Blue Skies give me so much hope. 作:あーねむ 草の民
「2人には、本作戦の第1段階である『SEAD任務』を受け持ってもらう」
中東のとある地域、そこでは数十年に渡り正規軍とテロ組織が小競り合いをしていた。1999年、件のテロ組織『FOC』がヨーロッパの先進諸国で同時爆破テロを実行。国連は多国籍軍の派遣を決議したが、一部の主要国が難色をを示し、多国籍軍の派遣は行われなかった。『軍』は。
北米に本社を置くPMCである、『United Security And Military Industries』、USMIは世界最大の軍事企業であり、大国と大きなパイプを持っている。そのため、少し型落ちした第4世代戦闘機やミサイル駆逐艦、空母などの正規軍顔負けの軍事資産を保有していた。そのUSMIに契約の話が持ち込まれたのは2001年、3月であった。ヨーロッパ諸国が契約し、USMIはその多くの軍事資産を中東へ移動させた。その戦力は地域正規軍をゆうに超えており、一部からよく思われなかったが。
「ここから北に300マイル離れた、敵航空基地を叩く。みんな大好きOCA、攻勢対航空作戦だ。」
暗いブリーフィングルームでモニターが輝き、どこか偉そうな声がスピーカーから響き渡る。部屋には2人が椅子に座り、つまらなそうな顔で聞いていた。
「2人には、本作戦の第1段階である『SEAD任務』を受け持ってもらう」
聞いていた2人のうち、真面目そうに聞いていた黒髪の男が手をあげる。
「質問です。兵装指定はありますか?」
「君はテイラーだったか。ない、そちらで自由に選ぶといい。だが変なことするなよ」
「わかりました。」
もう片方の男、『ホウェットストーン』は黙り、不機嫌そうに画面を見つめてブリーフィングを終えた。
エンジン音や整備士の声が響く灰色の格納庫には、2機のF-16Cがあり、主翼やエンジンの下を整備士が行き交っている。そのうちの1人が入ってきたパイロット2人に駆け寄る。
「機体の整備は完了しました。極めて良好です」
「ありがとうございます、ダンさん。いつもお世話になっています」
「いえいえ、我々にできるのは、機体の状態を良くすることぐらいですから。それより、武装はどうしますか?」
「私の方はHARMを4発、AMRAAMを2発でお願いします」
AMRAAMは『AIM-120』中距離空対空レーダー誘導ミサイルの別名である。そしてHARMは、
「AGM-88対レーダーミサイル…ですか。となると、SEAD任務で?」
「えぇ、その通りです。自分からロックされに行くのは、あまり好きではないんですがね。あ、こちらが2機分の武装申請書です」
そう言ってテイラーは書類を出し、ダンに手渡した。彼は書類を軽く確認すると、軽く会釈して機体の方へ走って行った。
天井に張り付くように付けられているLEDは、F-16を灰色に照らしていた。
次回>Take off to the RED ZONE
次回はタキシングからテイクオフ、戦闘空域までレッツゴーです。グッダグダですがそこそこ拘っていこうと思います。それでもよければ今後ともお付き合いください(懇願)
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