装者の男女恋愛が見たいッ!戦姫絶唱シンフォギア SLS 作:ふみー999
お待たせしました!最終回です!!とうとう……とうとうここまで来れました!
気合を入れて書いていたらいつもの倍近い文量になってしまいました。ですがどうか1期の最後、どうぞ最後までお付き合いください!どうぞ!
降り注ぐ雨が空を覆い隠していた夜のことだった。風鳴翼とノイズとの戦いでボロボロとなった街の泥の上に一人の少年が栴檀流生によって殴り飛ばされていた。
「馬鹿野郎っ!こんなところにノコノコときてそんなもんでノイズと戦うだと!?ふざけるのも大概にしやがれ!」
流生に胸倉を掴まれた少年の手には改造されたスリングショットが握られていた。だが、誰がどう見てノイズに到底対抗できるような代物ではないのは明らかだった。
「……家族を奪ったノイズが許せない。父も母も妹も奪われて、何もできなかった自分が許せない……」
少年は自分の胸倉を掴む流生の手を握りしめて、幽鬼のような目を、泥と雨に濡れた顔を流生に向けて叫んだ。
「このまま黙って泣いて過ごすなんてまっぴらごめんだ。それじゃあ、僕だけが生き残った意味がない。僕だけが生き残ってしまった義務を果たせない。僕のせいで苦しんだ家族への償いができない」
物言いは静かなのにそこには狂気すら孕んでいた。力では絶対に勝てる流生がたじろぐものを少年は宿している。
それは愛を喪失したことからくる絶望。狂気と怒りを灯す瞳の奥に宿るものを私は知っていた。
(私が……私が間違えておりました!貴方様と同等だなどと思ったわけではありません。ただ、貴方に伝えたい思いがあるのです。だからもう一度、貴方のそばにいさせてください。エンキ様ッ)
崩れ行くバベルの塔を前にして、交わす言葉を奪われた一人の女が、地に付し泣きながら天を仰ぎ見た遥か彼方の遠い過去。あの時の自分が目の前にいる少年と重なって見えた。
「ノイズと戦いたいのなら、私のところに来なさいな。だからそんな命を粗末にするような真似、しないのよ?」
気づけば少年に私は手を差し伸べていた。ただの気まぐれだったのかもしれない。もしくは何かに利用できるかもと打算があったのか。所詮は儚い命。邪魔になれば殺せばいいだけのこと。そう思っていた。
「私は天才考古学者の櫻井了子。貴方は?」
「……槙野、深です」
それが深との出会いだった。それからの日々は、一言でいうのならば大変だった。深は放っておくと自分の事には無関心でご飯すらろくに取ろうとはしないし、体力の限界が来て気絶し床でそのまま倒れるまで眠ろうともしない始末だった。
そしてなにより、ノイズが出ると必ずと言っていいほど取り乱した。対ノイズ兵器の試作機が形になっているときなどは無断で持ち出して戦場に行こうとするほどだ。そのたびに私や弦十郎君が押し止めて落ち着くまでなだめ続けた。
本当に手を焼く子だった。真面目なようでいて思い切りがあり無茶をする。そんな世話の焼ける子だった。
「……」
あくる日に実験を終えてそのまま眠ってしまった深に毛布をかけてあげたことがあった。
「……今度こそうまくいくといいわね」
頭をなでで純粋に応援する言葉をかけている自分に気づいたとき、心から自分を嘲笑いたかった。彼からすべてを奪ったのは自分だというのに、いったいどの面を下げてそんなことを言っているのか。いつかは殺し、殺される。私たちはそういう関係だというのに。けれども——
「……深」
けれども、ふと考えてしまう。5千年前に我が子はいたというのに、それでもあの人と再び会うという目的のために、子孫に呪いすら与えた最悪な女だというのに今さら考えてしまった。
もし、
記憶の海から戻りフィーネは意識を取り戻した。
「お前たち……何を……馬鹿なことを……」
目を開ければ自分の両肩を響と深が担いでゆっくりと歩いていた。深の方を見れば太ももから血を流しその痛みに耐えながら無理をしているのが見て取れる。遠くを見れば弦十郎たちが三人のやり取りを見守っている。
フィーネが困惑していると屈託のない声で響が明るく語りかけてきた。
「みんなに言われます。親友からも変わった子だ~って」
二人は近くにあった岩の上にフィーネを腰掛けさせる。フィーネを下したことで傷の痛みを覚えてよろけた深を響が支えた。深は響を見つめ頷くことで礼を述べる。
寄り添いあった二人はそのままフィーネのほうへと目を向けた。
「もう終わりにしましょう。了子さん」
「私はフィーネだ」
「いいえ、僕たちにとって先生は先生です」
「ッ……」
支えあう二人の姿に自分とエンキ。ありえなかった未来が重なって見えた。フィーネは疲れ果てたというように深く息を零してうつむいた。
「そうですよ。きっと私たち、分かり合えます」
