Blue Skies give me so much hope. 作:あーねむ 草の民
そして、これに凝ったストーリーとかは存在しません(土下座)
ちょっと大国の陰謀絡めて何かあるかもしれませんが、正直あんまり終わらせるつもりがないのがこの作品です(字数少なすぎも原因の一つ)
ガキがなんか書いてやがるぜ程度に生暖かい目で見ていってくださると嬉しいです。
「オスカー1-1、コンタクト!」
眼下のブッシュマスター25mmチェーンガンが火を吹き、断続的な轟音、激しいマズルフラッシュと共に大量のHEIを道路沿いの建物にぶちまける。建物の中からAKを覗かせていたゲリラ兵はたちまち焼けたミンチと成形され、もはやハンバーグと言うのは流石に過言だなと余計な思考が押し寄せてきた。(?)
私は今、砂漠の街を攻略中のM3ブラッドレー歩兵戦闘車のOGPKで、ブローニングのトリガーに指をかけている。
「2時方向RPG!」
視界の端に建物2階でRPGを構える男が映る。銃座をそちらに向けて狙いをつけようとすれば、とてつもない発砲音と共に後続車両のブラッドレーがブッシュマスターでベランダごと吹き飛ばしていた。爆発による細かなコンクリート片が車体にパラパラと降り注ぐ。前方40mほどを見ると、10人ほどの男たちがAKを構えていた。頭上をひゅいと弾丸が通り過ぎ、左を向いている砲塔の側面やシャーシの正面装甲に安っぽい7mmのチープアモが衝突する。急いで銃口を前に向け、狭いOGPKの装甲板の間から狙う。引き金を引くと、銃が壊れるのではないかと思うほどの衝撃と、本当に「銃」から出ているのかと疑問になる量の発砲煙が視界を覆う。それでも煙の間を睨みつけて引き金を引き続ける。ブローニングのバレルが僅かに赤みがかってきたころ、ようやく射撃を止める。周囲が一瞬嘘のように静かに感じ、私の耳には薬莢が転がる軽い金属音とまるで耳元で動いているかのような心臓の拍動のみが反響した。
「はぁ、はぁ…」
風が吹いて砂埃と共に硝煙が消えると、そこには大量の弾痕と共に穴だらけの赤い肉塊、血の花が広がった砂が残っていた。あまりの光景に目の前が突然暗くなってくる。これまで感じたことのない重力感が頭を襲い、ブローニングを掴む手が震える。
「…ぉぃ、ぉい!おい!聞こえるか!?」
キューポラの真下、砲塔内に突っ込んでいる足が鈍痛を感じ、視界が晴れる。下を見ると、車長が顔を覗かせていた。
「ここは戦場だ坊主、こういうこともある。気にするなとは言えんが、気にしすぎも良くないぞ」
「はい、わかっています」
わかってはいる。戦場で人が死ぬなんて至極当然で、それ故に戦争は戦争たるのだ。しかし、こうも引き金一つで数人の人間が肉の塊へ変わる様は、私にとっては想像を軽く超えたものだった。
世界に色と音が戻り、辺りの火薬の匂いやエンジンの音が体に響いてくる。
「ここから出るぞ坊主。見えた敵は全員殺せ、誤射だけは勘弁な」
「はい」
軽く返事をし周辺を見回すと、銃声がだいぶ減ってきているのを感じた。だが相変わらず通りの向こう側、遠く見えるバリケードには多くの人間がこちらを指差したり、当たりもしない銃を撃ったりしている。
傍にある建物から歩兵が通りに出てきて、開いた後部ハッチから乗り込んでいく。ハッチが閉じると、2両のブラッドレーはエンジン音と煙を発して街の中を進み出した。突然、真上を何かの影が通る。視線を向けると、それは黒く大きな機体。通常の仕様とは違った真っ黒な特殊作戦仕様のブラックホークが地上50mほどの超低空を過ぎていった。
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小さく息を吐き、沈み行く夕陽を睨みながら感覚を研ぎ澄ましていく。
『ETA1分後』
ヘッドセットから到着予想時刻が伝達され、ヘリに乗った6人の兵士が準備を始める。ボルトハンドルを引き、チャンバーチェック。薬室内に金色に鈍く輝く弾薬を確認して戻す。前を見ると、ちょうど太陽が遠い山脈に沈むところだった。
「狩りの時間だ」
隣の兵士が舌舐めずりをして呟く。サングラスの向こうの目はきっと不気味なほどに輝いている事だろう。日が沈んだことを確認し、ナイトビジョンゴーグルを下す。さっきまで闇に包まれていた視界が緑色に、明るく世界の輪郭を示している。
今年もよろしくお願いします!