DAL Wボイルダー外伝 デート・ア・ストライク 鳶一エターナル・美紀恵スターライト   作:天音/IA

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Eの脈動/初実践

「爆発!?もしかして、空間震!?」

 

「違う、これは火薬による爆発」

 

突然、ビル中央部付近において爆発が起きたのであるそれを近くで見た

美紀恵は驚いていたが、折紙はそこまで慌てた様な感じではなかった

すると、折紙の通信機器から通信が入った

 

[折紙?そこから爆発が見えたわよね?出動要請よ]

 

「敵は精霊でもドーパントでもない」

 

[分かっているわ......でもちょっとデータに怪しいところがあってね、

他の機関の介入の前に調査をお願い]

 

「了解.....識別、鳶一折紙、基本顕現装置起動承認、ワイヤリングスーツ展開」

 

瞬時にワイヤリングスーツを着装させた折紙は、脳にかかる負担に顔をゆがめながら

ブースターを起動させる

 

「待ってください!私も......」

 

「貴女は来てはダメ、上官として待機を命令する」

 

折紙が飛び去った後、美紀恵は命令を無視してワイヤリングスーツを展開させる

 

(私だってAST隊員......!私だって役に立つんだ!)

 

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Area 爆発跡地

 

「確かこの辺りは無人ビル群......こんなところを爆破して一体何の意味が?」

 

爆破したビルはいずれも空間震に伴って移転してしまった会社の数々だ

重要な書類や企業秘密といった類は空間震で消えないように地下に保管するように

なって以来、地下ビジネスという流行語ができたほどだ。その一方で、避難場所

の整備妨害や地盤の強化など様々な問題があげられている

 

その爆破されたビルの中央で一人、外国人だと思われる金髪の少女が

顕現装置を纏って鎮座していた

 

「やっと一匹つれたな!隠密行動も楽じゃねぇな......まぁ、爆破している時点で

隠密じゃねぇが......てめーは自衛隊ASTの岡峰美紀恵だな?」

 

「!?どうして、私の名前を.....!」

 

「なぁに、顕現装置の適応テストで凄い数字を出している奴を警戒して

悪いのか?まぁ.....私怨はないが、狩らせてもらうぜっ!」

 

すると金髪の少女は美紀恵に向かって突進をかけてきた

 

(初日早々に実践なんて......聞いてませんってばぁ!!)

 

やけくそに前に飛び出て少女の手を掴み押し合いになる

しかし、実戦経験がない美紀恵には基礎的な身体能力

......筋力がかけているため押され気味だった

 

「力よえぇなぁ......あたしのこと舐めてんのか!?」

 

(どうしよう!随意領域をパワーに割り切る.....?でも、防御がおろそかに.....!!)

 

すると、頭の中で美紀恵の遠い昔の記憶.....彼女が小学生のときの天宮大火災の時にあった

黒色の仮面ライダーと名乗っていたヒーローのことを思い出した

 

[力っていうもんは押し切るだけじゃねぇ、利用して、受け流すのも立派な戦い方だ]

 

(力は受け流すのもあり!)

 

サッ

 

「なに!?」

 

敢えて横に避けた美紀恵は少女の力の押しを受け流した。力で押していた少女の

体勢は少しぐらついた。それを見た美紀恵は無言で「ノーペイン」と呼ばれる

レーザーブレイドを展開させ腹に刃を当てようとする

 

「だが、遅い!」

 

「!っああ!?」

 

しかし、少女のほうがかすかに展開が早かったらしく、そのままレーザーブレイド

で吹き飛ばされてしまう。しかし、まだ美紀恵には闘志があった

すぐさまにレーザーマシンガンを装着し何発も発砲する

 

「そんなコテコテの弾丸なんか今更あたんねーよ!」

 

弾丸を最小限の被害におさえた少女はそのまま美紀恵に突進してきて

一発足で蹴りをあげる

 

