装者の男女恋愛が見たいッ!戦姫絶唱シンフォギア SLS   作:ふみー999

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どうもふみー999です。
切歌誕生日おめでとうデース!(数日遅れ)
GEARMANIA ver.KIRIKAも盛り上がっていましたね!
そして次はとうとうお嬢、もとい翼さんのターン!マリアさんまで行く気ないとか言っていたのに頭の中の流生が行けとささやきチケット抽選応募しちゃいました!
当たっているといいなぁ……行けたらシンフォギアのイベント初参加になるわけだ!
というわけで第20話どうぞ!


第20話 delirante:献身と無謀の成果

「深君!師匠!無事ですか?」

登場と共に深たちを囲んでいたノイズ数体を屠った後、響はすぐに二人のもとに駆け寄り安否を確認した。

「なぁに、御覧の通り五体満足だ」

「僕も大したことないよ」

響に問われた二人は自分が無事であることをアピールするように胸を張ったり、微笑んで見せたりした。

「何をかっこつけているの、よ!」

「いっ!」

「うくっ!」

しかし、そんな二人の間から了子は顔を出し二人の脇腹を肘でつつく。すると短いうめき声をあげて二人して小突かれた脇を抑えてうずくまる。

「ほら、あんたたち怪我しているんだから、かっこつけてないで下がっていなさい。」

ぴくぴくと痙攣している二人の首根っこを掴んで引きずり、了子は車の影まで退散していく。

怪我をしていると分かっているのならもう少し丁重に扱ってあげてもと思う響だった。

「ヒビの字っ修行の成果を見せてやれ」

「ごめん、あとはお願い。頑張って」

 流生は引きずられながら息も絶え絶えに響を呼んで不敵に笑う。深も少しだけ不安そうにしながらも響に激励を送ってきた。二人の言葉に胸の内から温かいものがこみ上げてくる。今ならばどんな敵でも怖くない。そう思えた。

「うん、二人とも聞いていて私の歌を!」

 

絶対に…離さないこの繋いだ手は

こんなにほら(あった)かいんだ ヒトの作る温もりは

 

 響が歌い始め臨戦態勢を整えた。しかし、ノイズに攻撃を仕掛けようと動き出した際に足元に配置されたパイプに躓きバランスを崩してしまう。

 (ヒールが邪魔だッ!)

 すぐに響はかかとを地面に打ち付けついていたヒールを両足ともへし折った。腰を落とし両手を胸の前で突き出すように構え呼吸を整える。

 飛びかかってくるノイズに一歩踏み込み、タイミングを合わせて正拳突きをぶつける。踏み込んだ衝撃が地面を抉り、そのエネルギーが全身を流れて拳に乗りノイズをはじけ飛ばす。

次いで襲い掛かってくるノイズの下に潜り込み肩で担いで投げ飛ばし、近くにいた別の個体に掌底を叩き込む。迫りくる次の相手は両手で攻撃を受け流すと態勢を低くして足払いで吹き飛ばした。

勢いをそのままに両手を地面をたたきつけ飛び上がるとノイズの頭に手を置き側転の要領で後ろに回り込む。そのまま再び飛び上がると回転蹴りで周囲三体を同時に仕留める。

着地の隙をついてノイズが繰り出してきた攻撃を後ろにバク宙をして避け、がら空きの胴体に横薙ぎの飛び蹴りを叩き込む。

 

難しい言葉なんて いらないよ

今わかる 共鳴するBrave minds

 

「おお~オープニング再現してる。やるなヒビの字」

中華拳法をベースにしたアクロバティックな動きでノイズを屠る響の姿を車の影から見ていた流生は感心したように小さく拍手する。その隣で深は戦いぶりに驚き息を飲む。

「響ちゃんすごい……あんなに戦えるなんて」

「当たり前だろ?俺が修行を付けたんだぞ。ノイズ相手に遅れなんてとるかよ」

弟子を褒められた流生は鼻を鳴らし腰に手を当てて得意顔をした。そんな二人の様子に気にも留めず響は右腰に両手を構えて力を籠め始めた。

 

