二学期が始まり、体育祭があることを先生から告げられる。
<<ルール割愛>>
全員参加競技
・100m走
・60mハードル走
・男子棒倒し
・女子玉入れ
・男女別綱引き
・障害物競走
・二人三脚
・騎馬戦
・200m走
推薦参加競技
・借り物競走
・四方綱引き
・男女混合二人三脚
・3学年合同1200mリレー
俺たちは赤組で龍園クラスと一緒もAD連合になる。
「龍園たちと同じ組みなのを喜ぶべきか、微妙だな」
味方でも敵でも扱いづらい面倒な存在だ。
「まずは体力測定だ。これまでの成果を見せてほしい」
2度目の体力測定を行う。
当然全種目俺がトップだが、クラスの平均値は大幅に上昇していた。
特筆すべきは帆波、隆二、白波だ。
隆二は筋肉質になり、運動4位まできている。
帆波は大きく順位を上げて、10位以内に入った。
白波は最下位を脱出した。
「全員が前回よりも記録が上昇していた。全員が努力した証だ。今回の体育祭は正攻法で他クラスを圧倒するぞ。特に柴田、網倉班で得点を稼ぎぞ」
「おうよ!任せてくれ!」
柴田が元気に答える。
「それと今回鍵を握るのは参加表だ。参加表の漏洩は敗北に直結する。その対策として参加表はクラスに公開しない。各自の出走順を個別に伝える。」
後日、丸一日体育祭準備に充てられた日に顔合わせが行われた。
赤組は3年Aクラスの代表が指揮をとるらしい。
「会長は指揮を取らないんですか?」
俺が会長に聞くと、
「生徒会の仕事で忙しいからクラスの面倒は見れないと判断した」
「それを聞くと来年以降の体育祭が不安になります」
クラスのトップである俺と帆波が生徒会に入っているのだから。
会長が去ると今度は南雲先輩が来た。
「よお、優里に帆波。お前らには期待してるぜ?」
「任せてください。ちゃんと赤組に貢献します」
リレー以外は同学年での争いになるため、学年ごとに別れる。
「龍園、お前たちはどうするんだ」
「ククッ、協力なんざする気はねえな。俺は俺の目的のために動く」
「それは構わないが、赤組で動く競技には協力してもらうぞ。」
「ククッ、好きにするといい。」
そう言って龍園は立ち去ろうとする。
「待て龍園。後日俺の参加順を教えてやる。俺は逃げも隠れもしない、この情報をどう使うかは好きにするといい」
「ククッ、喧嘩売ってんなら買ってやるぜ」
龍園は立ち去った。
「優里くんどういうつもり?!なんであんなこと言ったの!」
「ヘイトを俺に向けるためだ。大勢の人がいる前で喧嘩を売れば、俺に意識を向けざるを得なくなる。そうすればこのクラスへは俺1人が攻撃対象になる可能性が高い」
「だとしても心配だよ・・・」
「大丈夫、俺は負けないよ」
後日、Dクラスと合同練習をする。
棒倒し、綱引き、騎馬戦だ。
龍園が棒倒しと綱引きに口を挟む。
「棒倒しはDクラスとマッチアップさせろ。綱引きについては策がある」
「・・・うちのクラスに害がないなら乗るぞ」
龍園がニヤリと笑う。
「俺が潰すのはCクラスだ」
「そこに関しては好きにしろ」
推薦参加競技についても決める。
「借り物競争は上位陣でじゃんけん、綱引きは上位4人で挑む。男女混合綱引き足の速さと相性を見て決める。リレーはトップ3人だ」
じゃんけんの結果俺と帆波は借り物に参加することになった。
男女混合二人三脚では俺と帆波で組む。これは私情だ。
「優里くん、頑張ろうね!」
帆波の腰を掴み抱き寄せると帆波の胸が当たる。
「ドキドキするね・・」
体育祭前日は生徒会の仕事だった。機材の搬入に先輩の手伝いとやることが多かった。
「明日は期待しているぞ」
会長の言葉に俺は深く頷いた。
体育祭当日、生徒会の仕事を終え、開催が宣言された。