透き通る世界で二度目の答えは出せるのか   作:回り針

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やべぇよ...まじでやべぇって!!短文で描写とか無理だって!
あぁあぁぁぁああ、でも書かないと先に進めないぃぃぃぃううああああぁぁぁぁ!!!(AMSからコーラルが逆流した音)


前回のあとがきでお伝えした通り、今回は理解度無視上等でお送りするお話です。覚悟を決めてから読むことをお勧めします。

後そこそこ長いです。


問:闇市を駆けるのに必要なものは何か

 

 

 

 

それは突然だった。

 

 

 

ブラックマーケット、そこはキヴォトスにおいて連邦生徒会の管理が存在しない唯一の場所。キヴォトスにおけるあらゆる闇が集い、混ざり合い、そして消えていく。ここでは力こそが全てであり、弱者は強者によって淘汰されるか支配されるかの二択しか存在しない人の弱肉強食の縮図ともいえる場所だ。少しあたりを見渡せばキヴォトスで違法とされている品が置いてある売店や、非合法な店が数多く立ち並び、また道にはキヴォトスの学園から追われたと思われる生徒がちらほらと見受けられる。

 

 

空模様は曇り。雨は降りそうにないが、空は暗い。そんな場所に、一人の少女がふらりと、まるで迷い込んだ山猫の様にやってきた。灰銀色の髪を背中まで垂らし、ライムグリーンの瞳を持つ少女だ。その服装はシンプルな白のワイシャツに戦闘用のサスペンダーを掛け、下は膝程の丈の長さの真っ黒なスクールスカートを履き、そのまま靴まで素足を晒している。靴はスカートと同色のスニーカー。そして左肩には唯一白く塗装されているタクティカルショットガンを掛けている。彼女の纏う雰囲気は荒んだ傭兵そのもの。しかし、服装や肩に掛けたショットガンに汚れが無い事から、ここに来るのは初めてであると容易に想像できた。・・・あくまで外見の判断なら。

 

ブラックマーケットの入り口にたむろしていた不良生徒たちはちらりとそんな少女を一瞥すると、顔を合わせ、お互いに頷き合う。そしておもむろに立ち上がり、ブラックマーケットの奥に進んでいこうとするその少女の前を取り囲む。

 

「おいおい、ここが何処かわかってんのかぁ?おめぇの様なひよっこが来るような場所じゃねぇんだぜ?」

 

「しかもあたしらに見つかるとはツイてないねぇ。」

 

「へへへ、おい嬢ちゃんや、金出せや。そんで見逃してやるよ。」

 

そう、いつもの事だ。ここに迷い込んだ哀れな子羊を脅し、金を毟り取る。トリニティの生徒なら大当たりだ。あいつらの持つ金はそれだけでちょっとした大金になる。しかも温室育ちだから、天敵というものを知らない、まさにボーナスだ。

 

「おーい?何か言わねぇと分かんねぇぞぉ?」

 

そう、いつもの事だ。カツアゲをして、歯向かう奴は黙らせる。そして得た金で飯を食うか武器を買うか。もしくはばら撒きのやりやすそうな依頼を受け、最低限の仕事をして、帰る。そう、いつもの事、いつも通りだ。

 

 

「・・・聞こえねぇのか?お前、あんまなめってっと―――」

 

 

―――いつも通りのはずだった。

 

 

こいつはあたしに金を差し出し、あたしらはそれを受け取る。そのはずだった。

 

 

「ごっ」

 

 

くぐもった声。その少女を脅していた不良の内の一人が、口にショットガンを突っ込まれていた。口から硝煙が見える。吐き出される薬莢3つ。そしてその体躯が視界から消える。悲鳴すら聞こえなかった。遠くで何かがぶつかる音が聞こえる。

 

そこにはショットガンを伸ばした片手に持ったまま、脚を上げていた少女の姿があった。その頭は相変わらず俯いたままだ。しかし、不良生徒達はそれに気付かない。何故なら、まだ少女がショットガンを相手の口に突っ込んで発砲した所で認識が止まっているからだ。

 

そして、次に蹴りを叩き込まれて吹き飛ばされたと残りの不良らが認識した時。包囲網の穴を真ん中として左に居た二人の腹に拳とショットガンの銃口が叩き込まれる。腹に致命的な衝撃を受けた二人は一瞬で膝をつく。それこそ、声すら出す間もなく。そして振り上げられる脚。

 

 

―――踵落とし。

 

 

もろに後頭部にそれを受けた一人は頭部の前面が地面に埋まり、衝撃で土煙が舞う。それと同時にもう一人の頭にほぼ零距離で撃ち込まれる散弾。二人のヘイローが消失する。そこで、漸く残った不良の認識が追い付く。

 

「あっ・・・あぁ・・・」

 

