ACの技術を背負ってゲヘナで風紀委員のサポートする   作:ファーロン信者

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お待たせしました。いよいよ本編に入ります。
そう言えばACVIのアプデが来ましたね。腕パーツの近接適性が軒並み上がっててちょっとびっくり。


Chapter1 ~原作の始まりとアビドス編~
連邦生徒会長失踪/シャーレ顧問就任


「ボス、風紀委員から応援要請。不良による暴動への対処に手を焼いているとのことだ」

「空いてる支援機体は?」

「バルテウスとカタフラクトが1機ずつ待機中。他は全て風紀委員の支援中だ」

「OK、ならバルテウスを出せ!!」

「了解した。バルテウスに出動命令を送信する」

「……いくらここがゲヘナと言えどこんなに治安悪かったかァ?」

ここ最近、ゲヘナの治安が更に悪くなった気がする。というのも最近、風紀委員からの支援要請がそこかしこから出るような状態となり、それによって特兵部の支援機体がほぼ毎日全機出払うみたいな、そのような状況が続いているのだ。……尤も、治安が悪くなっているのはここゲヘナだけではないようだ。

「ボス、トリニティとD.U.も同じような状況らしい」

「ゑ?」

「両地区に潜伏しているゴーストがここ最近暴動を起こす生徒を何度も捕捉している」

「マジか」

トリニティはともかく、比較的治安が良いはずのD.U.も似たような状況になっているということは何かがあったとみても良いかもしれない。それだけではなく、助手曰く不法に流通したと見られる兵器も多数確認しているらしい。……このキヴォトス(ブルアカの世界)に転生してから、こんなに治安が悪くなったのは初めてだ。しかしそれと同時に一つの推測が思い浮かぶ。

(もしかして連邦生徒会長が失踪して連邦生徒会が機能不全に陥ったか?本編の始まりが刻一刻と迫っているということなのか……)

事実これらのことはブルアカのプロローグにおいて言及されていた状況と一致する。更に連邦矯正局から囚人が脱走したなんて話が出たので、連邦生徒会長が失踪した、つまり本編の始まりがすぐそこに来ているのは明らかだ。

そんな状況のため、書類仕事も増え、最近はロクに休めていない。治安悪化に特兵部が追い付いていおらず、ヒナが出ることも多くなったらしい。

「よぉ、ヒナ。大丈夫……ではなさそうだな」

「レイヴン……うん。最近治安が悪くなって私が出る機会も多くなってきて……。今は何とかなってるけど」

「ゲヘナであることを加味してもこのザマだからなァ……オマケにゴーストからの情報じゃァトリニティ自治区やミレニアム自治区も治安が悪化、果てはD.U.でも治安が悪くなっているらしい」

「そこに更に連邦矯正局からも囚人が脱走……連邦生徒会は何やっているのかしら……」

ヒナはそう言ってため息を吐く。確かにこんな状況になれば、俺ですら事情を知っていなかったらため息の一つは出ただろう。

「明日、チナツを連邦生徒会に送るわ……流石にこうなっても連邦生徒会が動かないのは不自然すぎる」

「OK……俺はどうする?」

「どちらでも良いわ。ゲヘナに残っても良いし、連邦生徒会の方に行っても良い」

「……それじゃァゲヘナに留まるかな」

正直一瞬迷った。連邦生徒会に行ってプロローグに立ち会うのも考えたが、ここはゲヘナに留まることを選んだ。

「その代わり明日はガッツリ暴れようと思う。最近は書類仕事で立て込んでたから全く前線に出れてないからな」

「……相変わらずね、レイヴン」

「裏に籠るのは性に合わないんでね」

俺はそう言ったあと、ヒナに寄る。

「この騒ぎも、いつかは落ち着くはず。それまでの辛抱だな……」

「いつ落ち着くか分からないのだけどね……レイヴン、落ち着いたらさ……」

「……ああ、また休みのときでも、グリッドに来ればいい。休みの日はほぼ何もないはずだからな」

「良いの?」

「ああ……それと、支援兵器も増産しておこう。次こういうことが起きても問題なく風紀委員を支援できるようにな」

「……ありがとう」

「なァに、支援兵器はそのために作ったんだ」

俺はヒナにそう言ったあと、少々雑談したりして執務室を出た。

翌日。俺はグリッド……ではなく、輸送ヘリの中に居た。

「助手、今日は俺も前線に出る。いつものようにオペレータを任せても良いか?」

「了解した」

ちなみに使っている輸送ヘリはTH-E-012。ACVIによく出てくる輸送ヘリである。今日は俺も最前線に出て大暴れしようと思っている。そのために輸送ヘリを引っ張り出して来たのだ。ちなみに今回は他に支援機体としてエクドロモイを2機連れてきている。

