神スキル!!!! 4人目のきょうだい? 作:Yunoyusa
夕華を神木家にむかえ入れてから、おれたちは話していた。
夕華はさっきの延長でいろいろとやってるから、ハル兄とおれたちきょうだいの4人だけだ。
すると、星夜が突然、
「……一応だけど、夕華にはスキルのことは言わないようにしよう」
「えっ、なんで?」
星夜の意見にまひるが驚く。
「夕華は神木家の一員になったんだし、おれたちも家族なんだ! 隠し事なんてしたくないよ!」
おれも、星夜の意見に反対した。
「でも、夕華がもし……、夕華がもしオレたちのことを怖がったり、嫌いになったりしたら……。オレはそんな思いしてほしくない」
「「……」」
星夜は、前に、困っている友達をスキルで助けた時に、『心が読めるんじゃないか』と周りから怖がられてしまったんだ。それは、……つらいよな。
「でも、夕華は神木家の一員になったんだ。話さないと」
「わたしも、朝陽に賛成」
「でも……」
するとハル兄が口を開いた。
「じゃあさ……とりあえず今は言わないってことにしよっか。でも、いつかは言おうね。必ず言わなきゃいけないタイミングがくるだろうし」
「うん」「そうだな」
「じゃあ、夕華にスキルのこと話すのはその時までお預けってことで」
「うん、わかった!」
「ああ!」
こうしておれたちは話し合いを終わらせた。
「あの……みなさん、終わりましたか?」
「「「「えっ、聞いてた!?」」」」
突然の夕華の声におれたち4人の声が重なる。
「いえ、今、確認が終了したところです。つまり聞いてません」
「「「「ほっ……」」」」
よかった……。
「あ、それと、かわいいお魚さんの刺繍のハンカチとお守り袋がありました。私はお魚が好きだったのでしょうか」
「え、ほんと!? 見せて!」
と、まひるが夕華の手元をのぞき込む。
「あ、ほんとだ! かわいい!」
それぞれには、デフォルメされた魚の絵が刺繍されていた。
「ちなみに、袋に入ってたお守りは安全祈願でした」と夕華が静かに続ける。
「安全祈願かあ……なんか意味深だね」
まひるが呟く。
「うん、何か特別な思い出があったのかな」
とおれが言うと、星夜が少し考え込むようにして、
「もしかしたら、夕華が過去に危険な目に遭ったとか?」
星夜は少し不安そうな表情で言った。
「そうだね……でも、今は神木家にいるんだし、みんなで守ってあげようよ。お守りもあるしさ!」
とハル兄が明るく言って場を和ませた。
「そうだね! 夕華、これからは安心して過ごしてね」とおれも笑顔で言う。
「はい……ありがとうございます」
夕華は少し安心したような顔で頷いた。