ようこそ支配者がゆく教室へ   作:藤村凛

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特別試験の説明は割愛!
この小説を読む人はもう何度も説明を読んでるはずです。



試験。そして共同生活へ

夏休み早々に、1年生は豪華客船に乗っていた。

煌びやかな装飾に心浮かれ、プールにエステ、豪華な食事を満喫している者がいる最中、

__俺と帆波はクラスメイトに勉強を教えていた。

 

夏休み前に帆波が白波に泣きつかれたことだった。

どうしても帆波に捨てられたくない、私には豪華客船で遊んでいる暇はないと。

そこまで乞われて見捨てる帆波ではない。そして帆波が白波の面倒を見る以上俺も暇になってしまう。そこでクラスに呼びかけた。

 

「白波の懇願により豪華客船の間、午前中だけ勉強会を開くことが決まった。これは完全志願制の勉強会だ。遊ぶ時間を捧げたい者だけが参加可能だ。隆二と姫野は普段勉強漬けだからこの会には参加不可能だ。他の奴らも参加しないことのペナルティは一切ない。俺も羽を伸ばしたいからな」

 

なんて念入りに自由参加だと伝えたなのに、下位15名が参考書を持って俺と帆波の下に訪れた。普段の教育が良かったからだろうか。

 

俺はポイントで会議室を貸し切って、勉強会を開いている。

「今日の分はこれで終わりだ。この旅行中分この部屋は貸し切っている。好きに使って構わない。俺はこの後帆波とエステに行ってくるから。根詰めすぎないように」

俺は帆波とエステに向かった。

 

エステを受ける格好に着替えた。帆波にローブを脱いでもらったが、あまりにも扇状的すぎた。

エステを受け始めると隣から帆波の声が響く。

「んっ!♡」

「・・っんにゃあぁ♡」

 

「帆波、その声はエロすぎ」

「だってぇ・・」

「他に誰もいなくて良かったよ」

 

他の日には、プールで遊び、図書室で本を読み、だらだらしてずっと帆波と過ごした。

 

 

船内にアナウンスが入る。

「ただ今から無人島を周遊します。意義ある景色をお楽しみください」

楽しい時間は終わった。

 

デッキに上がって、島を見る。

山や岩場があり、麓には木々が広がっている。

 

再びアナウンスが流れる。

「各自、ジャージに着替え、所定の鞄に指定のものが入っているか確認して、デッキに集合。指定外の私物は没収するので、部屋に置いてくるように」

 

島に上陸すると特別試験が始まる。

 

<説明は割愛>

 

「まずはベースキャンプの確保が最優先だ。水源があるところにしたい。柴田を筆頭に男子の半分は先行してスポットを探してほしい。」

男子たちが先行する。

「テントを持って北上するぞ」

 

しばらく歩いていると井戸があるスポットを見つけたので、そこをベースキャンプにする。

先生を呼んでベースキャンプの登録をする。

「リーダーは誰にするのー?」

「網倉です」

先生に答える。

 

「え、私?」

「体力と知名度を加味した結果だ」

 

ベースキャンプが決定したので指示を出す。

「隆二と網倉を筆頭にテントの設営だ。柴田たちは水分補給をした後に姫野たちと周囲の探索だ。薪になる枝や食料の調達を頼む」

 

柴田の運動男子班、網倉の運動女子班

神崎の勉強男子班、姫野の勉強女子班

 

この4つに班分けすることで集団として機能させる。

 

俺と帆波でポイントを使って注文をする。

50sptを使ってトイレ、シャワーなどのインフラを整える。

 

注文を終えると俺はベースキャンプを設立中であろう他クラスの探索に向かった。

探索班が木の枝や、とうもろこしなどの野菜を持ってきた。

さらにCクラスの生徒を1人連れてきていた。龍園に追い出されたらしい。十中八九スパイだろう。隆二の班に監視を任せる。

 

 

夜の点呼が終わった後に全員に呼びかける。

「全員のおかげで初日にいいスタートが切れた。この7日間は4つの班ごとに行動を指示する。そしてBクラスの方針は籠城でいく。

団体として統率されているから不用意に攻撃する必要はない。自分達のリーダーをバレないようにする。他クラスのリーダーがわかったら報告する。このくらいだ」

みな真剣に聞いている。

 

「続いて明日の方針だ。俺は、柴田、網倉班と地図を作成する。帆波は隆二、姫野班と生活拠点のアップグレード、QOLの向上を目指してくれ。sptは150以上残すことを目標にする。」