「ボス、早速だが風紀委員から支援要請だ。ヘルメット団の対処に手こずっているとのこと」

「OK、場所は?」

「ボスが乗っているヘリの現在地から2kmといったところだ」

「それじゃァ俺が出る。後部ハッチ開いてくれ!!」

「了解した」

俺はパワードスーツを着用する。

「ボス。後部ハッチを開放した」

「OK……それじゃ、一暴れ行きますかねッ!!!」

俺は後部ハッチから飛び降り、アサルトブーストを吹かして一気にヘルメット団と風紀委員が交戦している場所に向かう。

「こちらレイヴン!!!これより突入する、退避しろ!!!!」

「分かりました委員長補佐!!!直ぐに下がらせます!!!」

「メインシステム、戦闘モード起動!!」

いつものようにコーラルアーマーを張る。その後アサルトブーストを使って風紀委員の部隊の上を飛び越し、そのままガトリングを掃射しながらヘルメット団に向かって突撃する。6連ミサイルのマルチロックも使って蹴散らし、2、3人同時に無力化。その後着地し各部ブースターを吹かしターンしなが両腕のガトリングを掃射。更に複数人無力化する。

「風紀委員のカラスだ!!!」

「撃て撃て!!!」

ヘルメット団が発砲してくるがコーラルアーマーに阻まれる。じっくり楽しんでも良いがここは殲滅RTA……とまでは言わないが手早く殲滅するとしよう。横にクイックブーストを吹かして急加速、その後ヘルメット団の団員の一人に狙いをつけアサルトブーストで突撃、衝突直前でアサルトブーストを切りヘルメット団の団員を蹴り飛ばす。再度クイックブーストで急加速、まとまっているところにガトリングと6連ミサイルを発射して一斉に無力化する。

「やっぱり私たちじゃ太刀打ちできない!!!」

「おい!!!アレだ!!アレを出せ!!!」

「何か面白いもんでも持ってくる気なのか?アイツ等」

「ボス、そのエリアに潜伏しているゴーストが戦車を捕捉した。恐らくボスと交戦しているヘルメット団のものだろう。恐らく現在急増しているブラックマーケットから流れたものだろう」

「なるほど、そう来たか」

俺はそう言いながら近くに居たヘルメット団の団員にガトリングを浴びせて無力化する。

「ボス、戦車が来る。備えてくれ」

「エクドロモイは?」

「直ぐに到着する。それまで持ちこたえてくれ」

「了解!」

振動と共に戦車がこちらに飛び出してくる。俺はアサルトブーストを起動して高速で戦車とすれ違い、すれ違いざまに6連ミサイルを全弾発射する。

「ボス、エクドロモイが支援を開始する。一度下がってくれ」

「OK!!」

俺はアサルトブーストを吹かし一気に戦車から離れる。その瞬間、弾丸の嵐がヘルメット団の戦車に降り注ぐ。続けて十数発のミサイルが戦車に着弾。この時点で既に戦車はボロボロになっていたが止めと言わんばかりに紫色のプラズマ爆発が戦車を焼き、戦車は爆発した。*1

「メインシステム、通常モード移行……終わったぞ!!捕縛頼んだ!!!」

「了解です!!!」

制圧が終わって風紀委員に指示を飛ばした後にふと空を見れば、水色の噴射炎を棚引かせて飛ぶものを2つ見つけた。恐らくエクドロモイだろう。

支援機体エクドロモイ。『燃料基地襲撃』と『強制監査妨害』で出て来た惑星封鎖機構の特務機体『エクドロモイ』を再現した機体だ。ACVIの『燃料基地襲撃』でエネルギーパイル持った近接型(EP型)に串刺しにされた621も少なくないはず。ただこっちの世界で作ったエクドロモイはプラズマライフルを持った狙撃型(PG型)とマシンガンとミサイルを積んだMG型。近接型も作ってはいるがごく少数だ。流石にアレを生徒に刺すわけにもいかないし、そもそも特務機体の中では小柄(?)とはいっても大きすぎる。余談だがこっちの世界のエクドロモイは無人で運用している。機動力が高くて俺以外に操縦できる人間が居るかどうか、怪しいのだ。これは他の支援機体も同様である。

