神スキル!!!! 4人目のきょうだい?   作:Yunoyusa

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少女との出会い

 ある日の神木家。

「うわ、まひるにチョロルチョコ全部食べられた! あと五個だったのに~!」

 おれは神木朝陽。チョロルチョコが超が付くほど大好きな小学6年生だ。

 …で、そのチョロルチョコがひとつ上の姉のまひるに全部食べられたわけ!

「仕方ない、買いに行こ…」

「またまひるにチョコ食べられたのか?」

 この声は、、おれのふたつ上の兄の星夜だ。

「またスキルで心読んだ!?」

 スキル…そう。おれたち神木家きょうだいは「スキル」をもっているんだ。

 おれは〈ふれずに物を動かすスキル〉。

 まひるは〈はなれた場所を視るスキル〉。

 そして星夜は〈人の心を読むスキル〉。

 おれたちはこれらのスキルを「神スキル」と呼んでいる。

「いや、ふつうにさっき自分で言ってただろ。あと質問を質問で返すな」

「あ、そっか」

 ふつうに言ってたな。

「で、買いに行くんだろ? 気をつけろよ」

 星夜は一見クールに見えるけど、みんなのことを考えてくれている優しい兄だ。

「わかった。行ってきまーす!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっしゃー! チョロルチョコゲット!!」

 おれは、スーパーで無事チョロルチョコ(大袋)をゲットし、帰り道を歩いていた。

「新しい味もゲットできたし、大満足!」

 とか思って歩いていると、前の方になにかがあるのが見えた。

「ん? なんだろ?」

 よ~~~く見ると、人が……倒れている!?

 そして、その奥からは車も来てる!

「やばいっ!!」

 おれは全速力で走った。

 もう車はすぐそこまで来ている。ついでによく見ると居眠り運転だ。

「間に合わないっ!?」

 ──いや、ここでスキルを使えば!

 おれがスキルで持てる重さは、ふつうに手で持てる重さ=10kgまでだけど、全力で使えば助けられるかも…!

 ゾワッ

 背中に独特の感覚が走る。スキルを使うときの感覚だ。

 あの人を、全力で上に…投げる!

 フワッ

 よし、衝突回避──だが、今度は自分が危ない。

 車は自分の目の前にある。

 このままだと自分がひかれる!

 

 

 

 …わけはなく、おれはすぐに高くジャンプした。

 車は自分の真下を通り過ぎる。

 そしてさっき投げた人をキャッチし、地面に着地する。

「……ふぅ」

 なんとかなった……。

 どうやら助けた人は、おれより年がすこしだけ低そうな、女の子だった。

 髪はおれよりも暗い茶色で、…オレンジ色のメッシュが入っている。

「って、チェックしてる場合じゃない!」

 これはまひるがやることだし!

「大丈夫?」

 おれは女の子に声をかける。

「……」

 ──返事がない!

「お~い」

「……」

 やっぱり返事がない。

「あの~」

「……」

 ……やばい、どうしよう。多分意識がない!

「えと、とっとりあえず……家に連れて帰ろ!」

 おれは女の子を、動くのに一番楽なお姫様抱っこで、家まで走り出した。

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