Blue Skies give me so much hope.   作:あーねむ 草の民

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 地上戦です。ARMA3でもやりながらご覧ください。そしてあーねむは地上戦闘事情に関して凄く疎いです。生暖かい視線でお願いします。


On the other hand,

 燃え盛るような暑さの地上、砂に溶け込むような迷彩装備の兵士が駆ける。街の入口にいる戦車、コールサイン『アンヴィル4-4』を取り囲むように歩兵分隊『ヴェノム3-3』が陣形を構築し、市街地への進入をしていく。

 

 シェーン・レミックはごく普通の男だった。1年前、大学を卒業してからUSMIにスカウトされ、データ処理などの仕事を暫くしていた。そこで起こったのがこの戦争。レミックは退屈だった仕事に何か刺激を求めて上司に言った。「前線のコントラクターになれないか」と。上司は最初渋っていたが、彼の席には別の職員が配置されることになり、彼は中東へ赴くことになった。そして今、彼は堅牢な複合装甲に囲まれた主力戦車、「メルカバMk.4」の中で、車長としてモニターを凝視し、無線に耳を傾けている。

 

『アンヴィル4-4、こちらヴェノム3-3。側面クリア』

 

「アンヴィル4-4了解、APSが起動しているため正面には入るなよ」

 

『3-3了解。蜂の巣にはなりたくねぇ』

 

 廃墟のように弾痕や崩落がある街中に入っていく。市内に潜伏するFOCの構成員からすれば、この街は「罠」として最大限活用できるだろう。いつ何時建物の陰からRPGが飛んでくるのかわかったもんじゃない。

 

「こちらアンヴィル4-4敵歩兵のRPGに注意せよ。正面は構わんから側面だけは止めてくれ」

 

『ヴェノム3-3了解。まぁ任せろって』

 

 威勢のいい歩兵隊長の声を聞いてから、モニターに違和感を視認する。2時方向、ボロボロのコンクリートビル2階。1人の男が何か大きな筒状の物を持っている。確信。ヘルメットの下から汗が流れる。

 

「こちらアンヴィル4-4、2時方向建物2階にRPG!」

 

『3-3了解、左右建物に入れ!急げ!』

 

 モニター上に白いスモークが見える。発射された。目を細め、対ショック姿勢をとる。瞬間、砲塔上部から衝撃が走り、RPGの弾頭がモニター内で炸裂する。APSが起動したようだ。

 

「ガンナー、HEAT装填、方位1-2-0、距離120m」

 

『捕捉、距離良し、ファイア』

 

 砲手の発射コールと共に主砲が炸裂し、車内に爆音が響く。砲尾から薬莢が排出され、カランカランと金属音が聞こえる。レミックの視線はモニターと砲煙、砂煙越しに建物を睨む。

 

「ヒット。サボットに詰め直せ」

 

 横にいる装填手が後部弾薬庫からAPFSDSを取り出し、砲尾から装填する。その間も警戒は怠らない。

 

「こちらアンヴィル4-4、ヴェノム3-3は被害、状況を報告せよ」

 

 少しにラグの後に、咳混じりの無線が返ってくる。

 

『…こちらヴェノム3-3、被害なし。砂煙だけでひでぇな』

 

「4-4了解」

 

 塩対応をかましてから思考する。ここまでは良い、問題はこれからだ。レミックはモニターを注視しすぎて乾いた目を潤すように、何回か瞬きをする。

 

 この作戦の中で、第一段階ではT-72やBMP、BTRがうじゃうじゃいてこちらも少しではあるが損害を被った。だが、進入に成功した今では敵部隊は音沙汰ない。昨日の東側兵器のオンパレードは何だったのか。レミックは訝しんだ。

 直後、ヘッドセットが伝えた無線がレミックの目を大きく開かせた。

 

『こちらヴェノム3-3、あぁ、えぇと…俺たちの耳がさっきのでイカれてなけりゃ、ヘリのローター音が聞こえるぜ。恐らく1時方向』

 

 最悪だ。これが本当ならFOCの連中、誤射を避けるためにヘリ以外撤退させ、尚且つそうさせるだけの火力を搭載したヘリをよこしている。まずい。

 

「4-4了解。ヴェノム3-3は屋内へ退避しろ。当たらんかもしれんが対空射撃を行う」

 

『こちら3-3、無謀なことはやめた方が良いぞ戦車兵。死にたくなけりゃそいつを降りて今すぐ俺らと一緒に来い』

 

 理屈はわかっている。だがここで足止めをしなくては後方にいる別部隊がまずい。レミックという男は合理的な思考ができる男だ。これが最善策であることは間違いない。なぜなら、対空火力が必要だなんて考えなかったUSMIはMANPADSもSAMもAAAも無いからだ。

 

「大丈夫だ、装甲とFCSを信じろ。幸運を、4-4アウト」

 

 チラリと横を見ると、装填手がこちらを見て笑みを浮かべている。

 

「怖いか?」

 

「どうせ誰もがこうなる可能性を持ってるんです。それが今回自分らだっただけですから」

 

「悪いな、こうなっちまって。付き合ってもらうぞ」

 

 前に座っている砲手からも声が返ってくる。

 

「車長、まだ死んでないんですから。そういう事は言わないほうが良いっすよ」

 

 そうだ。まだ死ぬと決まったわけじゃない。ほぼ確定はしているが。祈るように装填手に声をかける。

 

「近くにうちの戦闘機はいるか?」

 

「少し待ってください…」

 

 彼は無線機の横にあったディスプレイを弄り、驚いたように顔を上げる。

 

「2機のF-16が、ここから南20マイルのところに」

 

 幸運だった。多分何かの任務帰りで兵装の消耗はあるだろうが、ヘリ相手ならばサイドワインダー1本で十分だろう。ウィンチェスターだったら最悪だが。

 

「連絡してくれ、支援が必要だと」

 

 間に合ってくれよ。




 銃撃戦かCASか…と言ってたら変なのができました。何してんですかねぇ私は。誤字脱字があったら指摘をお願いします。(_ _)
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