内容は完全に同一というわけでは無いのでPixivの方もどうぞよろしくお願いします。
内容は伏黒甚爾が現代に転生したら、とタイトルまんまでございます。
渋谷事変編で一時復活を遂げたパパ黒の行間を埋めようと思い執筆した次第でございます。
ママ黒は捏造しました。
楽しんで頂けると幸いです。
先言っておくと俺はパチカスではありません。
知識はYoutubeから引っ張ってきました。
どういうことかって? 読めば分かります。
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あー、
ふと目を開くと真っ白な天井。
ここが天国か? いや、あり得ないな。俺みたいな猿が天国に行ける筈がねえ。そもそも自分のガキを売り渡すような屑が行き着く先は地獄だろうな……ん? 右腕がある? どういうことだ?
「パパ! ママァ! パパが目を覚ましたよ!」
は? 何言ってやがるこのクソガキ。
ママって、アイツはもう死んだだろうが…。
「灯慈くん! 生きててよかった! お医者さ~ん! 目ぇ覚ましましたよ!」
は? マジで意味が分かんねぇ。
俺が生きてて良かったなんて言われることなんか今までなかった。
ただ一人を除いて…
いや、そんなことはもうどうでもいい。この女は誰だ?
「あ…。うう…。アンタは誰だ?」
「え? 灯慈くん? 忘れちゃったの? 美樹(みき)だけど? どうしたの? ああ、事故で記憶が飛んじゃったんだ…」
「事故?」
「覚えてないのも無理ないよね。あれだけ酷い目にあったんだから…。工事現場で飛んできた鉄骨にぶち当たって吹き飛ばされた先に突っ込んで来たトラックに轢かれているんだから」
オーバーキルじゃねえか、普通に死ぬだろ。
は? なんで生きてるんだよ。キッショ!
「でももう大丈夫! 私と津美季(つみき)と恵で全力でサポートしてあげるからね!」
「もう大丈夫だよ! ね! 恵(めぐみ)?」
「うん! 俺頑張るから!」
そういえばアイツは”めぐみ”だったか…
五条のクソガキはアイツをどうするんだろうかな。
ていうか普通に天国じゃねえか。
なんで”みき”が生きてるんだよ。
アイツは俺が看取ったじゃねえか…
いや、でも恵がここにいるってことは五条にブチ殺されたか?
それに津美紀、アイツも死んだのか?
いや、
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退院して数日がたった。
どうやら俺はこの世界では灯慈という人間らしい。
前世? でも甚爾だったっけ。奇妙な巡り合わせだ。
美樹は嫁のようだ。なんでアイツと同じ名前なんだ?
そんで灯慈の娘の津美季。こっちは津美紀と同じ名前だ。
そして息子の恵。
本当に転生なのか? ってくらい名前が同じだ。
いや、名前だけじゃねえ。こいつらみんな仕草も、口調も、声までもが同じだ。
違和感を感じるが或いはこれが本来の世界で正しい道なのかもな…。
灯慈はどうやらパチプロらしい。競馬、競艇も嗜むようだ。
ジャケットから大量の馬券が出てきたし馬の本も沢山山積みだった。
俺には分かる。あれは相当な勝負師だ。
美樹曰く偶に大きな仕事をして凄く稼いでくるけど基本はヒモをしているそうだ。
次の大きな仕事はいつかとしつこく聞かれた。いや、何の仕事だよ。
見つけた黒塗りの手帳によるとどうやらスパイのような感じの仕事みたいだ。
敵対する国のスパイの誰々がどう…。とか某国が秘密裏に…。とかそういうことが書かれてた。
ふーん。コイツは後ろ暗い仕事をやってたのか。
俺と同じだな。
そして驚いたのが呪霊が全くいない。いや、感じられない。
なんかよく分からない妙なのがいるのは感じるが呪霊じゃねえ。
呪霊はもっとキモい。背筋に芋虫が這っているような感覚がする。
多分こいつらは幽霊だかそんな奴らだろう。
家のクローゼットには『開けるな!』って書かれた貼り紙があった。
関係ねえ、開けてやるよ。
「うおっ…」
中には大量の武器だ。拳銃、ナイフ、青竜刀に薙刀、三節棍まである。
「なんでばれてねえんだよ」
よほど鈍感なのか、或いは気づかないフリしているだけなのか。
前言撤回、本来の世界でも何でもねえな。
そして俺は選択を迫られる。
スパイを続けるか、普通に暮らすか、
スパイを続ければ美樹や津美季、恵に危険が及ぶだろう。
それは前世? と同じだ。
おそらく、どれだけ賢く生きても五条のクソガキみたいな奴が、
いや、持ってる側の奴が俺を仕留めるだろう。
俺自身としてはそれでも構わない。
でもあの時、五条のクソガキに託すには少し惜しいと思う自分もいた。
それにこの世界には美樹がいる。
前世の”みき”と同じな訳ないだろうが、それでも”みき”は”みき”だ。
「まっとうに生きてみるか?」
プルルルルル、
ん? 電話だ。誰だよ?