響の言葉を聞いてフィーネは立ち上がるとそのまま二人に背を向けて歩き始める。まぶしくて戻らないものから目を背けるように。
「……ノイズを作り出したのは先史文明期の人間。統一言語を失った我々は手を繋ぐよりも殺すことを求めた。そんな人間が分かりあえるものか」
「人が……ノイズを……」
「だから私はこの道しか選べなかったのだっ!」
フィーネから告げられた真実に響が言葉を詰まらせる。フィーネは自分が告げた真実に怒りを覚えて拳を握りしめた。思い出してしまったからだった。統一言語を奪われた後のルルアメルたちの有様を、自分と違う誰かを憎み、恨み、殺し殺しあって、多くの命が消えていくのを見てきた。そんな悲劇が五千年続いてきたのだ。それだというのに分かり合えるという夢物語を信じろなど無理なはずだ。はずだった——。
「——相手を憎むことだけが人間ではないはずです」
けれども、深はまっすぐな声で言葉を紡いだ。その声がやけにはっきりと胸の奥に届いてフィーネは思わず、少しだけ振り返ってしまった。
「確かに人は、誰かを憎んで、恨んで、傷つけてしまう。でも、同じくらい誰かを慮って、想って、愛してきた。それが人間なんじゃないんですか?」
響に支えられていたところから一歩、また一歩と深は一人、フィーネのもとへと歩み寄っていく。手は自分の胸の前で固く握りしめている。痛む胸を押さえつけているようだった。
「そうやって五千年、ルル・アメルは絶えることなく命を繋いできました。先生がそれを、誰よりも知っているはずでしょう?」
「……」
深の言葉にフィーネは言葉を失う。多くの悲劇を見てきた。けれどもそれと同じくらい貴方は、幸福も見てきたはずだと深は訴えかけている。
「わかっているはずです。だって貴方は僕を拾ってくれた。育ててくれた……愛してくれた。確かに貴女は僕にとって仇だ!ずっと、憎くて仕方がなかった。それでも、一緒に過ごした時間は、受け取った想いは、貴方がくれたものは確かに今の僕を作ってくれている。貴女は愛を忘れていない。忘れるわけがない。そんな貴方を
「……」
まるでフィーネを、エンキのことを知っているかのように語る深に何を知っていると怒鳴り返すこともできた。それなのに、フィーネは言葉を返せなかった。言われて然るべきとどこかで思っている自分がいることに気づいた。
「人が言葉よりも強く繋がれること、分からない私たちじゃありません」
そのやり取りを見ていた響もまた、フィーネに言葉を伝えてくる。短くもはっきりとした言葉。それは祈りにも似た言葉だった。
それを聞いたフィーネは——
「ぜぁあああ!!」
拒絶するように振り向きざまに鞭を振い二人に目掛けて放り投げた。響はすぐに鞭を躱して突撃し、フィーネの腹に寸止めの拳を構えた。一方の深は一歩たりともその場から動かなかった。鞭は深の頬をかすめて後ろへ伸びていく。深の頬に一筋の血を流れた。
「私の勝ちだ!」
「ッ!」
二人の反応に意を返せず、もはや投げやりになったように狂気の笑みを浮かべてフィーネが高々に勝利を宣言する。その言葉に振り返る二人。鞭は遥か空の彼方、砕かれた月へと向かって伸びていく。
「ダメだ先生!」
「ぜあああああああああ!!!」
フィーネのしようとしていることに気づいた深が悲鳴のような声を上げてフィーネを止めようとする。だが、フィーネはそんな言葉を意にも介さず、月の欠片に突き刺さった鞭を無理やり引っ張り、引き抜いた。聖遺物の限界を超えた力を発揮した体がその挙動に耐えきれずボロボロと崩壊を始める。
「月の欠片を落とす!私の悲願を邪魔する禍根はここでまとめて叩いて砕く。この身はここで果てようと魂までは耐えはしないのだからな」
だが、自身の身体の崩壊など意にも介さずフィーネは高笑いを続けた。月の落下という衝撃の展開に静観を決めていた弦十郎たちが焦り始める。その姿が滑稽でさらにフィーネは高笑いを続けた。
「聖遺物が発するアウフヴァッフェン波形がある限り私は何度だって世界に蘇る!どこかの場所、いつかの時代、今度こそ世界を束ねるために!私は永遠の刹那に存在し続ける巫女フィーネなのだ!」
勝ちを確信したフィーネの狂笑。
それを止めたのはトンっとあまりにも小さな音を立ててフィーネの胸に当たった響の拳だった。
「うん……そうですよね。どこかの場所、いつかの時代。蘇る度に何度でも私の代わりにみんなに伝えてください。世界を一つにするのに力なんて必要ないってこと、言葉を超えて私たちは一つになれるってこと。私たちは未来にきっと手を繋げられるということ。人は、誰かを想って、想われることができるということ。私には伝えられないから了子さんにしかできないから」
「お前……まさか……」
「了子さんに未来を託すためにも私たちが今を、守ってみせますね!」
