ようこそ支配者がゆく教室へ   作:藤村凛

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対策。そして彼女は生徒会へ

数日後、俺はクラスの学力を調査する問題を入手するため、職員室に訪れていた。

「星之宮先生、全国模試の問題と解答が欲しいのですがいくらで買えますか?」

「模試!?ちょっと待ってね。他の先生に確認するから。」

そう言って星之宮先生は他の教師に尋ねている。

 

「時間はかかるけど買えるよ。20万ptで」

「わかりました。買います」

昨日柔道部から手に入れた100万ptの中から支払う。

「それと教師に問題を作成してもらうのは何ptで買えますか?出来れば2日以内に作って欲しいのですが」

 

星之宮先生はまた教師に尋ねてから答える。

「今受けてる授業全部だと40万ptになるよ」

「それも買います。先生方によろしくお伝えください」

「あ、そうそう。これ新しい寮の部屋の鍵よ」

 

職員室を出た俺は契約しているジムに向かう。

ジムの店長に取り次いでもらい、商談を始める。

「お時間いただきありがとうございます。私は1年Bクラス代表の橘優里と申します。今日はクラス単位での契約をしたく伺いました」

 

そして俺は、Bクラス40人が契約する代わりに月の会費を半額の5000ptにして欲しいと伝える。

「そうだねぇ、確かに実質20人分の会費が増えるのはありがたい。だけどもう一声欲しいね」

「今月は入会金代わりに定額で支払うのと、クラス単位で契約すれば会費の割引があることの宣伝はどうですか?」

「この5割引を公表しないのであれば契約しよう。」

「ありがとうございます」

頭を下げ、俺は40万ptを支払う。

これで土台は大方整ったな。それとまたポイントの補充をしなければ。

 

 

部屋の引っ越しはすぐに終わった。

俺も帆波もものが少ないし、前の入居者の家具が残っていたのだ。

「すごい!家具も揃ってる!」

帆波は嬉しそうにソファーに飛び込む。

「こんな生活を送れるなんて思ってもいなかったよ」

「そうだね。俺も恋人と同棲するなんて入学した時には考えられなかった」

「これからもずっと一緒にいようね」

「ああ、もちろん。好きだよ、帆波」

「私も・・♡」

この後めちゃくちゃにゃんにゃんした。

 

 

数日経ち、中間テスト2週間前になった。

放課後にクラス全員を集め、話し始める。

・クラス全員分、ジムの契約をした。会費はクラス貯金から支払い、やるメニューは追って伝える

・テストまでの2週間、毎日勉強会を開催する。俺、帆波、隆二の3グループに分かれて行う。

・今日は教師が作成した理解度テストを実施する。結果はクラス内ランキングに反映される。

 

「俺からの通達は以上だ。それではこれから模試の問題を、、」

「橘、悪いが報告したいことと相談したいことがあるんだ」

柴田が立ち上がり言う。

「クラスに関わることならこの場で聞くぞ」

 

「昨日Cクラスから絡まれたんだ。騒がしく、こっちにいちゃもんつけるような感じで。対策案があれば教えて欲しい」

「まずは迅速な報告感謝する。他のみんなも困りごとがあったら、すぐに俺、帆波、隆二に報告してほしい。それと対策だが、、」

Cクラスは確かやんちゃな生徒が多かったはずだ。今回限りとは考えにくいな。

 

「まずは俺の名前を出していい。うちのクラスには生徒会役員がいるけどいいのかと。それと全員ボイスレコーダーは必ず、可能であれば小型ビデオカメラも購入しろ。費用は帆波から2万pt支給する」

そして勉強会が始まった。

 

この1週間は多忙だった。

 

まずCクラスからの嫌がらせはすぐに止まった。

それとジムの宣伝は有栖、お姉ちゃん、南雲先輩にメッセージを送った。

隆二、柴田、網倉は勉強会の後ジムに行くようになった。

 

そしてクラス内ランキングのが完成した。

総合力トップ3は俺、隆二、帆波

学力トップ3は俺、帆波、隆二

運動トップ3は俺、柴田、網倉

 

運動力で帆波と差をつけたことで隆二が総合2位だった。

隆二は、女子の中で学力2位の姫野を幹部メンバーに決めた。

 

 

テスト1週間前になり、クラスに過去問を配布する。

「今回の中間は小テスト同様、過去問そのままだ。しかし次のテストも過去問そのままなんて、そんな甘いことはないだろうから勉強は継続するように。

 

無事に中間テストを切り抜けた。赤点はゼロだったが100点が多すぎて平均点が90点台だったのには驚いた。

 

その放課後、俺は帆波と生徒会室にきていた。

会長とお姉ちゃんに交際の報告をするためだ。

「中間テストで退学者は出なかったようだな」

「はい、過去問がありましたから」

会長に答えた後切り出す。

 

「会長、帆波を生徒会に入れませんか?南雲先輩に取り込まれることは絶対にないので」

「ほう、何故それを断言できる」

「俺が帆波と付き合い始めたからです」

 

「ええぇ?!」

お姉ちゃんが大きく驚いている。

「優里は一之瀬さんと恋人になったんですか、早くないですか」

「確かに早いとは思うけどちゃんと心が通じ合っているから、心配いらないよお姉ちゃん」

 

「私のことは帆波でいいですよ。茜先輩はお義姉さんになるんですから」

「え、もうそんなことになっているんですか。・・・それに比べて私は(ボソッ」

「しかしそれなら納得だな。一之瀬は生徒会の適性が高いと考えていた、生徒会に歓迎しよう」

会長が帆波の生徒会入りを認める。

「ありがとうございます!やったよ、優里くん!」

「おめでとう」

帆波は嬉しそうだ。

2人と連絡先を交換した帆波は

「茜さん、今度昔の優里くんの話を聞かせて欲しいです」

「もちろんです。私も優里の話を聞きたいですから」

 

こうして帆波は生徒会副会長になった。




中間テスト後のクラスポイント
Aクラス 1070pt
Bクラス 890pt
Cクラス 550pt
Dクラス 80pt
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