『K・時雨』
あー、そういうことね。
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放置するなり、切るなり出来たがとりあえず電話に出てみることにした。
「おう、手酷い怪我らしいな。一体どうしたんだ?」
オイオイマジか。孔までこっちに来たのか?
或いはこの世界の住人なのか?
「どうってことねえよ。それよりどうしたんだ?」
「新たな仕事だ。ターゲットは…」
「もういい」
「は?」
「どうせ殺しだろ」
「まあな。とある国の貴族の…」
「家族がいるからな。殺しは辞めた」
「前だって家族がいただろう。何故辞めるんだ? 事故で頭イカれたか?」
「今回ので分かった。こういうのっていつかツケを払わないといけないんだってな。
でもそんときに美樹を失うのは嫌なんだよ」
別世界とはいえ”みき”は”みき”だ。
「そうか、分かった。戻る気になったら連絡をくれ。お前は手放すには優秀すぎるからな」
「さあな」ピッ。
さて、どうしたものか。
俺はたった今正式な無職となった。
とりあえず職に就くか…
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キュインキュイン!
「っしゃ! 確変じゃああああ! お前さんはどうじゃ?」
俺がいるのはパチ屋だ。
職に就くためにハローワークに行くつもりが何故かパチ屋に来てしまった。
遡ること2時間前、
「美樹、新しい仕事に行くから1万もらってくぞ」
「良いよ。必要なんでしょ? 頑張ってきてね♡」
よし、とりあえず職っていったらハローワークだよな。
性に合わないがこれがまっとうな生き方なんだろうな。
とりあえずガラケーも充電は100%。
パソコンで最寄りのハローワークも調べた。ってか遠いな。電車2本乗り換えって。
それ以上に就職するなら募集大丈夫か?
カレンダーには2006年11月29日って書いてある。
前世より先の日付だな。今から準備すれば春の採用試験に間に合うか?
ジャケット羽織って行くか、
「いってくる」
「いってらーっしゃぁい」
とりあえず電車に乗った。前世と全く同じだ。
ぼんやりと流れる風景は前世のそれと全く同じだ。
隣の学生がモン〇ターハン〇ーをやっている。
あ、力尽きた。いや下手かよ。
俺なら俺自身が武器持って暴れ…いや、もう
「まもなく、〇〇、〇〇、右側のドアが開きます。お降りのお客様はお足元にご注意下さい」
「ふぅ、やっと着いた。さてハロワはどこだかな」
「兄ちゃん兄ちゃん、ちょっとそこの兄ちゃん」
「ん? どうした?」
「この地図のここのに連れて行ってくれないかい?」
マジベガス…。
いや、パチ屋かよ! 自力で行けよ!
…いやまっとうな生き方をする奴なら連れて行くのか? それにハロワからも近い。いやこの配置悪意あるだろ。
「はあ。良いぜ」
「ありがとうねぇ。今日こそ万発出して孫にプレゼントを買ってやらないとねぇ。もうすぐクリスマスだし…」
そういえばもうすぐクリスマスだ。
まっとうな親ならプレゼントを買うのだろうか、まあいい、なんか流行のものを買ってやろう。
仮面ラ〇ダー? とか好きそうだよな? いやモンス〇ーハン〇ーか?
キィィィィィィ!
「キャアァァ危ない!」「車が突っ込んでくるぞ!」「気をつけろ!」
は? ふと見るとトラックが突っ込んできた。
「マジかよ!」とりあえず脇に逸れるか? いやジジイも連れないと、でも腕引っ張って脇に逸れさせたら怪我するか?
クルン! パッ!
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「凄くない?」「あの態勢からよく抱えられたな」「普通轢かれるでしょ」「突っ込むトラック避けるってバケモノじゃん」「なんで幅跳びであんなに飛べるんだよ?」
咄嗟にジジイ抱えて避けて正解だった。
俺はトラックが突っ込ん出来た場所からかなり離れた場所にジジイを抱えた状態で立っていた。
あり得ない飛距離。
ただの幅跳びで出せる記録じゃない。
高く跳ぶときの感覚。風を切る感触。ジジイの軽さ。
ん?