 

1日目は理想の動きができた。明日からは他クラスのことも考えなければ。

 

 

2日目、午前中に地図を作成し、野菜とA、Dの拠点をメモする。

拠点に戻り昼ごはんを食べているとCクラスの生徒が訪れる。

「龍園さんが、橘と一之瀬を呼んでこいと・・」

「よしわかった。俺と帆波はCクラスの拠点にいく。食料の備蓄、調達を優先して後は自由でいい」

そう言ってCクラスに向かう。

 

Cクラスの拠点に着くと、そこはまさしくバカンスであった。

「よう、橘に一之瀬。お前らもみみっちいポイントにこだわってないで、遊んじまえよ」

水着を着てジュースを飲んでいる龍園が俺たちに言う

 

「俺たちは捨てる必要がないだけだ。それにしても随分と景気が良さそうだな。」

「ああ、俺たちはポイントを全部使いきっちまったからな。お前らもここで遊んで言ってもいいぜ」

_ポイントがマイナスにならない以上、全員リタイアは1つの戦略として有効なんだよな。

すると龍園のジュースのそばにトランシーバーがあった。

__こいつはリーダー当てメインか。腹は読めた。どうせだし龍園にたかろう。

 

「よし、なら遊ばせてもらおう。龍園、水着はあるんだろうな」

「ああ、もちろんだ」

「よし帆波、ビーチでデートだ」

 

ビキニを着た帆波はすごかった。

「優里くん、どうかな・・?」

「よく似合ってるよ。可愛いし綺麗だ。帆波は最高の彼女だよ」

「にゃにゃ?!?」

帆波は顔を赤くして海へ走り出した。

俺と帆波は海で遊び、ビーチバレーをして、キンキンに冷えたジュースを飲む。

「にゃはは、私たちリゾートを満喫してるね」

「普段そんなにデートできてないからちょうどいいよ」

 

「呆れた、Cクラスは試験を放棄したのね」

茂みから堀北と綾小路がやってきた。

龍園は楽しそうに堀北に絡んでいる。俺と帆波は遊びを切り上げて彼らに近づく。

 

「Bクラスのリーダーがここで遊んでいるなんて、プライドはないのかしら」

「ないぞ、おかげでビーチで帆波と遊べたからな。龍園には感謝してるくらいだ」

「ククッ、こいつはイカれてやがる」

__堀北は龍園の狙いに気づいてなさそうだな。

 

「そういえば龍園、うちにCクラスのやつが1人きたぞ。」

「ククッ、俺に反対した愚か者を追い出しただけだ。」

__こいつなら本当にやりかねない絶妙なラインだな。

 

「そうか、それでCクラスはいつリタイアするんだ?物資は有限だろ」

「明日にはおさらばするぜ」

「そうか、それじゃあ俺と帆波はこの辺で帰るんで。2人ともビーチバレーの枠が空いてるから、良かったらどうぞ」

そう言って俺と帆波はCクラスを後にした。

 

 

「帆波はCクラスの狙いわかった?」

帆波は首を傾げている。

「ヒントは追加ルールとスパイだよ」

「あ、リーダー当てか!」

「そう、それで帆波にも相談したいことがあるんだ」

 

木にもたれかかって座り込む。

俺が両手を広げると帆波は俺の胸にもたれかかり、体重を預けてくる。

「スパイを保護し続けるかってこと。正直俺はCクラスの拠点がなくなったら追い出してリタイアさせたい」

「うーん、もし追い出さなかったらどうするの?リーダーの情報がCクラスに渡っちゃうんだよね」

 

「多分前日に逃げ出すから、その後リーダーを変えればいい。リーダーが体調不良で試験続行不可能とか言ってね。その場合はちゃんと体調不良にさせる必要があるけど。」

「それは嫌だな・・」

「だよね、そしたら明日俺が船まで連れて行くよ」

「うん、お願い」

 

拠点に戻り夕飯を食べている時に隆二に確認する。

「Cの生徒はどうだ?」

「怪しい動きはないし、スポット更新の瞬間も見られていない」

「そうか、明日リタイアさせるから。スパイが確定したし」

「了解だ。拠点の方も問題なかったぞ。使ったポイントは合計で120sptくらいだな」

 

 

3日目

午前中にCクラスの生徒を発見した場所にいく。

周囲を探索していると、土を掘り返した後があった。そこにはトランシーバーが埋められていた。

__これでピースは揃った。

 