二人のうちのどちらかの口からそんな声が零れる。そして、文字通り一瞬で3人の不良を伸ばした少女――標根イサネは、ゆっくりとその顔を上げる。するとそこには、機械的で無機質な美貌と感情を言うものの一切が抜け落ちた、能面のような表情があった。そして、その口がまるで道を尋ねるかの様に言葉を発する。

 

 

「ねぇ、お金、貸してくれないかな・・・?」

 

 

この時、不良たちは本能で理解した。自分たちは所詮弱者でしかないと、圧倒的な暴の前に頭を垂れ、その矛先が自らに向かない様に怯え祈る事しか出来ない獲物なのだと。強者の気分によってまるで風に吹かれる木の葉の様に踊る事しか出来ない、そんな存在でしかないと。

 

もう、彼女らの足は地面に縫い付けられていた。この少女の前では抗うことも、背を向けて逃げることも許されない。ただただ頭を地面に擦り付け、許しを得るか機嫌を取る事しか、彼女たちに許される行動は存在しなかった。そして、言われるがままにそれに従い、死ねと言われれば自らの口で銃口を噛んで死ぬ。それが当たり前と言わんばかりに、だ。それほどまでに標根イサネの放っている雰囲気やオーラというものは付近に居た者全てにただただ無抵抗に狩られる獲物の恐怖を植え付けていた。

 

そんなものを零距離で受けた二人の不良は、もう意識を失う事しか出来なかった。白目を剥き、力なく倒れ込む。壊れた人形の様に地面に投げ出される四肢。その様子を見たイサネはふとあたりを見回し、

 

 

「・・・依頼が来ても無いのに、何でここ来たんだろう・・・馬鹿みたいじゃん。」

 

 

一言呟き、そして再び歩き出す。その先にはイサネによって気絶させられた不良が居たが、それを意にも介さず踏んでいく。まるで、王が自らを道として体を張る部下の背を悠々と歩いていくように。

 

 

 

 

 

その日その時から全てが変わった。

 

 

 

 

 

自らを『首輪付き』と名乗る少女はここブラックマーケットに存在するあらゆる者の依頼を受け、そしてその全てを100%という結果で返す。

 

 

友好的に、敵対心無く接してくる者には慈悲の聖女の如く友好的に、一方で敵対心を持つ、あるいは腹に黒を一物抱えて近づく者には一切の慈悲容赦無くその暴を振るい、その悉くに破滅と破壊を齎す。

 

曰く、彼女に喧嘩を売ったマフィアはその全ての構成員を末端に至るまで殺され、持っていた全てものを奪われた。曰く、彼女に依頼を出しておきながら有る事無い事を付けて報酬を出し渋った中小企業はその後経済的に、社会的に、そして物理的に焼き払われ、その火の粉はそれまでそこと関係を持っていた企業にすら負の変化を齎した。曰く、奪われたものを取り返さんと、奪ったものに復讐せんと彼女を縋った生徒が居た。彼女はその生徒の復讐の意志の代行者となり、奪われたものを奪い返し、そして奪われた以上のものをイナゴの様に喰らい尽くしていった。

 

 

あらゆる障害を意にも介さず、その全てを捩じ伏せた首輪付きと名乗る独立傭兵は、何時しかブラックマーケットでこう呼ばれる様になっていた。

 

 

 

――――――万物の天敵(イレギュラー)と。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

読んでいた本を静かに閉じる。そして、本を閉じた格好のまま、肩をぶるぶると震わせる。その様子に周囲に居た者は平和な読書やショッピングを止め、視界に入らない様に棚に隠れるか、許しを請わんと頭を地面に付ける。震える事十数秒。そして―――

 

 

 

「ぬわぁぁんだこの本はぁぁぁぁぁぁーッッ!!!!!」

 

 

 

絶叫。

 

 

天に向かって吼える。しかし、上には天井がある。

 

 

そう、ここはブラックマーケットの一角にある本屋。ブラックマーケット外にあるのと何ら変わらない。違うところと言えば、ブラックマーケットにしかない裏の本が幾つかあるくらいだ。そんな静かな店内で、一人の少女がまるで獣の様な咆哮をしていた。・・・そう、標根イサネだ。

 

イサネは吼え終わるや否やそのままレジの裏に隠れる店主に詰め寄る。その顔は今にも人を殺してしまいそうな程の殺意が漲っていた。

 

「おいっ!この本書いた奴は誰だッ!!どこに居るッ!?」

 

「ひぃぃぃぃ!?し、し、し、しりままま、知りませえぇぇん!!」

 

すっかり怯えている店主の答えをガン無視し、イサネは続ける。

 

「なぁんでこれには私が誰かを殺したなんて書いてあるんだ!何度も言うが、私は殺人などしていないッ!!あぁ、そうだ!この本書いた命知らずを一人目の殺人被害者にすればいいんだ!!今すぐにでも殺しに行ってやるぅぅぅぅ!!!」