そう宣言した響の目にあったのはまっすぐな希望だけだった。恨むでもなく、憎むのでもない。月の欠片を落としたフィーネを相手に響は言葉通りに未来を信じて託したいという願いを伝えようとしていた。
「……っ」
「先生……」
響の言葉に毒気を抜かれていると足を引きずって二人のもとへと深がゆっくりと歩いてくる。そしてフィーネの前で立ち止まり、フィーネの目をまっすぐに見つめてきた。
「僕、これからも頑張っていきますから。優秀なのは先生のお墨付きですし、なんだったらすぐに先生の事なんて追い抜いちゃいますよ」
響にも負けない明るい声で深が微笑んでフィーネに軽口を言う。それが努めて出している声であることなど、今、深が首を掻いていなかったのだとしても分かった。
「だから、ここは僕と響ちゃんたちに任せてください。大丈夫ですから……先生がいなくても……なんとかしてみますから……だから……だから……」
深は首に当てていた手を離すと深く、深く頭を下げてお辞儀をする。肩は震えていた。
「今まで……見守り続けてくれて……愛してくれて……ありがとう……ございました……」
震える声で礼を述べる。伝えたい言葉は山のようにあった。けれども、これが最期だと、もう会えないのだと理屈抜きで分かってしまったから。だから、一番大切なことを、一番伝えたいことを深は先生に送った。
「……本当にもう……放っておけない子たちなんだから……」
フッと息を吐くとフィーネの雰囲気が少しだけ変わった。響にはフィーネの瞳が黄金から紫に変わったのが分かった。そして響もよく知る櫻井了子の笑みが自分に向けられる。
「響ちゃん……胸の歌を信じなさい。そして、深……」
了子は指先でちょんっと響の胸を押し、笑みを浮かべる。そして深、と眠る子に声をかけるように呼び掛けた。
深は頭を下げたまま動かない。そんな深の頭をフィーネは両手で抱き寄せて、優しく我が子をあやすように頭を撫でる。そして、その頭に頬を寄せて瞳を閉じた。
「自分のことも大切になさい」
それはいつも了子から言われていた言葉だった。いつも言われていた愛の言葉だった。そんな言葉を残して、了子は塵となって風と共に消えていった。
「さようなら……先生……」
ようやく深は頭を上げる。まばゆく黄金に輝くあまりに大きい夕焼けとそれに照らされたどこまでも続く紫色の空がそこには広がっていたのだった。
「軌道計算、出ました……直撃は避けられません」
自身の端末で月の欠片の落下軌道の演算を終えた朔也の言葉に皆が息を飲んで空を見上げる。
「あんなものがここに落ちたら……」
「私たちもう……」
見上げれば月の欠片は先ほどよりも大きくなってきている。朔也の計算の通り、間違いなく今いるこの場所へと落下してくるのは明白だった。
そんな空を見上げていた響は何も言わずに前に向かって歩きはじめる。
「響……」
「なんとかする」
未来に呼ばれた響は振り向いてそして花のような笑みを浮かべた。
「ちょーっと行ってくるから。生きるのを諦めないで」
未来はその笑顔に言葉を失う。これから響が何をしようとしているのか、どこに行こうとしているのか。その笑顔だけで分かってしまったから。
再び響は前を向き、飛び立つために駆けようとした。だが——
「深君……」
行こうとする響の腕を深が何も言わずに掴んだ。彼の手には力が籠り震えて、瞳には恐怖が浮かんでいた。それでも深は何も言わずにただ響を見つめる。何かを言おうとしているのを自分自身で必死に堪えているようだった。
「……これ、持って行って。お守りだから」
やがて深は飲み込めないほど大きなものを飲み込んだように息を吸うと自分の腕につけられていた猫のブレスレットを外して響に渡した。
それは響からのプレゼントだったもの。フィーネから深を守ったものだった。それを渡してくれることの意味を、深の願いを響は間違えない。
「深君……ありがとう。ちゃんと帰ってきて返すから。だから——行ってきます」
微笑んでそのブレスレットを受け取り、今度こそ響は空へと翔んでいく。
未来たちは涙を流してその背中を見送った。
深もまた月を見上げる。放されたその手に残る彼女の熱が消えてしまわないように強く、その拳を握りしめながら。
そして、その顔を誰にも見せることはなかった。
絶唱を歌いながら響は
けれども、その歌を聴く人はどこにもいない。目の前に広がる宇宙の暗闇と迫りくる月の欠片だけがその歌を聴く観客だった。
≪そんなにヒーローになりたいのか?≫
≪ッ!?≫
そんな響に声の届かないはずのこの空で語りかけてくる人がいた。いや、直接語り掛けてくるのではなく頭の中に声が響いてくる。驚いた響が振り返る。
≪こんな大舞台で挽歌を歌うことになるとはな。立花には驚かされっぱなしだ≫
≪翼さん……クリスちゃん……≫
振り返ればそこには響を追いかけるように光の羽根を羽ばたかせて近づいてくる翼とクリスの姿があった。
