスと戦わなければならない。そこで俺がBクラスのリーダーになる」

俺がそういうとクラスがどよめく。特に一際反対の声が大きいやつがいた。

「意味わかんない、Bクラスのリーダーは帆波ちゃん意外あり得ないんだけど!」

白波の声を筆頭に反対の声が上がる。

_「俺も一之瀬の方がいいと思うぜ」

_「一之瀬は学級委員長だし、、」

 

「黙れ、既に帆波と話はつけてある。」

そう言って帆波の方を見る。帆波は立ち上がり、俺の横に立った。

「みんな聞いてほしい。確かに私はみんなに学級委員長をお願いされてた。でもクラスポイントも小テストも、クラスに貢献したのは優里くんだもん。だから私は優里くんがリーダーに相応しいと思う」

帆波がそう言っても納得した雰囲気にはならないので、ここでダメ押しをする。

 

「お前らはそうやって帆波を担ぎ上げているが、一度でもクラスのリーダーになりたいと帆波が言ったか?それに上級生のクラスを見てみろ。どのクラスからも少なくない退学者が出ていることから、激しい争いになることは明らかだぞ」

退学者の単語にみな反応して口を閉ざす。赤点取ったら退学と言われた以上、退学は遠い話ではない。

「だが俺も鬼ではない。一日だけ時間をやる。リーダーに立候補するなり、帆波を説得するなりして見せろ。」

そう言って俺は教室を出た。

 

__何故こんな周りくどいことをしたかって?

帆波にこのクラスの愚鈍さを知ってもらうためだ。

帆波は「いい子でいなきゃいけない」という脅迫観念から解放された。根が善人であることに変わりはないが。

それでもリーダーに担がれることには少なからず悪感情を抱くと予想している。

 

帆波が助けようとする存在の格下げを狙ったのだ。切り捨てる時の帆波の罪悪感を減らすために。

 

______________________________________________

 

side 一之瀬帆波

 

優里くんが教室を出て、39人が教室に残っていた。

「俺は優里がリーダーになることに賛成だ。あいつが俺たちに無い視野を持っているのは確かだ。クラスへの情報提供も、生徒会に入っていることも、優里の能力の証明になる」

優里くんと1番話している神崎くんがみんなにそう話しかける。

私もその通りだと思う、でも__

 

「絶対にリーダーは帆波ちゃんがいい!」

親友の千尋ちゃんは大きな声で言う。

 

_そうだよな、俺も一之瀬の方が_

_クラスの中心は一之瀬さんだし_

_橘くん、なんか偉そうだし_

 

「そうだよな、やっぱクラスのまとめ役は一之瀬だよな」

活発な柴田くんのそう言う。

 

私は言いようのない違和感を感じる。

中学で生徒会長になる時も似たような状況だった。みんなから推薦され、生徒会長に相応しいと言われた。

その時私は生徒会長になると決めたはずだ。

__でも今は__

 

私は何も言えないまま神崎くんに視線を向ける。神崎くんは察したのか、

「前にも言ったぞ一之瀬。俺はリーダーにならない。代わりにどちらがリーダーになっても支えるとな」

そう言って神崎くんはクラスメイトに怪訝そうな目を向けている。彼にも思うところがなるのかな。

 

「帆波ちゃんも言ってやってよ、橘はリーダーにふさわしくないって」

_そうだぞ、俺たちは一之瀬の方が_

クラスメイトから言い寄られる。

 

 

いい子の私なら、ここで頷いてリーダーになろうとしていたはずだ。

 

優里くんと話していなかったら、これも罰だと思って受け入れていたと思う。

 

自分はそんな人間じゃないのに、と思いながら。

 

__いいことをしたい、人の助けになりたい。

 

この気持ちに変わりはない。でも今はクラスのためにリーダーになろうと思えない。

 

自分が求められているはずなのに、自分のことだと思えない。

 

そこで気づく。みんなは私を見ているようで、私を見ていない。

 

この1ヶ月、みんなにとってのいい子でなきゃいけないと思って行動してきた。

 

優里くんと話した後も振る舞い自体に変わりはなかった。

 

クラスのみんなは私を見ていない。

 

みんなにとっての 一之瀬帆波(いい子) を見ていたんだ。

 

急にこの光景が気持ち悪く写った。

 

私は胸が苦しくなり、逃げ出したくなった。

 

「すぐには決められない」

 

そう言って私は教室から逃げ出した。

 

 

 

寮の自室に戻ってからどれくらい経ったのかな。夕飯も食べず布団にくるまる。

 

クラスのみんなに抱えた感情がわからない

 

結局私はこうして誰にも吐き出せず部屋に篭る。

 