 

もはや発狂と何ら変わりない。狂人の様に猛り狂うイサネを止められる者なぞ、この場には愚かブラックマーケットにすら居るか怪しい。そして怒り狂ったイサネはそのまま本屋を飛び出していく。本屋の店内に嵐が過ぎ去った後の静けさが残る。そして、店主がぼそっと一言。

 

「・・・今日はもう店じまいだから、買うものある人は早くレジ並んで・・・あと、一週間は休業にするから・・・」

 

今日も平和に終わると思っていた一日が一瞬で悪夢に染まった、哀れな店主だった。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

(・・・殺してやるって飛び出したは良いものの、何処に居るかも分からないし、あんな馬鹿みたいな本の為にヴァルキューレにお世話になりたくはないなぁ。あ、殺人は駄目だ。キヴォトス追放されてもおかしくないんだったっけ?)

 

ブラックマーケットを突風の様に走っていたイサネは今の自分の行いがどれだけ非効率で馬鹿な行為なのかという事実に辿り着き、足を止める。

 

「はぁ、ただ走っただけ・・・なんか無駄に疲れた・・・どこか座れる所はないかなーっと。」

 

そして周囲を見渡し、座れそうな場所を探す。

 

「うん?ここは・・・」

 

そこで漸く自分がどこまで走ってきていたのかを理解する。そう、ここはブラックマーケットの端も端、要するにただの廃ビル群が乱立する場所で人っ子一人居ない。イサネは肩を落としながら来た道を引き返そうとする。しかし、そこで自分を狙う視線を感じ取る。

 

(・・・左斜め後方に狙撃手。距離にして大体300mか?あと、私の右側に地雷原、そしてその奥に一人、正面の建物の入り口左に一人。で、もう一人、気配を殺しているけど・・・居る。)

 

イサネは何者かに狙われている事に気付く。疾走している時に誰か着いて来てるなとは感じていたが、面倒だしいいかと放置した結果、見事に包囲網に引っ掛かったという事だ。歩こうとする足を敢えて不自然に止める。

 

(さて、どう動く?・・・ははっ、気配を殺している奴、そんな所に居たのね。大方フォローの立ち位置かな?そして私の今の武装は、威力だけ立派なハンドキャノンだけ。依頼終わってすぐ立ち読みしたのは失敗かな?)

 

イサネは右腰のホルスターにある大型のリボルバーを引き抜き、弾倉内の弾を確認する。明らかにハンドガンの口径よりも大きい弾丸がちゃんと6発装填されているのを確認し、ゆっくりと弾倉を戻し、自身の右側に敷設されている地雷原へ銃口を向け、発射。

 

片手で携行できる銃とは思えない程大きな発砲音。廃ビルに居た鳥たちが、沈黙に響き渡ったその轟音に驚いて飛び去って行く。そして次の瞬間、イサネの予想通り、地面に敷設されていた地雷が着火。イサネの右側が爆炎で埋め尽くされる。

 

 

「・・・まさか、数日前から敷設した地雷に気付くなんてね。流石に予想外だった。」

 

上から聞こえる淡々とした声。そして次に左から、

 

「くっふふ~、これって結構ピンチじゃない~?」

 

ピンチと言いつつもその状況に悦を感じている様な声。

 

「あ、あの、すみません。でも、これもアル様の御命令なので・・・」

 

正面から怯える様な、オドオドとした声。

 

「・・・便利屋68。」

 

「よく知っているね、その通りだよ。」

 

イサネの呟きを即座に拾う上から聞こえた声。

 

便利屋68。ゲヘナ学園に所属する生徒4名で構成された文字通りの便利屋。依頼を受け、仕事を達成し、報酬を貰う。傭兵とは名前は違えど、やっていることは同じだ。企業と謳ってはいるが、一応扱い的にはゲヘナ学園の非合法のサークルや部活と言った扱いで、同じくゲヘナのテロリストらと大した差は無い。しかし、一点違うことは、活動領域がゲヘナに留まらず、依頼があるならキヴォトス全域で活動しているという点だ。

 

そんな便利屋68の構成員は社長である2年生、陸八魔アル。課長の3年生、鬼方カヨコ。室長のアルと同級生のある2年生、浅黄ムツキ。そして平社員の1年生、伊草ハルカ。この4名で活動している。

 

そして今イサネの前に居るのは社長であるアルを除いた3人。左にムツキ、正面にハルカ、右に建物から飛び降りたカヨコ。そしてその全員が銃を構え、戦闘態勢だ。イサネは頭の中で高速で思考を回す。

 

(噂程度で聞いてはいたが・・・実際に相対するのは初めてだ。この場に社長の姿が無いとなると、300m先の狙撃手が社長だろう。さて、どんな戦いをするのやら、はは、興味が湧いてきた。)