≪まあ、一生分の歌を歌うにはちょうどいいんじゃねえのか?≫
≪あ……ははは≫
これから向かうのは死地、だというのに穏やかな言葉をかけてくれる二人に、響は自分の胸に温かいものが流れ込んでくるのを感じて破顔する。
三人の歌声が
≪それでも私は立花や雪音ともっと歌いたかった≫
≪ごめんなさい……≫
翼の本音を聞いて響はしゅんとしてしまう。自分の決断が翼の夢を奪ったことに申し訳なさを感じてしまったからだった。だが、そんな響に発破をかけるべくクリスも勝気な笑みを浮かべて語り掛ける。
≪馬鹿、こういう時はそうじゃねえだろ≫
≪……ありがとう、ふたりとも≫
「開放全開!行っちゃえハートの全部で!!」
三人のフォニックゲインが最大限今で高まる。光となった三人はまっすぐに勢いを増して翔んでいく。
≪みんながみんな、夢を叶えられないのは分かっている……だけど、夢を叶えるための未来はみんなに等しくなくちゃいけないんだ!≫
戦地でパパとママを失った。フィーネのもとでたくさんの人を傷つけた。けれども、そんなあたしの手をもう一度繋いでくれた人たちがいた。パパとママの夢を、あたしの本当の夢を思い出させてくれた。今はその夢を、夢を叶えるための未来を守っていきたい。そんな願いがこもった今の歌は好きになれそうだった。
≪命は尽きて終わりじゃない。尽きた命が残したものを受け止め、次代に託していくことこそが人の営み。だからこそ剣が守る意味がある≫
2年前に奏は命を賭してでも立花たちを守った。奏の命が尽きたとき、もう奏はどこにもいないのだと、何も残っていないのだと、私も流生もそう思っていた。
けれどもそれは違う。奏の残したものを託したものを受け止めて、前へと進んでいくことが奏とともに生きていくことなのだ。そして、それは私たちだけではない。多くの人がそうして生きていく。その営みを守っていきたい。そのための歌を私は今歌いたい。
≪たとえ声が枯れたってこの胸の歌だけは絶やさない!命が生き流れる深き夜に、夜明けを告げる鐘の音奏で、鳴り響き渡れ!≫
深い悲しみがあったとしても、誰かと喧嘩をして傷つけてしまったとしても、また繋がりたいと願う気持ちがある。手を繋ぎ分かり合おうと祈る歌を歌い続ける限り、誰かを想う歌を歌い続ける限り、絆が途切れてしまうことはない。その歌を今こそ高々に歌い上げよう。
「これが私たちの絶唱だぁ!!!!」
翼が剣を構える。その刀身は未だかつてないほどに巨大なものへと変わっていた。
クリスが照準を合わせる。数えきれないほどのミサイルが彼女の背後に展開されていく。
響が拳を引き絞る。ガントレットが引き絞られ、彼女の遥か数キロ先にまで延びエネルギーを蓄える。
「「「うおおおおおおおおお!!!!!!」」」
三人は同時に月の欠片に向けて自滅必至の一撃を叩き込んだ。
地上に残った未来たちは落下してきていた月の欠片が爆発し眩い閃光を放って崩壊していくのを目撃した。
「逝っちまった……ってのかよ……」
「響……響ぃ……」
その光景を目撃した流生は拳を地面にたたきつけ、未来は涙をこぼして膝から崩れ落ちうずくまって顔を覆った。地上からでも観測できるほどの大爆発、その中心部にいたであろう三人の生存は絶望的だった。
二人以外の人たちにも絶望が伝播していく。もはや誰もが諦めそうになった時だった。
「帰ってきます!」
ただ一人、深だけは空から目をそらさずに見つめ続けていた。そして普段聞かないような大声で叫んだ。目の前の現実を否定するかの様だった。
「響ちゃんたちは必ず、三人とも帰ってきます!」
深の言葉に未来は涙を流しながら顔を上げる。見上げた空には数多の流れ星が瞬いていた。
1週間後、母と妹が眠る墓があるお寺の境内を歩いていた。両手には花束を持っている。
ルナアタック事変と称されることとなった一連の事件は装者たちによる月の欠片の破壊をもって幕を閉じた。二課の施設だけではなく市街地にも多大な被害をもたらした今回の事件をきっかけに日本政府はシンフォギアの存在を隠蔽しきれず、公表することとなった。公表された事実は戦後最大の憲法違反と称され、世界に多大な混乱をもたらした。米国政府からも機密情報の開示を要求されており、現在も政府関係者、風鳴弦十郎司令を始めとする二課の多くの人員が対応に追われている。
響ちゃんたち装者の捜索は現在も続けられていた。だが、今も三人の行方はまだ見つかっていない。捜索は続けられているがこのままではいずれMIA、作戦行動中の行方不明から死亡扱いへと繰り上げられて処理されるだろう。捜索チームに所属していない僕にできることはただ無事を祈ることしかできなかった。
CDを使った流生は即座に二課の所有する病院へと入院となり、全治2か月と診断された。現在も病院のベッドで寝たきりだ。意識はあるが翼さんを失った今、文字通り抜け殻のようになってしまっている。