チャイムがなり応答すると優里くんだった。

 

「先生から今日中に渡さないといけものを頼まれたから、開けてもらってもいいか」

 

それなら仕方ないと思い、扉を開ける。

 

「優里くん、先生から渡されたものって・・」

 

「嘘だよ」

 

そう言って彼は私の部屋に入り込んだ。

 

「制服のままか、時間がないから俺の部屋に移動するぞ」

 

「えっ、ちょっとまっ「いいから早く」・・」

 

私が事態を把握できていないでいると

 

「電話にも出ないで、塞ぎ込んでたんでしょ。それくらいわかるよ。長話になりそうだから俺の部屋で話聞くよ」

 

優里くんは優しく言った。

 

優里くんは私のことを見ている、わかっている。

 

__胸が温かくなるのを感じる__

 

が、自分の姿が玄関の鏡に映って頭が冷える。

 

涙で崩れたメイク、よれた制服、ボサボサになった髪

 

「す、すぐ準備するから!ちょっとだけ待って!」

 

優里くんは玄関扉にもたれかかっている。部屋の中を見ていないけど、外には出ないみたい。

私は着替えと化粧ポーチ、携帯を持って玄関に向かう。

 

「ごめんね、お待たせ」

 

私がそう言うと彼が部屋に出たので、私も部屋を出て施錠する。

 

「俺の部屋に行くよ」

 

そう言って彼は私の手を握り、歩き始めた。

 

_________________________________________________

 

 

 

__帆波を部屋から連れ出すためとはいえ、かなり恥ずかしいことをしてしまった__

 

俺は帆波の手を引いて自室に向かう途中、少し後悔をしていた。

強引に部屋に押し入り、帆波が出るまで部屋から出なかったのはやり過ぎた。

そう考えていると自室についたので部屋に入る。

手は繋がったままだ。

 

「・・・先にシャワー浴びてもいい?」

「お、おう。タオルは好きに使って」

帆波は浴室へ向かった。

 

帆波がシャワーを浴びている間に机にスイーツを並べる。帆波がご飯食べてない可能性が高かったからケーキなどを大量に買い込んでから帆波の部屋に向かったのだ。

隆二から俺が出た後の様相を聞いたので、帆波を保護したからケアは任せろと返しておく。

 

帆波が風呂から出てくると部屋着になっていた。先ほどよりも憔悴した感じは無くなっている。机の上に並んだ大量のスイーツを見た帆波は、

「どうしてこんなにたくさんのスイーツを?」

と聞いてくる。

「夜ごはん食べてないでしょ。俺もまだだったしさ。こういう時には甘いものを、と思って」

「だとしても買いすぎだよ、、それにこの時間からこんなに甘いもの食べたら・・」

 

そう言って帆波は時計に目を向ける。すでに夜8時を過ぎていて、女子が大量のスイーツを食べる時間ではない。

「帆波はスタイルいいし、1日くらい大丈夫でしょ。一緒に悪いことしよ?」

「にゃはは、、そうだね。一緒に、悪いこと、、、」

帆波も席についたので、2人でスイーツを大量に食べた。

 

「いやー、もうお腹いっぱいだ」

「そうだね、私もこんなに食べられると思わなかったよ」

2人でかなりの量を食べたが、それでも生菓子がいくつか残っている。

「残りのケーキは明日の朝食べよう」

「そうだね、明日の朝、、にゃぁ」

 

机の上を片付けた俺はベッドに腰をかける。

「またここで吐き出していいよ」

と隣を叩く。

帆波は俺の横に腰をかけたが、俺の裾を掴み、

「横になってがいい・・」

と言ってきた。前とは違い、自分達の意思で一緒にベッドに入ろうとする。抵抗がないわけではないが、今は帆波が最優先であるため、そうも言ってられない。

「灯りは?」

「・・・いらない」

そして2人で横になった。

 

しばらくすると、帆波が俺の胸に頭をすり寄せてきたので向かい入れる。帆波の方を向いて背中に手を添える。

そして帆波は放課後の出来事を話し始めた。

 

「私、、よくわかんなくなっちゃって。クラスのためにいい子になれなくて。みんなが私を見ていないような気がして。リーダーをやるって言わないまま教室を出てきちゃった」

 

帆波が啜り泣く音が聞こえる。

 

「帆波の今の気持ちは決して悪い事じゃないんだよ。多分窮屈に感じたんだと思う」

 

「それはきっと帆波がみんなのため以外で、帆波がやりたいことが芽生えたからだと思う」

 

「私が・・やりたいこと・・」

 

そう言って帆波はしばらく考えこむ。

 

「私が優里くんを支えたいのは我儘なのかな・・」

 