 

イサネは降ろしたリボルバーをゆっくりと正面でショットガンをこちらに構えるハルカへと向ける。場に緊張が満ちる。と、同時に殺気。

 

「残念だけどねぇ――」

 

体の向きを変える。ただし、そのまま振り向くのではなく、一度体を左に反らしながら後ろを向く。すると直後にそこを通り抜ける銃弾。カヨコの表情が一気に厳しいものへと変わる。

 

「っ!」

 

「位置が露見している状態での狙撃は――」

 

 

イサネはそのまま銃弾が飛んできた方向へリボルバーを向ける。

 

「社長!姿勢下げて!」

 

カヨコがインカムに向かってそう声を出す。

 

「躱してくれって言っている様なものよ・・・陸八魔アル。」

 

 

リボルバーの銃口をほんの極々僅かに下げ、引き金を引く。

 

 

轟音。

 

 

―――ふむ、当たった感じがしない。という事は、外したか。

 

 

イサネはそう確信。空へ向けていた銃口を降ろす。そして便利屋の次の動きに注目する。

 

(さて、狙撃は失敗したみたいだけど・・・どう動く?ここからが本番になる。そういうアドリブの動き、是非見せて欲しい。)

 

(こいつ、只者じゃない。社長の狙撃に気付いているようだった。しかも狙撃を避けてすぐに撃ち返した・・・それもスコープ無しのリボルバーで。)

 

イサネとカヨコ、二人の思考時間が一致する。・・・しかし、先に動いたのはイサネだった。地面を蹴り、ハルカへそのままの勢いでリボルバーを発射、その狙いはハルカの眉間を正確に捉えていた。

 

「うっ!?」

 

ハルカの眉間に口径12.7mmのこのリボルバー専用のマグナム弾が突き刺さり、強制的に頭がノックバック。その隙を見逃さずにイサネはハルカの首を掴み、全力で地面に叩きつける。

 

噴火の様に土煙が舞い。ハルカの体躯が地面に叩き込まれ、もう一度浮く。ネルの時と違ってイサネは掴んだ首を離さずそのまま2回、3回と地面へと叩きつけると、そのままサイレンサー付きのハンドガン――【デモンズロア】で狙いを付けようとしているカヨコへ振り向くと同時に遠心力を利用してハルカを投擲。

 

「しまっ・・・!」

 

豪速で飛んでくる人間砲弾を防ぐ事も叶わず、ハルカ諸共吹き飛ばされる。それを一瞥すらせず、イサネはムツキへと狙いを定める。ムツキはそれに対し既に照準を終えている軽機関銃【トリックオアトリック】を掃射するも、イサネはその弾幕の隙間を縫い、手に持ったリボルバーの銃口をムツキに向ける。

 

「そぉーれ!」

 

ムツキは読んでいたかの様に肩に下げたボストンバッグを山なりに投げる。イサネはそれに即座に反応。ムツキへと向けていたリボルバーをカバンへと向け引き金を引く。否、引いてしまった。

 

「うぁっ!?」

 

爆発。バッグの中には爆発物が入っていた様で、それはイサネのほぼ真上で起爆。イサネの体を爆炎が飲み込む――

 

「はははっ!」

 

止まらない。爆炎から飛び出したイサネはそのままムツキ目掛けてドロップキックを見舞う。ムツキは愛銃を盾代わりにすることで防ぐも、加速された状態のドロップキックの威力はとても重く、その態勢のまま数m吹き飛ばされる。そして後ろの建物に激突する寸前で右腕を建物の壁に叩きつけることで衝突を回避する。

 

「うーん、銃身による防御を抜くには攻撃面積が足りないか。」

 

イサネはそう言い、ドロップキックによる着地体勢から起き上がる。その周囲には爆発による炎が所々上がっており、その中心に立つイサネの歴戦の傭兵という雰囲気をより演出していた。

 

「はぁ、全くとんだ依頼を受けたものだよ、社長も。こんな化け物を襲撃しろなんて、私達だけで相手になるかどうか・・・」

 

カヨコの声。そこにはムツキとの数秒の攻防で復帰したカヨコとさっきのダメージが何ともない様なハルカの姿があった。イサネは、その様子に心の中で便利屋68の実力評価を引き上げた。そして、それと同時に、もう近くまで聞こえてくる足音の正体が誰なのかも、把握していた。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

(な、ななな、なんなのよ!アイツは―――!)