どうやら
もし腕引っ張っていたら脱臼、または引っ張られた勢いで大きく地面に打ち付けられていただろう。
「兄ちゃん…。ありがとうねぇ! あんたは命の恩人じゃ! 感謝してもしきれんよぉ!」
人の命を救うってのも悪くないな…。
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「着きましたよ」
あれからなんとかマジベガスに着いた。
とんだ災難に遭ったものだ。
「ありがとうねぇ。兄ちゃんも打っていくかい?」
「いや、俺はハロワに行くんで」
「まあそう言わずに。一緒に行けばきっと勝てる」
まあ良いか? 今の所持金を見てみる。
「帰りも考えると8000円か…。まあ少しくらいは良いか?」
「さあ行くぞい!」
人助けもしたし大勝ちするか?
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そして今に至る。
今5枚目の1,000円札がジャグラーに吸いこまれた。
そして今は時短だ。
「ツイてねえな…」おかしい。引き際か?
「兄ちゃん…。大丈夫か?」いや全然だが、
「勝負はこれからだろ」
「儂の仲間でもそれ言ってる奴がいたけどなぁ…。全員大負けしてたぞ!」
「いやまだだ。もうすぐ来る」
「なあ兄ちゃん。すまんかったな。儂のせいでこうなってしまった。おっと、確変が終わった。投資20,000で換金率も考えると…、80,000! 大勝ちじゃ!」
「そうか…」
「儂から誘ったんじゃ。実質ノリ打ちじゃろ? 来い! 換金するぞ!」
「はあ」
「80,000円です」
「よっしゃぁぁ!」
「1,000円です」
「どうも」
「おい兄ちゃん。儂が80,000円で兄ちゃんが1,000円。だけど誘ったのは儂の方じゃ。ほれ」
「良いのか? 孫にプレゼントを買うんじゃ?」
「良いんじゃ。儂から誘ったんじゃ。それに兄ちゃんには命の恩もある」
ということで15,000円もらった。って、ハロワに行かねえと、油売ってる場合じゃねえ。
「兄ちゃん名前は?」
「俺か? 今は…臥黒灯慈だ」
「また会おうぞい!」
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「本日の受付は終了いたしました。またのお越しをお待ちしています」
しまった。ハロワに間に合わなかった。
でもまあ良いか。
財布には15,000円とパチの残りの3,000円。
そして帰りの交通費1,000円が入ってる。
「まあ明日来ればいいか。15,000円を手土産に帰ろう」
明日来ればいい、
何だろうか、心の余裕? そんな感じだ。
かつては、今日の間に2回は襲わせるか、だの、今日強襲仕掛けるかだのと今日だけを考えていた。
まっとうな人間は時間がある。
だからこんな余裕があったのかもな…。
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「ただいま」
「おかえり、灯慈くん♡」
「ん」
「ん? 15,000円?」
「稼いできた」
「いつもありがとう。灯慈くん。愛してるよ」
ああ。もう二度と感じることのないと思っていたこの喜び、懐かしい匂い、
美樹はやっぱり”みき”だ。
この世界も悪くねえ。
そんな感傷に更けっていると
「ただいま」
「おかえり、津美季、恵」
「おう、おかえり」
「今日ね、帰りにね、恵と会ったんだよ」
「まさかねーちゃんと会うとは思わなかったぜ。今日帰ってくるの早いね」
「うん。実は不審者が学校に”きょうはくじょう”を送りつけてきてね。早帰りになったの。はい、手紙ね」
「本当だ。学校を爆破するって。怖いねぇ」
いや、ブラフだ。
日本でそんなこと出来るはずがない。
前世でも日本の裏社会で爆弾を使う狂った野郎はそうそういなかった。
「出来るはずがねえな。どうせブラフだろ」
「でももし本当なら危ないよ」
いや…。
確かにそうか、今は前世とは違うよな。
一応警戒だけはしておくか。
津美季の安全のためにも、念のためな。
「まあなんとかなるだろ」
「だと良いけど…」
そして翌日、それは現実となる。
続く。
楽しんで頂けましたでしょうか?
2話まではストックがあるので早いとこここに移さねばと思いつつ3話を早く書かねばと思う今日この頃でございます。
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