昼ごはんを食べた後、Cクラスの生徒に話しかける。

「すまないが、昨日Cクラスの拠点に忘れ物をしてしまってな。Cクラスのところに案内してほしいんだ」

「あなたは昨日行かれたと思うのですが・・」

「彼女とイチャついてて真っ直ぐ帰ってきてなんだ。頼むよ。すぐ終わるから」

 

無理やり言いくるめて彼と2人でCクラスの拠点に向かう。

案の定Cクラスの拠点はもぬけのからだった。

適当に探してるフリをして、

「ここにはなさそうだ。どこかで落としたか、Cクラスの生徒が持ってるのかもな」

そう言って彼とCクラス拠点跡を後にする。

 

茂みに入り、人の気配が全くしなくなったところで、Cクラスの生徒の脇腹を殴る。

「うぐっっ」

ダメ押しで右腿を殴り、地面に突き飛ばす。

「君、スパイだろ?Cクラスの大半はリタイアしたし、君にもリタイアしてもらうから」

力で敵わないと悟ったのか、抵抗はない。

 

「最後に聞いてあげるけど、誰がリーダーだと思う?」

「証拠は得られませんでした。ポケットの膨らみは、神崎くん、柴田くん、姫野さん、網倉さんの4人が順に変わってましたから。ここまで対応が早いのは想定外でした」

一応ボディチェックもするが機器は持っていない。

「鞄は後で届けてあげるから安心してね」

 

船が見えたあたりから、肩を貸しながら歩く。

「先生、Cクラスの生徒が体調不良のまま迷子になっているのを保護しました。彼をリタイアさせてください」

先生は彼の元気なさそうな様子を見て

「わかった彼はリタイアにしよう。既にCクラスの生徒の大半がリタイアしてるからポイントは減らない。安心してくれ」

Cクラスの生徒に肩を貸す。

 

「それと彼は鞄を無くしてしまったみたいなので、俺の方で探しておきます」

「それは助かる」

そう言って俺はCクラスのスパイをリタイアさせた。

 

その帰り道、偶然にも神室と遭遇した。

「あれ、神室じゃん。なんでこんなとこにいるんだ?」

「探索よ」

「俺もだ。あ、Aクラスのリーダー教えてくれない?」

「戸塚弥彦よ。葛城の腰巾着」

あっさりと教えてくれた。

 

「あと、Cクラスとなんか契約結んだ?」

「ええ、最悪の契約をね」

200sptの物資とリーダー情報の代わりに毎月80万pt払うらしい。

 

「龍園は悪どいな。その契約って失敗のペナルティあった?」

「なかったはず。お互い自信満々だったもの」

「そうか。情報ありがとう」

 

別れ際に、

「あんた、坂柳とちゃんと話してよ。あんたの話が出るたびに情緒不安定になるからめんどくさい」

と言われてしまった。

 

スパイが隠していたトランシーバーを手に入れ拠点に戻る。

Bクラスは平和だ。揉め事は一切ない。

内側を気にしなくていいのは楽だ。

 

昼過ぎ、拠点にDクラスが偵察に来ていたらしい。綾小路と堀北だ。明日Dクラスに行こう。

 

 

4日目

スパイのバックを先生に預け、俺はDクラスの拠点へと向かう。

拠点に近づくと騒がしい声が聞こえる。覗くと男女が言い争いをしていた。気配を消していたが、綾小路と目が合う。

_なんでこの距離でわかるんだよ。

 

しばらくすると綾小路がこっちにやってきた。

「何の用だ」

「昨日うちの拠点に来たみたいだから挨拶にきただけさ。何があったか聞いても?」

 

綾小路は億劫そうに言う。

「女子の下着が盗まれたんだ。」

「うわ・・・そりゃ可哀想なことで」

 

「それよりも綾小路は今回の試験どう終わらせるんだ。それが知りたくてここにきた」

「オレは今回1位を取らなければならない」

「事情は知らないが、了解っと。Dクラスのリーダー指名してもいい?」

「構わないぞ」

そう言って綾小路は去っていった。

 

__俺がリーダー交代に気づいていることを把握されてるとしたら、、、

Dクラスの指名はなしだな。

 

他クラスの状況は理解した。あとは龍園に備えて防衛だな」

 

夜になり、クラスに通達する。

「他クラスの調査が完了した。このクラスのリーダー情報は漏れていない。残りの二日間は防衛に専念する。男女3人ずつで夜間も見張りを立てる。この二日間が正念場だ。必ず勝ち切るぞ」

 

そして5日目の夜、事態は急変する。

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