 

 

心の中でそう叫びつつもひたすらに人気の無い路地裏を疾走する一人の少女――陸八魔アルは数日前に自信満々で受けた依頼を受けたことを今になって後悔していた。

 

とある中規模の企業から、ここ最近名の売れているとある傭兵バイトを襲撃して欲しいと言う依頼を受けた。なんでもその傭兵は最近ブラックマーケットに現れ、部屋の掃除からブラックマーケットにいるマフィアグループの襲撃と依頼の受注傾向が不明でありながらも、その成功率は驚異の100%。相手がどんな組織であれ、一度依頼を受けたのなら誰であろうとなんであろうと遂行するという凄腕の傭兵だという。

 

そして、契約の不履行に異常に厳しく、依頼を成功させたにも関わらず、訳の分からないいちゃもんをつけて報酬を有耶無耶にしようとした企業はあらゆる意味で破滅させられ、その企業と関わりのあった企業もその火の粉を被ったという。そしてその傭兵自身も、依頼を達成し、依頼主が報酬を渡そうとするも、その傭兵は依頼遂行が自分の満足いく結果ではないとして報酬の受け取りを拒否するという一般的に見ても変わり者と言われる傭兵だ。

 

しかし、確かな実力の持ち主であることは事実とされ、ブラックマーケット内で万物の天敵とまで呼ばれているそうだ。そしてその傭兵は自らを首輪付きと名乗っている。

 

そんな傭兵の襲撃して欲しいという依頼を遂行せんと、ブラックマーケットの外れの方にトラップを敷設した網を設置し、その傭兵が網に掛かるのを待ち、掛ったところを3人で襲撃。動きを抑えた所をアルが狙撃を行い、止めを刺すという計画だったのだが―――

 

 

(アイツ、私から300mは離れていたのに何で狙撃を躱せるのよ!しかもそこからハンドガンで撃ち返すなんて意味が分からないわ!しかも結構スレスレだったし!)

 

 

―――『社長!姿勢下げて!』

 

 

無線機からカヨコの焦ったような声が今でも思い出せる。狙撃を躱され、スコープ越しに目が合い、動揺でついスコープから目を外した時に聞こえてきた警告。咄嗟に姿勢を下げると、直後にアルの頭上スレスレを通過していった銃弾。あの時は冷や汗が止まらなかった。慌てて再びスコープを覗き込むと、3人と既に交戦している首輪付きの姿が見えた。しかも3対1だというのにこちらが押されているときて、流石にもう狙撃は無理と判断。3人と合流すべく今こうして走っている。

 

「ムツキ、カヨコ、ハルカ・・・大丈夫かしら、急がないと・・・!」

 

あの化け物相手に3人がいつまで持ち堪えられるか分からない。勿論、あの3人の実力を疑っている訳では無い。しかし、しかしだ。スコープ越しに目が合った時、何故か想像できてしまったのだ。普段なら絶対に思い浮かびもしない筈の、社員たちが無残に打ち倒され、力無く地に伏している姿が、そこで乾いた笑いを浮かべるあの傭兵の顔が。

 

そこまで考えるともう駄目だった。一刻も早く3人の元に駆け付けなければ、そのうちの誰かが失われる前に、バッドエンドを回避するために。道が入り組んでいるせいか、心の焦りのせいか、300mと言う距離が果てしなく遠い。足に力を込め、より強く地面を蹴ろうと足を上げ―――

 

 

 

「はい、親玉発見ね。まずはチェック。」

 

 

 

依頼の確認の時に録音機から聞こえてきたターゲットの声と同じ声。ほぼ同時に爆音三回。3発の銃弾が地面を蹴ろうとしたアルの足元に着弾し、銃痕を刻む。思わず立ち止まり、周囲を見回す。するとそれはすぐそこに居た。

 

「っ!!」

 

「依頼で私を始末しに来たのは貴方達だろうに・・・随分と嫌われたなぁ。」

 

首輪付きが、その手に持つ大型のリボルバーに弾を込めつつそう言った。アルは思わず最悪の事態を確信しかける。しかし、直後に聞き慣れた、誰よりも頼りになる声が聞こえてくる。

 

「くっふふ~!まったー?」

 

「ア、ア、ア、アル様に手出しはさせません!ここで死んでください!」

 

ハルカとムツキだ。首輪付きの後ろから現れる。

 

「ごめん、社長。先に居場所を探知されたみたい。でも、間に合って良かった。」

 

カヨコだ。アルの右隣りに並ぶ。横幅5mの裏路地に首輪付きを挟む形での睨み合いとなった。さぁ、これで形勢逆転だ。

 

「ふふふ、貴方が首輪付きね。さて、どうするのかしら?」

 

便利屋ここに全員集合。便利屋68は2人でも、3人でも駄目、4人揃って初めてその真の実力を発揮できるのだ。その絶対の条件が存在するからこそ、勝てるものは皆無と言われるゲヘナ最強の風紀委員長の追跡をも振り切ることが出来るのだ。

 

「どうする・・・?何を言ってるのさ。」

 

しかし、圧倒的な不利な局面にも関わらず、首輪付きの表情には焦りの一つも見て取れなかった。

 

