ACの技術を背負ってゲヘナで風紀委員のサポートする 作:ファーロン信者
そしてお待たせいたしました。ようやくアビドス編更新です。今後もこのように期間が開くことがあると思います。
「この状況、どういうことか、説明してもらおうか……アコ行政官」
俺はホログラム越しにアコを睨みながらそう言った。ついでに周りも把握する。今いるのは風紀委員会とアビドスの面々と便利屋……が居ない。
「そ、その……これは、素行の悪い生徒を捕まえようと……」
「便利屋のことか?今この場には居ないように見えるが」
「え、便利屋なら……居ない!?」
「……」
「えっと……委員長補佐、全て説明します」
「いや、良い。大体把握した。ゲヘナにとっての不安要素の確認と排除、ということなんだろうが……俺達は風紀委員だ。シャーレやらティーパーティのこととか連邦生徒会長のことは『万魔殿』のバカにでも任せておけば良い」
俺が一通り話したあと、ヒナが通信を繋げて来た。
「アコ」
「ひ、ヒナ委員長……」
「詳しい話は後で聞く。通信を切って校舎で謹慎してなさい、アコ」
「……はい」
そう言ってアコは通信を切った。続いてヒナも通信を切ったのを確認してから、風紀委員の方を向き指示を出す。
「風紀委員!!撤収準備!!!」
「委員長補佐!?しかし、便利屋たちは……」
「アイツ等のことは放っておけ、これ以上他所の自治区で余計なことをするな!!!」
「は、はい……」
風紀委員に撤収準備を命じた後、アビドスの方を向く。
「久しぶりだな、対策委員会。風紀委員会がそっちに迷惑をかけたようだ」
「お久しぶりです、レイヴンさん。状況については……」
「ああ、既に把握している……事前通達無しでの他校自治区においての兵力無断運用、及び他校生徒との衝突……風紀委員会には既に撤収準備を命じておいた。準備が終わったらすぐにアビドスから撤収する。」
そうアヤネと話していると、ヒナの姿が見えた。風紀委員の面々もびっくりしている。
「レイヴン」
「ヒナか。早かったな」
「助手が途中までヘリを回してくれたから」
「なるほど。……風紀委員会には既に撤収準備を指示しておいた」
「わかった」
ヒナはそう言って、アビドスの方を向いた。
「うへ~こいつはまた何があったんだか。すごいことになってるじゃーん」
瞬間、ホシノの声が聞こえた。
「えっ!?」
「ほ、ホシノ先輩!?」
「ごめんごめん、ちょっと昼寝しててね~、少し遅れちゃった」
「昼寝ぇ!?こっちは色々大変だったのに!レイヴンが来てくれたからまだよかったけど!」
「うへ?レイヴンも来てたんだ?」
「ああ、こっちの行政官が独断で風紀委員をアビドスに進軍させたんでな、それの対処に来たってところだ」
「そうなんだ~。それじゃ、レイヴンも風紀委員長ちゃんも、やり合いに来たって訳じゃないってことかな?」
「そういうことだ」
ホシノと話をしていると、ヒナが口を開いた。
「……レイヴンが言ってた通り、1年生とはずいぶん変わった。人違いじゃないかと思うくらいに」
「……ん?風紀委員長ちゃん、私のこと知ってるの?」
「情報部に居た頃、各自治区の要注意生徒たちをある程度把握していたから。……あなたのことはレイヴンからも時々話を聞いてたから。小鳥遊ホシノ」
「ふーん……レイヴンって風紀委員長ちゃんとも仲良いんだ?」
「まぁな、中等部の頃からの友人って感じだ」
「へぇ……」
……俺の気のせいだろうか。今一瞬ヒナとホシノが視線でバチってたような……
「まあいい、私もレイヴンと同じ理由で来てるから」
そう言うとヒナはアビドスの方を向くとスッと頭を下げた。それに合わせて俺も頭を下げる。
「えっ?」
「頭を下げました!?」
「事前通達なしでの無断兵力運用、そして他校の自治区で騒ぎを起こしたこと。このことについては私、空崎ヒナより、ゲヘナの風紀委員会の風紀委員長として、公式に謝罪する。今後ゲヘナの風紀委員会がここに無断で侵入することは無いと約束する。どうか許してほしい。」
「俺、渡鳥レイヴンからも、委員長補佐として謝罪する。今回は本当にすまなかった」
謝罪を終え、風紀委員会に撤収命令を出したあと、シャーレの先生のところに向かった。既にヒナがカイザーのことを伝えていたようだ。
「……初めまして、シャーレの先生」
「初めまして。君がレイヴンかな?」
「ええ、……ヒナからはカイザーの件聞きました?」
「うん、ざっとした情報だけど」
「そうですか……もしこちらでも、何か情報を掴んだら連絡しましょう。では」
俺はそう言ったあと、アサルトブーストを使って飛び立ち、ゲヘナに帰還した。さて、先生から支援要請が来た時に持って行く支援兵器を選定しなくては。
そういや先生が俺を見てた時どこか目をキラキラさせてた気がする……。