僕が稼働を止めたカディンギルは先史文明期の技術も使われていたこともあり、慎重に研究を重ねたうえで解体されることが決定した。おそらく数年はあのままになるだろう。デュランダルがない今、もはや兵器として駆動することはもうない。
「……久しぶり、母さん、ヒビキ」
そんなことを考えていると目的の場所へとたどり着いていた。そこにあったのは槙野家之墓と彫られた墓石だった。僕の母と妹が眠る場所だ。
まず、雑草を抜いて掃除をした。線香を焚き、枯れた花と持ってきた献花を交換して手を合わせる。
「母さん、ヒビキ、終わったよ。もうノイズを操る人はいない。あんな悲劇は起きないよ……」
手を合わせたまま墓石に報告するために語り続ける。拝むために閉じていた目を開け、隣を見る。そこには作られたばかりの墓があった。
「わがままをしてごめん。二人は嫌がると思うけど、でも、どうしても弔うお墓がないのは嫌なんだ……」
その墓石には櫻井家之墓と彫られていた。先生のお墓だった。
身寄りのなかった先生の墓を建てることを司令たちはみんな許してくれた。そしてこのお寺の住職に相談したところ気を利かせてくれたのか、もしくは本当に偶然なのか、僕の家の墓の隣に墓が建つことになった。
墓の中には先生が消えた後に残った砂が入れられた骨壺が入っている。あの人は塵となってしまったから骨すら残っていなかったからだ。寂しい墓だと正直思う。
「結局、仇を討たなかった……それどころか大切な人だって思うようになってしまった……とんだ家族不幸者だね……でも許してほしい」
答えが返ってくることはないと分かっているのに手を合わせて、弁明を続けて許しを請うた。呼吸が乱れるのが自分でも分かった。ここに来るといつも気持ちがぐちゃぐちゃになっていく。今日は特にひどかった。
「先生はね、すぐ調子に乗るし、でたらめだし、大人としてそれでいいのかよって思う時もあったけど……厳しいけど優しかった……優しい人だった……」
話をしているうちに先生との思い出が次から次へと頭の中を駆け巡っていく。始めはだますための芝居だったのかもしれない。けれどもその全てがそうだったとは思えない。最期に抱きしめて撫でてくれた手があまりにも温かかったから。
家族を失った僕にもう一度ぬくもりをくれたのは間違いなくあの人だったから。
「……」
立ち上がり、今度は先生の墓に線香と花を供える。そして懐からあるものを取り出した。
CD《カンビア・ドライバー》、流生さんが使っていた未完成品ではなく、新しく自分用に作ったモデル≪ガングニール≫のものだ。
「先生のおかげで、もう少しで完成します」
あの後、崩壊した二課にあるラボのデータベースを調べたところ先生が残したCDの課題点とその改善案をまとめたデータが見つかった。
そのデータとあの戦いで得たエクスドライブのデータを使って開発は数段階進んだ。
「必ず完成させます。米国所属の研究者の方も開発に協力してくれていますから、おそらく3カ月もかからないでしょうね」
生前という表現が正しいかは分からないが、生前と同じように研究の成果を報告する。
けれども当然、その報告に答える人はいなかった。
貴女がここにいてくれたならきっと、気を抜かないの、なんて言葉でたしなめてくれたのだろうな……そんなことを考えてしまった。
CDを持っていた手を降ろして空を見上げる。そこには昼だというのに月が浮かんでいた。一部が欠けてその割れた岩石が土星の様に月の周りに輪を描くようになった月。
響ちゃんたちが僕たちを守るために戦ってできた月。
彼女を奪った月。
あの花のような笑顔ももうそばにはいない。1年前と同じように。ただ違うのはもしかしたらもう二度と見ることが出来ないということだった。
「寂しいや……ひとりはやっぱり」
初夏のぬるくて湿った風が吹いた。誰にも聞かれない弱音にあの月が答えたのではないかと錯覚した。
「……?」
その時CDから電子音が聞こえてきた。通信が入ったようだ。応答するためにすぐにディスク型の操作パネルを回転させ操作する。
「はい、こちら槙野」
≪聞こえるか、深≫
「司令?なにかありましたか?」
通信の相手は風鳴司令だった。ただ、今日は議員への事後報告があると言っていたはず。それなのに通信をしてくるということは何かよほどのことがあったのだろうか。
≪ああ、実は先ほど尾瀬国立公園内にノイズの出現パターンを検知した。どうやら自然発生したノイズのようだ≫
どうやら嫌な予感は当たったようだった。すぐに気持ちを切り替えるために瞳を閉じて深呼吸をする。首が妙にかゆくてついでに搔いてしまった。
「分かりました。未完成とは言えCDは流生さんのおかげでノイズと戦える実績があります。僕がすぐに現場に急行します」