「さっきまで良い様にやられてた私が言うのもあれだけど、明らかに優位に立っているのは私達。ここでこれ以上やり合ってもあなたに勝ち目なんてあるようには思えないけど。」

 

降伏を促す様に、しかし万が一を警戒しつつ、カヨコが言う。それでも首輪付きはそれを、

 

「あぁ、降伏勧告か、いいって、そういうの。普通に鬱陶しいだけだから。私が敵を前にして降伏なんてする訳ないでしょう。ましてや戦う理由が無くなった訳でもないのに。」

 

「へぇ?この状況でずいぶん強気ね。」

 

言葉の応酬。首輪付きはこちら降伏勧告に一切応じるつもりが無い様だ。アルの強気という言葉に首輪付きは反応を見せる。

 

「強気?・・・あぁ、そう言う事か。そう思ってるから・・・ふぅん、なるほどねぇ。」

 

何かを納得したかのような言葉。何を言ってるんだろう?と聞く前に首輪付きは答えを口に出す。

 

「あのね、不利対面とか、有利な状況不利な状況ってさ、なんかその状況になってしまえばもう終わりみたいなこと思っている節のある人達って結構居るんだけどさぁ、そもそもね?そもそも、」

 

ここで一度言葉を切る。そして小さく息を吸い、

 

 

「そもそも大元の話、そう言う状況による勝ち負けや相性の問題って、彼我の実力差が余りに離れた相手には、通用しないの。何故なら、同じ時代に同じレベルの強者なんて、存在しないから。」

 

 

言い切る首輪付き。その表情は、まさしく張り付けられた様な不自然な笑いだった。

 

 

次の瞬間、アルが目にしたのは吹き飛ばされ、すぐ横の建物に叩きつけられるムツキとその反対の建物に同じく叩き込まれたハルカの姿。そして、首輪付きは止まらない。

 

「君ぃ、すっごい頑丈って言うか、かなりタフネスだね。さっきの奴で並大抵の輩は沈んだんだけどなぁ。ダメージが無い様に立っている姿見てびっくりしたよ。」

 

ハルカの首はまたしても首輪付きの手が掴んでおり、その万力で呼吸はおろか血液の循環すら断ち切る。ハルカの首に血管と思わしき線が浮かぶ。が、すぐに解放される。・・・その直後に有り得ない速度で飛んできた右ストレートも一緒に。

 

「ごっ!?・・・が、が・・・」

 

首輪付きの右ストレートを顔面に受け、アルとカヨコの前までノックバック。何とか立ち上がろうとするも、完全に膝が笑っている。あのハルカの耐久性を以てしても数発の打撃しか耐えられないという事実と大事な仲間をここまで追い詰めた怒りがアルの全身を駆ける。だが、ここでこれ以上慌ててはならない。怒りを抑え込み、既に狙いへ向け終わった己の愛銃【ワインレッド・アドマイヤー】の引き金を引く。

 

しかし、至近距離でほぼ回避不可能な速度で飛んだ弾丸を首輪付きは大きくステップすることで回避。回避した先にあるハルカの落としたショットガンを拾い上げ、アルたちにとって信じられない事を口走った。

 

「・・・このショットガン、結構良いパーツとアタッチメント使ってるねぇ。はは、これ売ればいい値付くんじゃない?それに、その赤い狙撃銃もね。それ殆ど見かけないタイプの代物だよ。」

 

アルの中の何かが切れ、視界が真っ赤になる。

 

「・・・そのショットガンを、今すぐ放しなさい。」

 

アルの口から幽鬼の様な昏い声が出る。カヨコも、アルの異変に気付いたのか窘めようと声を掛けるも、

 

「待って、社長。今ここで一人で仕掛けても意味なんて―――」

 

「意味なんてどうでもいいわ!アイツは私の大切な社員の愛銃を売り物として扱った。それだけで

私が命を張るには十分な理由よ!勝機が無い位で私が社員を貶すような奴を見逃すわけないでしょう!」

 

その声は届かない。それもそうだろう。カヨコだって今の発言には流石に頭にきたのだから。アルはそのまま愛銃で首輪付きを撃ち続ける。スコープなんて覗かない、ポイントシューティングで撃ち続ける。首輪付きはそれを嘲笑うかのように避けながら接近する。

 

 

がちん。引き金を引いても弾が発射されない。そう、弾切れだ。マガジン内の弾丸を撃ち尽くしたのだ。そしてアルの持つ狙撃銃の弾が切れたと分かるや否や首輪付きは強く地面を蹴る。首輪付きの姿が掻き消え、強く蹴られた地面は捲れあがっていた。直後にアルとカヨコを叩く風圧。

 

「はい、チェックメイト。」

 