「我儘だよ。でも俺がリーダーをやりたいのも、クラスのみんなが帆波をリーダーにしたいのも同じ我儘だよ。だからこそ、帆波だけ我儘言えないなんてのはあり得ない。帆波も我儘言っていいんだよ。」

 

「私も我儘、、、言っていいのかな、、、」

 

一之瀬帆波はこれまで我儘が言えなかったんだ。言えない期間が長過ぎて我儘言わないのが当たり前になってしまっていたんだ。そんな偶像のように、物語の英雄のように、自分の全てを捧げ極限まで利他的な生き方なんて普通の女の子にはできないんだ。

 

「当たり前だよ。もし邪魔があれば俺が取っ払うよ。だから我儘言っていいんだよ。帆波は普通の女の子なんだから」

「それとも帆波は物語の英雄になりたいの?」

 

「私は・・普通の女の子でいたい・・」

 

その言葉をきっかけに、堰を切ったように話しだす。

 

「私は、ただ人のためになることをして、助けてるだけなのに。私にとっては当たり前なのにみんなは特別視する。

 

クラスのみんながいい子の私を求めてる。でも私はもういい子とであろうとすることは辞めたの。だからみんなの期待に応えてリーダーになるって言えなかった。

 

みんなのために動くことができなかった。みんなの期待と応えられない自分に挟まれて辛かった・・」

 

そう言って帆波はまた涙を流した。俺はこれ以上彼女の涙を見ていられなかった。

 

帆波の頭を支えて、彼女にキスをした。

 

「・・優里、くん・・」

 

「みんなをと助けようとなんてしなくていい。帆波がそこまで背負わなくていい。ただ目の前にいる人を助けようとするだけでいいんだ。俺も今目の前にいる帆波を助けたいだけだ」

 

「なんで優里くんが泣いてるの?」

 

そう言われて俺は、自分が涙を流していることに気づく。

 

「私も優里くんを助けたい」

 

帆波はそう言って俺にキスをした。

 

 

今度は帆波に頭を胸に抱え込まれた。

 

「優里くんも話して・・」

 

そう言われて俺は胸に抱えているものを打ち明ける

 

「俺は、帆波が英雄のようにみんなを助けようとするもを辞めさせたかったんだと思う。自分の出来ること以上のことを課せれて、出来なくて、心が壊れて脱落して行くのを何度も施設で見てきたから。帆波にそうなってほしくなかったんだと思う。帆波に普通の女の子でいてほしいんだ」

 

帆波はしばらくの間動かず沈黙していた。

 

 

「優里くんは1人じゃ価値を証明できなかったから、集団を支配しようとしたんだよね」

 

「うん、1人じゃどうやっても越えられないやつがいて、自分の限界を知ったから」

 

「それならさ、」

 

帆波は自分の額を俺の額と重ね合わせる。

 

「2人で価値を証明しようよ。1人じゃなくて、2人でなんでもやろう。支配も、良いことも、悪いことも、2人でしようよ。

 

助けてくれると信じてるから、優里くんと同じ道を歩いて隣に立ちたい。2人で価値を作って、2人で幸せになりたい」

 

思えば俺は孤独だった。隣に並び立つ人が、並び立とうとする人がいなかった。いつも俺の前か後ろにしかいなかった。姉の存在に心は救われていたが、孤独は救われていなかった。近くて遠い存在だったから。

だからこそ隣に立ちたいと言われたことが心の底から嬉しい。

 

「・・・俺も隣にいるのは帆波がいい」

 

俺がそう言うと、帆波は額を離した。目が合い、帆波の目から目が離せない。

 

「私は、優里くんが好き。私を救い出してくれた優里くんとずっと一緒にいたい。私と付き合ってください」

 

帆波に告白され、心臓が一気にうるさくなる。心の眩しさに、瞳の輝きに、俺はとっくに心を奪われていたんだ。

 

「俺も帆波のことが好きです。俺と付き合ってください」

 

俺の言葉を聞いて帆波が微笑む。

 

俺たちは唇を重ねた。

 

 

_______________________

<ここから微エロ要素あり>

 

帆波への思いを自覚し、恋人になって今キスをしている。

 

それだけで頭が沸騰しそうだった。

 

俺は堪えきれなくなり、帆波の唇に舌をねじ込む。

 

「っん♡!」

 

帆波はビクッとしてから舌を絡めてくる。

 

その姿も愛おしくなり、帆波を強く抱きしめ、足を絡める。

 

舌を絡めたまま、帆波の全身を撫でる。

 

「んにゃぁ・・・♡」

 

唇を離すと帆波の目がトロンとしている。

 

俺は帆波を押し倒してそのまま___

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




有栖「・・・は?」
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