シンフォギア装者がいない今、戦えるのは僕だけだ。ならば一も二もなくいかなければいけない。彼女たちの代わりに命が尽きる最期の時まで。そう思い、駆け出そうとすると歯切れの悪い司令の声がCDから聞こえてきた。
≪あー、その前に深。お前には行って欲しい場所がある。確かヘリの操縦はできたよな?≫
「え?それはええ、一応二課に所属するための訓練で一通り習いましたけど……」
予想外の問いかけに思わず真面目に答えてしまう。ノイズが出ているというのであれば一も二もなくはせ参じるべきではないのか。
≪ならすぐに太平洋上のポイント、座標S‐10にある無人島に向かってくれ≫
「?まさか、そこにもノイズが?」
≪いや、そこで風邪をひく寸前のお姫様が約三名、お前の救出を待っている≫
「……」
司令が言った言葉の意味を飲み込むのに少しだけ時間がかかってしまい、返答までに間が開いてしまった。それはつまり……
≪尾瀬の方は民間人も周囲30キロに渡っておらず、ノイズも行動せずに沈静化している。無理にお前ひとりで行く必要もないんだ。だから——≫
「分かりました。すぐに救助に向かいます」
司令が言葉を言い終わる前に通話を切って駆け出していた。
響ちゃんたちが生きている。それ以外のことが頭から抜けてしまった様だった。
再び風が吹く。今度の風はどこか温かくて、もうすぐ夏が来るのだなとそんなことが頭に浮かんだ。
臨時の二課特設司令部の中で話をしている途中に切れた深との通信画面を見ながら弦十郎は眉を顰めて息を吐いていた。
「深君、思ったよりも素直に聞き入れましたね」
その様子を後ろから見ていた緒川がねぎらうように声をかけてくる。弦十郎はやれやれと言った様子でそれに答えた。
「あれこれ誘導するための理由を考えていたんだがな。どうやら取り越し苦労だったようだ」
「そうみたいですね。ですが」
「ああ、取り越し苦労でよかったさ」
予想外の深の行動に弦十郎も緒川も肩の力を抜いて安堵していた。今までの深であればノイズが出たとなれば一も二もなく現場へと駆けつけていただろう。まして今はCDという明確な戦う力を持っているのだからなおさらだ。
そんな深がノイズよりも響たちを優先できた。それはきっと良い変化だと弦十郎たちは思った。復讐よりも大切なものが今の深を支えてくれる。そう弦十郎たちは信じたのだった。
「さて、流生のやつにはどのタイミングで知らせてやるべきか……」
「どうでしょうね。今伝えたら病院から邪魔するものすべてを薙ぎ払ってでも飛び出していきそうですし」
「だな……だがあんまり知らせないでいると腹を切りかねんからな。あいつは……」
弦十郎の危惧をどうやら緒川も考えていたようで苦笑いをしながら答えた。なまじ付き合いが長い分、あいつの暴走が目に浮かび弦十郎はため息をつく。
「はぁ~救出後に言ってやるか。だが絶対に文句を言ってくるだろうな」
「ハハハ……ですね……」
そう言って二人は再びため息をついたのだった。
「ハッ……バッ……バイタリゼイショ!!だ~くっそ、絶対誰かが噂しているだろ……」
病室にバカでかいくしゃみが鳴り渡った。その反動が固定している腕と足に響いて痛みに悶絶する。
流生は現在病院のベッドに寝かされていた。ただ寝かされているのではなく右腕と両足はギブスでガチガチに固定されてつるされており、残った左腕も包帯で巻かれている。例えるならドラ〇ン〇ールのサ〇ヤ人編後の悟〇。もしくはAto〇のサ〇タちゃんとウォッ〇ャマン。つまりは全身ミイラ男状態だった。
「……ちくしょうが」
痛みが引くとまた虚無が襲ってきて悪態をついた。目を閉じれば月の欠片を破壊しに行く翼たちの姿がありありと瞼の裏に浮かんできやがる。また俺は何もできなかった。その事実が怪我以上に胸を抉ってくる。
「お前らまで死なないでくれよ?雪音さん、ヒビの字……生きててくれよ、翼……」
祈るように窓の外の空を見つめる。
「ん?」
そこに一台のヘリが飛んでいくのが見えた。目を凝らしてみると運転席には深が乗っているようだ。その表情はどこか浮かれた様子に見えた。
「……ハッ!んだよ……!後でぜってぇおっちゃんに文句言ってやろう」
その様子からある程度のことが察せられた流生は先ほどとは違い上機嫌になりながら枕に頭を預けて目を閉じたのだった。
深がヘリで出発してから数時間後、太平洋上のとある無人島の浜辺では響たちが消えかけている焚火を囲んでいた。
「あ、クリスちゃん~火が消えちゃいそうだよ!またあれやって~!」
「あ~またかよ。たく、しょうがねえな。そら」
響の焦った声を聞いてクリスがやれやれと呆れたように返事をする。そして腰のミサイルボットを展開すると一発だけ発射した。放たれたミサイルはひゅ~という軽い音を立てて的確に焚火に命中し、小規模な爆発を起こした。その爆発によって火が燃え盛る。