後ろから聞こえる声。きりりとリボルバーの撃鉄が起こされる音、背中にに感じる捕食者の殺意。横にはいつの間にやられたのか、右腕を抑え膝をつくカヨコの姿。しかし、今のアルにとってそんなものどうでも良かった。何としてもこいつから奪われたものを取り返さんと一撃貰う覚悟で振り向く。しかし、そこに来るはずの一撃は無く。振り返りざまに振った右手も空を切った。

 

そしてそこにはハルカのショットガンのストックをこちらに向け、その手をアルに伸ばしている――他人に銃を渡すときのポーズをとっている首輪付きが居た。そして、首輪付きは先程の不自然な笑みが嘘みたいにけろりとした表情で、

 

「はいこれ、返すよ。これは結構良いね、中々悪くないカスタムだ。あと、鈍器としても使ってるのかな?ストック部というか打突面の損耗が激しいから、パーツの交換を勧めるよ。」

 

すらすらとハルカのショットガンの所感を述べ、その光景に硬直したアルにずいっと差し出す。

 

「え?え、えぇ、その、ありがとう?」

 

この状況に頭の理解が追い付かないアルは、そのままハルカのショットガンを受け取る。ショットガンを渡した首輪付きはそのまま完全に建物に埋まり、何かが引っ掛かっているのかそこから抜け出せないムツキへ歩いていき、拳を壁に叩き込んで壁を破壊。その衝撃で引っ掛かりが取れたらしく、すぽんっと擬音の聞こえてきそうな様子でムツキが起き上がる。様子を見るに怪我をしている様子はない。そしてムツキと何か話している様だが、見た感じ敵同士の会話ではない事は理解できた。

 

ショットガンを受け取ったまま硬直してしまっているアルの様子を見かねたのか、腕と足の痛みが引いたカヨコは声を掛ける。

 

「社長、早くハルカの手当てをしよう。」

 

「はっ!?そ、そうね、結構やられていたけど、大丈夫かしら。というか、この状況は一体何なのよ・・・」

 

やっと意識の硬直から抜け出したアルは、改めて自分たちの置かれている状況に溜息を吐く。

 

「社長、そんなのいいから早く手伝って。」

 

 

ブラックマーケットの空は良く晴れていた。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「ふぅん、貴方、イサネって言うのね。」

 

「そうだよ。確かに傭兵の名前は首輪付きで通してるけど、口座名義と本名は標根イサネで通っているよ。」

 

ブラックマーケットの広い通りにて、便利屋68と首輪付き――もとい標根イサネは駄弁りながら歩いていた。先頭にアルとイサネ、後ろにカヨコとムツキが並んで歩いている。イサネの手によってかなりのダメージを負ったハルカはアルがおんぶする形で背負われおり、今は眠っている。時折イサネが聖母の様な手つきでその頭を撫で回している。

 

「それにしてもさぁ、酷くない?何、万物の天敵って。ふざけてるでしょ、この呼び名。さっき居た本屋でもなんか私の暴れ具合を綴った本が売ってあったんだけど、私人殺したことにされてるのだっておかしいでしょう。そんなことしたら私が今ここに居ないってこと位すぐ分かると思うんだけどねぇ。そう思わないかしら?」

 

「その意見には同意するけど、私達と戦ってる時の貴方の顔、本当に酷かったよ。笑っているのかいないのか、文字通りの張り付けた表情と言うの?あんなに不自然な笑みは初めて見たよ。」

 

「そうだよー?もしあなたがハルカちゃんのショットガン拾って無かったら、きっとアルちゃん、白目剥いてたと思うよー?」

 

「ちょ、ちょっと、なによそれ!そんなことないわよ!」

 

そんなことを駄弁りつつ、ブラックマーケットを進んでいく。そしてブラックマーケットの端の方、ゲヘナ学園の隣接地近くにあるビル群の一角に着くとアルが足を止め、誇るように、

 

「ここが私達、便利屋68のオフィスよ!歓迎するわ!」

 

「・・・正確にはここの一室が、うちのオフィスなんだけどね。」

 

・・・普通に台無しである。イサネもそのビル群を見て、

 

「ここ、確か開発されたばかりだから、家賃そこそこすると思うんだけど。私の暗殺依頼失敗したあたり、結構懐寒いんじゃない?」

 

「暗殺じゃなくて、しゅ・う・げ・き!何度言ったら分かるのよ・・・もう・・・いや、確かに懐が寒いのは事実だけど。」

 

「そうだね、最近の依頼の件数だって少ないし、やっとの思いで得られた依頼も失敗に終わったからね。」

 

「ああああ、私のせいです。ごめんなさいごめんなさいごめんなさいすぐに死にます。」

 

「あー、うん、その、ごめんね?」

 

便利屋68の収入の減少の原因が一概に関係ないとも言えないイサネは、気まずそうに謝罪を入れる。カヨコは気にしてないという風に、

 