「ボス、付近までヘリを飛ばした」

「OK、それじゃ戻るとしますかね」

俺は風紀委員に後の処理を任せ、ヘリに戻った。

その後も俺は特兵部の支援機体に指示を出し、時折俺も前線に出たりした。ここ最近は書類仕事で立て込んでたため、久々にいい気分転換にもなった。

時間は過ぎ、時刻は午後3時。不良やヘルメット団をガトリングやミサイル、アサルトアーマーで吹っ飛ばしまくった俺は風紀委員会の本部、ヒナの居る執務室に来た。

「よォヒナ……ってチナツも居たか」

「委員長補佐」

「あ、レイブン」

ちょうどチナツがヒナに報告しているところだった。恐らくプロローグが終わったところなのだろう。

「お疲れさん、2人とも……邪魔だったら一回出るが?」

「いや、あなたも一応聞いて欲しい」

「そう言うことなら……」

「それではもう一度、最初から報告します」

それからチナツの報告を聞いていた。連邦生徒会長が失踪してサンクトゥムタワーの管理者が居なくなり、連邦生徒会が機能不全に陥ったこと。そして失踪した連邦生徒会長が呼び出した"先生”が居たこと。その先生は連邦生徒会長が立ち上げた部活とは名ばかりの超法規的機関、連邦捜査部『シャーレ』の顧問を任せられていること、シャーレオフィスを占領していた不良たちとの戦闘において先生が指揮を執ったこと。先生の戦闘指揮能力の高さ。結果的に先生の活躍でサンクトゥムタワーの制御権を連邦生徒会が取り戻したこと……これがチナツの報告をざっとまとめたものである。

「……報告は以上です」

「OK、連邦生徒会で起きていたことは何となく理解した……」

「お疲れ様、チナツ。今日はゆっくりしてなさい」

「はい」

チナツはそう返事して執務室から退室した。

「……まさか連邦生徒会長が失踪していたとはね」

「だが一応はサンクトゥムタワーの制御権は連邦生徒会が取り戻したってのは朗報だな」

「そうね……」

「……連邦捜査部『シャーレ』か……」

「気になるの?」

「まァな、先生という大人がどういう人物かは気になるし……指揮能力もどんなもんなのか実際に見てみたいからな」

原作通りであれば、先生はとても高い戦術指揮能力を持ってるはず。そしてチナツの話を聞いている限りではこのキヴォトスでもそれは変わらないだろう。

「何はともあれ、これでクソ悪くなってた治安は多少はマシになるだろ。しばらくすれば休める暇も出てくるハズ」

「ええ、もうそろそろ休める……」

「そうだな……」

今日は久々に暴れられたとはいえ、連日の書類仕事で俺も疲れていたのだ。そろそろ俺も休みたいところ。とはいえプロローグの連邦生徒会長失踪に伴う騒ぎは終息に向かうと見ても良いはず。俺にとってはその先が本番ってところだ。

 

連邦生徒会長失踪から数日後、悪くなっていた治安も元に戻り*2、俺とヒナは久しぶりの休みをとることが出来た。俺とヒナは何時ものようにグリッドの俺の自室に居る。やはりこの騒ぎのおかげでヒナは相当疲労がたまっていたらしく、しばらくしたら俺の体に寄りかかって寝ている。

「……相当疲れていたんだな、ヒナ」

「ボスもここ数日の騒動で疲労が溜まっているだろう」

「ハハ、確かにそうだな」

とはいえ、俺にとってはここからが正念場ってところだろう。アビドス編は恐らくは終盤の対カイザー戦に於いて出番が出てくるハズ。だが本気を出して対処すべきはエデン条約編の3章、つまるところ調印式へのアリウス襲撃だろう。

 

そのためにプロテクションドローンも、切り札(技研の遺産)も、既に作ってあるのだから。

*1
後に聞いた限りでは搭乗員は無事だったらしい

*2
それでも銃声と爆発は絶えないが




TH-E-012
ACVIに出てくる輸送ヘリを、レイヴンが再現したもの。ACVI同様ACを搭載することもできる他、レイヴンの出張拠点としても使ったりする。
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