「っ!?」

 

圧倒的な経験の差。美紀恵にはあまりにもそれが足りていなかった

しかし、美紀恵の事情はこの場が戦場である以上、通用するはずがなかった

よれよれになって美紀恵は立ち上がるが、少女は美紀恵の首を締めあげた

 

「随意領域の使い方もなれていないようだな......正直がっかりしたぜ。

鳶一折紙を呼べ、そしたらてめーを許してやる」

 

「痛っ.....!痛いです!分かりました!呼びますから!」

 

「はん....仲間を簡単に売るか......まぁ賢い選択か。

お前には向いてねーよ。これに懲りたら軍なんかやめて

おとなしく暮らすんだな」

 

やめるという言葉に美紀恵は反応してしまった。大火災の時、助けてもらった

恩人や空間震のときに取り残された自分を救ってくれた機械の鎧を

纏った魔術師の姿。彼女はいずれあのような人たちに自分もなりたかったのだ

 

「勝つためには今日強くなくては駄目なんです......!私はAST隊員岡峰美紀恵!

もうあのころには戻りません!」

 

「!?こいつ、随意領域でふっとばしやがった......!?」

 

随意領域で吹き飛ばした後、マシンガンのレーザー弾薬を込めて

少女の武装に狙いを定めた

 

「なんだかしらねーが、燃えてきたか!?嫌いじゃねーぜ、そういうの!」

 

(脳に負担をかけすぎて、もうそこまで動けません......!この弾が

.....勝負!)

 

「一矢報いて見せます!命に代えてでも!」

 

ダァン!ガキィン!!!

 

「あ......!」

 

しかし、少女はその決死の弾を避けてしまい、銃を弾き飛ばしてしまった

 

「かっこいいなぁ、お前.....名前、覚えててやるぜ。岡峰美紀恵......!」

 

(すみません、折紙さん......ASTに入っても私は.....役立たずでした)

 

ダメかと思い、美紀恵はそのまま目をつぶって切られるのを覚悟していた

しかし、それを遮るように機械の翼を纏った白髪の少女が自身の拳を使い

少女を殴り飛ばしたのだった

 

「お.....お......折紙さん!!すみません、私......役に立ちたくて......!

でも、やっぱり、役立たずで......!」

 

泣きながら、話す美紀恵に折紙は彼女の頭をぽんと置いた

 

「貴女が敵を足止めしてくれたおかげで不意がつけた。感謝する」

 

「こちらこそ.....ありがとうございますっ!」

 

「あーくそ、いきなり殴りやがって......!だが......出てきたってわけだな

鳶一折紙ぃ!!」

 

ガキィン!

 

レーザーブレイドがそれぞれぶつかりあう中、的確に少女の急所や死角を狙っていく

速いスピードで折紙が攻撃をしていく中、少女ははじめて押され気味になっていく

 

「随意領域を纏っていようが、人間は人間......関節の駆動領域を分かって

いらっしゃる!だがな、攻撃は剣だけとは限らないんだぜ!」

 

銃を構える少女だったが、折紙はそれを先読みし、銃口を少女の頭に

突き出すように言った

 

「叔父さんは言っていた、銃を向けるやつは撃たれる覚悟をしなければならないと」

 

「なっ......!」

 

ザン!

 

そしてそのレーザーブレイドを少女の腹に切りつけたのだった。急所は避けたが

少女の腹には傷が刻まれており、出血が目に見えていた

 

「くっそ......!」

 

少女はそのままうつぶせに倒れてしまったのだった

 

「.....助けていただいてありがとうございました」

 

美紀恵はボロボロになって立ちながらも感謝の言葉をあげる。

折紙は少女を見てうつぶせながらつぶやいた

 

「待機するように命令したはず.....精霊のときはこうはいかない

私はあなたを守れるほどの余裕も強さもない。

だけど、私は誰よりも早く危険な領域に踏み入れる......