ぐっとぐっとみなぎってく 止めどなく溢れていく

紡ぎ合いたい魂 100万の気持ち…さぁ

ぶっ飛べこのエナジーよ

 

 

そして溜めた激気を一気に開放するため右手を突き出した。

「激気技ッ!咆咆弾!!」

 赤い虎を象ったエネルギー波があふれ出し目の前にいるノイズたちを食い散らかすイメージを響は浮かび上がらせた。

「……あれ?」

しかし、実際には何も起きなかった。ただ単に大振りな動きを響がしただけだった。

「ぐえぇ!あ痛たた、さすがにできないか……」

 そんな大きな隙が見逃されるわけもなくノイズの攻撃をもろに食らった響は数メートル吹き飛ばされてしまった。普通に痛かった。それと恥ずかしさもあったため響は苦笑いをしながら頭を掻いたのだった。

「えっと、遅れをとらないのでは?」

「だから真似できないものは無視しろって言ったでしょうが~」

 そんな様子を見た深は、額に汗をにじませながら教えたであろう人物のほうに目を向けた。追及を免れたいのか流生は表情を消して間の抜けた声で言い訳するように弟子に声をかけていた。なんとも締まらないなと緊張感のないことを深は思ってしまう。

 だが、気が抜けていたのもつかの間だった。突如としてデュランダルを入れていたケースからアラート音が鳴り響き、三人はそちらを振り向く。

「この反応は?」

「ッまさか!?」

 密閉されていた空気が抜ける音と共にロックが解除された。それを見た了子と深は何が起こったのかを理解し驚嘆の声を上げる。

 

解放全開!イっちゃえHeartのゼンブで

進む事以外 答えなんて あるわけがない

 

 肘鉄、膝蹴りそこから派生して回転裏拳。響は次々と技を繰り出しノイズを屠る。相手が繰り出してくる触手も軽やかにかわしていった。しかし、ネフシュタンの少女の攻撃はノイズとは比べ物にならないくらいに早い。とっさに回避するために空中へ飛ぶ。

「今日こそはものにしてやる!!」

 回避不能の空中で響は少女の飛び蹴りを顔にもろに食らってしまう。

(まだシンフォギアを使いこなせていない!どうすればアームドギアをッ)

流生の修行の成果で以前とは比べ物にならないほど戦えるようになった。しかし、それでも少女との実力差が埋まり切ったわけではなかった。その最たるところはアームドギアの有無。ネフシュタンの鞭を自在に使いこなす少女と徒手空拳だけの響。今の響は局面を決められる必殺の一撃を持ち合わせていないのである。差が出るのは火を見るよりも明らかなことだった。

 蹴られた衝撃で響は地面に叩きつけられた。そしてそれと同時に、ケースをぶち破ってデュランダルがまばゆい光を放ちながら空中へと飛び出した。

「覚醒、起動!?」

「響ちゃんのフォニックゲインに共鳴したのか!」

凛とした音を出して宙に留まるデュランダル。了子や深が驚き見上げている中少し離れたところにいた少女は獲物を見つけてほくそ笑む。それに深がいち早く気が付いた。

「こいつがデュランダル」

「させないッ!!」

 少女がデュランダルに飛びつこうとする前にショットガンを深は発砲した。ある程度距離が離れてしまっているため威力は期待できず牽制程度にしかならなかったが少女は鬱陶しそうに深をにらみつける。

「てめぇ調子に乗ってんじゃ!……チィッ!」

発砲した深に向かって少女は鞭を振り下ろそうとした。しかし、その動きが途中で止まった。

「ッ?」

 少女は深への攻撃を途中でやめてデュランダルへ向かって飛び上がる。有象無象の深を攻撃するよりもデュランダル回収を優先したようだった。しかし、深にはその様子が何か躊躇したようにも見えた。