「火起こしのためだけにミサイルを使ったのはおそらく全人類で私たちが初めてだろうな……」
その様子を額に汗を流しながら翼がぼやいて見守っていた。そんな翼に響が新しく買った家電を自慢するような口調で話しかける。
「いや~だって普通につけるよりも早くて便利なんですよ、クリスちゃんのミサイル。流石クリスちゃん、よっ!火起こし名人!」
「嬉しかねえんだよ!つうかなんでこんなに無人島生活に馴染んでんだ!」
響は意気揚々とクリスのことをよいしょしながら火の周りに魚を刺した枝を突き刺していく。それに対してクリスは限界だと言わんばかりにまくし立てた。そんなクリスを落ち着けるべく翼が冷静な口調で話しかけた。
「仕方あるまい。おそらく二課本部が壊滅した影響でこちらの反応を追えなくなっているのだろう。だとするなら私たちにできることは本部がキャッチするまでシンフォギアの反応を出して救助を待つことだ」
「だからと言って!どんだけこの生活を満喫してんだって言ってんだ!海に潜ってウツボを捕まえてきたと思えば「獲ったどー」とかあんたも言い始めやがって!」
「いやその……昔流生が見ていたテレビを思い出して言いたくなってしまって……」
クリスからの手厳しいツッコミに対して翼も自分の言動を思い出して恥ずかしさから頬を赤らめる。昔流生が喜々として観ていた番組のことをなんとなく覚えていて解放感から思わず叫んでしまったのだった。
「翼さん、クリスちゃん!小麦っぽい植物生えていたからあれやろうよあれ!チネリ米!」
「やらねえよ!!」
緊張感の欠片もない二人にクリスはとうとう頭を抱えてうずくまった。
月の欠片を破壊した後、気が付けば三人ともこの無人島に打ち上げられていた。簡潔に言ってしまえば遭難したことになる。おまけに本部との通信も断絶して助けも呼べなかった。まさに絶体絶命な状況……のはずだったのだが、三人にはシンフォギアがあった。
その性能をフルに使い、流れてきた廃材から家を建て、海にぴょ~んして魚を獲り、獲った魚を油へぽーんした。あまりにトンチキな遭難生活だったが、食事と住処に困らなかったせいで不自由がなく、ここまでクリスも流されるままに付き合ってしまっていたのである。
考えれば考えるほど頭のおかしいことこの上なかった。気持ちを一つにして歌い上げたのは果たして本当にあった出来事だったのか。だんだん自分が信じられなくなってきたクリスだった。
「む、ようやく迎えが来てくれたようだな」
そんな風にある意味、限界を迎えている要救助者一名の祈りが届いたのかはさておき。空の彼方からプロペラ音を鳴らして一機のヘリコプターが飛んでくるのを翼は見つけた。
「あ!本当ですね!おーいこっちこっち!」
「恥ずかしいからやめろ馬鹿ッ!」
翼の言葉に響もヘリの存在に気づくと立ち上がり、手を上げてブンブンと振りながら飛び跳ねて存在をアピールし始めた。
「響はここです!おーい!!」
響の声が届いたかは分からないがヘリは三人がいる海岸のすぐ近くの開けた浜辺へと着陸しようとホバリングを始めた。運転席を見ると三人の見知った顔があった。
「って深君!?」
運転しているのが深だと気付いた瞬間に響は手を振るのを止めてクリスの肩を両手でホールドする。
「どどどどどどーしようクリスちゃん!私一週間お風呂入っていないんだよ!?今絶対近づいたら幻滅されるよね!?乙女のピンチだよね~!?」
「痛だだだだだ!あたしを振るな!!んなことを気にしている場合かよ!?いいからさっさと帰るんだよ!」
「だって~!」
遠慮なしに自分の体を揺さぶる響の手を振りほどいてクリスが叫ぶと響は泣き目になりながらそれでもクリスに食い下がろうとした。
「響ちゃん!みんな!」
そんなことをしている内に気が付けば深は着陸を済ませ、アイドリングしたままのヘリから降りて三人の下へと駆け寄ってきていた。顔には三人の無事を喜ぶ安堵の表情が浮かんでいる。まさに感動の再会だった。
「ストップ!!」
「え?」
だったのだが、響は近づいてくる深に待ったをかけた。まさかの待ったをされた深が状況を飲み込めないままにピタリとその場で止まる。
「深君いい?それ以上は近づいてはいけないんだよ」
「ど、どうしてだい?宇宙で何かがあったとか?……まさか!宇宙線の影響を気にして?大丈夫だよ、シンフォギアはその辺の汚染物質の除去も行ってくれるから問題ない!」
「違う!そうじゃない!!」
見当違いのフォローを入れてくる深に響は思わず叫び声をあげてしまう。その後もじりじりと獲物とそれを狙う狩人のように深が一歩近づけば、響が一歩下がるというような状態が続いていた。
「なにしゃらくせえことしてんだよ!おらさっさと行けっての!」