貴女は一緒にいてはダメ」

 

(この方、最初から私のことを気遣って......?)

 

「でも、私は諦めつかないんです......!私、絶対に強くなりますから

おそばに置いてください!!折紙さんのように強く......!

だからよろしくお願いしまs......」

 

「全く、アシュリーちゃんは隠密行動っていうの分かってないんだからぁ~」

 

「!?」

 

すると目の前に、どこから現れたのか、ワイヤリングスーツ.....しかも女性用の

を付けた大柄な男性が少女をお姫様抱っこで拾い上げていた

 

「動かないで、手荒な真似をされたくないのなら降参しなさい」

 

「銃なんか持ってイケない子ねぇ!」

 

ビシィ!!

 

「!?きゃあああ!!」

 

「っ!鞭型の武装......」

 

折紙はさっと避けるが美紀恵は直撃してしまい電流のショックで

倒れてしまった。

 

「さて、ここはひかせてもらうわねっ!えいっ!」

 

オカマ口調の男性は、そのままスタングレネードを地面にたたきつけると

折紙の視界が一瞬見えなくなってしまい、その隙に男性は瞬時に空中へと

飛び去って行く姿が見えていたのだった

追いかけたいところだったが、美紀恵をほおっておくわけにはいかないので

追いかけることを断念したのだった

 

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Area 医務室

 

「あれ......ここは?」

 

「気が付いた?......ここは天宮駐屯地の医務室。あの後、貴女はここに運ばれて

丸一日たった」

 

(折紙さんって、かなり渋い趣味なんですね......)

 

折紙は読んでいたハードボイルド小説をぱたりと閉じた

ギョッとした目でその小説を見ていたので折紙は小説を見下ろし、

その視線の元である美紀恵の顔を見ると話す

 

「彼の趣味」

 

「そ、そうなんですか......!そうです!あの襲撃犯は一体どうなって?」

 

「逃げられた......でも、共犯だと思われる人物がその翌日、日下部一尉を襲撃した」

 

「えぇ!?隊長さんが!?のんびりしてる場合じゃないですか!今はどこに......?」

 

「第二特別室.....今は入らないように言われている」

 

「面会謝絶ってこどですか!?なおさら急ぎませんと!」

 

美紀恵はバサッと起きると折紙の手を掴んで第二特別室の元へ走り出した

 

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Area 第二特別室

 

「大丈夫ですか!?隊長さん!」

 

「うわっ!びっくりした!今はいっちゃだめだって言ったでしょう」

 

日下部燎子はタンクトップのシャツで驚いた顔をしていたが怪我したらしい

場所はどこにも見当たらなかった

 

「えっ、襲撃されて、重症だから面会謝絶だったのでは.....」

 

「そんなことは一言も言ってない」

 

「襲撃されたけど見事返り討ちにしてやったわよ」

 

どや顔で軽く踏ん反りかえっている燎子の隣にポニーテールの蒼髪に

涙ぼくろがある少女が腕を組んで壁にもたれていた

彼女は、つい最近DEMのほうからASTに転属してきた少女、崇宮真那三尉だった

 

「ASTの隊長なのってんでやがりますからとーぜんじゃねーんですか?

......ボケっとしてやがらないでドアをしめやがってください」

 

「は、はい!」

 

「さて、尋問を再開させましょうか......」

 

真那はジロッと睨み付けると美紀恵は怖さで涙を少し流しつつも

急いでドアを閉めた

中央には手首に手錠をされて椅子に縛り付けられていた黒髪の

女性が座っていた。おそらく襲撃犯なのだろう

燎子は、襲撃犯の人物に前に美紀恵を襲った少女の写真を

見せつけた

 

「元SSS隊員、アシュリー・シンクレア.....あんたの仲間よね?」

 

「SSSってなんですか?」

 

「Special Sorcery Service......まぁ、イギリスのASTと思ってくれてもいいわ」

 