「ッしまった!」

そんな深の違和感など構うことなく少女はデュランダルにとびかかる。焦った深は声を張り上げる。

「渡すものかぁ!!」

そんな少女の背中に響がタックルを食らわせて押しのけた。そしてそのままデュランダルを片手で掴んだ。

 瞬間、世界の色が反転する。

 響のフォニックゲインに感応したデュランダルが凛と鐘のような音を響かせ光輝いた。そしてその輝きは天にまで伸びていく。やがてその光が一条の線に収束する。そして半分ほどから折れていたデュランダルの欠けた刀身が完全に復元された。完全聖遺物がそのポテンシャルを完全に引き出されたのだ。

「こいつ何をしやがった?」

 鎧の少女は何が起こったのか理解できずに困惑する。響はまるで獣のようなうめき声をあげながらデュランダルを振りかぶっていた。

「うぅぅあああああああああ!!!!」

「なんだ?ヒビの字の気が乱れている?」

「ッ!?まずいデュランダルの力に飲まれているんだ!」

 突然の豹変に流生もまた珍しく動揺する。深は何が起きたのか理解できたからこそ平静ではいられず目を見開いていた。

「やめろ……そんな力を見せびらかすなぁ!!」

いらだった様子の少女は杖をかざすと響に向かってノイズを繰り出した。それに反応した響が振り返るとノイズに向かってデュランダルを振りかぶる。天に伸びるエネルギーにあふれたデュランダルだ。振り下ろされれば破壊されるのはノイズだけには留まらない。この先にある工場も、少女すら巻き込むだろう。

「ッまずい!」

「深ッ!?」

 そのことに気づいた深は止めるべく響に向かって駆けだした。了子も深を追いかけるべく遅れて賭けだす。

「深!了子姉!!戻るんだ!!」

 流生の制止も聞かず、二人は足を止めなかった。

「ッ駄目だ!!響ちゃん!!」

響に誰かを死なせるようなことをさせるわけにはいかない。深は暴走する響に呼び掛けて手を伸ばす。しかし、その手が届く前にデュランダルは振り下ろされた。放たれる光の本流は真正面にあったノイズも化学工場も何もかもを飲み込んで消し炭にした。

深は攻撃の先にいた少女を案じそちらを見た。少女は慄きながら飛び退いて直撃を避けていた。だが完全には避けきれず鎧の一部が崩壊している。

(デュランダルならあの鎧を打ち破れるのか?)

 深の思考はすぐに遮られた。デュランダルの一撃の後、一瞬遅れて薬品工場が爆発した。その爆風に吹き飛ばされて向こう側から大小さまざまな瓦礫が吹き飛んできている。

「響ちゃん!ッ!!」

 刹那、飛んできた瓦礫の一つが頭に当たり鈍い痛みが走った。その痛みに耐え、すぐに思考を切り替えた深は響のもとへと駆ける。今の一撃を打ち放ち意識を失ってしまったようだ。ギアは解除され生身の状態で前のめりに倒れそうになっている。

 深は倒れる前に響を抱き寄せると爆風に背を向けて響に覆いかぶさるようにその場に倒れる。そして、来るであろう衝撃に備えた。

 爆風に乗って砂埃がやってきてとっさに目をつぶった。次いで襲い掛かるであろう瓦礫による痛みに耐えようと歯を食いしばり、守るように響を強く抱きしめる。しかし、瓦礫が当たることはなかった。

 「助かった……のか?」

 爆風が止み、顔を上げて振り返るとまだ砂煙が舞いパラパラと小さな瓦礫が落ちていた。一瞬ぼやける視界の中に紫色の障壁のようなものが見えた気がしたが、瞬きをしている間に消えてしまった。

「なんだったんだ、今の……?」

謎の障壁があった場所を目をこすって見てみるが特に何かがあるようには感じられなかった。気のせいだろうかと考えていると聞きなれた声が聞こえてきた。

「本当に無茶ばかりするわね?」

声がする方を見るとそこには了子が立っていた。先ほどの爆発で吹き飛ばされたのだろうか。眼鏡をかけておらず、普段結んでいる髪もほどけて長い髪が下ろされ、いつもとは印象が違って見えた。いや見た目の印象だけではなかった。いつものような飄々とした態度は鳴りを潜め、発する言葉にも棘があり怒気が含まれている。