「わっー!クリスちゃん!?」
そんなやり取りにイライラし始めたクリスが響を後ろから突き飛ばし、深の方へと向かわせる。突然背中を押された響はバランスを崩しそのまま倒れそうになった。
「おっと!」
とっさに深は駆け出し、倒れそうになる響を抱きしめるようにして支えた。響は近づくどころかゼロ距離で抱きしめられてしまったのだった。
「あわわわわわ!深君!今この距離はまずいと言いますかなんといいますか!乙女心を理解してほしいというか!」
突然のことに混乱しながら赤面する響だったが、深はそんな響の背に腕を回して抱きしめた。
「無事でよかった……本当に……よかった」
絞り出すような、かすれた小さな声で深はつぶやくと響を抱きしめる腕に力を込める。その腕は震えていて押し殺している恐怖がにじみ出ているようだった。
「深君……ごめん、心配かけて」
「ううん、いいんだ。君が無事なら……それでいいんだ」
その恐怖を前に響の中から羞恥心が霧散していく。響は頭を深の胸に預け、彼の心臓の音を聞く。深の胸からはどくん、どくんと少し早い鼓動が響いていた。命の音が鳴り響いていた。
響は頭を胸から外し深の顔を見上げる。同時に深もまた、響の瞳を覗き込む。
「ただいま、深君」
「おかえり、響ちゃん」
二人の視線が交わる。響は花のような笑みを浮かべて、深も静謐な笑顔でそれに答えた。
「こほんっ、すまないが二人だけの世界に入るのはやめてもらっていいか?」
「そういうことは家でやれ……」
「わわわ、ごめんなさい!」
あまりに甘い雰囲気になりつつあったため翼が咳払いをしてその雰囲気を霧散させる。クリスも自分で響のことを突き出しておきながら顔を赤らめて視線を逸らしていた。
響は我に返り再び羞恥心を取り戻すと深から距離を取った。名残惜しかったが、深の方はというとはっ、と何かを思い出したような顔をした。
「そうだった。実は尾瀬の方でノイズが出ているんです。救助されて直ぐで申し訳ないですけどいけますか?」
弦十郎から連絡を受けていたことを思い出した深が翼たちにノイズ出現を伝えると翼とクリスはすぐに戦う顔つきに変わった。
「なーに、こちとらいつでも気力全開だ!ノイズくらいさっさと片付けてやら!」
「ああ、それが防人の勤めだ。すぐに向かう。立花遅れるなよ」
クリスと翼は即座にヘリへと駆け込んでいった。そんな二人に深は頼もしさを覚える。
「響ちゃん、僕たちも行こう」
「あ、待って!」
二人の後を追うように深もヘリに向かって走り出そうとすると響が呼び止めた。何だろうかと振り向くと自分の腕から深のブレスレットを響は外した。
「これ、ありがとう」
「ああ。役に立ったかな?」
「うん!心強かった!」
「そっか」
花のような響の笑みと一緒に差し出されたブレスレットを受け取って深は自分の腕にはめた。モチに似た黒猫の匠意は宇宙から戻ってきても変わらず輝きを放っていた。
「さあ、深君!いこう!」
響は翼たちを追ってヘリへと向かっていく。その背中を見つめて深は目を細めた。
ノイズの脅威は尽きることなく人の闘争は終わることなく続いている。
いまだ危機は満ち溢れ、悲しみの連鎖は留まることを知らない。
それでも人は歩んでいく。進んでいく。
だって、誰かを想う愛の歌は歌い続けられているのだから。
戦姫絶唱シンフォギアSLS 無印編 完
最後までお読みいただきありがとうございました。
これにて1期は完結です。
憎しみとは誰かに向ける物であり、そして自分に向ける物でもある。それと向き合って赦していくために必要なものが愛なのではないか。深や流生、そして響や未来そしてフィーネがそれぞれの形で見せてくれたのかなと思います。
もし読者の皆さんに何かが響いてくれたのなら幸いです。
当初の予定では1年で書き終えるつもりでいたのが気づけば1年半経っておりました。このままでは一体いつになったら5期まで完結させられるのやら…‥
まあ先の不安ばかり考えていても仕方がないので頑張っていくだけです。
さて、次回からはいよいよG編!……ではなく短編を少々挟んでしないフォギアとしゃれこもうと思っておりました。というのも2期のプロットが消し飛んだためもう一度詳細を詰めておきたかったというのが本音です。G編から登場する予定のもう一人の主人公の出番が遅れますが、その分G編で活躍させるから許してほしい(-_-;)
それと質問コーナー設けようかなとか考えておりました!もし、オリ主に何か気になることがある人は感想コメントで送ってくれると質問感想に答える回を作る予定です。何もなきゃそのまま続き書くだけですのであしからず~
それでは、次回もまたよろしくお願いいたします!
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