異世界に転移したのは日本だけではなかった~SCP財団日本支部召喚~   作:M6A1(晴嵐)

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M6A1 晴嵐です。

今後作中で、例として「第16護衛隊」と「16護衛隊」が出てくると思います。
説明等では「第16護衛隊」、人が話している中では「16護衛隊」と「第」を省略します。
ご理解をよろしくお願いします。


軍祭

―フェン王国 軍祭当日

「なんと大きい船だ…まるで城ではないか」

 

護衛艦 みょうこうを見てそう評した人物は、フェン王国の国王、剣王シハンであった。

 

「ものすごい大きさですな…以前パーパルディアの戦列艦を見たことありますが、あれ程大きくはありませんでした」

「列強の戦列艦より大きいというのか…二ホン国、とんでもない国だ」

 

騎士長や側近がそう話すなか、みょうこうでも驚きがあった。

 

「あの竜、レーダーに近い波長を放っているというのか…」

「戦闘機クラスのレーダー出力ですよ。非常に驚異的です」

 

その話題に上がってるのは、軍祭に参加しているフェン王国の隣国、ガハラ神国の風竜であった。

風竜とは、ワイバーンの上位種に当たる存在で、ガハラ神国にのみ生息している竜である。

本来風竜は人に懐かないのだが、ガハラ神国は神通力という魔法とは違う特別な力を使い、風竜を使役することが可能なのである。

ワイバーンや列強のワイバーンロードより遥かに強いため、列強でも風竜を使役するガハラ神国には慎重に接していた。

 

みょうこうが驚きに包まれている中、第16護衛隊ももちろんこれを捕捉していた。

 

―第16護衛隊旗艦 はつづき

「さすが異世界、こんな生物が存在するとは…面白い」

「艦長、感心している場合ではありませんよ…サイトに情報を送っておきますね」

「上もこれは驚くでしょう、もしかしたらステルス機の開発に更に尽力するかもしれませんね」

「列強はあの生物のレーダーを利用している可能性もあるからな…」

 

サイトに送られた情報はすぐに解析に回され、「ステルス機開発を急務とする」というメモと共に政府、財団へ上申された。

話を軍祭に戻す。

 

―フェン王国

「剣王様、間もなく二ホンの軍艦による廃船への攻撃が始まります」

「さて、どれほどのものか…見させてもらおう」

 

シハンはみょうこうを注視する。

 

「おお、あの大砲が動き出しましたぞ!」

「まさかあの距離で大砲が届くのか!?」

「まさか、パーパルディアの戦列艦より射程が長いのか!?」

 

そう驚くシハン達の前で、みょうこうの単装速射砲が火を噴く。

ダン…ダン…ダン…ダン…

45発/mのレートで放たれた砲弾は全弾廃船に着弾し、8隻全てが海の藻屑となるのに10秒も掛からなかった。

 

「「「……」」」

 

あまりの威力、射程、連射に開いた口が塞がらないシハン達。

列強パーパルディアですら不可能な芸当を見せられたのだ。

 

「何ということだ…」

「信じられない…」

「二ホン国とんでもない国だ…」

 

フェン王国が驚きに包まれているなか、第16護衛隊はとあるものをレーダーに捉えていた。

 

「西側250kmから飛行物体接近中。数30、時速約350kmです。あと40分ほどで上空に来ます」

「フェンの西側というと…パーパルディアか。軍祭に招かれたのか?」

「可能性はありますが、あのパーパルディアが素直に参加するとは…」

 

パーパルディアについては、自衛隊に編入した財団職員全員に伝えられていた。

 

「どうしますか?撃墜します?」

「いや、まだパーパルディアかどうかも分からないし、攻撃も受けてないのに撃墜したら後で面倒になる。とりあえず第3護衛隊群に連絡。16護衛隊各艦、対空警戒を厳とせよ」

「了解」

 

―護衛艦 みょうこう

「2.5kmで攻撃なんて、近すぎて演習にもなりません」

「そう言うな、パフォーマンスとはそういうものだ」

「艦長、16護衛隊 はつづきより入電。西側より飛行物体接近中。距離250km、数30、時速約350km、だそうです」

「何?レーダー捉えたか?」

「いえ、まだ映っていません…」

「16護衛隊といえば、最新鋭の護衛艦で構成された新しい護衛隊だったな…レーダー射程も長いのか?」

「あまり情報は出ていませんが、レーダー射程は300km程と聞いています」

「300km…みょうこうより100kmも長いのか…さすが最新鋭の護衛艦だ」

 

みょうこうの艦長は感心する。

 

「レーダーに映ったら報告してくれ。あと外交官に軍祭にパーパルディアが参加するのかどうか尋ねるよう聞いてくれ」

 

外交官は護衛艦から聞いた情報を元にフェン王国へ尋ねたが、返答は「確認するため、しばらく待ってください」だった。

その返答よりも前に、飛行物体はアマノキ上空に達した。

 




今回登場した「はつづき型護衛艦」は読者の方の応募から採用させて頂きました。
提案してくださった読者様、ありがとうございます!
(応募した本人の願い通りかは分かりませんが…)

まだ艦名(特に潜水艦)は募集していますので、活動報告からお願いします。

今後のパーパルディアは?

  • 原作通りに敗北
  • 更に大敗北を喫す
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