Blue Skies give me so much hope. 作:あーねむ 草の民
こんなガバガバミリタリー小説とか見てくださっている方には頭が上がりませぬ…これからも不定期に、気楽にぶん投げて行こうと思います。今日は嬢ちゃんの日です。
基地の屋上。砂漠の風が頬を撫で、朝の匂いを感じる。肌を刺す光は徐々に強さを増していき、そろそろ屋内へ入ろうかというところで、上空から轟音が響いてくる。
「F-15E、ストライクイーグル…かな…」
生まれて初めて知った戦闘機。廊下の清掃をしていたおじさんが、怪我をするまでは乗っていたと、写真を見せてくれた飛行機。人を殺して任務を達成するための、洗練されたデザインに何故か目を、心を奪われる。大空を悠々と泳ぐその姿は、まるで自らを王と名乗っているようで、朝日を浴びて輝いていた。
突如、爆発音が背後から聞こえる。姿勢を低くし、後ろに目を向けると、多数のテントが張ってある簡易キャンプの一角が砂と黒い煙に包まれているのが見える。地上では兵士や医療スタッフ、整備兵などが忙しく走り回っており、次弾の着弾を前に負傷者の搬送を行っていた。
「何これ…急いで中に入らなくちゃ…」
屋上を発とうと、ドアに向けて走り始めたタイミングでもう2回爆発が聞こえる。今度は少し近かったらしく、思わずその場に伏せて目を瞑る。その場で4秒ほど伏せたままでいると、ドアが吹き飛ばされんとする勢いで音をたてて開く。
「嬢ちゃん大丈夫か。行くぞ、立てるか?」
「はい、立てますが…一体何が…?」
「FOCの迫撃砲だ。奴さんどっから撃ってるんだかこっからじゃ見えねぇ」
顔をあげると、そこにはヘルメット、アーマーリグやライフルと言った重装備に身を包んだ兵士が立っていた。ぱっと見ではわからないが、よく見れば食堂にいた壮年の男に見える。
「よし、こっちに飛んでくる前に行くぞ嬢ちゃん」
兵士に手を引かれ、基地の中に戻ると喧騒が待っていた。いつもは談笑する職員が歩く廊下が、兵士や医療スタッフ、負傷者、その他職員で溢れかえっている。繋がれた手を話さぬようにしっかり握り締め歩き、時々小走りで移動する。
「重症者だ、どいてくれ!」
眼前の人波を掻き分けて、担架が運ばれてくる。自分の真横を通り過ぎただけなのに、光景がやけに目に焼きつく。あらゆる場所に巻かれた包帯、苦しげな表情、破れたコンバットシャツ、強く握りしめるドッグタグ。不安が押し寄せるが、歩みを止めることはできない。
「よし、着いたぞ。ここで、俺か誰かが良いって言うまで待ってるんだぞ」
やがて地下スペースに辿り着く。非武装の職員がたくさん集まったその場所は、若干暗いLEDが青白く照らす灰色の壁に囲まれた場所だった。壁には『01 SH』と黒いペンキで書かれ、鈍く照らされていた。
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「こちらレックス5-1、基地で爆発が見えた。状況を報告せよ」
上空4000ft、着陸予定だった基地の上空でテイラーらレックス5-1は困惑していた。基地内で多数の爆発と煙が目視し、着陸を中断して管制塔へ連絡をとる。
『あー、あー、こちらタワー。敵の迫撃砲による砲撃のようだ。恐らくソ連製の82mmだろう。こちらから砲撃陣地の目視は不可。探し出してくれ』
「レックス了解」
機体を傾け、目視で探す。基地の周りに目を向け、そこから外に向けて視線を動かす。胡麻粒のような影が砂の上にあり、忙しなく動いている。
「タワー、こちらレックス5-1、タリーターゲット。方位3-6-0」
『こちらタワー、そちらで言えばノージョイだ』
ノージョイ、つまり視認不可である。あれだけ開けた場所に迫撃砲陣地を構築しているのに、基地からは見えない。状況に違和感を覚えたテイラーは、TGPを用いて陣地をロックする。
「こちらレックス5-1、窪地だ。陣地は窪んでいるためそちらから見えない。こちらが1発のペイヴウェイを使用して撃破する」
『タワー了解、クリアードホット」』
「レックス5-1エンゲージ」
TGPのレーザー照射システムが起動し、カメラを操作しつつ目標へ向け照射する。そんなことはつゆ知らず、ゲリラ達は次の攻撃へと準備を進めている。
「ターゲットデジグネイト…ペイヴウェイアウェイ」
残った1つの爆弾が、胴体のハードポイントから切り離されて落ちる。着弾までのカウントがMFD内に示される。10秒…5秒…2秒…
「ターゲット。レックス5-1、ターゲットキル」
複数の影は消え失せ、その場の砂の滲となる。砂煙が風により無くなった跡には、何も残っていなかった。
『こちらタワー。レックス5-1、ナイスキル。滑走路はクリア、着陸可能』
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「見ろよ嬢ちゃん、あれが救世主様だな」
安全が確認され、外に出ることができた私は滑走路を見ていた。着陸したF-15Eを遠巻きに見つめる人々は、どこから強い憧れを持った目をしていた。駐機場に止まった機体から人が出てくるのが見えた。2人の戦闘機乗りは整備士と少し話した後、格納庫に入って行った。これが彼らとの出会いとなった。
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「わかったことがある」
「なんだ?」
「この一件は会社だけの話じゃないかもしれない」
「なんだ、ロシアか?アラブ野郎か?それともチャイニーズか?」
「本国さ」
「どこの連中がこんな所に手ぇ出すってんだ」
「なんでもペンタゴンの一角にいる連中なんだが…」
「どうした?らしくもない言い様じゃないか」
「それ以上のガードが硬過ぎる。こりゃ無理だな」
「これまで連中シカト決め込んでた癖に、今になって何してるんだか…」
「そう言えば嬢ちゃんはどうだ?」
「定期連絡かっての。ストライクイーグル見てはしゃいでたな」
「いいもんだなぁ、子供っつうのは」
「通報しますた」
「そうじゃない」
迫撃砲に攻撃されても泣かないようち“ょっぉい