「先生……怒って、ますか?」

「あら、怒られるようなことをした自覚があるのかしら?」

「……先生に無断で行動して、死にかけました。」

「———ッ」

了子が肩で息を吸い込む音が聞こえて深はビクリと肩を震わせた。叱責が飛んでくることを覚悟して目をつぶると頭に温かい何かが触れた。

目を開いてみると頭の傷を抑えるようにハンカチを当てた了子の手が置かれていた。

「死んだら、貴方はそれまでよ。自分を大事になさい」

「……はい。すみませんでした、先生」

困ったように目じりを下げて静かに諭してくる了子に、深は素直に謝るしかなかった。申し訳なさとくすぐったさが胸に広がる。そんな深の姿を見て了子は眉間からしわを無くすと立ち上がった。

「さてと、この調子じゃデュランダルの移送は中止せざるを得ないわね。撤収準備を始めなくちゃ」

 了子は携帯端末を取り出す。おそらく関係各所に連絡を取るのだろう。そしてふと思い出したように振り返った。

「あと、深。そろそろどいてあげたら?ゆでだこになっちゃうわよ?」

「え?」

 にやりとそれだけ言うと了子は歩いて行ってしまった。何の事だろうともらったハンカチで頭を押さえながら首をかしげてしまう。

「……し、深君?」

 裏返って動揺したような声が自分の下から聞こえてきて覗き込む。すると耳まで赤く染めた響の見開かれた目と目が合った。状況を冷静に考えてみる。今の体勢は寝転んでいる響に覆いかぶさるように深が上にいる。平たく言うと押し倒しているわけである。

「あ!ご、ごめん!とっさだったから」

 言い訳めいたことを言いながら、慌てて深は響から飛び退いた。響はというと———

「わわっわ私としてはやぶさかではないけども、こここ、こんな時にこんな場所でというのはですね!さすがにアグレッシブすぎると言いますか!そもそもまだそういう関係じゃないし、きちんと段階を踏んでからとロマンチックにの方がいいというか、あいたっ」

「落ち着けヒビの字。状況と内容理解してから発言しろって」

 響は顔に両手を当て、目を回しながら混乱して早口でとんでもないことを口走っていた。見かねた流生が後ろから頭を軽く小突いて黙らせる。響からしてみれば目を覚ましたら好きな男の腕に抱かれて耳元で言葉をしゃべられ続けていたのである。無理もないかとため息交じりに同情する流生だった。