「そんな.....どうして同じ対精霊部隊なのに私達を......!」

 

「それを今、問い詰めようとしているんだけどねぇ......いい加減に話さないと

痛い目に合わせるしかほうほうがないんだけど......ね?」

 

ごきごきと指の骨を鳴らしながら襲撃犯の女性に問い詰めようとする燎子。

すると、おとなしく仏頂面をしていた彼女が涙を流して口を開けた

 

「いや......痛いのは.....いや.....助けて.....アシュリー、セシル......」

 

突然泣き出したので、驚いた一面。燎子はそれをなだめるように話した

 

「いや、おとなしく話してくれたら痛いことしないからねっ?

しゃべることしゃべったら返してあげるから......」

 

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Area ???

 

「レオノーラは、潜入に成功したか......」

 

「えぇ、そのようね。そして、空輸されている新型基本顕現装置......

アシュクロフトを5号機分全て奪取するという嘘を暴露させる」

 

「ったく......もう少し間合いを詰めていれば勝てたってのによ」

 

「アシュリー、お前は派手にやりすぎだ。いらない連中に目を付けられたら

お前のせいで作戦は台無しになるからな」

 

「悪かったよ」

 

古いアパートの中にいるのは髪の一部を青く染めた男性に

椅子に座っているふてくされているアシュリー、

キッチンにて料理を作っているオカマ、そして、目を

常時つぶっている女性の姿だった

 

「はーい、今夜はカレーよん」

 

「おっ、美味そうだな!さっそくいただくぜ」

 

オカマと男性は椅子に座りながらも、鞄に入っている緑色の液体を

注射器にいれ、体内に注入していた

 

「基地の連中を人質にしてアシュクロフトを強奪するまでは分かった。

だが、お前ら三人で大丈夫なのか?」

 

「えぇ、今回は私達だけでも大丈夫だと思うわ」

 

男性は目の前によそわれたカレーを黙々と感想を言わずに食べると

味が気に入らなかったのか、そのままスプーンを置いてしまった

 

「ASTの連中がアシュクロフトを装着してきたら

どうするつもりだ?」

 

「それは奪う予定のアシュクロフトの機種の一つ、ジャバウォックでリアライザ

を無効化させればいい話だわ」

 

「......やはり、あんな玩具を装備しなければ魔術師はただの人間か。

その作戦とやらに俺も行かせろ」

 

「貴方、正気なの!?強化人間と言えど、新型顕現装置に勝てるとでも思っているの!?」

 

「俺達はNEVER......不死身の傭兵部隊だ。玩具に殴られた程度で動じもしない。

そのジャバウォックとやらの弱点を教えてやろう......生身には効果ないということだ。

仮に、ジャバウォックのけん制中に装着を解いてみろ。その一瞬の隙で俺ならアシュクロフト

に手が届く」

 

「お前、よくそのような考え持てるよな......怖くはないのかよ?」

 

「死に対する恐怖はとっくに忘れたな.....言っておくが軍に支給されるような

安い玩具程度ではNEVERは潰せない」

 

(俺には感じる.....あの玩具とは比べ物にならないものがあの軍の中にある

.....そう、かつて俺が手にしたあの......)

 

「克己ちゃん!もう!ひどいじゃない!私の作ったカレーを残して!」

 

オカマはカレーを食べないことに不満を言っているが男には関係なかった

 

「今日は腹を空かせていないんだ。外の空気でも吸ってくる」

 

そういって男はアパートの外へと出て行ってしまったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




一年も放置してました......すみません
あくまでもエターナル外伝作品として本編一章分に
収めたいなと思っているので、岡峰重工との絡みなどや
十香との日常編などといったものはカットしていきたいな
と考えてます。アシュクロフトが一機多いなというのは
その都合です。
外伝はシリアスが多すぎてモチベーションも削られるので
AtoZ編まで間に合うようにゆっくりやっていきたいと思います
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