「いや、まぁ、うちでは日常茶飯事だから、あまり気にしないで。」

 

と答える。

 

「ありがとう。それじゃ、私はこっちだから。・・・あ、そうだ。」

 

「えぇ、また会いましょう。・・・ってどうしたのよ?」

 

お別れの挨拶・・・かと思ったら何かを思いついたイサネはアルに近づき、

 

「はいこれ、あげる。実用性は薄いけど、まぁ、一撃が重いし、何よりこれ結構レアだから売れば多分結構するんじゃないかなぁ。」

 

「えぇ!?貰えないわよ!そんなの。」

 

イサネはさっきまで自分の使っていたハンドキャノン――もとい大型リボルバーを弾丸ごとアルに手渡そうとするが、断られてしまう。

 

「えぇ~、なんでさ。金ないんでしょう?貰っていけば金銭的にもいざという時にも役立つと思うんだけどなぁ。」

 

「単純な損得の問題じゃないのよ。これは、いい?私たちはアウトロー!他人からの施しなんて受けないわ!それがハードボイルドであり、真のアウトローのあるべき姿なのよ!」

 

「はぁ?そんなもんで生きていけるなら誰も苦労なんてしないよ。貰えるものは貰う。奪えるものは全て奪い尽くす。何の資本の支援も無しに動こうというならこれ位しないと。」

 

アルの語るアウトローを向こうの世界基準の価値観でぶった斬るイサネ。だが、どう見てもぶった斬るというよりはただただイカれた倫理観を見せびらかしているだけになってしまっている。

 

「あのね、イサネ。それはもう人として駄目だと思うよ、いくら何でも。」

 

「えぇ~?やり方は別にしろ、そのアウトローっていうのはなぁ・・・」

 

カヨコが流石にと窘める。しかし、やり方に非があるのは理解しても、アウトローに憧れる事は理解できない様子のイサネ。

 

それはそうだろう。イサネはアルの目指すアウトローの裏側が一体どれだけ汚れているかを知っている。アウトローとは、人の道を外れた者が成る所謂アウターな存在であって、アルの憧れるアウトローはその無情さから来る一面でしかない。そのため、アルの様な本当の悪事や手段を択ばない手段が取れないような人間がアウトローになる事など到底不可能であることをよく理解している。何故なら自分がそうだから。空を穢す人類に怒りを覚え、殺戮の限りを尽くした。空と言う弱者を憂い、強者である人類に弓を引く。こう表現すればアウトローっぽいだろう。しかし、その実態は弓を引くのではなく、無抵抗の人間すら巻き込んで殺し尽した。搾取する側の人間も、搾取される側の人間も、皆等しく焼き払った。最早イサネにとってアウトローとは、ただ道を外した馬鹿共を呼ぶ名の内、まぁ、名称だけなら格好いいんじゃない?という認識でしかない。憧れなどもってのほかだ

 

しかし、それはそれとして、折角知り得た知己が飢餓でくたばるというのもあまりいい話ではないため、ここは話の相手を変えることで対応する。

 

「じゃあ、カヨコ、受け取って、使い道は任せる。売るなり、使うなり。渡す理由としては、今日貴方達と知己を得たことの証ってことで、よろしく。」

 

「あー、うん、わかったよ。」

 

若干の渋りはあったものの受け取ってもらえたようだ。改めて、イサネは別れの挨拶を告げる。

 

「それじゃ、またね。少し用事が出来たからそれやってから家に帰るよ。」

 

「え、えぇ?でもそっちは工業地帯じゃ・・・」

 

そう尋ねるアルにイサネはしれっと、

 

「今回の襲撃、依頼主はクラッカード・スミスでしょう?前々からそこ雇われの傭兵が来て鬱陶かかったのよね・・・そろそろ、黙らせないと。」

 

 

―――黙らせる(終わらせる)

 

 

その言葉の意を理解したカヨコとムツキは心の中で、イサネにちょっかいを掛けた企業の不幸を確信し、合掌。

 

「それじゃ~」

 

そういってイサネは去っていく。まるで、その日の風任せで生きていく自由な旅人の様に。

 

 

 

 

 

その日の夜。シャーレのオフィスにて、執務を終えた先生が見ていたテレビのニュースには、クラッカード・スミスと言う企業が何者かによって破滅的な被害を被り、関係者の殆どが襲撃されるという事件が報道されていた。

 

 

 





うーん、長い。

結構頑張って切り詰めるつもりだったんですけど、便利屋との交戦描写が長引きましたね。反省
便利屋のハルカも結構好きなんですよね、もし許されるなら抱き着きたいですね。普通に。

あと、アンケートの結果、男先生37%、女先生63%という事で、女先生に決まりました。アンケートにご協力いただき、ありがとうございました。

先生の性別はどっちがいい?

  • 男先生
  • 女先生
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