小突かれた響はと言うと状況を思い出したのか、辺りを呆然とした様子で見渡していた。

「そうだ、私。全部ふっとべって体が勝手に……」

「響ちゃん落ち着いて。怪我は?」

 深は動揺する響の肩に手を置くと深呼吸を促した。

「私は、大丈夫……それより深君の方が頭から血がッ!」

「大丈夫、見た目より酷くないから」

怪我を見て立ち上がろうとする響を落ち着かせ深は話を続けた。

「歌声に反応したデュランダルが響ちゃんの意識を飲み込んで暴走させたんだ」

「そんな、それじゃあこれは私が?」

「まあいいじゃねえか。誰も死ななかったんだ。それよか、爆風で見えなかったが、よく無事だったな。俺のところにまで瓦礫が飛んできていたぞ?」

 責任感を感じつつある響をフォローするために流生があえて軽い口調で言う。深は顎に手を当てて不思議そうに返事をした。

「僕も正直覚悟したんですけど……日頃の行いがよいんですかね?」

 苦笑するように深が言うと流生は「どの口が」と呆れて鼻で笑った。

「とりあえず、救護班が来ているはずだ。そっち行って治療を受けるぞ。俺も……ちょっち無茶しすぎたな」

痛そうに怪我をしている脇下を抑えて流生はもう片方の手を深に差し出した。しかし深はその手を取らず、首を横に振る。

「先に行っててください。僕はデュランダルを回収してから行きます」

「?そりゃ大事だが。応援に来てくれた面子に任せりゃいいだろ?」

 流生が訝しみ首をかしげていると深は若干言いよどんだ後流生の目を見てほかの人に聞こえないくらいの声で囁いた。

「……見たんです。ネフェシュタンにあれは有効です。」

「……そうかい。ま、悪だくみもほどほどにな」

 流生は深とデュランダルを交互に見た後、納得したように薄ら笑いを浮かべる。そしてそのまま二人に背を向けて先に医療班のもとへと向かっていった。

 それを見送った深もまたデュランダルのもとへ行こうと立ち上がる。しかし、頭の傷が痛み、足がもつれてしまった。すぐに響も立ち上がり深を支える。

「響ちゃん、ごめん。肩を貸してもらってもいい?」

響はすぐに深の腕を自分の肩に回した。ありがとうとお礼を言って深と響はゆっくりとデュランダルに向けて歩き出した。

「師匠と二人だけで運ぶって深君から言い出したの?」

 ボロボロになっている深を案じながら響はどうしても聞かずにはいられなかった。

「……うん。僕から指令に具申した」

「どうしてそんな……」

 ノイズを相手に生身の二人だけで挑むことがどれだけ危険な事かなんて響が問わなくても深は分かっているはずだ。

「私をかばったのだって……」

怪我だけでは済まないかもしれない状況だった。実際に頭を負傷し深はボロボロになっている。最悪の場合を考えただけで響は手先が凍えるように冷たくなるのを感じた。どうしてそんな危険なことをしたのか、どうしても響は非難したくなった。

「……内通者として先生が、疑われていたんだ」

「了子さんが?」

今にも泣きそうな顔をしていた響に深は少し困った顔を向けた後、少しだけ躊躇ってから本当のことを告げた。

「うん、だから誰にも作戦を伝えないで行動すれば疑いも晴れると思って」

「だからって無茶しすぎだよ!……深君がまたいなくなっちゃうのは、私嫌だよ……」

「……うん、ごめん。また心配させちゃったね」

 深はただ謝罪を口にすることしかできなかった。そうしているうちに落ちているデュランダルのもとへとたどり着いた。深は響に支えられながらしゃがむと懐から小型のナイフと小さなカプセルを取り出した。

「このことは秘密にしてくれると助かるな」

「何をするつもりなの?」

「今回の件で先生への疑いは一応晴れた。でもそれは内通者が誰なのか分からない振り出しに戻ったってことだ。だからせめてネフェシュタンへの対抗策だけでも作っておきたい」

 深はナイフを使ってデュランダルの一部を削り始める。先ほどの戦闘を振り返ると暴走した響の一撃によって鎧は砕かれていた。今後の戦術にデュランダルの力を利用することが出来ればあるいは———

「……ッ?」

 そこまで考えて深の動きが止まる。先ほどの戦闘を振り返った時奇妙な違和感があったからだ。

(どうして、あの時攻撃しなかったんだ?)

 少女がデュランダル確保に動き始める前、銃撃した深を彼女は狙っていた。だが、何かに躊躇したように目標をデュランダルへと切り替えた。雑兵の深よりもデュランダルを優先したと考えるのが妥当だが、何かが引っ掛かった。

「深君?」

「え、う、うん大丈夫」

 動きを止めた深を案じて響が覗き込んできた。深はまずは目の前の作業に集中しようと再びナイフを動かす。やがて剣先のごくわずかな欠片が零れ落ちた。

「これが切り札になるといいんだけど」

 その欠片をカプセルに入れると懐に大切にしまい込むのだった。

 




最後までお付き合いいただきありがとうございました。
今回はいつもよりもちょっと長めでした~
感想、コメント、総合評価心からお待ちしております!
そろそろバーが色着くところが見たい!!(強欲)
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